4大スピリッツの一つと言えるウォッカ。基本的なカクテルのベースとなることも多く、世界中で愛されています。その歴史は古く、12世紀には既に誕生していたと言う説もあります。
寒冷地であるロシア生まれのウォッカは、その度数もさることながら、氷のように澄んだクセの無い味はカクテルのベースとして最適で、数々の有名なカクテルを生み出しました。
そんなウォッカはアルコール度数が40度近くあり、飲みにくいイメージを持っている人もいるでしょう
そこでウォッカをベースにした、作り方が簡単な有名なカクテルをご紹介していきます。お酒が弱い人・強い人それぞれにおすすめのカクテルを紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
ウォッカで作る簡単で美味しいカクテル【初心者・お酒が弱い人向け】
ウォッカトニック
ウォッカをトニックウォーターで割っただけの簡単かつシンプルなカクテルです。トニックウォーターとは、炭酸水に柑橘系のエキスを含んだ清涼飲料水です。有名なものだと「ウィルキンソン」や「カナダドライ」があります。
トニックと言えばジントニックが一般的ですが、ウォッカトニックは、ジントニックと比べるとスッキリとした味わいが楽しめます。
シンプルな分、ウォッカ本来の味を楽しむことが出来るので、良質のウォッカが手に入ったらぜひ試してみてください。
【ウォッカトニックの材料】
- ウォッカ:30cc
- トニックウォーター:フルアップ(グラスを満たす量)
- 氷:適量
- ライムやレモン:1切れ
【ウォッカトニックの作り方・レシピ】
- グラスに氷を入れる
- ウォッカを入れてトニックウォーターで満たす
- マドラーで軽くかき混ぜる
- ライムやレモンで飾り付け
スクリュードライバー
ウォッカをオレンジジュースで割ったカクテルです。名前の由来は、油田作業員が工具のスクリュードライバーでカクテルをステアしたことから付いたと言われています。そんな豪快な名前の由来とは裏腹に、クセがなく飲みやすいです。
度数が強いのに、ジュースのようにゴクゴク飲めてしまうことから「レディー・キラー」カクテルとしても有名です。女性の皆様、男性がスクリュードライバーをすすめてきたら要注意ですよ。
【スクリュードライバーの材料】
- ウォッカ:30cc
- オレンジジュース:フルアップ
- 氷:適量
【スクリュードライバーの作り方・レシピ】
- グラスに氷を入れる
- ウォッカを注ぐ
- オレンジジュースを8分目あたりまで注ぐ
- 軽くかき混ぜる
ソルティードッグ
ウォッカをグレープフルーツジュースで割り、グラスの縁に塩をつけるスノウスタイルと言われる技法を使用したカクテルです。名前の由来は、「甲板員」を意味するイギリスのスラングからきています。塩を用いないで作ると、「ブルドッグ」「レールレス・ドッグ」と呼ばれます。
グレープフルーツのさっぱりとした味わいと食塩の味わいの組み合わせが抜群です。
【ソルティードッグの材料】
- ウォッカ:30cc
- グレープフルーツジュース:フルアップ
- 氷:適量
- 塩:適量
【ソルティードッグの作り方・レシピ】
- グラスの縁に塩を付ける
- グラスに氷を入れる
- ウォッカを注ぐ
- 適量のグレープフルーツジュースを注ぐ
- 軽くかき混ぜる
ブラッディ・メアリー
16世紀半ば、カトリック復興のために多くのプロテスタントを迫害したイギリスの女王、メアリー1世が名前の由来となった、ウォッカをトマトジュースで割ったカクテルです。タバスコやウスターソース、塩、コショウを入れて飲むスタイルも。その恐ろしい名前とは裏腹に、口当たりの良い飲みやすさです。
ウォッカの量やトマトジュースの種類によっても、味が変わるので、さまざまな味わいを楽しめます。また、トマトジュースにはリコピンが含まれているので健康的で、ダイエット中や健康を意識している方にもおすすめのカクテルです。
【ブラッディ・メアリーの材料】
