11/25/2022

窓サッシの交換方法!断熱・防犯・防音などの目的別リフォーム方法をご紹介

最近、窓の開閉がしづらいと感じたことはありませんか?
今は少し開けづらいだけだから問題ないと考えていても、実は防音、断熱の観点から見ると様々な不具合が発生している場合があります。

窓サッシの耐用年数は、一般的に20~30年程度です。面倒だから後回しになりそうな窓サッシの交換ですが、開閉しにくいなどの不具合が出たら早めに対処するといいでしょう。

そこで今回は、窓サッシの種類や交換方法、劣化を放置した場合のリスクについて解説します。交換リフォームにかかる費用相場も紹介するので、窓サッシの交換を検討している方はぜひ参考にしてください。

窓サッシの交換方法は2種類

窓サッシを交換する方法には、「カバー工法」と「はつり工法」の2種類があります。それぞれ特徴や工事方法が異なるので、自分が取り付けたい窓に適しているか確認して選ぶことが大切です。窓サッシの交換リフォームを検討する際の参考にしましょう。

カバー工法

既存の窓枠の上から新しい窓枠を設置する交換方法が、カバー工法です。既存の窓枠を解体する必要がないため、小規模な工事で完了できます。また、安い費用で窓サッシを交換できるため、コストを抑えてリフォームできるのもメリットです。強化ガラスや二重窓など特殊なガラスも問題なく設置できるので、断熱性や防犯性を高められます。

カバー工法は既存の窓枠にかぶせて設置するため、窓の広さが少し狭くなります。窓の広さが変わるのを避けたい場合は、既存の窓サッシを交換する施工方法を検討するのがいいかもしれません。雨戸がある場合はカバー工法で窓を交換できないケースがあるので、注意が必要です。

はつり工法(壁カット工法)

既存のサッシ枠を撤去して新しいサッシ枠に交換する方法が、はつり工法です。別名「壁カット工法」といわれるリフォーム方法で、引違い窓や上げ下げ窓のタイプを変えたいときにもぴったりです。またカバー工法のように窓の広さが狭くならず、同じ開口部を確保できるメリットもあります。

ただし、サッシ枠の撤去が必要になるので、大掛かりな工事になることが多いです。カバー工法より工事期間も長く、工事期間中は周囲への騒音が気になるケースもあります。

さらに、カバー工法より施工費用が高くなる傾向があります。工事費用を抑えたいのであれば、はつり工法よりカバー工法を検討してもいいでしょう。

窓サッシの種類・特徴・費用

窓サッシには、さまざまな種類があります。それぞれ特徴や耐用年数、費用相場が異なるため、自分に適したものを選ぶことが大切です。ここからは、窓サッシの種類を確認していきましょう。

アルミサッシ

アルミサッシとは、アルミ製の窓枠のことです。明治以降に普及した素材で、日本の住宅で多く使用されています。アルミサッシの耐用年数は、20〜30年ほどです。掃除頻度やお手入れ方法によって変わりますが、比較的寿命が長いといわれています。アルミサッシの価格は、数万〜25万円が相場です。

【メリット】

アルミサッシのメリットは、耐久性・耐候性・防火性に強いことです。腐食しにくくサビにくい素材なので、外に面して設置する建材に適しています。また、アルミはほかの素材に比べると軽いです。アルミサッシを取り付ければ、窓の開閉に負担が掛からないといったメリットもあります。

【デメリット】

アルミサッシのデメリットは、断熱性が低いことです。金属製のアルミは、樹脂や木製サッシと比べて熱伝導率が高く外気の影響を受けやすくなります。さらに低い断熱性により結露を起こしやすくなるので、小まめなお手入れも欠かせません。ただし、窓ガラスの材質を考慮すれば結露対策をおこなえます。

樹脂サッシ

が、海外では樹脂サッシが多く採用されています。樹脂サッシの耐用年数は、30~50年ほどです。掃除頻度やお手入れ方法によって劣化スピードは変わりますが、ほかの素材と比べると寿命が長くなります。樹脂サッシの価格は、数万~15万円が相場です。

