パーソナルトレーナーであり医療の国家資格も保有している岡川智行さまは、拠点としている神奈川県相模原市を中心に多くのお客様を抱えています。地元のお客様はもちろん、各地の大学や高校のスポーツ部の選手、プロのスポーツ選手とも契約していらっしゃいます。
元プロボクサーでもあり顧客の幅が広い岡川さまがZehitomoを活用する理由を、伺いました。
Zehitomoを使い始めたきっかけ
「Facebook広告を見て登録したのがきっかけだったと思います。これまでに2人の男性のお客様のパーソナルトレーニングをしました。近い場所の方ですと多摩センターと厚木の方でした。
現在、『走りをさらに強化したい』という別のお客様からも問い合わせを受けています。ランニングトレーナーとしての仕事も成立するかもしれません。」と岡川さん。
今ではコツがなんとなくわかってきて、お客様にメッセージを送るときの工夫や、文章を毎回変えたりもしてくださっているそうです。
「こちらがお客様に初回のメッセージを送ったとき、相手の既読がつかなかったらメッセージ送信に使ったコインが返還されるじゃないですか。それが時々起きるので、忘れた頃にコインが戻ってきて、またログインしたりと繰り返しています。」
使っていたら、大学生に「Zehitomoを使ってるんですか?」と聞かれたことも。
「私たちのような、技術を持ってる人はたくさんいます。でも開業後の新規集客が難しい。そこをZehitomoでできるのはいいですね。実は私、インターネットのサービスを使うなんて、すごく苦手なんですよ。」と笑う岡川さん。
「Zehitomoは面白いなと思っています、特に1対1で提供する商売の方は試した方がいいサービスだと思います。この前、大学生と話してて、『あ、Zehitomoやってるんですか?』なんて言われましたよ、大学生の方が知ってたりもして。」
Zehitomoからくる仕事の依頼について
(プロボクサー近藤選手へのサポート準備。毎回持参し必要に応じて施術する。無断転載厳禁。)
「Zehitomoからくる依頼は、運動初心者の方が多いなという印象です。一度、すごく私に興味を持ってくださった方が詳しく質問してくださったのですが、話を聞いているとフルマラソンを3時間で走るようなランナーで、『3時間を切りたい』とハイレベルなご相談でしたね。この時は、相談内容の専門性が高く、他に合うプロの方がいらっしゃる丁重にお断りしました。
ここまで専門性の高いお問い合わせですと、トレーナー自身が競技者やプロだったというレベルのトレーナーから指導を受けた方がいいと思います。」
お客様の状況に合わせて、引き受けない仕事や安請け合いはしない仕事を決めて、線引きもきちんとされている様子にはプロフェッショナリズムを感じます。また、このように受ける仕事を選ぶことができるのもZehitomoの特長のひとつです。
お客様の話を聞いて、アドバイスをする
「Zehitomoで出会ったお客様に、『冬の間のかなりの日数スノーボードを滑るため、パフォーマンスを向上させたい』というお客様がいらっしゃいました。『お腹も引き締めたい』とも希望されていました。
主にお尻と腰回りの筋力を向上させるトレーニングをしました。『引き締めたい』というご希望については、引き締めを目的にしすぎると筋肉が落ちてしまう可能性があるため、筋肉量を落とさず筋肉の質を上げませんかと提案しました。また、『ウエアを着て見えないお腹部分を引き締めるよりも、胸と肩を鍛えて筋肉をつけると締まって見えますし、ウエアが映えますよ』とお伝えして、確かにそうだと納得してくださいました。」
「トレーニング後には、どこに筋肉痛がきたかを教えてもらいました。その方は肩、腕、お尻に筋肉痛がきていました。筋肉痛が出る場所は筋肉を使い慣れていない場所、今後トレーニングをして鍛えた方がいい場所です。筋肉痛がきていなかった脚とお腹には既に筋力があるということになります。」
「トレーニングには理論があって、突飛なことは何もありません。理論を説明して、同意を得て、質問をお受けしてこちらからも質問をさせていただきます。私はZehitomoで出会ったお客様だけでなく全てのお客様に、説明を大事にしています。
理論通りにいかずイレギュラーなことが起きることはあるため、その時は体の状態を確認させていただきます。」
