07/05/2019

お盆の墓参り〜日程、やり方、服装、持ち物など全て解説!【完全版】

8月のお盆には、墓参りに行きましょう。ここではスケジュールの考え方、墓参りのやり方、服装、持ち物、お盆にまつわる知識などを全て解説しています。

お盆のお墓参りの日程

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1.お盆に行く意味

お盆は、正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といい、その言葉の由来はサンスクリット語の「Ullambana (ウランバナ)」が訛ってできたとされています。

「Ullambana (ウランバナ)」には「吊るす」という意味があります。その昔、お釈迦様の一人である目連(もくれん)が、餓鬼道に落ちて逆さまに吊るされ苦しむ母親を救うために、僧侶を招き供養したことが起源とされています。

2.お盆の期間

お盆の期間は、7月13日から15日までの3日間もしくは8月13日から15日までの3日間を指します。東京以外の地域では、8月13日から16日までの4日間としているところも多いです。

お盆の期間中の4日間にすることは、主に以下の内容です。

・13日・・・ご先祖様の霊を家の仏壇に迎えるために、お墓参りをします。迎え火や提灯に灯を灯す地域もあります。
・14日 / 15日・・・菩提寺の僧侶にお盆の法要を執り行ってもらいます。関東では「留守参り」という風習が残っており、ご先祖様が帰宅している間にお墓を守ってくださっている仏様へ感謝をする意味で、お参りをします。
・16日・・・あの世へ戻られるご先祖様をお見送りする日です。送り火を行う家庭や、地域によっては灯篭流しや精霊流し、五山の送り火などを行います。

また、お盆期間前の12日ごろ、特に初盆の場合は、月初めの日にお墓の掃除をしておくのが好ましいとも言われます。

お盆期間にお参りができない方は、掃除をしたタイミングでしっかりと手を合わせておきましょう。

3.墓参りがお盆の前後になってしまう場合は?

近年増えているスケジュールは、ご先祖様を迎えに行く13日のお墓参りです。お墓から遠く離れて暮らす人や、仕事でうまく休みが取れない人など、お盆期間中の予定がどうしてもうまく立てられないこともあるでしょう。

しかし、お墓参りは基本的にいつ行っても問題ありません。お盆の親族行事に参加できない時やスケジュールがずれてしまう時に、熱心な仏教徒の親族や、しきたりを大切にする親族の中にはいい印象を持たない人もいるかもしれませんが、丁寧に説明して理解してもらいましょう。

お盆のお墓参りですること

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1.お墓の掃除

まずは墓石に合唱礼拝をしてから墓石の掃除に取り掛かりましょう。柄杓で墓石に水をかけ、たわしなどで汚れを落とします。墓石用の洗剤も市販されているため、使用すると更にきれいになります。汚れが落ちたら水をかけて、洗剤や汚れを洗い落とします。水鉢にはきれいな水を注ぎましょう。

洗剤の泡などが周辺に残らないように、地面などもよく流しておきましょう。洗剤が残っていると、滑る、転倒する原因につながりかねません。

2.お供え

お墓掃除をしてきれいになってから、お花や線香、果物などを供えます。線香は束のまま火をつけ、手で炎をあおぎ消してから供えます。果物やお菓子などをお供えする場合は、半紙を下に敷いて直置きしないようにします。

3.お参り

複数人でお参りに行く際、お参りの順番は通常、故人と縁が深い人から手を合わせます。

①墓石に水をかけます。
②数珠を手に持ちます。(基本には左手に持ち親指と人差し指の間にかけて合掌しますが、宗派によって異なるので確認しましょう。)
③合掌します。
④片付けをします。お線香とお花以外のもの、特に食べ物は、カラスなどに荒らされる可能性があるため持ち帰ります。

お盆のお墓参りのマナー

1.お墓参りの時間帯

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お墓参りをする時間は、特に定まっているわけではありません。ただし基本的には午前中に行くことが良いとされており、理由は3つあります。

1つ目の理由は、午前中は照明や懐中電灯を用意しなくても明るいことが多いためです。墓地には照明が少ないところが多く、ちょっとした石段や墓石の角などでつまづいたりこけたりする可能性があります。特にご年配の方が、歩きにくい石やコンクリートの道を暗くて視界が悪い中歩くのは危険です。また墓石の掃除をする際に暗いと、汚れやゴミがわかりづらいデメリットがあります。

2つ目の理由は、午前中なら閉園の心配がないためです。墓地の場所や管理会社によっては、開園〜閉園時間が決まっていて、時間外はお参りができないことがあります。朝早くに行こうとする場合も開園時間を事前に調べておきましょう。

お墓参りの時間帯を午前中にしたほうがいい3つ目の理由は、「お墓参りはなにかのついで参りは失礼にあたる」とされているため、1日飲まず最初に済ませておくと、「ついで参り」とは判断しづらくなるとされているためです。

ご年配の方や熱心な仏教徒の方の中には、お墓参りを何かの用事のついでにすることはタブーであると考える人がいます。ご先祖様を敬い失礼のないようにするためで、午前中にお墓参りだけをして帰るのが基本だという教えです。

ただし近年ではそこまでこだわる人も多くなく、お参りをする気持ちを重んじて、自分お可能な時間に行く人も増えています。

2.服装

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選ぶといい服

・落ち着いた色のスーツ(男女)
・お盆でのお墓参りの服装は、普段着でも問題ありません。
・初盆の際の法要では、親戚や、親戚以外の友人知人も参列することが考えられます。夏用の礼服を着用ておくと望ましいです。

