ラム酒を使って家でカクテルを作ったことがある人はあまり多くないのではないのでしょうか。ラム酒は難易度が高そうなイメージもあるかもしれません。
しかし、ラム酒を使うと意外と簡単に、自宅で美味しいカクテルを作れます。
今回は、ラムを使って、家で簡単に作ることのできるカクテルのレシピをご紹介します。ぜひ参考にしておしゃれなカクテルを作ってみてください。
ラム酒とは
ラム酒は、サトウキビを原料とするスピリッツで、砂糖蜜や絞り汁を蒸留して作られる高度な洋酒です。ドリンクとしては、モヒートやピニャコラーダ、キューバリブレなどのカクテルのベースとして広く知られています。また、ラム酒に漬けたラムレーズンなども一般的で、ドライフルーツの保存にも使用されます。
アルコール度数は40〜50度と高めで、カロリーも100gあたり237kcalと少し高めですが、糖質はほとんど含まれていません。
ラム酒は色ごとに味が違う!それぞれの特徴をご紹介
ラム酒には色別に3種類あります。ここでは、それぞれの特徴をご紹介いたします。
ホワイトラム
ホワイトラムは、ラム酒の中では甘みや香りが軽く、味わいはウォッカに近いとされ、甘みはそれほど強く感じられません。
穏やかでデリケートな味わいを持ち、活性炭などで濾過されて無色透明〜淡色の特徴を持っています。
蒸留後に熟成を行わずに瓶詰めされ、無色透明でありながら、糖蜜やサトウキビの風味が感じられるのが特徴です。そのクリアでライトな味わいから、主にカクテルのベースとして好まれています。
ゴールドラム
ゴールドラムは、通常2ヶ月~3ヶ月ほど樽で熟成されるラム酒で、「ゴールド」の名前は樽の木の成分によって色づくことから来ています。
バニラのような甘い香りとまろやかな口当たりが特徴で、ホワイトラムとダークラムの中間に位置しています。そのバランスの良い甘さと香りは、カクテルやストレートで楽しむことができ、お菓子にも使用されることがあります。
熟成期間は3年未満で、黄金色から薄褐色を呈し、ほどよいコクと芳醇な風味があり、主にカクテルのベースとして好まれています。
ダークラム
ダークラムは、蒸留後に木の樽で3年以上熟成されるラム酒で、バーボン樽がよく使用され、ウイスキーやブランデーのような香りと味わいを持ちます。樽から来る複雑な甘みも感じられます。通常はストレートやロックで楽しまれ、そのコク深さと余韻が引き立ちます。
味の特徴としては、甘みや風味が強く、ラム愛好家にはストレートやロックで飲む人が多い一方で、カクテルとしても人気があります。また、香りが強いため、スイーツやデザートの風味づけにもよく利用されます。
原料や製造法別のラム酒の種類と特徴
ライト
ライトラムは、廃糖蜜と水を混ぜ合わせ、連続蒸留器で蒸留した後、ホワイトオーク樽やステンレスタンクで短期間熟成させることで作られるラム酒です。
このプロセスにおいて焦がしていない内側の樽やタンクが用いられ、活性炭で濾過することでホワイトラムに仕上げられます。
すっきりと軽い味わいが特徴で、甘みと香りが比較的弱められています。これらの特性から、主にカクテルで利用されることが一般的で、強い刺激が苦手な人にもおすすめです。
ミディアム
ミディアムラムは、ライトラムとヘビーラムの特徴を取り入れたラム酒で、単式蒸溜器または連続式蒸溜機を用いて製造されます。
通常は内側を焦がしたホワイトオーク樽で3年未満熟成させられ、ライトラムとヘビーラムをブレンドして造られることもあります。この製法により、バランスの取れた甘さと香りが楽しめる特徴的な種類です。
ミディアムラムは、ライトラムやヘビーラムの製造法を採用するか、あるいはこれらをブレンドして造られることがあります。その結果、ダークラムほど強い個性はなく、バランスのよい風味が特徴です。
ヘビー
