セロリの栄養や活用方法を解説します。セロリは、アメリカの国立がん研究所が「がんの予防効果の高い食品」のグループリストにおいて、トップグループに入っています。
独特の香りはアイピンという精油成分で、アイピンにはエイシン安定、不眠やイライラの解消、食欲増進などの働きがあると言われています。
セロリは大ぶりで、葉から茎まで活用できる素晴らしい野菜です。ぜひセロリの魅力を知ってください。
※この記事は病院・JAなどのホームページ、アメリカの医師監修のホームページおよび書籍を参考に執筆した上で、管理栄養士の方の監修を受けています。安心してお読みください。
セロリの知識3つ
1.セロリの旬
11月〜5月です。
2.セロリの栄養価
カロテン、ビタミンC、ビタミンB群、カルシウム、カリウム、アピイン、ポリアセチレン
3.セロリを買う時の選び方
葉と茎(葉柄)の両方を確認します。まず葉は、鮮度よく緑色が鮮やかで、ハリがあるものを選びます。茎は肉厚でしっかりとしているものを選びましょう。白い茎は柔らかく甘みが強く、緑の茎は香りが強いです。
セロリの下処理・洗い方・筋の取り方
1.下処理
購入してすぐに使うときは、茎の根元部分を水につけてから使いましょう。茎が水分を吸って、元気になります。
2.洗い方
セロリは大ぶりなので、葉の部分と茎の部分を分けてから洗うと洗いやすいです。すぐに使わない場合も、葉と茎を分けてから保存します。
3.筋の取り方
茎の表面に、硬くて太い筋があります。ピーラーで、表面を剥くようにして筋を取りましょう。
セロリの料理方法
生のままいただく
セロリを生のままでいただく方法で有名なのは、「セロリスティック」です。スティック状に切り、野菜スティックとしていただきます。
蒸していただく
筋を取ったセロリを、スティックサイズやぶつ切りなど食べやすいサイズに切り、蒸し器や蒸しトレーなどを使って蒸します。生食よりも、香りが若干穏やかになります。
セロリの保存方法(冷蔵・冷凍)
冷蔵保存
葉は葉だけで、茎は茎だけでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。茎は立てて保存しましょう。保存後の茎を使うときも、根元部分を水につけてから使うと、みずみずしさを取り戻します。
野菜室の大きさに余裕がある場合は、葉と茎が繋がっている状態で保管しても問題ありません。
冷凍保存
茎の部分は、表面の硬い筋を撮ったものを、みじん切り、もしくは斜め切りにして冷凍保存用ビニール袋に入れます。中の空気を抜いて冷凍保存しましょう。葉の部分は、洗って水気を切ってから、冷凍保存用ビニール袋に入れます。中の空気を抜いて冷凍保存しましょう。
茎も葉も、凍った状態でも解凍してからでも使うことができます。葉の部分は、凍った状態で袋の上から揉むと、パラパラと小さくなります。
セロリを使ったレシピ3つ
1.セロリの葉のふりかけ
材料
セロリの葉(炒めると小さくなるので、「こんなに?」と思うくらいの多めの量でも大丈夫)、かつおぶし、しらすもしくは桜エビ、ごま油(炒め油)、醤油大さじ1〜2、みりん大さじ1〜2
レシピ
1.セロリの葉は適当な大きさに切ります。ハサミで切ったり、手で無造作にちぎってもいいです。
2.フライパンでごま油を熱し、セロリの葉を炒める。
3.火が通って小さくなってきたら他の材料を入れ、炒め合わせたら醤油とみりんを加えて10秒ほど炒めたら火を消す。
4.醤油を加えたら焦げ付きも早いため、混ぜる手を止めないように注意。
2.セロリの葉のスムージー
材料
セロリの葉、りんご、グレープフルーツ、オレンジジュース
レシピ
全ての材料をミキサーにかけます。セロリの葉は独特の香りが強いため、柑橘やフルーツを多めにするとセロリ独特の香りが和らぎます。
セロリの葉の香りが平気な方は、グレープルフーツはキャベツに置き換え、オレンジジュースは豆乳もしくはアーモンドミルクに置き換えると糖分を抑えることができます。
3.セロリの茎のピクルス
ピクルス液につけるだけの、10分もかからずにできる一品です。
材料
ピクルス液、セロリの茎、他に一緒に漬け込みたい野菜があればそれも(スティックサイズに切ったニンジン、ミニトマト、きゅうりなどが食べやすいです)
レシピ
1.セロリの茎の、筋張った部分は取り去り、スティック状になるように切ります。長さは3〜4cmにすると食べやすいです。
2.切ったセロリと他に漬け込みたい野菜を煮沸した瓶に入れ、ピクルス液を入れて半日〜1日漬け込んだら完成です。
管理栄養士より
セロリは、独特な香りがありますが、このセロリの香り成分はアビオイルという香り成分が含まれています。このアビオイルは、イライラを沈めてくれたり鎮静作用がありますので、ストレスを感じた時などに食べるのもおすすめです。
セロリの食べ方のポイントとして、茎よりもセロリの葉の方がビタミンが豊富に含まれております。茎が注目されることの方が多いようですが、葉も捨てないようにして、食べやすいように細かく刻んでスープや料理に使って食べるといいですよ。
この記事にコメントをいただいた管理栄養士:島田 芽衣さま
沖縄でフリーインストラクター兼パーソナル指導に従事。エアロビクスやヨガ、格闘技エクササイズ、ファンクショナルトレーニングなど様々なレッスン経験を生かし、一人一人に合ったパーソナルトレーニング指導を得意としている。
全米ヨガアライアンス200時間終了、ヨガセラピー指導者養成コース終了、アナトミック骨盤ヨガインストラクター、ViPRインストラクター。管理栄養士の国家資格も有する。
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