エリンギはきのこの一種です。エリンギの生育は、約42日程度で出荷できる程度の大きさになるのだそうです。栄養価も高く、そんなに早く育ってスーパーに並ぶことができ、値段も安い、自宅料理や自炊の強い味方になってくれるうえに生産者さんにも優しいなんて優秀な食材です。
積極的に取り入れてみませんか?きっと、エリンギのことを詳しく知ったら、「ああ、早速食べてみようかな」と思えるかもしれません。また、栽培キットを購入すれば自宅で育てることもできます。愛着が湧いて食べれなくなる可能性もありますが、興味がある方は調べてみてください。
ここではエリンギの栄養や魅力を解説します。
※この記事は病院・JAなどのホームページ、アメリカの医師監修のホームページおよび書籍を参考に執筆した上で、管理栄養士の方の監修を受けています。安心してお読みください。
エリンギの知識3つ
1.エリンギの旬
エリンギは年中購入することができます。日本で自生しているキノコではありませんが、1990年代に栽培方法が確立され、それ以来急速に日本で広がり人気になったキノコです。
2.エリンギの栄養価
食物繊維、ナイアシン、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、βグルカン、トレハロース
3.エリンギを買う時の選び方
エリンギは軸とかさをよく見ましょう。軸の部分は太く、シミがないものを。かさは、薄い褐色をしており、割れ目がなく、平らになっているものを選びましょう。
エリンギの下処理のポイント2つ
1.エリンギは洗わなくていい
エリンギ以外にも、キノコは洗わずに使うことができます。
2.汚れが気になる時は?
エリンギの汚れが気になる時は、かたく絞った濡れふきんで拭きます。
エリンギの料理方法3つ
エリンギは必ず加熱をして食べなければいけません。キノコの中には非加熱で食べることができるものもありますが、エリンギは加熱をしなければ中毒を起こします。
1.フライパンで焼く
フライパンで加熱する料理の材料としてエリンギを加えましょう。
2.オーブンを使う
オーブンで加熱する料理の材料としてエリンギを加えましょう。
3.電子レンジを使うレシピの材料に、エリンギがあるものも
電子レンジを使って作るレシピに、「エリンギのバター醤油」など、エリンギを材料としているレシピも散見されます。ただし管理栄養士の方や病院が発表しているレシピの中に「エリンギを電子レンジで調理したレシピ」を見つけることができませんでした。
エリンギは生で食べると中毒を起こすキノコであることから、電子レンジでの加熱には十分な時間数が必要ではないかと考えることができます。もしインターネットで検索したレシピを試すときは自己責任で、もしくは、栄養や調理に関する国家資格をお持ちの方が考案なさったレシピを試すと安全かもしれません。
エリンギの保存方法3つ
1.常温保存
スーパーで購入したエリンギは、スーパーと同じ室温であれば数日室温で保存することができます。ただし室温が高い場合は冷蔵庫で保存してください。
2.冷蔵保存
買った包装のまま、冷蔵庫(5℃)で保存します。
3.冷凍保存
石づきを取り、食べやすい大きさや、料理に使う大きさ・切り方でカットしたエリンギを冷凍保存用ビニールバッグに入れて冷凍保存することもできます。3〜4週間日もちします。
エリンギを使ったレシピ3つ
1.豚肉とエリンギとキムチの炒め物
材料
豚ばら肉300g〜400g(スーパーで購入できるおおよそ1パック)、エリンギ1〜2パック(好みの量)、キムチ200g〜300g、みりん大さじ1〜2、ごま油大さじ3、白ごま大さじ2
レシピ
1.エリンギは石づきを取り、長さがあるため軸の真ん中で二等分にして、さらに軸に対して縦に半分に切ってから、3〜5mmほどの厚さになるように包丁で切っていきます。多少の大きさのばらつきは何も問題ありません。
2.熱したフライパンにごま油2を入れて、香りが立ったら豚ばら肉を炒めます。
3.豚肉全体にピンク色の部分がなくなり生っぽい色が消えたら、キムチとみりんを加えて1分ほど炒めます。(味が濃いものが苦手な方は、ここで30秒ほど湯通ししたもやしを加えてもいいですよ)
4.火を止めたらフライパンの鍋肌から大さじ1のごま油をたらして軽く混ぜて完成です。
2.エリンギやその他キノコのミルク炒め煮
材料
エリンギ1本、ベーコン5枚、しめじ1パック、えのきたけ1パック、牛乳100ml、オリーブオイル大さじ2、コンソメキューブ半分〜1個
レシピ
1.ベーコンは短冊切りにする。キノコ類は全て石づきを取り、一口大にバラして、細切りなどにする。
2.熱したフライパンにオリーブオイルを入れて、ベーコンを炒める。
3.ベーコンに軽く焦げ目がついたら全てのキノコを入れて、キノコ全体に火が通りしんなりとするまでよく炒める。
4,キノコに火が通ったら、牛乳とコンソメキューブを加えて3分煮込んだら完成です。最後にブラックペッパー(分量外)をふりかけても香り豊かになっておいしいです。
3.
レトルトカレーのかさましにおすすめのレシピです。
材料
エリンギ1本、なす1本、塩こしょう(ブラックペッパー)、オリーブオイル大さじ1
レシピ
1.エリンギは細切りなど食べやすい大きさに切り、なすは8mm〜1cm程度の輪切りにする。
2.熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、ナスを先に焼く。ナスの両面に焼き色がついたらエリンギを加え、エリンギに火が通りしんなりとするまで炒めたら塩胡椒で味を整えて完成。
食べ方のヒント
レトルトカレーに添えて、量と栄養のかさ増しに。材料を倍にして、炒め合わせる時に味噌とみりんをそれぞれ大さじ1ずつ加えて水分が飛ぶまで炒めたら、立派な一品おかずにもなります。
管理栄養士より
エリンギは食物繊維が多いのが特徴で、腸内環境を良くし便秘解消にも効果が期待出来ます。
エリンギは食べ応えがありますので、そのまま焼いてお醤油やポン酢などにつけて食べるのもおいしくておすすめです。
この記事にコメントをいただいた管理栄養士:島田 芽衣さま
沖縄でフリーインストラクター兼パーソナル指導に従事。エアロビクスやヨガ、格闘技エクササイズ、ファンクショナルトレーニングなど様々なレッスン経験を生かし、一人一人に合ったパーソナルトレーニング指導を得意としている。
全米ヨガアライアンス200時間終了、ヨガセラピー指導者養成コース終了、アナトミック骨盤ヨガインストラクター、ViPRインストラクター。管理栄養士の国家資格も有する。
▼人気の「免疫力アップ」の栄養記事を読む
栄養価の高い野菜10選。食べるならこの野菜!【栄養士が執筆】
【納豆を使うレシピ34選】安価で健康!毎日のメニューに【栄養士が執筆】