06/21/2022

甘えんぼう=愛情ではない!?知らないと危険な犬の実は分離不安症

「ウチの子、寂しがりやで、ひとりで留守番するのが苦手みたい…」

「とっても甘えんぼうで、私のそばを離れたがらないの」

いつも一緒にいたがるワンちゃんの姿に「私のことが好きだから仕方ない」と思っていませんか?実はワンちゃんが離れたがらない理由は飼い主さまが大好きだからというわけではありませんでした…!


目次

  • 分離不安症って?
  • 犬の分離不安症とは…
  • 分離不安症を改善するには
  • 留守番中の様子が気になる人には、ペットカメラがおすすめ!
  • 困った時は、プロの力を借りることも大事
  • 分離不安症って?

    分離不安症は、愛着対象(人や場所など)から離れることに対して、強い不安や恐怖を感じる、不安障害の一つです。ワンちゃんに限らず、小さな子ども(主に幼児)にも起こることで、ある程度の分離不安は発達段階における正常な反応で、次第に治っていきます。

    たとえば、子どもを保育園に預ける時のことを想像してみてください。慣れないうちはママと離れることを嫌がる子がほとんどですが「時間になると、ちゃんと迎えに来てくれる」ことが分かり、保育園が安心して過ごせる楽しい場所だと思うようになれば、不安も解消され、ストレスなく登園できるようになります。


    犬の分離不安症とは…

    犬の分離不安は、飼い主さんと離れた時に起こります。中には、飼い主さんの姿が見えなかったり、出かける準備をしたりするだけで、反応してしまうワンちゃんもいるそう。また、飼い主さんと一緒にいる時は特に問題がない、お利口な子がほとんどというのも大きな特徴です。


    問題行動の具体例

    では、実際にどのような問題行動があるのでしょう。 一般的な例を挙げていくと…

    【飼い主さんが不在・犬がひとりで過ごしている時】
    ・鳴き続ける・無駄吠えする
    ・モノを壊したり、部屋を散らかしたりする
    ・トイレ以外の場所で排泄(粗相)をする
    ・手足や尻尾を噛むなどの自傷行為をする
    ・下痢嘔吐・食欲不振など消化器系の不調

    _________________________

    【飼い主さんが在宅中・外出から帰って来た時】
    ・常に飼い主さんのそばにいようとする・ついてくる(入浴やトイレの際なども)
    ・飼い主さんの姿が見えないと吠える
    ・飼い主さんが外出の準備をし始めると落ち着かない
    ・帰宅時に興奮のあまり「うれション」してしまう

    いかがでしょう。「お留守番させた時のウチの子と一緒!」と思い当たる節があるのではないでしょうか?


    問題行動を起こしてしまう原因とは…

    でも、どうして問題行動を起こしてしまうのでしょうか。 ワンちゃんがこれらの行動を引き起こしてしまう原因は、飼い主さんと離れること・ひとりぼっちで過ごすことに対する不安や恐怖心からのパニック、もしくは不安や恐怖心を紛らわすためだと考えられています。

    不安や恐怖心がどんどん大きくなり、自分をうまくコントロールできなくなっている状態とも言えるでしょう。 ただし、問題行動がいくつか当てはまるからといって、必ずしも「分離不安症」とは限りません。

    甲状腺機能や副腎皮質機能の問題、もしくは神経疾患や脳疾患など、身体的な疾患が隠れている場合もあるので注意が必要です。気になる際には、まず身体に異常がないか検査をする・動物病院に相談するといいでしょう。


    分離不安症を改善するには

    分離不安症は、決してワンちゃんの性格・気質のせいではありません。そのため「ウチの子はダメな子」と決めつけてしまったり「飼い方が悪かった…」とご自身を責めたりする必要はないのです。

    ただし、そのまま放っておけば自然に治るものでもありません。 飼い主さんと離れ、ひとりで過ごすことに不安や恐怖を感じてしまう分離不安症。だからと言って四六時中ワンちゃんと一緒に過ごすわけにもいきません。

    病気やケガなどで入院による治療が必要になった際、分離不安があることで、治療の妨げになってしまうことだってあるのです。


    ひとりで過ごすことに慣れさせるのが大事

    分離不安を軽減するためには、ワンちゃんがひとりで安心して過ごせるようになることが大切です。飼い主さんと離れても怖くない・安心して快適に過ごせることが分かれば、次第にひとりで過ごすことができるようになります。

    飼い主さんの在宅中も、いつもそばにいるのではなく、ワンちゃん専用のスペースを作るなどして、ひとりで過ごす時間を作るようにします。意識的に関わらない時間を作ることで、ひとりで過ごすことに慣れさせます。

    ワンちゃんが鳴いたり吠えたりしても、構ってはいけません。そのまま大人しくなるまで待ちます。 特に寂しがる子には、飼い主さんの匂いがついたタオルやお気に入りのおもちゃをそばに置いてあげるとよいでしょう。

    こちらの動画では、ドッグトレーナーの方がより具体的な対策方法について説明してくれています。 特別な道具や知識がなくても大丈夫なので、できることから少しずつ始めてみましょう。 お留守番が苦手!犬の分離不安症を治す大切なしつけのポイント


    留守番中の様子が気になる人には、ペットカメラがおすすめ!

    ひとりで過ごすことに慣れてしまえば、お留守番も次第にできるようになるはずですが、それでも留守番中のワンちゃんの様子が気になる飼い主さんは多いでしょう。 そんな飼い主さんにぜひおすすめしたいのが「ペットカメラ」(ペットモニター)です。

    ペットカメラは、留守中のワンちゃんの様子を確認できるだけでなく、遠隔操作でワンちゃんに声をかけたりおやつをあげたりすることができる高機能なものもあります。また、ワンちゃんの声や動作を感知し、吠えたり暴れたりした際には自動で録画してくれるものも。

    不在中の様子を正確に把握することは、その子の分離不安の状態がどれくらいなのかを判断する材料になります。また、状態に合わせて対策をとったり、獣医師やトレーナーなどに相談したりする際にも役立つはずです。


    困った時は、プロの力を借りることも大事

    分離不安と一言でいっても、軽〜重度までさまざまです。症状が軽ければ、飼い主さんだけで対処することもできますが、パニックを起こしてしまうなど重度の際には、症状が改善されるまでに時間がかかることも少なくありません。

    「なかなか治らない…」と飼い主さんだけで抱え込まないようにしましょう。 ゼヒトモでは、AIマッチングにより、飼い主さんの希望に近いドッグトレーナーやペットシッターなど、ペットのプロと出会うことが可能です。

    ひとりで思い悩まず、困った時はぜひ、ゼヒトモのサービスをご活用ください。 下のボタンをクリックすれば、ドッグトレーナーやペットシッターの情報を見ることができますよ


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