Zehitomoには多数の音楽レッスン、ダンスレッスンを提供するプロの音楽家・ダンサー・ダンス講師・ピアノの先生方にご登録いただいています。新型コロナウイルス感染症の流行を受け、これらの習い事の先生方も、レッスンをオフラインからオンラインへ移行する動きが続いています。
音楽やダンスは、声を出したり大きく呼吸をしたり、汗や唾が飛んだりすることも多く、念のため感染防止のためオンラインレッスンをしたいという先生や生徒も多いでしょう。
また、今後様々な種類の感染症が流行する可能性があります。その時、オンラインレッスンにすぐに切り替えることはできますか?
生徒、習い事に興味のある人たちも、オンラインレッスンに興味がある人が増えています。(この文章をクリックすると、Zehitomoが集計・公表したオンラインレッスンへの興味関心に関する調査結果を見ることができます)
ここでは音楽・ダンス・ピアノのをオンラインレッスンの提供方法を紹介します。
オンラインレッスンのやり方【共通】
オンラインレッスンで用意・準備するもの5つ
1.テレビ電話ツール
テレビ電話ツールを準備します。ツールによってはアカウント開設や課金が必要なこともありますが、ほとんどが無料で使うことができます。
代表的なツールは、Skype(スカイプ)、LINE(ライン)、Google ハングアウト、Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)、Zoom(ズーム)です。
▼それぞれの使い方は以下の記事で解説しています。まだ使ったことのないツールがある方は、読んでみてくださいね。
この文章をクリックすると、Skype(スカイプ)の使い方の記事を読むことができます。
この文章をクリックすると、LINE(ライン)の使い方の記事を読むことができます。
この文章をクリックすると、Google ハングアウトの使い方の記事を読むことができます。
この文章をクリックすると、Facebook Messenger(フェイスブックメッセンジャー)の使い方の記事を読むことができます。
この文章をクリックすると、Instagram(インスタグラム)の使い方の記事を読むことができます。
この文章をクリックすると、Zoom(ズーム)の使い方の記事を読むことができます。
中には、セキュリティの脆弱性などが疑問視されているツールもあります。どのツールを活用するかどうかはくれぐれも慎重に検討しましょう。
いくつかのツールが利用できるように用意しておくと便利です。レッスン中に「なぜか(途中で)繋がらなくなった」「なぜかスムーズに通信できない」という事態が発生してしまう場合に、別の回線に移行することができます。
2.カメラ付きのパソコン・タブレット
インカメラのついたパソコンやタブレットを用意します。スマートフォンは画面が小さすぎますが、できないこともありません。
3.Wi-Fi環境
ポケットWi-Fiではなく、無線LANのWi-Fiルーターを設置しましょう。ポケットWi-Fiの速度ではテレビ電話の音声や動画に耐えることができないことがあります。
4.カメラ付きのパソコン・タブレットを設置する場所
これは、意外と難しいので時間をかけて調節しましょう。「置ければいいじゃない」というものでもありません。
場所は、自分の手元や演奏が見える場所にしなければなりません。延々と演奏をする自分の顔を移すわけにはいきませんから、自分の演奏する指や口元、手元などが映る位置にパソコンやタブレットを設置しなければならないのです。もちろん顔を移すことでアンブシュアなどを映すこともできますが、なるべく「演奏する先生(自分)がまんべんなく映る場所を用意しましょう。
まずパソコンの場合、パソコンを「置く」ことのできる場所が必要です。安定して、揺れ動くことがなく、邪魔にならない場所です。例えば面積の狭い防音室に、自分の姿を映ることのできる場所を設置するのは意外と難儀だったりします。
