隣コートから浅野コーチを拝見した際、ワイングラスを片手に持ちながらの様、差し込まれる鋭いスライスのかかった誠美しきバックハンドボレーに感銘を受けたことを今でも覚えている。こんなボレーが繰り出せたらと浅はかな思いを胸に師事しているが、少しずつワイングラスの輪郭が見え始めてきたと思っている。美しさからははまだ遠くかけ離れたものではあるが今後もご教授いただきたい思いである。その他諸々ではあるが、ローテ練習中のスイングや処理のクセを瞬時に見抜き矯正するコート上での一言二言のコーチングが的確過ぎて毎度改善しない自分自身を恥じる。感銘を受けながら、美しくなりたいと思いながらそれ以上の鍛練は疎かにする自身に葛藤が生じる。要は自分次第なのだ。普段耳が遠いのか、側頭葉が閉鎖してるのか半分は聞き取れぬレッスンが多い中、浅野コーチのハッキリと耳まで届く声色声量は私の様な生徒にはとても有難い。また終盤のゲームではフィードバックを兼ねたプレーを見せていただける為レッスン自体の内容が記憶に定着し易い。是非とも独占して個人指導を受けたいと願う程だが極めて人気の高いコーチであるが故叶わぬ夢だろう。