- ウォッカ:30cc
- トマトジュース:フルアップ
- 氷:適量
【ブラッディ・メアリーの作り方・レシピ】
- グラスに氷を入れる
- ウォッカを注ぐ
- トマトジュースをグラスの8分目あたりまで注ぐ
- 軽くかき混ぜる
モスコ・ミュール
ウォッカをライムジュースとジンジャーエールで割った、ウォッカベースで代表的なカクテルです。名前は「モスクワのラバ」。
ラバに強烈なキックを喰らったように効いてくることから、この名がつけられたと言われています。さっぱりと飲みやすいことから、こちらもレディーキラーカクテルとして有名です。
甘口のジンジャーエールで割ればやや甘みのあるカクテルに、辛口のジンジャーエールで割ればピリッとした味わいのカクテルになります。
【モスコ・ミュールの材料】
- ウォッカ:30cc
- ジンジャーエール:フルアップ
- ライムジュース:適量
- 氷:適量
【ブラッディ・メアリーの作り方・レシピ】
- グラスに氷を入れる
- ウォッカを注ぐ
- ライムジュース・ジンジャーエールを注ぐ
- 軽くかき混ぜる
セックス・オン・ザ・ビーチ
トム・クルーズ主演の映画「カクテル」にも登場したカクテル。ウォッカにメロンリキュール、クレーム・ド・フランボワーズ(木いちごのリキュール)、パイナップルジュースで割ったものです。その刺激的な名前の通り、大人の女性に似合うカクテルと言えるでしょう。バーでさらりとこれを注文できる女性は最高にクールです。
ラズベリーやパイナップルジュースのフルーティーな香りが魅力的で、ウォッカが含まれているにもかかわらず、非常に飲みやすくて美味しいです。セックス・オン・ザ・ビーチはさまざまなレシピがあることで有名で、今回はその一部を紹介します。
【セックス・オン・ザ・ビーチの材料】
- ウォッカ:30cc
- パイナップルジュース:フルアップ
- フランボワーズ:適量
- 氷:適量
【セックス・オン・ザ・ビーチの作り方・レシピ】
- グラスに氷を入れる
- ウォッカを注ぐ
- パイナップルジュースを8分目まで注ぐ
- 軽くかき混ぜる
ウォッカで作る簡単で美味しいカクテル【上級者・お酒が強い人向け】
バラライカ
ウォッカとホワイトキュラソー、レモンジュースをシェーカーでシェイクした「ショートカクテル」と呼ばれるタイプのカクテルです。
ホワイトキュラソー、レモンジュースの組み合わせはサイドカーと呼ばれることから、ウォッカ・サイドカーと呼ばれることも。アルコール度数が強いので、お酒が強い人向けのカクテルです。
【バラライカの材料】
- ウォッカ:30cc
- ホワイトキュラソー:適量
- レモンジュース:適量
【バラライカの作り方・レシピ】
- カクテルシェイカーに材料を入れる
- シェイクする
- グラスに注ぐ
カミカゼ
バラライカのレモンジュースを、ライムジュースに変えたものがカミカゼです。鋭い飲み口が、当時アメリカを震撼させていた「神風特攻隊」を連想させるからこの名前がついたと言われています。
ホワイトキュラソーの甘みとライムジュースの酸味が合わさったキリッとした味わいが楽しめるカクテルです。
【カミカゼの材料】
- ウォッカ:30cc
- ホワイトキュラソー:適量
- ライムジュース:適量
【カミカゼの作り方・レシピ】
- カクテルシェイカーに材料を入れる
- シェイクする
- グラスに注ぐ
チチ
ハワイやカリブ海などの南国リゾートを彷彿とさせる、トロピカルカクテルの代表格と言われるのがこのカクテルです。
トロピカルグラスにウォッカとパイナップルジュース、ココナッツミルクを入れて、パイナップルや食用化を飾った華やかな見た目は、まさに南国気分。ミルキーな口当たりの甘口カクテルです。
【チチの材料】
- ウォッカ:30cc
- パイナップルジュース:適量
- ココナッツミルク:適量
【チチの作り方・レシピ】
- カクテルシェイカーに材料を入れる
- 十分にシェイクしグラスに注ぐ
スレッジ・ハンマー