ヘビーラムは、通常は単式蒸留器を使用し、自然発酵または糖蜜を用いた発酵プロセスが特徴のラム酒です。
自然発酵では、糖蜜を2~3日放置し、その後サトウキビの搾り粕や前回の蒸溜残液などを加えて発酵させます。蒸溜後には、焦がしたオーク樽かバーボン樽で3年以上熟成させ、濃い褐色で風味豊かな辛口ヘビーラムが完成します。
ラムで作れる美味しいカクテルの種類
ここでは、ラムで作れる美味しいカクテルの材料とレシピをご紹介しています。
実際にラム酒を使用してお好みのカクテルを作ってみましょう。
1. モヒート
お酒が飲めない人でも名前は聞いたことがある、というくらい有名なモヒートは、ロングカクテルという種類に分類されています。
材料はホワイトラム、ミントの葉、スライスまたはカットしたライムまたはレモン、炭酸水、砂糖です。作り方はまず、グラスにミント、ライムまたはレモン、砂糖を入れ、軽く潰します。そこに氷とラムを加えて混ぜ合わせます。最後に炭酸水を加えて軽く混ぜたらできあがりです。
味の決め手はフレッシュなミントです。
政財界の重鎮も訪れるホテルオークラのバーのモヒートは、本場キューバで学んだレシピを採用しており、モヒート好きの憧れだそうです。
2. キューバン・スクリュー
ラム・オレンジとも呼ばれるこのカクテルの作り方は、とても簡単です。材料はホワイトラムとオレンジジュースのみ、これらをお好みの割合でシェーカーで混ぜると完成です。
3. ホット・バタード・ラム
このカクテルは、イギリスでは古くから家庭料理として親しまれています。
材料はゴールドラムまたはダークラム、砂糖、無塩バター、熱湯です。耐熱のグラスやマグカップなどにラムと砂糖、バターを入れ、熱湯を注ぎながら砂糖を溶かしていけば完成です。
もっとコクが欲しいという方は熱湯を熱い牛乳に変えて、ホット・バタード・ラム・カウを楽しんでみてください。シナモンスティックをお好みで添えるのもおすすめです。相性抜群なのでシナモン好きの人は気に入るでしょう。
4. ダイキリ
このカクテルは、冷たいお酒をほんのすこし飲みたいという方にオススメのショートカクテルです。名前の由来はキューバにある山から来ていると言われています。
材料はホワイトラム、ライムの絞り汁、砂糖で、これらをシェイクすれば完成です。
5. ラムトニック
甘くないカクテルがお好みの方には、ラムトニックがオススメです。
材料はホワイトラム、トニックウォーターです。作り方は、ホワイトラムとトニックウォーターを混ぜ合わせるだけ、お好みでライムやレモン果汁を絞ったり、ジュースにして混ぜても良いでしょう。
6. ジャマイカ・ジョー
「ジャマイカ野郎」という意味の名前が付いているこのカクテルは、コーヒーの風味とアドヴォカートの濃厚な特徴の甘口なカクテルです。お酒もコーヒーも大好きだという方には特にオススメです。
材料はホワイトラム、コーヒーリキュール、アドヴォカートを1:1:1の割合で用意し、シェイクします。グラスに注ぎ、グレナデンシロップを適量注げば完成です。
7. ラムコーク
ラムコークは、その名の通りラムとコーラを混ぜただけのカクテルです。
材料は、好みのラムとコーラを好みの割合で混ぜてできあがりです。カロリーが気になるときはゼロカロリータイプのコーラを使うのがオススメです。
8. チョコレート・ダイキリ
チョコレート好きの方にオススメなのが、このカクテルです。
ホワイトラム、チョコレートリキュール、マラスキーノ、ライムの絞り汁、ガムシロップ、クラッシュドアイスを全てミキサーにかけて完成です。アルコール度数が強いので飲みすぎないように注意しましょう。お酒が好きな彼へのバレンタインプレゼントにすれば喜ばれるかもしれません。
9. マイタイ