「説明も、1対1だと丁寧にできます。トレーナー1人に対して複数の生徒だと、生徒それぞれの運動経験や体の状態が違う、質問も、トレーニングの種類も、筋肉痛の出方も変わってきます。パーソナルトレーニングはトレーナーを独占できるのでいいですよ。」
岡川さんの、Zehitomoの使い方
(アイシング準備。無断転載厳禁。)
地元周辺のお客様を中心にアプローチ
「私は自分の拠点である相模原近郊を中心にお客様にアプローチをしていますが、相模原に住んでいる方でも都心部でパーソナルトレーニングを受けている人も多いのかな?と思っています。都内にもパーソナルトレーナーさんは多いですからね。
もし都心部に合うトレーナーさんがいなかったら、ぜひわたしのトレーニング指導を試してみていただきたいです」と、岡川さん。
お仕事が減る時期にも活用したい
「夏は、合宿に行く学生チームのサポートや、選手のサポートなど、仕事が立て込む傾向にあります。年度末の3月頃は仕事が少なくなる時期なので、そのような時期にZehitomoを使ってお客様を獲得できるといいですね。」
岡川さんの経歴
(岡川さんの現役時代のお写真。無断転載厳禁。)
「高校卒業後、ボクシングの推薦で大学に入学しました。その当時父親が体を壊してしまったため、中退してプロになり、将来のことを考えて鍼灸学校にも行きました。国家資格を取ってから、3年ほど早稲田の大学院と提携している鍼灸院で勤めさせてもらい、研究の手伝いなども経験させてもらいましたよ。そして10年ほど前に独立をしました。」
「岡川さん、地元の新聞に何度か取材されていますよね?」
「相模経済新聞という新聞に何度か記事を出していただきました。まず最初は、『開業しています』という内容でした。福利厚生で治療をすることもできますよ、企業に出張にも行きますよという内容で書いてもらいました。
2回目に記事を掲載していただいたときには、海外の空手選手の治療について記事にしてもらいました。」
普段のお仕事
「普段の仕事の70%程度が鍼灸の仕事です。最高齢は97歳のお客様がいます。他には、脳梗塞でマヒになって動けない状態だった方がトイレには自力で行けるようになる程度まで回復された方もいます。
ガンの治療中の方もいます、ガン自体を治せるわけではありませんが、ガンになると神経痛がきついんです。『ガンからくる神経痛が和らぐ』とみなさん言ってくださり、鍼治療をしています。」
「残りの30%程度がトレーナーとしての仕事です。大学のラグビー部、高校の空手部にも行きます。合宿の時は学生に合わせて泊まり込みます。その他に、一般の方のパーソナルトレーナーとしてもサポートしています。
自分の仕事についてはFacebookやInstagramで投稿をしていますが、そこではトレーナーとしての仕事を中心に発信しています。鍼灸治療の仕事の投稿は、病気の病状などの話も絡んでくるため控えています。」と岡川さん。お客様のこと、情報の保護のことを第一に考えていらっしゃることがわかります。
インターネットのサービスは苦手と語る岡川さんですが、Facebookを集客に活用もしているそう。
「外国人の空手家や空手選手と繋がったのは、Facebookがきっかけでした。私の英語はギリギリ日常会話ができる程度ですが、連絡を取り合うためには、苦手なんて言ってないで、するしかないですよね。
外国人の選手には、日本の空手の大会の、『コネクションがあれば出場できるような大会』の間に私が入ってあげることで、出場できるようにしてあげたこともあります。」
「自分がプロ選手やスポーツ選手を地域に根付いてサポートすることで相模原の町おこしに繋げることができればと思っています。相模原市にはアイススケートリンクがありますが、認知度も高くないです。他にも生活やトレーニングができる環境は整っています。」
今後の展望
(選手の家族にも、選手のケア方法を伝える。無断転載厳禁。)
「相模原市のために、何かできれば」
「海外の代表選手などが相模原市に滞在したり、相模原市で外国の方が暮らせるような仕組みを整えたら、相模原市への注目度も上がるかもしれません。
私が治療やトレーニングをする外国選手は空手の選手なのですが、空手の選手は多くが親日家です。日本に対していい印象を抱いてくれている。しかし私のような地域に根付いて商売をしている者が外国人の滞在を促進しようとしても、ビザを出すことができません。ここで、市や大きな組織が動くと、ビザを出すことができます。
