株式会社アメイズさんは、Zehitomoを使い始めてから3ヶ月で約1,000万円の仕事を受注していただくなど、素晴らしい活用をなさっています。
会社の代表である鰐川(わにかわ)さんに、アメイズさんがお客様の心を掴む秘訣に迫りました。
Zehitomoとの出会いと活用
きっかけは、Zehitomoからの営業メールへのお怒り
Zehitomoとの出会いは、Zehitomoからの複数のメールがきっかけでした。「最初1通来たと思ったら何通か来たので、Zehitomoとはなんなのか、ちょっと説明に来てほしいとお伝えしました。」
担当者がアメイズさんにお伺いして、Zehitomoの使い方、できることの解説をさせていただいたことがきっかけで、その場で登録、コインを買ってくださいました。
「一切期待はしていなかった。けれど、『試してみるか』と思いました」
「何に対しても、『ものは試し』と思うようにしています。やってみないとわからないですよね?最初はあまり大きくない金額で、26,000円程度のZコインを購入してみました。
リフォームや内装の仕事は、1件あたりの仕事の単価が高いと思います。なので26,000円程度のコイン(200Zコイン)は、あまり『高い』とは感じなかったです。最初にコインを買った時は、『このコインで元を取る』みたいな勢いはなくて、正直Zehitomoにも期待していませんでしたよ(笑)
『とりあえずやってみるか』くらいの軽い気持ちでした。その頃はまだ、リフォームの仕事は多くなかったですよね?でも最近仕事の量が増えてきたなと思っています。」と鰐川さん。
「最初はZehitomoの使い方がわからなかったので、登録してZコインも購入したものの、ほぼ放置していました。
でも700万円の仕事など、仕事がダダダッとどんどん成約して、Zehitomo経由の売上が一気に1,000万円に近づいたので、『Zehitomoに力を入れたほうがいいな』と思いました(笑)」と、鰐川さん。
このサクセスストーリーは、Zehitomo社内でも有名です。
「Zコインは9万円分程度購入して、それから約1,000万円の仕事が成約しているので、成約にかかった経費は1%以下です。1%以下って、すごいことですよね?」
Zehitomoの難しさは、お客様の温度感がわからないときもあるところ
「お客様からの依頼を見ていると、詳細がわからないものも多いなと思います。お客様によって電話番号を開示していない人がいますが、電話番号を開示していない人への連絡はためらってしまう時があります。」と鰐川さん。
ここは難しいポイントで、電話番号をオープンにしていない人=仕事を依頼する気持ちが低い、わけではありません。最初は電話番号を開示していなくても、業者さんとマッチした瞬間にチャットメッセージで業者に電話番号を伝えて、電話連絡をするような人もいる、とお伝えしました。
鰐川さんのこれまで
家具の組み立てをしていた
「もともと私は、家具組み立ての仕事をしていました。家具の組み立て中、または組み立てた後の移動などで傷がつくようなことが時々起きます。
木材は金属などと比べると柔らかいので、傷がつくのは仕方のないことです。傷がついてしまったときに、自分たちでタッチアップ(傷の修繕)をしていました。」と鰐川さん。
「家具修繕に使う補修剤のメーカーに『ケーニッヒ』という会社があります。100年以上の歴史を持つ会社で、補修剤の品質は当然プロ向けなので非常に良いものですが、その補修剤を使うための技術も必要です。もともとその、家具補修の技術を学んでいました」と鰐川さん。
補修剤の材料が良くても、補修剤を使いこなすための技術があって初めて真価が発揮されます。
「修繕をしたものだとはわからないような、修繕知識と経験を学んでいました。」
家屋修繕のビフォーアフター写真に感動
「例えば家具の搬入をする時に、お客様の家のフローリングを傷つけてしまったとします。フローリングの傷は、家具のタッチアップ程度の技術では直せません。
補修の職人にフローリングの補修をする前、補修をした後のビフォーアフター写真を見せてもらったんです。この時、ものすごく感動しました。