ちょっと凝ったカクテルを作って飲みたいという時にオススメなのがマイタイです。一見するとパフェに見えるくらいにフルーツを盛ることもあり、見た目がとても華やかでフルーティーなのが特徴です。トロピカルカクテルの女王と呼ばれることもあります。
材料はホワイトラム、オレンジキュラソー、レモンジュース、オレンジジュース、パイナップルジュース、ダークラムです。まずはダークラム以外の材料をシェイクして、氷を入れた大きめのグラスに注ぎます。そこにダークラムを注いでから、お好みのフルーツをグラスに盛って完成です。お花を飾ると南国感がさらに出てオススメですよ。
10. ゾンビ
びっくりするような名前がついたこのカクテルは、3種類のラムを全て使う変わったカクテルです。
材料は、ホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムをそれぞれ1:1:1、アプリコットブランデー、パイナップルジュース、レモンまたはライムジュース、オレンジジュース、グレナデンシロップです。これらをシェイクし、氷を入れたグラスに注ぎます。お好みでオレンジを飾ってください。
バーテンダーを招いてホームパーティをしませんか?
今回ご紹介したレシピは、ほんの一例にすぎません。また、レシピによって使うラムや材料、配合には違いがあります。自分の好みのレシピを作るのもとても楽しい作業です。
カクテルには、シェイカーやペストルなどの道具がなくても、意外と簡単に作れるものもたくさんあります。ボトルのラムがなかなか空かない、けれど早く飲まなくては味が落ちてしまう。特にこんな時には、カクテルに挑戦してみませんか?ぜひ色々なカクテルにして楽しんでみてくださいね。
あなた専用のラムカクテルをバーテンダーに作ってもらおう
ご自宅で自分用に、自宅に人を招くパーティーやバーベキューなどで、ラムを使ったカクテルを楽しみませんか?
プロのバーテンダーはこの記事で紹介したカクテルだけではなく、他にも多くのカクテルをあなたの好みに合わせて作ってくれます。
ラムで作るカクテルは暑い季節にもぴったりです。
本格的なドリンクを作るのは材料も手間もかかりますが、Zehitomo でバーテンダーを呼びましょう。本格的なカクテルでホームパーティもさらに盛り上がりますよ。
あなた専用の、あなたのパーティー専用のバーテンダーが、あなたとあなたの大切なゲストのためにお酒を振舞います!
Zehitomoでバーテンダーの依頼を出すと、5名以内のバーテンダーからすぐに見積もりを取ることができます。ぜひ気軽に依頼を出して見てくださいね。
あなたの近くのバーテンダーを見る>>>
他のカクテルの記事も読んでみる?
おすすめのカクテル30選!初心者、お酒が苦手でも楽しめるものも。
ウォッカで作るカクテルはどれもおいしい!全部試してほしい10選
ビールでカクテルを作る!簡単に作れる10のビールカクテル一覧
ジンで作るカクテル10選!ジンベースのカクテルは有名なものばかり
最高のモヒートの作り方!日差しの下で飲みたいミントのカクテル
サングリアの作り方!急な来客でもすぐに準備ができる美しいカクテル
ジントニックの作り方はとても簡単!家飲み・宅飲みで作りたい夏カクテル
マティーニの作り方とは?007のジェームス・ボンドが愛するカクテルの王
バーテンダー関連の最新記事
4大スピリッツの一つと言えるウォッカ。基本的なカクテルのベースとなることも多く、世界中で愛されています。その歴史は古く、12世紀には既に誕生していたと言う説もあります。 寒冷地であるロシア生まれのウォッカは、その度数もさ […]
カクテルにはパンチの効いた味、ロマンティックな見た目、甘いものもあれば苦く渋いものもあります。バーテンダーさんに目の前でシェイクしてもらう音や、注ぐ様子を見るのも幸せですが、シェイカーや様々なリキュールをキッチンや部屋に […]