日本スポーツ協会と体育協会や、日本人の英語教育を推進しているような組織が動けば、ビザを出すことができるのではないでしょうか、そうすることで相模原市の経済を動かすことができるのではないでしょうかというような話もさせていただきました。」
「日常的には、『都心部で宿が取れなかった旅行客が、橋本駅前の東横インに泊まります』くらいのことしか起きないんです。ですが、相模原市は立地として悪い場所ではないんですよ。横浜へも新宿へも行きやすいです。
私は宇都宮の出身なので相模原市で生まれ育ったわけではありません、しかし現在拠点にしている相模原市のために何かができればと考えています。」
トレーナーとしてのお仕事について
(プロボクサー近藤選手へのストレッチ。無断転載厳禁。)
「私がサポートしているプロボクサーの近藤明広選手やその後輩には、彼らの母校である日本工学院八王子専門学校 鍼灸科の施設を使わせてもらいトレーニングします。
近藤選手以外には、プロアイスホッケーの日本代表選手 寺尾勇利さんも担当しています。また、わたしが担当している『競技が違う選手同士』が同時にトレーニングするように組むこともあります。
例えば、ボクシング選手は持久力が問われるため、長距離走が得意な選手が多いです。アイスホッケー選手は重いものを持って走り続けるのが得意なんです、競技でぶつかることが多く全身をかなり鍛えています。
違う長所を持つ選手同士が同時にトレーニングをすると、お互いに学ぶものがあるので、いい刺激になると思っています。」
プロボクシングの近藤選手は、世界戦の前に岡川さんと契約。別のプロアイスホッケーの選手は、日光(栃木県)にあるプロチームに所属していた、日本のトップ選手の1人です。その選手が日本のチームを辞め、アメリカのチームにトライアウト挑戦するタイミングで岡川さんと契約したのだそう。
プロ選手に「世界に挑戦したいから、トレーニングをしてほしい」と託される
(プロボクシング選手とプロホッケー選手の合同練習。無断転載厳禁。)
「世界に挑戦するタイミングで、『人生を変えたいので、サポートしてください』と言われて契約しました。こちらも緊張しますし、良い刺激をいただけますね。」と笑う岡川さん。
周囲には「引きがある」とよく言われるそう。「岡川さんにサポートをしてもらうと、世界に挑戦できる力をつけることができる」とプロ選手に思わせる信頼度の高さは、素晴らしいことです。
「スポーツに関連する他の仕事には、専門誌の執筆依頼の仕事のお声がけをいただくこともありますが、お断りすることも多いです。現在は、選手や鍼灸院に来てくださるお客様など、実際の人を相手にするお仕事を中心に受けさせていただいています。」
元プロのボクシング選手が国家資格を取得した強み
(プロボクサー近藤選手へのストレッチ。無断転載厳禁。)
「岡川さんは、どうしてボクシングと空手の指導ができるんですか?」
「私はボクシングのプロ選手でしたが、『殴る』という技術は格闘技に共通するため、空手でも教えることができます。違いですか?ボクシングは左右から種類の違うパンチを出しますが、空手は『シンプルにまっすぐ殴る』という違いでしょうか。
ボクシングは、格闘技の中で最も競技時間が長い部類になると思います。選手には持久力が求められます。空手の競技時間は3〜4分ですから、選手によっては瞬発力だけに頼って戦っている者もいます。
私が長く経験していたボクシングは、持久力を保ちながら戦略を立てて動く格闘技で、たくさんの駆け引きもあります。空手のように競技時間が短いと、自分の持ち前の瞬発力で動くクセがついてしまうのもわかりますが、そのままのプレースタイルでは限界がきます。
戦略がないと『Aがこう動いたら、Bに入りこめる』『Aのようなパンチしたら相手はBのように動くので、Cが空く』というようなことまで考えることもありえません、だからこそ私の持つ知識で、体の動かし方だけでなく戦略を教えることもあります。」
ボクシングと将棋やチェスは似ている
「私は運動が苦手だったこともあり、プロ選手の頃には再現性のある技術を追うことで勝っていました。頭の中は、将棋やチェスと似たような感覚だと思います。『1箇所だけ攻めても別の場所の攻めがおろそかになる、どうする?』なんてことを常に考え続けていました。
『ものすごくパンチ力がある、スピードも早い』など、他の選手より突出した強みところがあれば勝ちやすいですが、そんな突き抜けたポイントがない選手は戦略を考えないとまず勝てません。