他の例で言うと、部屋に壁があるとします。リフォームなどで壁を取り外すと、その壁のあった場所の床にはフローリングがありません。床材が足りなくなるわけです。
たいていの大工さんが、他の木などを使って埋めます。もちろん段差がないように、そこでつまづいたりしないように埋めてくれますが、修繕技術がある人がすると『そこに、何もなかったかのように』なるわけです。
この修繕技術の素晴らしさを知って、『自分もできるようになりたい』と思いました。家屋の補修や修繕の職人になろう、この仕事をやろうと決めてすぐに家具組み立ての仕事を辞めたんです。我ながら思いきった判断だなと思います(笑)」
技術を習得する前に、開業準備をスタート
自分のキャリアを変えると決めてすぐに、修繕の技術習得を学ぶ学校に行くことを決めた鰐川さん。
「家屋修繕の技術はすごい、自分も習得したいと思ってからすぐに名古屋の学校に行きました。前の仕事を辞めて、収入がゼロの状態で補修の学校に飛び込みました。
でも収入がないと生活ができませんよね?なので、『家屋修繕の仕事をする』と決めて、学校で技術を学び始めると同時に開業準備をしました。リフォーム業者が登録するウェブサイトに登録して、まだ実際は修繕の仕事をしてもいない、できないのに登録した。そしたらすぐに修繕の仕事が来てしまって、さらにその仕事を引き受けることにしました。」
「要するに『家屋修繕の技術も経験もないのに、家屋修繕の仕事を受けてしまった』という状態です。「いや〜、よくやりましたよね(笑)」と鰐川さん。
「家具修繕の技術はありますが、家屋修繕の技術は持っていなかった。なのに家屋修繕の仕事を入れて、仕事を受けることも決まったので、学校ではとにかく必死でした。
学校と言っても、基礎を教わる授業しかありません。しかし補修修繕は、木材、石、アルミなど、素材によって方法が全く違います。また、他の生徒はみんな、『会社から行けって言われたから(補修の基礎を学びに)来たんだよね』くらいの感覚でした。
でも自分は技術がないのに仕事が決まってしまっていたので『こういうときはどうすれはいいですか?』『こんな状態の時はどうしますか?』と先生に細かく質問をしていました。
私があまりにも熱心なので先生も『なんでそんなに質問するの?』と聞かれて、『いや実は、もう仕事が入ったんです』と現場の写真を見てもらって。
先生も丁寧に教えてくれました(笑)何でも質問して、技術を習得しました。」
株式会社アメイズさんについて
開業してすぐの頃の営業活動は、電話と訪問
「学校を終えて東京に戻ってから、少しだけ電話営業や訪問営業をしました。営業先は不動産屋などです。補修修繕の職人が足りていなかったようで、どこも好意的に受け取ってくれて、反響は良かったです。
『補修屋さん探してました』『この仕事できる?』とどんどん声をかけてもらって、そこから仕事が尽きることなく続いています。」
1人ずつ仲間が増える
「アメイズの立ち上げはまず1人でしたが、前の職場で同僚だった仲間と、そこからの紹介、紹介とつながって、現在は4人体制です。
最初に入ってくれた社員は、前の職場の同僚でした。職場が変わってからもちょこちょこと連絡を取り続けてたんですけど、2年前頃の、少し忙しくなってきたタイミングで『仕事が増えてきたんだよね』『忙しいなら行くよ』という流れで、元同僚と合わせて2名、アメイズに入社してくれました。
そこでずっと3人だったところに4人目が入社してくれて、今は4人体制です。」
それぞれが得意な技術を持つ、プロフェッショナル集団
「全員補修ができます。しかしクロス張替え、床の張替え、内装など、各自の得意なこともある。全員対応できるよう、共通して持っている技術もあるので、うまくフォローしあうことができます。
前は補修の仕事ばっかり受けてたんですけど、最近は仕事が増えちゃって、補修以外の仕事の方が増えてるかもしれません。腕が落ちちゃってるんじゃないかって心配ですね、もっと補修の仕事を受けないと」と笑う鰐川さん。
ここから以下の写真は、実際にアメイズさんが補修をした例です。何が起きたのか全くわからないくらい、綺麗に補修修繕されていることがわかります。
現在は、営業活動なし
「現在はホームページからの問い合わせ、Zehitomo、他のリフォーム系ウェブサイトと、他社から頼まれる仕事を受けています。
