保存食やジャムなどの料理に使われる瓶。実は、雑菌が発色しやすいため、定期的に消毒をすることが必要です。
「煮沸消毒」を行うと短時間で殺菌が可能です。瓶を清潔に保ち、安心して料理の際に活用することができます。
今回は、そんな「煮沸消毒」の方法や注意点についてご紹介いたします。
煮沸消毒とは?
煮沸消毒とは、瓶などの容器を熱湯の中でぐつぐつと煮込み殺菌・消毒を行うこと。
薬剤を使う必要がないため、「安全に消毒できる」・「コストがかからない」といったメリットがあります。
また、雑菌は熱に弱いため、消毒効果もとても高いです。
瓶の煮沸消毒で使うもの4つ
まずは、瓶の煮沸消毒の際に必要になるものを4つ紹介します。
1.鍋(瓶が入る大きさの鍋)
鍋は、瓶がつかるほどのお湯が入るのものを準備しましょう。入りきらなかったり、浅くて水に漬かりきらないと充分な煮沸消毒ができません。
2 トング
煮沸した瓶を取り出すときに使用します。トングを持っていない場合は、菜箸で代用してもいいですが、瓶が大きくて重いと大変なのでトングの方が扱いやすいです。
3.キッチンペーパー
煮沸消毒後の瓶には、水滴が一杯ついています。乾燥させる前にしっかりと拭き取ることが必要です。
キッチンペーパーは、吸水力が高いので、簡単に水気を切ることができますよ
4.ふきん
煮沸消毒後の瓶を乾かす場所に敷くための清潔なふきんも必要です。あらかじめ煮沸消毒し乾燥した物を使うと、雑菌が瓶につく可能性が
低くなります。
煮沸消毒の手順4ステップ
必要なものを揃えたら、後は行うだけ。
ここでは、煮沸消毒の手順を見ていきましょう
1.鍋と瓶を洗剤などで洗っておく
まずは鍋と瓶を(食器用洗剤)できれいに洗います。この時点で落とせる汚れは落としましょう。
2.鍋に水と瓶を入れる
瓶は急激な温度変化によって割れることがあるため、沸騰してからいれるのではなく、必ず水の状態から入れて火にかけます。
瓶のフタが金属の場合は、このタイミングで一緒に入れても大丈夫です。
3.沸騰してから5分ほど煮る
5分経ったらトングや菜箸で瓶を取り出します。清潔なふきんを予め広げておき、その上に瓶の口を下にした状態で置いて、自然乾燥させましょう。
煮沸消毒ができない瓶の消毒の手順3ステップ
瓶の大きさによっては、煮沸消毒できないことも。
そんな時は、アルコールを使った消毒方法を試してみましょう。
1.瓶とフタを洗う
まずは瓶と蓋を中性洗剤(食器用洗剤)できれいに洗います。
2.手を洗う
特に爪の間や指の付け根のしわを重点的に、きれいに洗いましょう。瓶が大きいと肘近くまで瓶の中に入れることもあるため、腕まで入念に。
3.アルコール消毒液をキッチンペーパーに含ませ、瓶とフタを拭く、もしくはスプレーしてから拭く
アルコール消毒液を含ませたキッチンペーパーで、乾いた瓶と蓋を丁寧に拭き上げます。
瓶は必ず乾かしてから行なってください。アルコール消毒液は濡れたものに使用すると、濃度が薄くなって十分な効果を発揮しないことがあります。
また、消毒液の代わりにお酒を代用する方法もあります。ただしこれは、純度の高い蒸留酒に限ったこと。具体的には、ウィスキーやウォッカなどが挙げられます。消毒に使用するアルコールの最適濃度は70度です。
煮沸消毒の際の注意点5つ
1.瓶のフタは外しておく、フタと瓶がバラバラの状態で両方煮る
瓶のフタを閉めたまま加熱すると、瓶の中の空気が膨張して瓶が割れる可能性があります。必ず蓋を外して、煮沸消毒を行いましょう。
2. プラスチックの煮沸消毒は耐熱温度とJIS表示を確認する
プラスチック製品には、材質や耐熱温度、容量などが法律に基づいて表示されています。煮沸消毒に耐えられる商品かどうか、事前に耐熱温度を確認しておきます。また、JIS表示を確認することで性能・品質共に国から認められた商品なのか確認できます。
3. 瓶は水から入れる、沸騰してから入れると割れることも
瓶は急激な温度変化によって割れることがあります。耐熱ガラスでも、念のため必ず水の状態から入れておきましょう。
4.煮沸消毒後に瓶を乾かすときは、口を下に向ける
瓶の空いている側が上に向いた状態で乾かすと、空気中に舞っている菌やほこりが瓶の中に入ってしまう可能性があります。
最後に
今回の記事では、瓶の煮沸消毒の方法について紹介しました。哺乳瓶や子供の食器などに対しても、煮沸消毒は効果的です。瓶の煮沸消毒の際に行ってみてはいかがでしょうか?
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