玄関アプローチは、住宅の印象を決める重要な部分です。素材やデザインにこだわれば、住まいの完成度が高まるでしょう。この記事では、玄関アプローチの素材選びや、工事を業者に依頼する際のポイントなどを解説します。
株式会社イチマル
玄関アプローチとは
玄関アプローチは外構設備の一種であり、門から玄関までをつなぐ通路を指します。来客が訪れた際、玄関アプローチはまず目に入る部分です。住宅の第一印象を左右するポイントのため、デザイン性にこだわって完成イメージを膨らませることが大切です。
また、玄関アプローチを作る際は機能面にも配慮しなければいけません。家族や来客が通る導線のため、歩きやすさや滑りにくさなどの安全性も重視しましょう。
おしゃれな玄関は素材が大事!
玄関アプローチにどのような素材を用いるかによって、仕上がりが大きく異なります。おしゃれな玄関アプローチを作りたいのであれば、種類ごとの特徴を把握しておくのがおすすめです。
機能性やメンテナンスのしやすさなども、素材によって違いが出るポイントです。完成してから後悔しないように、特徴を押さえたうえで玄関アプローチに使う素材を選びましょう。
レンガ
レンガは洋風の外構と相性がよく、自然素材ならではの温かみを感じさせる色合いが特徴です。色味の濃さのバリエーションが豊富なため、雰囲気に合うカラーを見つけやすいでしょう。時間の流れとともに、色味の変化を楽しめるのも魅力です。
形や大きさが均一のため組み合わせやすく、DIYにも向いています。レンガ風の安価な素材を活用すれば、コストを抑えながらレンガの質感を取り入れられます。
タイル
タイルは汚れが落ちやすく、メンテナンスの手間を抑えられるのが特徴です。長方形や正方形の形状が主流で、品質のばらつきがそれほどありません。
カラーや質感の選択肢が充実しており、自由なアイデアでデザインを決められるのがメリットです。種類によっては濡れた際に滑りやすくなるため、安全性を確認してから選びましょう。
枕木
枕木は線路に用いられるほか、玄関アプローチの演出にも人気の素材です。和風・洋風のエクステリアと相性がよく、アンティークな趣が楽しめます。価格が比較的抑えられているため、玄関アプローチをDIYする際にも適しているでしょう。
コンクリート
コンクリートは、無機質でモダンな印象を好む方におすすめの素材です。比較的手間がかからない工法のため、安価で工事を依頼できます。コンクリートの種類や仕上げ方によっては、濡れた際に表面が滑りやすくなる点に注意が必要です。
インターロッキング
インターロッキングはコンクリートの一種で、素材をレンガ状に組み合わせるのが特徴です。カラーバリエーションが充実しており、デザイン性を重視する方に向いています。
隙間から生える雑草の手入れが必要な点はデメリットですが、水はけがよくて滑りにくいため、雨の日でも安心して歩けるでしょう。
砂利
砂利は、敷き詰めるだけの簡単な工法で使えるのが特徴です。外構の印象を手軽に変えたい場合や、タイルなどの隙間を埋めたい場合に適しています。玄関アプローチに使う場合は、形がきれいで種類が豊富な化粧砂利を選ぶケースが多いようです。
砂利は雑草対策に有効で、防草シートを組み合わせればさらに効果が高まります。また、踏んだ際に音がすることから、防犯のために取り入れるのもいいでしょう。
石材
敷石とも呼ばれる石材は、玄関アプローチに高級感を与えてくれる素材です。御影石や石灰岩、石英岩などを使うケースが多く、天然素材ならではの美しさが楽しめます。
石材の一種である大理石を使いたい場合は、濡れた際に滑りやすい性質があることを理解しておきましょう。滑りにくい加工がされているかなど、安全性を確かめてから選ぶことが大切です。
洗い出し
洗い出しとは、コンクリートや樹脂が固まる前に洗い流すことで、表面に砂利や砕石を露出させる工法です。合わせるテイストを選ばないため、和風にも洋風にもなじみます。露出の仕方によって印象が変化しやすく、施工する際は高い技術が求められます。