自分たちからの営業活動はしていません。お仕事は途切れないのはありがたいですね。」と鰐川さん。
「一般のお客様からの問い合わせが全体の70%程度で、会社としては一般のお客様への仕事を増やしたいと思っています。しかし一般のお客様への仕事は単発というか、一度仕事が発生したら終わりという仕事が多いので、業者からの仕事も受けています。」
確かに、1人の一般のお客様が何度もリフォームを繰り返すことは少ないでしょう。補修修繕の技術が高ければ高いほど、1回の施工の後、次に壊れるまでの間も空いてしまいます。
修繕技術があるからこそ、「フルリフォームではない提案」ができる
「フルリフォームと修繕どちらを選ぶか?という側面で比較をすると、修繕の強みは、まず価格です。」と、鰐川さん。
「リフォームの約5分の1の価格で、フルリフォームに近い美しさで仕上げることができます。
もちろん、弊社でフルリフォームもお受けできます。でも、わざわざフルリフォームをしなくても、補修で済むこともあります。『補修かフルリフォームのどちらがいいか?』と選ぶことができること、価格を抑えることができることの方が、お客様にとって親切だと考えます。
とはいえ、補修ができることもあれば、できないことがあることもあって、それは現場や状況によって異なります。
確認した結果、見た目には一部分だけの破損でも、状況的に『ここのフローリングは一面張り替えないといけない』『壁一面、張り替えないといけない』ということは起きます。」と、鰐川さん。アメイズを開業した当時は、鰐川さん自身は補修専門だったことから、フルリフォームをしたほうがいい案件に遭遇して困ったこともあったそうです。
「『一面張替え』『大きく入れ替える』ことが私1人ではできなかったため、他に協力を依頼しないといけないこともありました。
現在は4人がそれぞれの得意なことで補い合えるので、『受けられないこと』『できないこと』はかなり減りました。」
「敷金診断士」の資格を持つ
「敷金診断士協会という協会の『敷金診断士』という資格を保有しています。賃貸物件に住む方が、退去のタイミングで管理会社や大家さんと敷金の返金でトラブルになることも多いことはご存知ですか?
壁紙が10cm四方程度破けてしまっただけなのに、『壁一面の壁紙を張り替えないといけないから』と費用が高額になってかさむような事例が全国で多発しています。例えば退去のタイミングで130万円請求された人が、敷金診断士を経由して20〜30万円で済んだような事例もあります。
また、『賃貸物件に子供達と一緒に住んでいて、汚れたり壊したりした箇所がたくさんある、その支払いが怖くて退去できずに住み続けている』という人の話も聞きました。子供やペットがいて、家屋が汚れたり壊れることは、ありますよね。そのような人には、補修や修繕で直せる場合もあり、必ずフルリフォームをしなくていい、敷金診断士を頼っていいと、もっと知ってもらいたいで。」
Zehitomoとしても、もっと補修や修繕の知名度を上げたり、敷金の返金額を下げる方法があると、世の中に伝えたほうがいいかもしれません。
アメイズの誰が行っても見積もりがすぐに出せる
「全員が、金額や施工作業の見積もりができる、というのは強みだと思っています。スピード感があるような気がします。」と鰐川さん。
「大きな会社は営業マンが現場を見ますが、営業マンが行くのにも『1週間先』、営業マンはその場で金額を即答できず会社に持ち帰ってから見積もり金額を出して、と、見積もりを出すのにも時間がかかって、工事に入れるのもさらに先、という会社もあります。
会社が大きくなるほど決裁権が分散して、何にするにも時間がかかるのかもしれません。
うちは4人全員が判断できてスピード感持って仕事ができる。小さい会社ならではの強みではないかな、と思います。」
鰐川さんは「小さい会社ならではの強み」とおっしゃいましたが、小さい会社でも、できる会社とできない会社があるように思いました。 “従業員全員が、現場を見て、施工の工程を見出して、その場で見積もり金額を出せる” というのはスキルが必要な作業です。プロにしかできません。
お客様に驚きを提供したい、嬉しい驚きを経験していただきたい