ウォッカとライムジュースをシェイクしたショートカクテルで、その名の通り、ガツンとくるパンチの効いた味です。
ジンベースの有名なカクテル「ギムレット」と作り方は同じですが、より辛口に仕上げた、ハードボイルドな一品です。ウォッカの割合が高く、アルコール度数が高いのでお酒が強い人向けのカクテルです。
【スレッジ・ハンマーの材料】
- ウォッカ:60cc
- ライムジュース:適量
【スレッジ・ハンマーの作り方・レシピ】
- グラスに氷を入れる
- ウォッカを注ぐ
- ライムジュースを注ぐ
- 軽くかき混ぜる
ブラック・ルシアン
コーヒーリキュールで作るカクテルで、色(ブラック)とウォッカの産地(ロシア)に由来しているとされます。クールな印象で、大人のムードを演出するカクテルです。
コーヒーリキュールの甘みで飲みやすいですが、アルコール度数は高いです。無意識に飲み過ぎてしまわないようにしましょう。
【ブラック・ルシアンの材料】
- ウォッカ:30cc
- コーヒーリキュール:適量
- 氷:適量
【ブラック・ルシアンの作り方・レシピ】
- グラスに氷を入れる
- ウォッカを注ぐ
- コーヒーリキュールを注ぐ
- 軽くかき混ぜる
ウォッカ・マティーニ
「カクテルの王様」と呼ばれる「マティーニ」のベースを、ジンからウォッカに変えたものです。ジェームズ・ボンドも愛したことで有名なカクテルで、「カンガルー」や「ウォッカティーニ」と呼ばれることもあります。
ドライでキレがあり、ジンベースのマティーニとは違った味わいを楽しめるカクテルです。
【ウォッカ・マティーニの材料】
- ウォッカ:30cc
- ベルモット:10cc
- グリーンオリーブ:適量
- 氷:適量
【ウォッカ・マティーニの作り方・レシピ】
- グラスに氷を入れる
- ウォッカ・ベルモットを注ぐ
- 軽くかき混ぜる
- グリーンオリーブを添える
最後に
クセが少なく、どんなスタイルでも馴染むウォッカは古くから愛されるスピリッツです。コンビニで売っているスミノフ・アイスなども、ウォッカベースのカクテルです。自宅でも簡単に作れるので、好きなおつまみと共に、キンキンに冷やしたウォッカトニックなどいかがですか?日本のおつまみも、ロシアのキャビアも何にでも合いますよ。
カクテル用だけではなく、そのまま飲むのも美味しいです。筆者は冷凍庫でキンキンに冷やしたスカイウォッカを、ショットグラスでぐっと流し込むスタイルがお気に入りです。しかしアルコール度数が高いため、飲みすぎには注意しましょうね。
あなた専用のウォッカカクテルを自宅やパーティ会場でバーテンダーに作ってもらおう
ご自宅で自分用に、自宅に人を招くパーティーやバーベキューなどで、カクテルを楽しみませんか?ウォッカは無限にカクテルを作れる!といっても過言ではないバリエーションを持っています。プロのバーテンダーなら普段はなかなか飲めないようなカクテルも作ってくれるかもしれません!
本格的なドリンクを作るのは材料も手間もかかりますが、ゼヒトモでバーテンダーを呼びましょう。本格的なカクテルで場もさらに盛り上がりますよ。
あなた専用の、あなたのパーティー専用のバーテンダーが、あなたとあなたの大切なゲストのためにお酒を振舞います!ゼヒトモでバーテンダーの依頼を出すと、5名以内のバーテンダーからすぐに見積もりを取ることができます。ぜひ気軽に見積もり依頼を出して見てくださいね。
バーテンダー関連の最新記事
ラム酒を使って家でカクテルを作ったことがある人はあまり多くないのではないのでしょうか。ラム酒は難易度が高そうなイメージもあるかもしれません。 しかし、ラム酒を使うと意外と簡単に、自宅で美味しいカクテルを作れます。 今回は […]
カクテルにはパンチの効いた味、ロマンティックな見た目、甘いものもあれば苦く渋いものもあります。バーテンダーさんに目の前でシェイクしてもらう音や、注ぐ様子を見るのも幸せですが、シェイカーや様々なリキュールをキッチンや部屋に […]