アパートについている給湯器の調子が悪く、お湯が出なくなったり追い炊きができなくなったりしたことはありませんか。給湯器が故障したときには、給湯器を修理するか交換しなくてはいけません。しかし、賃貸物件の場合、誰が給湯器の修理代金を負担するのでしょうか。この記事では、賃貸物件で給湯器が故障したときの対処法や注意点を解説します。
給湯器故障のサインとは
給湯器にも寿命があり、一般的に10年程度です。もしそれ以上お使いの場合は、ガスの不完全燃焼や漏電のリスクがあります。給湯器に不具合が見つかったら早めに対応しましょう。
給湯器の異常として考えられるのは、以下の4つです。
- お湯の温度が安定しない
- 給湯器から異音がする
- 水漏れしている
- 煙や異臭がする
10年以上使っている給湯器は、劣化していることが考えられます。給湯器の機能が完全に使えなくなる前に大家さんか管理会社に連絡し、専門業者にチェックしてもらいましょう。
お湯の温度が安定しない
シャワーなどをお使いのときに、急にお湯が冷たくなったり、逆に熱くなったりするのは給湯器に不具合が出ているサインです。給湯器内部にある、温度を調節するセンサーが故障しているかもしれません。
給湯器に不具合が起こると、給湯器のリモコンにエラーが表示されることがあります。このエラーコードによって不具合の箇所がわかることがあるため、取扱説明書などで詳細を確認してください。
給湯器から異音がする
給湯器から、「ボンッ」「ゴー」「カタカタ・ガタガタ」などの音が聞こえてきたら、設備故障かどうかの点検が必要です。
とくに、「ボンッ」という音には注意しましょう。不完全燃焼をしているために、この音が発生することがあります。そのため、この音が聞こえたときには使用を中止してください。
「ゴー」という音は、排気口に異物がある可能性があります。「カタカタ・ガタガタ」は、経年のため部品が劣化したため起こる音だと考えられます。どちらにしても、異音がした場合は早急に点検が必要です。
水漏れしている
水漏れは、部品の劣化や接続部のゆるみなどで起こります。水漏れは放置しておくと、不完全燃焼につながるため注意が必要です。
水漏れしているかもしれないと気づいたら、給湯器の電源をオフにして水漏れ箇所を確認しましょう。感電の可能性があるため、自分で修理するのではなく専門業者への依頼をおすすめします。
水漏れの場合、お湯はそのまま出るため修理が面倒で放置するケースがあるかもしれません。しかし、放置するとほかの部品へも影響するため、安全性に問題が生じます。必ず修理してもらいましょう。
煙や異臭がする
給湯器から煙があがったり、異臭がしたりするケースの場合、直ちに使用を中止してください。ガス漏れや、不完全燃焼の可能性があります。
黒い煙が出ていたら、不完全燃焼を起こしている可能性が高いでしょう。不完全燃焼をしていると、一酸化炭素中毒の危険があります。
そのまま使い続けるのは危険なため、すぐに大家さんか管理会社に連絡しましょう。
賃貸の給湯器が故障した場合の対処手順
賃貸アパートで給湯器が故障した場合、どのように対処すればいいかその手順を解説します。
1.故障内容を確認する
まずは、故障内容の確認です。どこに不具合があるのかを、しっかりと確認しましょう。もしエラーコードが出ていれば、取扱説明書を見ればその故障の原因がわかります。
エラーコードが出ていない場合は、お湯は出るのか、水漏れはないか、ガスに異常はないかチェックしてください。また、追い炊き機能がついている場合は、それが機能するかも確認しましょう。このように一つひとつ確認して、どこが故障しているかを把握します。
大家さんや管理会社に連絡する際には、給湯器本体のメーカーや型番、製造年月日の情報も必要です。
2.大家さん・管理会社に連絡する
故障個所を把握したら、大家さんや管理会社に連絡します。給湯器の所有者はその部屋の持ち主であるオーナー(貸主)のため、給湯器のメンテナンスは大家さんか管理会社がする責任があります。