設置する場所を決める方法は2つあります。先生友達、講師友達などと一度ビデオ通話をして、位置について確認をする、もしくはYouTubeなどで演奏動画、ダンスレッスン動画などを10本ほど視聴して、「わかりやすい、見やすい」と思う動画と同じ位置にすることです。
おすすめのカメラ位置と設置方法も後ほど紹介します。
5.決済方法・支払いの準備
お月謝やレッスン料金を受け取る仕組みを作らなければなりません。代表的な方法には銀行振込、オンライン決済のPayPal(ペイパル)、Paypay(ペイペイ)やLINE Pay(ラインペイ)、もしくはネットショップを開設してそのショップ内での決済方法を活用することができます。
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オンラインレッスンのステップ7つ
1.先生側の環境の準備
先生側のテレビ電話環境を整えます。準備するものを準備して、実際に家族や友人の講師と一度テレビ電話でやってみて、位置や音量なども確認して、先生側が慌てなくていいように準備をします。
2.ルールの準備
生徒とのルールを決めましょう。1回のレッスンの料金は?月謝の金額は?早朝レッスンや夜遅い時間帯のレッスンを実施する / しない?早朝や夜遅い時間帯のレッスンをする場合の料金は?もし開始時間がずれた場合は?もし通信が安定しなかった場合は?レッスン料金の支払いのタイミングは?など、起きるかもしれないことを想定してルールを決めます。
さらに、レッスンのルールも考えておきましょう。オンラインでレッスンをする場合は楽譜への書き込みなどが残らないこともあります。生徒に必ずペンや鉛筆を用意してもらい、自分で書き込みをしてもらう/書き込む時間などを与えてあげることなども考慮します。
2週間に1回のレッスンの場合は、1週目にオンラインレッスンを実施する、2週目に生徒の動画を送ってもらう(練習の成果を動画に残してもらう)、3週目に再びオンラインレッスンで動画のフィードバックや現在の成果を見る、4週目に生徒の動画を送ってもらう(練習の成果を動画に残してもらう)など、スケジュールやレッスンのリズムを作りましょう。
3.生徒への案内作成、告知
オンラインレッスンの案内を作成し、生徒に告知します。紙で印刷して手渡しをする、もしくはWordやExcelなどを使って作成してPDFデータにして、メールやLINEで送信すると完全にオンラインで完結することができます。
送信する際の定型文章も作成しておき、コピー&ペーストをして生徒さんに送信できるようにすると時間がかかりません。
<例文>
こんにちは!●●●ピアノ教室です。
この度、6月1日からオンラインレッスンを開始することになりました。ご案内をお送りさせていただきます。
新型コロナウイルス感染症・足元が悪い雨の日・早朝や夜の時間にレッスンを受けたい場合など、ぜひご利用くださいね。
詳しくは案内に目を通していただき、お問い合わせくださいませ。
個別にご案内をさせていただきます。
●●●ピアノ教室 主宰 ぜひ とも子より
電話番号:000-0000-0000
メールアドレス:[email protected]
LINE:0000000000で検索してくださいね
4.実際のレッスン実施
指定した時間に、生徒へ連絡をしてテレビ電話を繋ぎます。指定時間のレッスンをして終了。終了後には、レッスンのフィードバックまとめを送る、アンケートを送るなど、次回以降の生徒のレッスン体験の向上や先生の提供するレッスンの質の向上に繋がるようなアクションを起こしましょう。
5.オンラインレッスンの感想を収集する
先生がオンラインレッスンに慣れないうちは、オンラインレッスン後にアンケートフォームを送って、レッスンを体験してどう感じたか意見を収集しましょう。アンケート作成にはGoogleフォームが便利です。もしくはメールやLINEなどで「感想を聞かせてほしい」とメッセージを送りましょう。
<例文>
本日のレッスンも、お疲れ様でした!
ご参加いただき、ありがとうございました。
次回のレッスンは●月●日の午後●時〜ですね。どうぞよろしくお願いいたします。
よかったら、今日のオンラインレッスンの感想を聞かせてください!
