日本語の「はい、どうぞ」は形を変えずにさまざまな場面で使えますが、英会話だと場面に合わせて英語表現を変える必要があります。
カジュアルな「はいどうぞ」、フォーマルな「はい、どうぞ」。
今回は、職場の同僚に声をかける時や、サービス業でお客様に一言添えるときなどに使える「はい、どうぞ」の英語フレーズをシチュエーション別に7種類ご紹介します。例文で実際の使い方も学べるので、ぜひ参考にしてくださいね。
実際に使える場面別の「はい、どうぞ」
まだ英語話者として初級、若しくは中級レベルの場合は、意識をしないとどうしても同じフレーズを連発してしまいワンパターンになりがちです。
しかし、声がけするバリエーションを増やすだけで、英語の能力だけでなく相手に与えるホスピタリティーや丁寧さも向上させることができます。
ここでは、実用的なシーン別「どうぞ」を項目別に7つ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。Let’s learn English!
①物を渡すときの「はい、どうぞ」
物を渡すときは「はい、どうぞ」と言いますが、相手との関係性やシチュエーションによって使われる英語には違いがあります。
ここでは、物を渡す際に使える4種類の「はい、どうぞ」をご紹介します。
1.「Here you are.」
物を渡すときの「はい、どうぞ」で代表的なのがHere you are。
中学校で習う簡単で便利なフレーズであり、友達や同僚に何かを渡すときはもちろん、目上の人にも使えます。海外で入国審査をする時やパスポートや関税の書類を渡す際にも、このフレーズを一言添えるだけで丁寧さが出ます。
逆に、海外へ行った際に相手から「Here you are.」と言われたら、「Thank you.」もしくは少しカジュアルに「Thanks.」と答えると、印象が良くなります。
以下の例文を参考にして、実際の会話で使えるようにしておきましょう。
2.「There you go」
こちらも、「Here you are.」と同じように「はい、どうぞ」という意味ですが、こちらの方が、相手から頼まれている物を渡すときに使われる傾向があります。
以下がその例文です。
ウェイター:「Sorry to have kept you waiting, There you go.」-「お待たせして申し訳ありません、はいどうぞ。」
お客さん:「No worries, thank you.」-「大丈夫ですよ、ありがとうございます。」
このように、注文した食事を運んだ際にウェイターが言ったり、レジで会計金額を言われた際にお客さんが「There you go.」と言って支払をしたりします。
3.「There you are.」
「There you are.」は「There you go.」と同じような意味で使われていますが、「There you are.」のほうが、目的を問題なく達成したニュアンスがより含まれています。
例えば、「There you go.」 は、お待たせしていたお客様がようやく食事を開始することに重点が置かれていますが、「There you are.」は、食事が到着したことに対して重点的に述べています。車で誰かを送りホテルや家に到着した際は「There you are.」「はい、どうぞ到着しました」という意味で使うことができます。
ただし、観光地や駅まで送り届けた後、相手が次の目的地に移動する場合は、「There you go」 のほうが自然に聞こえるでしょう。相手が、これから何をするのか、状況次第で、「There you go.」 と「There you are.」を使い分けてみましょう。
4.「This is for you.」
声をかける相手が複数人並んでいるときに、何かを渡す際は「This is for you」と一言つけ加えるだけで、相手に対して特別感を与えることができます。
このように、相手の名前がわかっている時は、Mr. もしくはMs.、Mrs.の後ろに名前を付けましょう。相手に与えるホスピタリティーのレベルがぐっと上がり、相手との距離を縮めることができます。
その他にも、ホテルでのサービスや予約が必要なレストラン、常連のお客様に対して使うと、より質の高いサービスを提供することができます。
②何かを譲るときの「はい、どうぞ」
何かを譲る際に「はい、どうぞ」と言って促すことがあると思います。ここでは、何かを譲るときに使える2種類の「はい、どうぞ」を例文とともにご紹介します。
1.「Go ahead.」
「Go ahead.」は、相手に何か行動するように促す意味合いで使われることが多いです。例えば、相手が躊躇っている時や許可を求めている時、相手を促す意味などで使います。
相手が何かを尋ねてきた場合に許可する際、「Sure」を付け加えて「Sure, go ahead.(もちろんです、どうぞ。)」と後押しすると、相手の不安を和らげてあげることができます。
2.「After you.」
「After you.」は、相手に先に行くように促す際に使う台詞です。「Go ahead.」と同じような意味ですが、前者の方がより丁寧な言い方だとされています。
以下の例文で練習してみましょう。
このように相手に先を譲る場面で頻繁に使われます。洋画でもよくでてくるため実用的なフレーズと言えるでしょう。
おすすめの英語学習方法
英語学習において、学習方法は誰しも一度は迷ったことがあるでしょう。
実際にネイティブが会話中で使うフレーズを学ぶには、海外ドラマを観て使えそうなフレーズをメモしたり、オンライン英会話レッスンを受けたりするのがおすすめです。
海外ドラマでは、自分の環境に近いテーマを選ぶとより使える英語が学べるでしょう。例えば、ビジネスシーンで使う英語を学びたい人はビジネスに関するドラマを見る、などです。
また、分からない単語があればスマホの英和辞典や翻訳アプリなどですぐにチェックすると、忘れにくくなります。
学校のテストやTOEIC、英検対策の勉強方法とは大きく違うため、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。しかし、コツコツと続けると英会話ができるようになる日が必ず来ます。まずは1か月間実践してみましょう。
英語の「はい、どうぞ」を状況に合わせて言おう!
「はい、どうぞ」という簡単なフレーズですが、似たような言葉でも少し単語を変えるだけでニュアンスが変わり、使える状況もそれぞれ違ってきます。使い慣れるまでは勇気がいりますが、まずは一つずつ覚えて、是非実践で試してみてください。
「そうだよ、そうだね」英語でネイティブがよく使う相づちフレーズ20選!の記事はこちら>>
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