02/13/2023

二重窓で後悔したくない!特徴や効果とリフォーム時のポイントを解説

二重窓のリフォームでは、「本当に効果があるのか」と不安になることがあるかもしれません。二重窓には断熱や防音などの効果がありますが、掃除の手間が増えるなどのデメリットも存在します。施工後に後悔しないためにも、あらかじめ二重窓の特徴や効果をチェックしておきましょう。

本記事では、二重窓のリフォームをする際のポイントを中心に解説します。二重窓にして後悔したくないという方は、ぜひ参考にしてください。

二重窓とは

二重窓とは、現存の窓に内窓を設置した窓のことです。通常の窓は枠から外側の縁にサッシ・窓ガラスを設置しますが、二重窓は窓の室内側にもうひとつ窓を取り付けます。

ここでは、二重窓のリフォームとはどのようなものかみていきましょう。

[特徴1]サッシ枠が2つになる

二重窓は現存の窓の内側に新しく窓を設置したもので、サッシ枠が2つ並んだ状態になります。「内窓」「インナーサッシ」と呼ばれることも多いです。外側の窓と内窓の間にできた空気層が断熱効果を高め、室外からの温度変化による影響を室内に伝わりにくくします

二重窓は、北海道などの寒い地域では新築段階から行われている施工方法です。あとからでも取り付けできるため、断熱や防音などの目的でリフォームを行う家庭も少なくありません。

[特徴2]現存する窓に被せる形で施工

二重窓のリフォームは、現存の窓に被せるように施工します。現存の窓を壊さずそのまま維持して施工できるため、ひとつの窓であれば最短で30分〜1時間という短時間での設置が可能です。

メーカーによって性能の差はあるものの、窓ガラスやサッシ部分に断熱や防音など多様な機能が備わっており、結露対策にもなります。また、窓が二重になっているため空き巣などに窓を破られる可能性が低くなり、防犯対策にもつながるでしょう。

[特徴3]断熱、防音性が高い

一般的な住宅のサッシはアルミでできており、熱が伝わりやすいのが特徴です。一方二重窓では、内側に熱の伝わりにくい樹脂のサッシを取り付けるため、外気がサッシから伝わるのを抑えられます

また、外側と内窓の間に空気層ができ、熱の移動が抑えられることも断熱効果が高まる理由です。音の移動も抑えるため、防音効果も期待できるでしょう。

内窓に断熱・防音の性能が備わったガラスを取り付けることで、より断熱・防音の効果を発揮できます

ペアガラスとの違いとは?

二重窓は窓が二重になっていもので、ペアガラスとは異なります。ペアガラスとは、サッシ枠に入っている2枚のガラスの間に中間層があるガラスのことで、別名複層ガラスとも呼ばれます。

ガラスとガラスの間に空気層ができるため、単板ガラスと比べて高い断熱効果を発揮するのが特徴です。

これに対し、二重窓は2つの窓の間に空気層が作られます。内側に樹脂サッシの「インプラス」など機能性のある内窓を設置し、効果をより高めることもできます。

二重窓は目的によってガラスの性能を選ぶことができ、断熱効果を上げるためにペアガラスの内窓を内側に設置することも可能です。そのため、二重窓の工事でペアガラスを使う場合、ガラスが合計4枚になることもあります。

二重窓の効果

二重窓にリフォームすることで得られる効果・メリットは、主に以下の4つです。

  • 断熱効果
  • 結露対策
  • 防音効果
  • 防犯対策

ここでは、二重窓で得られる効果について解説します。

断熱性が上がる

二重窓のリフォームでは、高い断熱効果が期待できます。まず、窓が2つになることで窓ガラスの間に空気層ができ熱の移動を抑えられるので、1枚の窓よりも断熱性が上がります。また、内窓にインプラスなど断熱の機能を持つ樹脂サッシを使うことで、断熱効果をさらに高めることが可能です。

断熱により冬でも室内の温度が下がりすぎず、夏も熱の侵入を和らげます。冷暖房のエネルギー消費を抑えることができ、光熱費の節約が期待できるでしょう

結露が軽減する

二重窓には、断熱だけでなく結露を軽減する働きもあります。結露とは、冬場の室内で温められた空気が外気に冷やされた窓ガラス・窓枠などに触れ、空気中の水分が水になる現象です。

二重窓にすることで外気に触れている窓と内窓の間に空気層ができ、結露の発生を抑えられます。空気層により、温められた室内の空気が、外気によって冷えた窓ガラス・サッシに触れるのを防げるためです。

結露はカビの原因になるだけでなく、水分がたまって家具などを傷め、住宅の構造部分を劣化させることにもなります。インプラスなど樹脂サッシの内窓を設置した二重窓にすることで、このような結露を軽減することが可能です。