●●ダンス教室でも、オンラインレッスンを始めたばかりなので、生徒さんが見やすいオンラインレッスンを提供していくために生徒さんからのフィードバックを大大大募集しています。ぜひ聞かせてくださいね。
●●ダンス教室 ぜひ ともゆき
6.感想を踏まえて、改善する
生徒からもらったフィードバックの中で、すぐに改善できることは改善しましょう。カメラの位置、音の聴きやすさなどはすぐに変えやすいポイントです。
7.(必要に応じて)新規生徒募集などをおこなう
オンラインレッスンに慣れてきたら、新規生徒の募集も検討しましょう。オンラインレッスンであれば、生徒募集サイトなどを通じて日本全国、いや世界中から募集することもできます。
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音楽・ピアノのオンラインレッスンで気をつけるべきポイント3つ
1.カメラの位置
カメラの位置は2箇所ほど用意しましょう。例えば声楽や管楽器であれば、顔や喉のアップが映る位置、上半身が全て映る位置。弦楽器であれば、手元を映す位置の、角度の違う位置が2種類。打楽器であれば、引きで手元が映る位置と、手元を真上から映す位置など、楽器の種類などに応じて工夫をします。
2.音が美しく伝わる工夫をする
マイクを購入して、音割れが起きないようにすると音がきれいに伝わります。ウェブカメラを購入することで、画質だけでなく音がきれいになる、さらに広角で映せるようになることも。
3.楽譜の共有方法を工夫する
楽譜のコピーは著作権法で禁止されています。先生と生徒が同じテキストを購入して、それぞれの場所で使いましょう。
「レッスンの後に、書き込みをした楽譜を写真で撮影して、生徒に送る」なども行わないようにします。(一部の「オンラインレッスンのやり方」の紹介記事などでこの方法が推奨されていることがあります)
レッスン中に、生徒に自分の楽譜に生徒自身で書き込みをしてもらうことで、先生に書き込んでもらうよりも生徒の記憶に残りやすいです。この時、先生側はA4サイズ程度のホワイトボード(100円均一などでも購入できます)を用意しておくと、音楽記号を書き込んでもらう時にわかりやすいですよ。
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ダンスのオンラインレッスンで気をつけるべきポイント4つ
1.カメラの位置
全身が映る位置にカメラを設置しましょう。頭の上から、手の指先、足の爪先まで映るように位置を調節します。
また、お手本となる先生のダンスのうち、生徒に注意して見てもらいたい動きのタイミングで「上半身・下半身・手の指先・足の爪先など、どこの部分の先生の動きを、生徒は注意して見た方がいいのか」がわかるように示すことが大切です。
カメラのアングルが常に同じ位置で全身を写している場合、先生が「ここは上半身をよく見て」などと伝えなければ、生徒は注意深く視聴することができません。衆目してみるべき位置やポイントがしっかりわかるようなカメラの位置にする、もしくは先生が映し方を工夫することが大切です。
2.音量の調整
先生側で聞こえている音量と、生徒側で聞こえている音量を調整しましょう。特に録画ではなく、ライブ(リアルタイムでテレビ電話を繋げる)の場合に気をつけなければなりません。
先生も、音楽がなくては踊りづらいです。しかし生徒は、音量が大きすぎると音割れして聞き取りづらかったり、先生の声が聞こえづらいこともあります。音や声がバランスよく入るように、パソコンのマイクだけではなく、後付けのマイクで音量や音の入れ方を調節しましょう。
3.生徒のできている箇所・できていない箇所を把握する
生徒のカメラ位置、生徒の「できている箇所・できていない箇所」「踊れている箇所・踊れていない箇所」を把握する方法も工夫しましょう。
生徒の自己申告制にして「ここがうまく踊れない」と申告してもらうのか、先生が生徒の踊りを見て「ここをもう少し、こんな風にして」と指導をするのか、両方を行うのか。生徒のダンスの上達を目的とする場合、生徒の踊れている箇所・踊れていない箇所を正確に把握して、指導できるようにしましょう。
4.フィードバックはメールなども活用する
テレビ電話の後に「音楽の1:30の箇所の振り付けが〜〜(具体的な指摘)〜〜だったので、この調子でOK」「音楽の2:25の箇所の足の動きが〜〜(具体的な指摘)〜〜だったので、ここはもっと〜〜(具体的な指摘)〜〜な動きになるといいよ。次回のレッスンで確認するので、復習しておいてくださいね」などのフィードバックを後からメールなどで送ると、生徒も指導内容を忘れることなく復習することができます。
テレビ電話は、ライブ(リアルタイム接続)の場合でもフィードバックやコミュニケーションがうまく伝わらない場合も。
フィードバック方法を工夫してあげると、特に初心者レベルの生徒はレッスンを受けやすいですよ。