じめじめと湿度が高い梅雨の時期は、「部屋干し」の頻度が高くなるご家庭も多いのでは?
屋外で日光の下に干すより何となく乾きが悪いように感じたり、イヤなにおいがしたりする部屋干し…。専用の洗剤に手を伸ばしたくなる気持ちもわかりますが、洗濯物がにおうのは「部屋干し」のせいだけではないんです!
目次
洗濯物のにおいの原因は、残った汚れと雑菌
洗濯物のイヤなにおいの原因は、ずばり、洗濯物に残ってしまった汚れです。ちなみに、残った汚れをそのままにしておくとイヤなにおいだけでなく、黄ばみが出てしまうことも。久しぶりに着ようと取り出したシャツが黄ばんでしまっていたのは、保管方法に問題があったのではなく、残っていた汚れのしわざなのです。
このようなトラブルを避けるためには、まず、しっかりと汚れを落とし切ることが大切です。でも、どうして汚れが残ってしまうのでしょうか?汚れが残る=汚れが落ちていないということなら、汚れ落ちのよい洗浄力の高い洗剤を使えばよいのでしょうか?
洗濯物・水・洗剤の量を見直す
ここで、改めて「洗濯の基本」を見直してみましょう。
「洗濯」とは、文字のとおり「洗い」と「濯ぎ」です。繊維の表面や中にある汚れを水の中に取り出し、さらに濯ぎをすることで汚れをすっきりと流し切ります。このように、汚れをスムーズに移動させるには、まず「水」の量が十分であるかどうかが1つめのポイントです。
今の洗濯機は節水タイプが主流であり、縦型洗濯機もドラム式も洗濯物の量に対して、水量が少ない場合が多いのです。
水量が十分かどうかの目安として、縦型洗濯機の場合は、洗濯槽の中の衣類が水面の下にあるかどうかを確認。上に出てしまっている場合は、水量を一段階増やします。ドラム式は水量を細かく調整できないため、衣類の量で調整します。きちんと洗える適量は、ドラムの半分くらいまでと覚えておくと安心です。
乾かし方・乾かす環境を見直す
屋外で日光の下に干すのと比べると、乾くのに時間がかかりがちな部屋干し。せっかくきちんと洗っても、水分が残ったままの状態が長く続くと、においの元となる雑菌が発生しやすくなってしまいます。イヤなにおいを避けるためには、できるだけスピーディに効率よく乾かすことが大切です。
まず、乾かし方のポイントですが、洗濯物がしっかりと空気に触れるようにすることを意識します。たとえば、洗濯物同士の間隔を開ける、ポケットの袋の部分を表に出しておく、シャツの襟元や袖口などは重ならないように広げておく等の一手間でずいぶん変わります。
乾かす環境、干す場所については、できるだけ温度の高い場所・乾燥した場所を選ぶといいでしょう。閉め切った室内ではどうしても湿気が溜まってしまい、乾くのが遅くなりがちです。窓や扉を開けて換気を促すのが難しい場合や、除湿機を使ったり、サーキュレーターや扇風機で空気を動かしたりするといいでしょう。
それでもにおう場合は、洗濯機自体に問題アリ!?
洗い方や乾かし方に気を配ってみても、やっぱりにおいが気になる時は、洗濯機(洗濯槽)自体に溜まった汚れや雑菌のせいかもしれません。
ちなみに、においの元となる雑菌は、湿気・温度(密閉された空間)・養分(汚れや洗剤かす等)の3つの要素が揃った環境が大好きです。洗濯の後、すぐにフタを閉めてしまわないように気をつけましょう。また、汗や水分を含んだ洗濯物を入れたままにするのもよくありません。
また、雑菌同様、カビにとっても湿度・温度・養分が整った環境は好都合。洗濯槽を嗅いでみて、カビ臭い場合や、洗い終わった洗濯物に黒やこげ茶のカス(カビ)が付いている場合には、洗濯槽の裏側などに黒カビが大量発生している可能性も!
家庭でできる洗濯槽のお手入れ
洗濯機の機種によっては、掃除の機能が付いているものも。槽洗浄コースなどの表示があれば、説明書を確認し、お手入れしてみましょう。
お手入れコースがない場合、できるだけ手軽に掃除をしたい場合には、市販の洗濯槽クリーナーを使うのがお手軽です。洗濯槽クリーナーには、酸素系・塩素系・ナチュラル系(重曹)の大きく分けて3つの種類があるので、汚れ具合や好みに合わせて選ぶといいでしょう。
いずれも、つけおき(放置)時間が長くかかるものもあるので、時間にゆとりのある時にとりかかるのがおすすめです。
徹底的にきれいにしたいなら、プロに頼むのもおすすめ!
それでもやっぱりにおいや汚れが気になる時や、自分でお手入れするのが面倒な時、せっかくの機会だから徹底的にきれいにしたい時には、お掃除のプロにお願いするのも賢い選択の1つでしょう。特に、洗濯槽の隙間や裏側などは、特別な道具や分解掃除でないとなかなかきれいにできません。
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