防音性が高くなる

二重窓にリフォームすることで、防音性能も高められます。音は空気を振動させて室内に伝わりますが、間に障害物があると小さくなるのが特徴です。しかし、窓ガラスは壁と比較して防音性が低く、1枚の窓だけでは十分な障害にはなりません。二重窓にすれば外側の窓と内窓の間に空気層を作り、音の伝わりを減らすことが可能です。

ペアガラスと比較しても、二重窓の防音効果は高いといえます。ペアガラスは単板ガラスに比べると中低音域の音が通りやすく、防音対策としては不向きでしょう。

防犯性能も上がる

二重窓のリフォームは、防犯対策にもなります。空き巣などの侵入経路になりやすい窓を2重にすることで、侵入を諦めさせたりターゲットから外させたりすることができるでしょう

ただし、普通の窓ガラスの場合は簡単に割れるため、二重窓でも防犯性能は低めです。防犯のために特殊フィルムを挟んで強化したガラスを内窓にすれば、高い防犯効果が期待できます。

二重窓の後悔しやすいポイント

二重窓のリフォームで後悔しやすいのは、主に以下のようなデメリットがあるためです。

  • 掃除に手間がかかる
  • 開閉が面倒になった
  • 思ったより費用がかかった
  • 設置場所に失敗した

デメリットを把握しておくことで、安心してリフォームを検討できるでしょう。二重窓の後悔しやすいポイントについて、具体的に解説します。

掃除が手間

窓はサッシのレール部分をはじめとして掃除がしにくく、窓ガラスが2つになることで手間が2倍になります。窓が重なった部分は手が届きにくくなり、二重窓を取り付ける前よりも労力が必要になるでしょう

また、二重窓にして室内側の結露は軽減されても、窓枠と内窓の間に隙間があると外側の窓には結露が発生します。放置するとカビになるため、こまめに掃除しなければなりません。掃除が面倒になり、後悔を感じることも多くなるでしょう。

開け閉めが面倒

二重窓は内窓と外側の窓ガラスを開け閉めしなければならず、2倍の手間がかかります。外側の鍵を開けるためには、まず内窓を開けきらなければなりません。

基本的に窓は換気のために毎日開け閉めするため、そのたびに面倒だと感じやすいでしょう。面倒になって開けるのを怠り、部屋を換気できないということにもなりがちです。

とくに洗濯などで必ず毎日開け閉めする窓は、手間がかかることをよく把握しておきましょう

費用が上がる

新築で二重窓を設置する場合、通常の窓の設置よりも費用がかかります。従来、二重窓の内窓に入るガラスは単板ガラスで、断熱効果や結露対策が十分ではありませんでした。そのため、近年の内窓のガラスはペアガラスや高性能なガラスにする場合が多く、それに伴い費用も上がっています

また、サッシを設置するスペースがない場合は窓枠を増設する工事が必要になり、施工代金は予想以上に高くなることもあるでしょう。

設置の場所を確認していなかった

二重窓は設置できない場所もあるため、事前の確認が必要です。まず、窓枠に十分な幅がないと施工できません。「ふかし枠」という部材を外側の窓枠に追加するなどの施工が必要になります。

また、上げ下げ窓や内倒し窓・天窓など、二重窓に適さない窓もあります。室内側に換気扇や窓用クーラーなどの造作が取り付けられている場合も、二重窓の設置はできません。

デメリットではありませんが、リフォーム後に二重窓の効果を実感し、ほかの窓も一緒に施工すれば良かったと後悔するケースもあります。価格や性能をあらかじめ吟味し、複数の窓を施工する場合はまとめて依頼するようにしましょう

二重窓のリフォーム費用相場

二重窓にするリフォームの費用は、ひとつの窓で5万〜12万円程度が相場です。窓のサイズや使用するガラスの性能により、価格は変動します。断熱効果や防犯性能の高いガラスを選ぶと価格も高くなり、30万円近くになる場合もあるでしょう。

また、ひとつの窓だけを二重窓にしても、断熱や防音の効果はあまり期待できません。二重窓のメリットを活かすためには、すべての窓を二重窓にリフォームするのもおすすめです。

リフォーム会社とも相談、検討しながら目的に沿った二重窓を選んでください。

ゼヒトモで窓・サッシのリフォーム業者のプロを探す

この記事では、二重窓の特徴や効果を中心にご紹介しました。防音や断熱など魅力的な効果がある二重窓ですが、適当にリフォームしてしまうと後悔することも少なくありません。二重窓へのリフォームを考えている方は、信頼できる業者に相談しつつ進めていくのが良いでしょう。

  • 二重窓(内窓)のリフォームについて相談したい
  • まとめて窓リフォームの見積もりをとりたい

そんな方は、ゼヒトモから窓リフォームのプロを探してみませんか?場所・希望日時・予算など、いくつかの質問に答えるだけで、簡単にあなたにぴったりなプロが見つかります。

窓・サッシのリフォーム業者でお困りの方は、ゼヒトモをお気軽にご利用ください!

近所のプロを探そう
見積もりを出す(無料)