連絡するときには、給湯器が故障したことやその原因、エラーコードが表示されているのであればその番号を伝えましょう。
原因までわからなければ、給湯器の現在の状況を知らせます。さらに給湯器本体のメーカーや型番、製造年月日の情報も伝えておくとその後の対処がスムーズに進むでしょう。
その後、大家さんや管理会社が専門の業者に連絡してくれます。
賃貸で給湯器が故障した際の注意点
賃貸アパートやマンションで給湯器が故障した場合、修理をするために専門業者に連絡する手順に注意が必要です。
大家さんや管理会社より先に専門業者に連絡し修理の依頼をしてしまうと、トラブルになる恐れがあります。手続きを誤り、トラブルになることのないように注意点に気をつけて対処しましょう。
専門業者に直接依頼しない
給湯器が壊れるとお湯が出なくなるため、すぐにでもその問題を解決したいものです。しかし、大家さんや管理会社を通さずに直接専門業者に依頼してしまうと、トラブルになりかねません。
賃貸物件の場合給湯器などはオーナーの所有物のため、一般的にはオーナーが修理費用の費用負担をします。そのため、給湯器の修理を入居者が勝手に進めてしまうと、その修理費用が入居者負担になる可能性があります。
そのことが原因で、大家さんや管理会社とトラブルになることがあるかもしれません。トラブルを避けるために、給湯器がどのような状態で、どのような症状が出ているのかを先に大家さんや管理会社に連絡しましょう。
不具合を放置しない
給湯器に何かしらのトラブルがあることがわかっておきながら、そのまま放置するのはデメリットしかありません。
1つ目のデメリットは、お湯が使えなかったり温度が不安定だったりして不便なことです。もし不完全燃焼を起こしている場合だと、危険も伴います。
2つ目のデメリットは、給湯器の不調を放置し、給湯器が故障した場合はその修理費用を払わなければいけなくなります。なぜなら、「善管注意義務」の不履行とみなされるためです。
給湯器が何かおかしいと思ったらすぐに大家さんや管理会社に連絡をし、どのようにすればいいかを相談してください。
賃貸で給湯器を修理・交換した際の負担について
基本的に、賃貸アパートや賃貸マンションで給湯器が故障した場合の費用の負担は、貸主です。しかし、なかには入居者が負担しなければならないケースもあります。
賃貸の場合は基本的に【貸主側が負担】
給湯器は、賃貸物件の初期設備です。初期設備とは、他にエアコンやガスコンロ、温水洗浄便座などがあります。
これらの初期設備が故障した場合は、一般的には借主ではなく大家さんが修理代金を支払います。そのため、給湯器が壊れた場合は自分で修理費を支払う必要はありません。
基本的に修理費は大家さんもちとはいえ、給湯器が故障すると不便です。毎日のメンテナンスをすることで給湯器の寿命も延びるため、こまめにお手入れをしましょう。
ただし、故意に給湯器を破損させた場合や賃貸契約の内容によっては、入居者が費用を負担しなくてはいけなくなることがあります。
【入居者側が負担】しなければならないケース
入居者が給湯器の修理費用を負担しなければならない主なケースは、以下のとおりです。
- 入居者の過失での故障の場合
- 入居者が大家さんなどに連絡をせずに勝手に修理した場合
- 給湯器の不具合を知りながら放置し悪化した場合
適切に使用しないために故障した場合や、何か物があたって破損した場合などは入居者が修理費用を負担する可能性が高いでしょう。
自分で給湯器を修理したり、勝手に業者に連絡して修理してもらったりもNGです。給湯器の不具合に気がついたら、その症状が軽いうちに大家さんや管理会社に連絡して早めに修理しましょう。放置しておくとさらに悪化し、その上修理費も自己負担になってしまいます。
ただし、賃貸契約が給湯器の修理は自己負担で行うという内容であれば、経年劣化の故障だとしても修理は自己負担になるでしょう。
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