02/19/2023

二重窓は防音効果がある?効果を高めるポイントや費用相場も

二重窓(内窓)は部屋の気密性を高めるため、光熱費を抑える効果を期待できます。防音性も高いといわれていますが、実際のところはどの程度の防音効果を期待できるのでしょうか。

本記事では、二重窓の防音効果が気になる方に向けて、防音効果を高める要素やリフォームを検討する際の条件を詳しく紹介しています。リフォームの費用相場やおすすめのガラスの種類などについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

「二重窓(内窓)」の効果とは

二重窓とは、窓を2つに重ねて設置することです。インプラスや内窓、二重サッシと呼ばれることもあります。

たとえば、シャッターのある窓なら、外側から順にシャッター→ガラスサッシ→ガラスサッシとなります。既存の窓を二重窓にリフォームするときは、レールも1本足さなくてはならないため、窓枠の取り替え工事も必要です。

二重窓は外気を遮断し、窓の隙間が少なくなるため、次の効果を期待できます。

  • 断熱効果
  • 防音効果
  • 結露予防効果

なお、ペアガラスと二重窓との違いには注意が必要です。ペアガラスとはガラスそのものが2枚になっているもののこと。ガラスは2枚でも窓としては1枚のため、ペアガラスにリフォームするときは窓枠を取り替える必要はありません。

二重窓にはどの程度の防音効果があるの?

窓の遮音性は、JIS等級のT1~T4で表示されます。数字が大きいほど遮音効果が高いので、幹線道路沿いの住宅や防音効果にこだわる場合はT4の窓を選ぶようにしましょう

感じ方によっても異なりますが、T4の窓であれば、にぎやかな交差点の騒音が静かな公園程度に聞こえるとされています。T4の窓を重ねて二重窓にすれば、さらに高い防音効果が期待できるでしょう

データで見る防音効果とは

同じT4の窓ガラスでも、メーカーや種類によって防音効果は異なります。各メーカーのホームページで遮音性データが公開されていることもあるので、どれにするか迷ったときはチェックしてみましょう。

なお、データはあくまでも参考程度にしておくのがおすすめです。音の感じ方は個人差があるため、防音効果が高いとされる窓であっても、人によっては遮音効果なしと感じるかもしれません。

防音効果を高める要素とは

遮音性の高い窓にすることで屋内の防音性を高めることができますが、二重窓にすることでも防音性を高めることが可能です。二重窓の防音効果は、次の3つの要素によって決まります。

  • 気密性
  • ガラスの厚み
  • 窓と窓の間の空気層

それぞれの要素が防音性を高める理由について説明します。

気密性

どんなに気密性が高い窓でも、窓が重なり合った隙間や、窓と窓枠の隙間から、屋外の音が入り込むことがあります。しかし、ガラスサッシを2枚取り付けて二重窓にリフォーム工事をすると気密性が高まり、防音性を高めることが可能です。

なお、一般的な引き違い窓は隙間から音が入りやすいため、気密性を重要視している方は、はめ込み窓を選ぶと良いでしょう。しかし、はめ込み窓は開閉できないので、換気用の窓にはおすすめできません。

気密性を高めるのであれば、窓枠が樹脂でできた樹脂窓の施工も良いかもしれません。樹脂窓は気密性が高く室内の熱を逃しにくいため、防音効果と省エネ効果の両方を期待できます。

ガラスの厚み

ガラスの厚みが増すと屋外の騒音が侵入しにくくなり、遮音効果も高まります。なお、ペアガラスやトリプルガラスは窓全体の厚みはありますが、ガラスサッシ自体の厚みはあまりないのが一般的です。

遮音性を重視するのであれば、ガラス自体が厚いものを選ぶようにしましょう。厚いガラスで二重窓にすると、さらに防音効果を高められます。

窓と窓の間の空気層

二重窓にする場合、窓ガラスと窓ガラスの間の空気層に厚みがあるほど防音効果が高まります。ただし、窓と窓の間の距離は窓枠の奥行きで決まるので、自由に距離を広げることはできません。

どうしても既定の幅以上の厚みに調整したいときは、壁よりも厚みのある窓枠に取り替えるリフォーム工事が必要です。費用も高額になることがあるので、気密性の高い樹脂製のガラスサッシをインプラスに使うなど別の方法も検討してみましょう

二重窓にリフォームできる窓の条件とは

窓を左右に開閉する引き違い窓なら、基本的にはすべて二重窓にリフォームすることが可能です。一方、天窓や上下に動かす窓、引き倒し窓は、二重窓へのリフォームはできません。既存の窓を利用せず、新たに引き違い窓を2つ取り付ける必要があります。

また、窓枠の奥行きが狭いときは、壁の厚みよりも窓枠のほうを厚くするため、「ふかし枠」の設置も必要です。ケースによっても対応が異なるので、二重窓のリフォーム実績の多い業者に相談してみましょう。

二重窓に使われるガラスの種類とは

二重窓に使われる主なガラスの種類は以下の通りです。

ガラスの種類特徴
単板ガラス1枚の板ガラス。厚さが3mmのものと5mmのものがあり、いずれも断熱効果と結露防止効果が高いが、5mmのほうがさらに高い断熱性能を持つ
ペアガラス2枚のガラスを合わせたもの。ガラス間に空気が入り、単板ガラスより断熱性が高い
真空ガラスガラスとガラスの間が真空のペアガラス。通常のペアガラスより断熱効果が高い
高断熱ペアガラスガラスとガラスの間にアルゴンガスが充填されたペアガラス。断熱効果が高く、寒冷地や冷えが気になるときのリフォームにおすすめ
遮熱高断熱ペアガラス紫外線対策もできるペアガラス。西向きの部屋などにおすすめ
防音合わせガラスガラスとガラスの間に防音効果のあるフィルムを挟んだペアガラス。騒音の種類によってフィルムの種類を選択できる

防音におすすめのガラス

防音効果の高いガラスを選ぶなら、防音合わせガラスがおすすめです。2枚のガラスの間に防音効果のあるフィルムを挟むため、通常のペアガラスよりも高い遮音性を期待できます

また、防音合わせガラスのインプラスとして断熱効果が高いガラスを選べば、性能をさらに高めることも可能です。ガラスの種類や窓枠の奥行きによって費用が変わるので、複数のリフォーム会社から見積もりを取り、比較してから業者を決めてください。

防音効果を高める二重窓設置リフォームの費用相場

二重窓を取り付けるリフォーム工事の費用相場は、窓の種類や機能、ふかし枠が必要かどうかによって異なります。とくに遮音性・気密性に優れ、 防音効果が高い窓は高価なため、設置込みの費用も高くなります。一般的な相場は、以下を参考にしてください。

工事内容費用相場
単板ガラスの腰窓(100cm×100cm)を内窓として取り付ける1箇所あたり約5万円
単板ガラスの掃き出し窓(180cm×180cm)を内窓として取り付ける1箇所あたり約8万円

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防音効果があるとされている二重窓。ただし、気密性やガラスの厚み・種類によって防音効果の高さが変わることが多いです。二重窓へのリフォームを考えている方は、防音に適したガラスを選んでみても良いでしょう。

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