フェイントをかけ続けながらどのフェイントに引っかかるのか観察します。フェイントをかけて眼球が動くのか、足が引っかかるのか相手の反応を確認し続けていました。ちなみに、相手の足が引っかかるフェイントと、相手がまばたきをするフェイントはそのあとも引っかかってくれます。この話はニューロンや運動神経の話にもつながりますが、医学が証明していることです。」
「身体能力と感覚だけでやっている選手はここまで考えません。相手の知名度などに怯えてしまって不安になってしまっている選手も、相手の様子を観察する余裕を持っていません。そんな様々な選手たちに教えて、導いてあげるのが私の仕事です。
今日はこれからプロボクサーの試合ですが、試合の時にはもちろん自分がサポートする選手だけではなく、相手選手のことも見ますよ。選手は、試合前日が計量です。選手は計量までに脱水気味になるほどに体を絞り、計量をパスして、昨日から今日にかけて食事と水分を取っています。昨日と今日の裸を比較すれば、お腹の膨らみ具合がわかりますが、食事と水分を取った後に腫れる場所はよく殴られていた弱点です。その箇所をうまく狙うように、リング外から声を掛けたりします。
他には眼球の動き方、まばたきの仕方などを見ます。もちろん見立てが当たらず、外すこともあります。身体の先天的な特徴や違いもありますから。」と、岡川さん。「見ているところが専門的すぎておかしいですよね」と笑いながらおっしゃいましたが、ここまでお話を伺っていると、自分が何も知らずにボクシングの試合を観戦していたことに驚きました。
ネパールのオリンピック委員会から、仕事の依頼状を受け取る
「また2020年の東京オリンピックを控えて、ネパールのオリンピック委員会から仕事の依頼をお受けしました。選手たちへのメディカルケアの面での仕事です。オリンピックももう、すぐなので、こちらの仕事にも真剣に取り組みたいと思っています。」
この仕事も、選手経験、トレーナーとしての指導力、そして医療に関する国家資格を取得している岡川さんだからこその強みを生かして得たお仕事です。オリンピックシーズンの岡川さんのお仕事は、非常に忙しくなりそうです。
これから体を鍛えたい人に、伝えたいこと
「私は最近は積極的に運動はしていません。人のサポートがメインになっていて、『しないとな』と思いつつできていません。私がトレーニングをするときは目標設定と効かせ方を大切にしています。指導するときも意識しています。」と岡川さん。
「例えば『痩せたい』ってよくある話ですが、『なんのために痩せたいのか?』が大切です。見かけだけ痩せたいのか、特定の運動をして痩せたいのかなどでアクションも違ってきます。
ビーチリゾートに行くので痩せたいという場合、つまり水着が映える体になりたいということなのか、脚を細くしたいのか、くびれを作りたいのか、腹筋を見せたいのかでどれも少し違います。」
「また男性の場合は、肩周りの筋肉を鍛えると『ガッチリした人』に見えて、ブレザーやスーツのジャケットが似合うようになります。つまり『太っている』に近い体型でも、肩周りがガッチリしていればブレザーを着た時には似合うんです。そのため『ゴールでどうなりたいのか、どんな時に、どう見せたいのか』を考えることは大切です。」
このプロが監修した短期間でダイエットを成功させるための記事を読む
最後に
(岡川さんとプロボクサー近藤選手。無断転載厳禁。)
岡川さんは冗談も交えて終始笑顔でお話ししてくださいましたが、相手に気負わせない様子で専門性の高いことをわかりやすくさらっとお話する様子がまた、プロの仕事だと思いました。
この後、プロボクシングの試合のサポートの様子も取材をさせていただいたのですが、岡川さんはいつも周囲を見て、サポート役に徹する立ち居振る舞いをなさっていました。お仕事が途切れないのは当然だと感じました。
お話を聞いたプロトレーナー 岡川智行さま
岡川鍼灸院代表 兼 プロトレーナー。自身がプロボクサーとして活躍していた経験を生かし、プロスポーツ選手や学生のスポーツチームのトレーナーとして各地への出張もこなすだけでなく、日本人にとどまらず外国人選手への指導も行う。
医療の国家資格を保有しており、理論に基づいたわかりやすい説明に定評がある。力に任せるだけではない戦略的な身体と健康づくりのサポートを行い、若い選手の育成から病気療養に励む方まで、老若男女から幅広く支持されている。