きくらげを食用として食べているのは、東アジアを中心とした国々なのだそうです。日本では中国料理店などできくらげ入りのメニューをたくさん見つけることができますが、国内でもきくらげ栽培をしている農家の方はいらっしゃいます。
ぷるっとした食感と、硬くて不思議な歯ごたえ、しかし「噛みきれない」というほどに硬いわけでもなく、コリコリとした軟骨にも似たような食感の乾燥きくらげ。そしてぷるっとした生きくらげ。どちらもカロリーは低いですが栄養価は高く、ダイエット食材としても人気があるようです。
ここではきくらげの使い方や保存方法、レシピをお伝えします。
※この記事は病院・JAなどのホームページ、アメリカの医師監修のホームページおよび書籍を参考に執筆した上で、管理栄養士の方の監修を受けています。安心してお読みください。
キクラゲをの知識3つ
1.キクラゲの旬
年間を通じて購入することができます。
2.キクラゲの栄養価
食物繊維、ビタミンD、ビタミンB、カルシウム、マグネシウム、鉄分、カリウム、亜鉛
3.キクラゲを買う時の選び方
スーパーなどで購入することのできるきくらげの80%以上が中国産です。国産のきくらげもありますが、手に入れるのは難しいでしょう。インターネットなどでは簡単に探すことができます。
生のきくらげと、乾燥のきくらげがあります。
キクラゲの洗い方と下処理
1.乾燥キクラゲの洗い方
乾燥きくらげは細かいゴミやおがくずなどが付いていることもあるため、水洗いをしてから、戻すための水の中につけ込みましょう。
水で戻す場合は6時間、ぬるま湯で戻す場合は〜30分程度で戻ります。
2.乾燥キクラゲを戻した後の大きさ
乾燥きくらげは、水またはぬるま湯で戻すことで5〜7倍の大きさになります。そのためたくさんのきくらげを戻したいときは、多めの水、大きめのボウルを使って戻すようにしましょう。
3.乾燥キクラゲを戻した後の水
乾燥キクラゲを戻した後の水は捨てて、料理などには使用しません。
3.生のキクラゲの洗い方
水道水で表面をなでるように洗います。稀に白い粉のようなものがついていることがありますが、消費期限内のきくらげについている白い粉のようなものは、きくらげ(キノコ)の胞子です。
3.生のキクラゲの下処理
生のきくらげは、サラダなどでそのままいただく場合は、盛り付け前に熱湯で30秒ほど茹でてから粗熱をとって、サラダや酢の物などに使いましょう。加熱調理を行う場合は洗った後、料理に使う大きさに切って、料理に使用します。熱湯で下処理をする必要はありません。
生キクラゲの保存方法2つ
1.保存袋に入れて冷蔵保存
冷蔵保存用の袋や容器に入れて5日程度、冷蔵保存ができます。梅雨の時期や夏などは、料理に使う前に状態を確認して、5日未満でも腐っている・妙な匂いがする場合は食べないようにしてください。
2.水にひたして冷蔵保存
蓋つきの保存容器に水を張り、生のきくらげが水に浸るようにして冷蔵保存をします。
3.冷凍保存
熱湯で30秒ほど湯通しをしたきくらげを、料理に使う大きさ(細切りや、短冊切りなど)に切ってから冷凍保存用の袋に入れて冷凍庫に入れます。数週間で食べきるようにしましょう。
乾燥キクラゲの保存方法
購入時の袋よりも密閉度の高い密閉容器などに乾燥キクラゲを移して、さらに乾燥剤などを入れて保存するようにしましょう。特に梅雨の時期や夏など、湿度の高い時期はカビなどが生えないよう、開封後は早めに使い切りましょう。
キクラゲを使ったレシピ2つ
1.キクラゲの天ぷら
材料
好きな量のきくらげ、小麦粉大さじ2〜3程度(打ち粉用)、市販の天ぷら粉、揚げ油(サラダ油もしくはオリーブオイルなど)カップ2杯程度
レシピ
1.乾燥きくらげは水で戻しておき、戻ったら好きな大きさに切る。
2.切ったきくらげには打ち粉をまぶしておく。
3.市販の天ぷら粉は、パッケージの表示に合わせて用意する(パッケージに従って、水や卵などを加える)。キクラゲに天ぷら粉をつける。
4.熱した揚げ油で3のキクラゲを揚げる。周りの衣がきつね色になったら揚がっています。完成です。食べる時には塩やめんつゆをかけていただきましょう。
2.キクラゲと卵のスープ
材料
好きな量のきくらげ、卵2個、水500〜600ml、中華スープの素(量は、水の量に合わせる)
レシピ
1.きくらげは水で戻し、細切りにしておく。
2.卵はボウルなどに割り入れ、溶いておく。
3.片手鍋に水を入れて、沸騰したら中華スープの素を溶かし、細切りにしたきくらげも入れる。2の卵を、回し入れるようにしてスープの中に入れ、1分ほど加熱したら完成です。
管理栄養士より
キクラゲは、カルシウムが多いというのが特徴の一つです。きのこの中でももっとも多く含まれております。
キクラゲは、食物繊維が多いのも特徴ですので、便秘改善にも役立つ食材でもあります。
この記事にコメントをいただいた管理栄養士:島田 芽衣さま
沖縄でフリーインストラクター兼パーソナル指導に従事。エアロビクスやヨガ、格闘技エクササイズ、ファンクショナルトレーニングなど様々なレッスン経験を生かし、一人一人に合ったパーソナルトレーニング指導を得意としている。
全米ヨガアライアンス200時間終了、ヨガセラピー指導者養成コース終了、アナトミック骨盤ヨガインストラクター、ViPRインストラクター。管理栄養士の国家資格も有する。
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