【メリット】

樹脂サッシは断熱性が高く、アルミサッシと比べると約2.6倍の断熱性能があります。高い断熱性能で室内温度が安定したり光熱費を削減できたりなど、得られるメリットが多いです。また、樹脂サッシは熱の伝わりが少ないので結露を軽減できます。結露が軽減することにより、窓付近に発生するカビやダニを防げるので快適に過ごせます。

【デメリット】

樹脂サッシは紫外線に弱い側面があります。日当たりが強い場所に樹脂サッシを設置すると、一般的な耐用年数より劣化が早まることがあるのです。紫外線の影響を多く受けやすい箇所に設置する場合は、日射熱対策をおこなう必要があります。また、アルミサッシと比べると樹脂サッシは価格が高いので、費用を抑えたい方には向きません。

木製サッシ

木製サッシは、木製の窓枠のことです。木製サッシはデザインのバリエーションの多く、木材特有の温かみを感じられる窓に仕上げられます。木製サッシの耐用年数は長く、適切なメンテナンスをおこなえば100年以上持ちます。自然素材を使用した樹脂サッシの価格は、数万~12万円が相場です。

【メリット】

アルミサッシと比べると、木製サッシの耐熱性は飛躍的に高くなります。外気温との差が室内に伝わりづらいため、結露が発生しにくくなるためです。窓ガラスにペアガラスやトリプルガラスを採用した製品を選べば、窓ガラス全体の結露も防げます。また木製サッシはデザイン性に優れているので、おしゃれな空間に仕上げたい場合にも最適です。

【デメリット】

耐用年数が長く自然の温かみを感じられる木製サッシですが、グレードによってはアルミサッシや樹脂サッシよりも費用が高くなります。窓の形状やサイズ、素材によって費用は変わりますが、アルミサッシの数倍かかることもあるので注意しましょう。また木製サッシは天然素材であるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスを怠ると劣化スピードが早くなることもあります。

【目的別】窓ガラス・サッシリフォーム方法と費用相場

窓サッシや窓ガラスの状態でリフォーム方法は異なり、費用相場も変わります。ここでは、症状別のリフォーム方法と費用相場をまとめました。

窓サッシが劣化している場合のリフォーム方法

窓サッシが劣化している場合は、サッシの交換リフォームを検討しましょう。窓サッシをリフォームするには、カバー工法とビート交換があります。

カバー工法とは、既存のサッシ枠に新しいサッシを取り付ける施工方法です。サッシが一新されるので、見た目はもちろんのこと機能性も向上します。

ビート交換とは、窓にあるゴムパッキンの部分を新しく換える施工のことです。ビートは雨・ホコリ・乾燥などで劣化しやすいため、新しいパッキンを取り替えることで断熱性や防音性をアップできます。サッシ交換にかかる費用相場は約3万~5万円、ビート交換は1万~1万5,000円程度です。

断熱・結露対策向けのリフォーム方法

断熱または結露対策をおこないたいのであれば、二重窓や二重サッシ、機能性ガラスに交換するリフォーム方法がおすすめです。それぞれの特徴や費用相場を確認しましょう。

  • 二重窓・二重サッシに交換する

二重窓(二重サッシ)とは、今ある窓の内側に新しい窓を取り付けて窓を二重にすることです。窓を二重窓にすることで、外側の窓と、内窓との間に出来る空気層によって断熱効果が生まれます。

また、二重窓はペアガラスともいわれる複層ガラスと混同されがちですが、このふたつは異なります。複層ガラスは、2枚のガラスを1枚に仕立てたガラスのことです。

窓のタイプを指す二重窓とは異なるので、混同しないようにしましょう。二重窓(二重サッシ)の費用相場は、5万~12万円程度です。ただし、二重窓(二重サッシ)のリフォームは、サイズやガラスのグレードによって費用が変わります。

  • 機能性ガラスに交換する

ガラス部分のみを断熱や遮熱などの機能性ガラスに交換する方法もあります。ガラスを取り替えるだけなので、工事も当日に完了することが多いです。費用の目安として、窓ガラスのサイズが180×170cm以内の場合は、5万~15万円程度でリフォームできます。

