日本人の耳には聞き慣れているであろう「おもてなし」。
おもてなしの大きな意味としては目配り・気配り・心配りを指します。どんな人に対してもいかに喜んでもらえるか?満足感を感じてもらえるかを常に考え、行うことが「おもてなし」であり、最上級の心遣いでもあります。
そんな日本文化ではお馴染みの「おもてなし」という言葉。英語ではどのような表現として使われているのでしょうか。ここでは様々なシーンで使うことができる英語での「おもてなし」をご紹介していきます。
「おもてなし」におけるポイント
1.直訳では”Hospitality”
一番多くの人が目にしたことのあるこちらの言葉。「ホスピタリティー」とそのまま読むことができますね。もちろん、日本語でよく使われる言葉の1つではあります。しかし、同じ言葉でも日本語と英語とでは少しニュアンスの部分が異なってきます。
日本でよく使われる「ホスピタリティー」という言葉は主にホテルやレストランなどの接客・サービス業として使われる言葉です。
一方、英語で使われる「hospitality」という言葉は主に自宅へお客様が訪ねてきた際に使われることが多いので注意が必要です。
2.場合によって使うべき表現は変わる
ほとんどのネイティブの人たちが使う表現としては、おいしいご飯や飲み物を頂き、帰り際に使う「Thank you for your hospitality.」という言葉があります。
「あなたの至り尽くせりのおもてなしや接遇に感謝しています」といった意味になります。もちろん、場面場面に適した言葉は他にもあるので、上手く使い分けをすることが大切です。
続いて、あなた自身がお客様をおもてなしする際に、使える言葉をいくつか見ていきましょう。
おもてなしに関わる英語フレーズ
1. Make yourself comfortable.
「くつろいで下さい。楽にして下さいね。」
「comfortable」は「くつろいだ・楽な」という意味なので、職場や自分のお家にお客様を招いた際によく使われる表現の1つです。
また、似たような表現で「Please make yourself at home.」=「くつろいで下さいね。」という言葉もあるので、ぜひ使ってみて下さい。
2. Would you like some drink(tea)?
「何かお飲み物はいかがですか?お茶はいかがですか?」
こちらはとても丁寧な表現の仕方で、特に目上の人や大切なお客様へ向けて使うことをオススメします。
「Would you like something ~?」「~はいかがですか?」という表現はお家にお客様が訪ねてきた時だけでなく、レストランや食堂などで食べ物や飲み物を勧める際にも使える素敵な言葉です。
3. Thanks for coming today.
「今日は来てくれてどうもありがとう。」
「お越しいただきありがとうございます。」という意味になります。「Thank you for ~」という表現はとても丁寧な言い方なので、どんなシチュエーションでも有効活用できます。
他にも「today」の部分を言い変えるだけで、色々な表現ができます。
例えば、「Thank you for coming to Japan.」=「日本に来て下さりありがとうございます。」
「Thank you for coming all this way.」=「遠方から来て下さり、ありがとうございます。」などがあります。
4. Please make yourself at home.
「ゆっくりしていって下さいね。」
こちらもおもてなしの1つである言葉です。家に来てくれたり、ゆっくりくつろいでいって下さいと言った表現と同様、様々なシーンで使うことができます。
文頭の「Please」はネイティブの人は割と省略することが多いみたいですが、親しい友人や親戚に使う場合は省略しても差し支えはないでしょう。
最後に
ここまでいくつかの表現を見てきました。日本語であれば、敬語や丁寧語が存在し、上手く使い分けができると思いますが、日本独特の「枕言葉」と同じような表現をしたいときやもう少しおもてなしを意識した言い方をしたいとき、日本人の私たちがつまずく、言いたくても言えない言葉はたくさんありますよね。
2020年にはオリンピックが開催されます。今よりもっと外国人が増え、英語を使う機会も増えることでしょう。ぜひこれを機に「おもてなし」の言葉を1つでも使えるようにしておきたいですね!