「お客様に驚きと感動を伝え続けたいと思ったので、アメイズという社名にしました。どの現場でもほとんどのお客様に『すごい』と驚いてもらえるんです。驚いていただけると、こちらもやりがいがあります。」
鰐川さんは、アメイズが提供できる選択肢の多さをぜひお客様に知っていただきたいと言います。
「『浴室を良くしたい』と思ったとします。多くの工務店が『交換』『フルリフォーム』を勧めますが、内装を入れ替えると安くても約100万円はかかります。最低でもこの程度はかかります。高いと思いませんか?」
「でも私たちは、パネルを張ってイメージを変えたり、浴槽を塗装して磨いて綺麗にしたり、と安い予算でできることをいくつか提案することができます。もちろん、総入れ替えのフルリフォームもできますが、お客様には予算を重視したい方もいらっしゃいます。
予算を重視すると金額のかさむフルリフォームができないこともあります。予算ベースで相談していただいてもできることがある。その選択肢のある提案力が私たちの強みです。」
リフォーム=フルリフォームではない
「壁がタイル張りの古い浴室を新しくする時に、例えばパネルを貼ったり、床材を貼ったら、それだけで総入れ替えをしたくらいに、きれいになるんです。でもほとんどの工務店が総入れ替えを提案します。」
鰐川さんは「総入れ替えは100〜300万かかる、けれど部分的に手を加えるようなリフォームであれば20万円で済むこともある。」と言います。
こちらの「常に総入れ替えを勧める会社と、アメイズさんのような部分リフォームができる会社の違いはどこにあるんですか?」という質問に、鰐川さんはこう答えます。
「利益の大きさもあるかもしれませんが、総入れ替えを勧める会社は、多分細かい仕事をしたくないか、できないかのどちらかである可能性もあると思います。もしくは総入れ替えの知識しかないのかもしれません。僕らは『シートを一面だけ貼る』みたいな、細かい仕事も受けてきましたし、今でも受けます。
細かい仕事は、細かい技術がいることもあるので、大変といえば大変なんです。」と鰐川さん。
「昔ながらの、青い蛇口をひねったら水が出て赤い蛇口をひねったらお湯が出るような蛇口、ありますよね。浴槽も昔ながらで底が深くて、スタイリッシュさに欠けていて、壁も床もタイル張りで冬に冷たくて寒い、みたいな昔ながらの浴室は現在でもよく見かけます。
例えばそんな浴室なら、蛇口を変えて、壁と床にパネルを貼って、浴槽を入れ替えればかなり低予算で済みます。浴室の話を中心に話をしましたが、これは部屋の内装でも同じですよ。
よくあるリフォーム会社の総入れ替えの提案などは、『まず一度、全部解体する』という工程を踏みますが、その諸経費や解体費用が高額です。そこを僕らに依頼していただいて、全部は解体をしない、一部解体をするというリフォームにすると、約400〜500万円くらい抑えることもできます。」
400〜500万も見積もり金額が違ってくるなんて、かなり大きな金額差です。
会社の強みは他にありますか?というこちらからの質問に、「日本一リペアの技術が高い会社です、と書いておいてください」と鰐川さん。本当に書きますよ〜とお伝えしたところ、「そうだな、(自称)って書いていただいたほうがいいな(笑)」と鰐川さん。
最後に
「リペアの技術が高い」という表現は正しいのだろうと思いました。鰐川さんは、補修と修繕が楽しくて仕方がないといった様子でお話をしてくださり、写真を見せてくださいました。ビフォーアフター写真を胸を張って紹介できるのは、自信があるからこそです。
鰐川さんは好きなことを仕事にしていて、好きで自信を持ってできることをお客様にも提供したいと考えていらっしゃるように見えました。
株式会社アメイズ 鰐川 祐司さま
東京都大田区を中心に、補修・修理・回復とリフォームを行う。リペアからフルリフォームまでを手がける。木質建材、家具向けの補修材の開発・製造販売をつづけ業界をリードしてきた老舗メーカーである「ケーニッヒ社」の補修技術を学び、認定書を保有している。
フルリフォームだけでなく、修繕を積極的に勧めてお客様にご支持いただくだけでなく、退去時の敷金返金の仲裁役となる「敷金診断士」の資格も有する。