防犯対策向けのリフォーム方法

自宅の防犯性を高めたい場合は、外から視線を遮断できたり侵入しづらい窓に交換するのがおすすめです。それぞれの特徴や費用相場を確認していきましょう。

  • 二重窓・二重サッシに交換する

防犯効果を高めたいなら、二重窓(二重サッシ)に交換するのがおすすめです。二重窓は窓が二重構造であるため、侵入に時間がかかります。空き巣は短時間で自宅へ侵入したいと考えているため、二重窓がある家は最初から狙われないことも多いです。その為、二重窓は効果的な空き巣対策になるでしょう。費用相場は、5万〜12万円程度です。

  • 防犯ガラスに交換する

衝撃に強い防犯ガラスに交換するのも方法です。防犯ガラスは二枚合わせで作成されているので、空き巣でも簡単に割ることはできません。防犯ガラスの費用相場は、8万~15万円程度です。ただし、防犯ガラスは受注生産されることが多いので、商品が納品されるまでに1週間ほど時間がかかります。

防音対策向けのリフォーム方法

一般的に外に音が漏れるのは窓からなので、二重窓や機能性ガラスに交換すれば防音対策になります。それぞれの特徴や費用相場を確認しましょう。

  • 二重窓・二重サッシに交換する

内窓を増設して二重窓(二重サッシ)にリフォームすることで、外からの騒音防止と室内の音を外に漏らさない防音効果があります。一般的なサイズであれば、5万~12万円でリフォーム可能です。大きいサイズの窓は、12万円以上かかることがあります。

  • 機能性ガラスに交換する

防音仕様の機能性ガラスに交換する方法があります。機能性ガラスに交換するリフォーム費用は、5万~15万円です。ただし、なかには遮音機能付きの窓ガラスを安く提供してくれる業者もあるため、工事を依頼する際に相談するといいでしょう。

耐震補強向けのリフォーム方法

開口部である窓が多い住宅は、耐震性が低いです。そこで、耐震性を強化するためには窓に耐震補強フレームを設置する、窓の面積を小さくするといったリフォームをすることで耐震補強をおこなえます。それぞれの特徴や費用相場を確認しましょう。

  • 耐震補強フレームを設置する

耐震性を強化するために耐震補強フレームを設置するのがおすすめです。耐震補強フレームの設置にかかる費用相場は、100万円前後です。足場の設置が必要になる場合は、別途費用がかかります。

  • 窓を小さくする

開口部を減らすために、リフォームで窓を小さくする方法もあります。窓を小さくするリフォーム費用は、25万~50万円前後が相場です。足場の設置が必要な場合は別途費用がかかります。

窓サッシ(アルミサッシ)の劣化を放置していけない理由

窓サッシ(アルミサッシ)が壊れても生活に支障をきたさない範囲であれば、リフォームを後回しにすることもあるかもしれません。しかし、窓サッシ(アルミサッシ)の劣化を放置すると、さまざまな不具合が起きるので注意が必要です。ここからはサッシの劣化によって、どのような不具合が起こるのか紹介していきます。

開閉しづらくなる

窓サッシ(アルミサッシ)が劣化すると、経年劣化や建物の歪みにより変形することがあります。窓サッシが変形するとレールの間に生じる摩擦が大きくなるため、窓が開閉しづらくなるのです。

開閉しづらくなると強い力で窓を開けなければいけないため、指や手を挟むこともあるかもしれません。少しでも窓が開けずらいと感じた場合は、早めに対処することが望ましいです。

気密性・防音性・断熱性の低下

窓サッシ(アルミサッシ)の劣化により、気密性や防音性、断熱性が低下します。窓サッシが変形して隙間ができると、室内の温度を維持できなかったり音が漏れやすくなるためです。

断熱性、気密性の低下により室内で快適に過ごせなくなることはもちろん、室内の生活音が周囲に響いてしまう場合もあります。遮音性の高い窓ガラスを使用しているからといって安心せず、窓サッシが変形していないか確認しましょう。

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一般的に窓サッシの耐用年数は20〜30年程度ですが、使い方や使用頻度、使用状況によっては早く劣化します。劣化症状を放置すると窓が開閉しづらくなるほか、機能性が低下するなど、あらゆる不具合が起こるため、早めに対処するといいでしょう。

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