普段気を選ぶときは、他の参列者や僧侶に会うことも考えて、黒や紺、グレーなどの落ち着いた色や、色1色のカットソーなど、シンプルな服を選ぶと無難でしょう。

また、お盆の期間中は気温が高く、熱中症の危険性があります。堅苦しすぎない程度の服装で、適度な体温調節ができる服装を選びましょう。お墓までの道のりが長い、上り下りがある場合は歩きやすい靴を選び、日傘や帽子なども活用しましょう。

選ばないといい服

・アロハシャツのようにデザインや色が派手なもの
・露出度の高いドレスに高いハイヒールなど
・ハーフパンツにサンダルのようなラフすぎる服装
・アニマル柄などの派手で殺生を連想するようなデザイン
・デニムやタンクトップなどカジュアルすぎるもの

お墓参りに厳密なドレスコードはありませんが、老若男女、また親戚や他人など、どんな人に会った時でも眉をしかめられないような服装を心がけましょう。

3.持って行くもの

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①線香

お線香の匂いは、仏様やご先祖様の食事にあたります。また、その香りが場所や人を清めると言われています。お線香は宗派によって供える本数が異なります。一緒に参列する人に分けることもできるように、束のまま持っていきましょう。

土葬が主流だったころには野犬などに墓地があらされることが多かったため、臭いを消すためにもお線香を焚いていました。

②ライター・マッチ

ロウソクに火を灯すために使用します。風や雨などで火がつきにくいことがあるのため、風よけやターボライターも準備しておくといいでしょう。

③お花

墓前に供えるお花や樒(しきみ)を用意します。故人の好きだった花を選ぶといいですが、バラなどのにおいのきつい花は敬遠される可能性があります。

墓参りに持っていく花の種類と選び方を知る

④数珠

本来数珠は珠の数が108個あり、人間の煩悩の数を表しています。持ち主を守る仏具とも言われており、一人一つ用意しておくといいでしょう。

⑤ロウソク

お墓でロウソクに火を灯す意味には、お参りに来た人間の顔を明るく照らし、ご先祖さまや仏様に誰が来たのか知らせる役割があると言われています。また、神聖な炎の光でお墓の周りにいる邪悪なものを浄化し清める目的も担っています。

⑥お供え物

故人が好きだった食べ物や飲み物などを用意します。故人がお酒好きの場合、お墓にお酒をかける人がいますが墓石を痛めてしまう可能性があります。お供えする場合は容器に入ったまま、供えましょう。

⑦掃除道具(たわし・スポンジ・ほうき・バケツ・ゴミ袋・雑巾など)

屋外のお墓の場合は、草やコケが生えてきます。また、ごみや落ち葉なども落ちている感応性があるため、そのようなゴミの掃除をするための道具を用意します。いずれも特別なものを用意しなくてよく、100円均一などで買い揃えることができます。

⑧手桶・柄杓(墓地によっては無料で貸出しています)

ご先祖様、仏様に水をあげる際に使用します。

4.持っていくと便利なもの

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①虫よけスプレー

墓地は山の麓など、自然が身近に感じられる環境にあることも多いです。お盆の時期は夏で蚊も多く、蟻などの虫に刺されないために、あると安心できます。

②薄手の長袖の羽織もの

半袖を着用している場合、さっと羽織れる長袖のカーディガンなどが重宝します。虫や紫外線対策になります。日傘でもいいでしょう。

③ペットボトル

墓地によっては水を汲む場所が遠かったり、お盆のシーズンでは多くの参列者で混みあったりします。水を入れたペットボトルを用意しておくと、墓石の掃除やお清めなどに使えて便利です。

お盆についての知識

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1.新盆(にいぼん、はつぼん、しんぼん)とは?

新盆とは、故人が亡くなって初めて迎えるお盆のことです。四十九日の忌明け前にお盆を迎える際は、翌年のお盆が新盆となります。

故人が迎える初めてのお盆になるため、普段のお盆よりも手厚い供養を行います。家族や親戚をはじめ、親しい友人も招いて僧侶に読経してもらい、精進料理でおもてなしをするところが多いです。

宗派によって違いはありますが、基本的に準備するものとして精霊棚(しょうりょうだな)、精霊馬・精霊牛、盆提灯、お供え物などがあります。

2.盆踊りとは?

お盆の時期にやぐらを囲んでみんなで踊る盆踊りは、お盆に家に帰ってきたご先祖様をもてなすために、また送り出す意味があるとされています。

起源は平安時代中期に僧侶の思考によって、念仏に合わせて踊るようになったことがのちの盆踊りになったといわれています。「念仏踊り」として世間に広まり、これが先祖を供養する盂蘭盆会(うらぼんえ)と考え方が結び付き、江戸時代になると盆踊りは地域の交流の場として親しまれ、イベント的意味合いが強くなりました。

最後に

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お墓参りはなくなった故人を供養する目的と、ご先祖さまや仏様に参る私たちの心を清めてくれる意味合いがあります。お盆にはぜひ、そしてお盆に限らず、ふと心に思い立つときに手を合わせてみてはいかがでしょうか。

なかなかお参りに行けない人は、定期的にお墓や墓石の掃除とお手入れをしましょう。自分がいけない時でも、業者に依頼することもできます。

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