芝生
玄関アプローチをナチュラルな印象にしたい場合は、芝生を取り入れるのがおすすめです。自然な雰囲気を演出できるほか、芝生はクッションとしての役割も果たします。
天然芝を選ぶと、季節ごとの色の変化が楽しめます。一方で、雑草や肥料などのメンテナンスに手間がかかることは覚悟しておきましょう。
手間を抑えて芝生を取り入れたいのであれば、人工芝を選ぶのも選択肢のひとつです。正方形やロール状で扱いやすく、好みの長さにカットでき、また成長しても伸びないため管理の手間がかかりません。
植栽や花壇
玄関アプローチをおしゃれに見せるためには、植栽にこだわることも大切です。緑を加えることで住宅の無機質さが和らぐほか、日よけや防犯にも役立ちます。
鉢植えを置いたり、花壇を作ったりすると、コストを抑えながら植栽を取り入れられます。外構をシンプルに仕上げたい場合は、家の顔となるシンボルツリーのみを植えるのもいいでしょう。
おしゃれな玄関アプローチにするためにポイント
玄関アプローチをおしゃれに仕上げるためには、素材以外にも押さえておくべきポイントがあります。幅や形、建物とのバランスなどにもこだわって、自慢の玄関アプローチを作りましょう。
アプローチの幅
玄関アプローチを作る際は、狭すぎず広すぎない幅にするのがポイントです。一般的に推奨される幅の目安は、1.2メートル程度です。
狭すぎると窮屈な印象になるほか、「すれ違う」「傘を差す」などの動作がしにくくなります。敷地面積の都合上、玄関アプローチを広くできない場合でも、0.9メートル以上は確保するのがおすすめです。
反対に、幅が広すぎるアプローチは間延びした印象となり、全体のバランスが悪くなるでしょう。玄関アプローチにゆとりをもたせたい場合は、長くても1.5〜1.8メートル以内にするのが無難です。
アプローチの形
玄関アプローチを直線よりも曲線にすることで、おしゃれな仕上がりとなります。アプローチの形に変化をつけることで奥行きが生まれ、センスのよさを印象付けられるでしょう。
玄関に向かって通路がまっすぐ伸びるように配置すると、ドアを開けた際に家の中が見えてしまいます。プライバシーを守るためにも、「少しずらす」「曲げる」などの工夫をするのがおすすめです。
建物との色合い
玄関アプローチの色味を考える際は、住宅の外観とテイストを合わせることが大切です。建物と玄関アプローチの色調を統一すると、全体のバランスがまとまりやすくなります。
門扉や玄関アプローチを差し色にする場合は、色の種類を抑えるのがおすすめです。色が多すぎるデザインはまとまりのない印象になりやすいため、慎重にカラーを選びましょう。
高低差で立体感
玄関アプローチに奥行きをもたせる方法として、高低差をつけることが挙げられます。高さが異なる外構を設置すれば、立体感が生まれておしゃれな雰囲気に仕上がります。
以下の例を参考にして、外構の高さに変化をつけてみましょう。
高 | 建物、樹木 など |
中 | フェンス、門柱 など |
低 | 低木、花壇 など |
玄関アプローチのDIY
玄関アプローチは、自分好みにDIYすることも可能です。洗い出しなどの工法は専門的な技術が必要ですが、レンガやタイルなどの素材であれば比較的簡単にDIYできます。
業者に依頼するよりも費用がかからないため、コストを抑えて玄関アプローチを作りたい方はDIYを検討してみてください。
業者選びのポイント
玄関アプローチの工事をプロに任せたい場合は、業者選びのポイントを知っておくことが大切です。実績やアフターサービスの有無などを比較しながら、よりよい業者を探してみましょう。
近くの専門業者に依頼する
玄関アプローチの工事を依頼する際は、家の近くの業者を選ぶのがおすすめです。家からの距離が近い業者であれば、打ち合わせする際も気軽に行えるでしょう。工事後にトラブルが発生した際に、すぐに対応してもらえるのもメリットです。
なお、ハウスメーカーを経由すると仲介手数料が加算されるため、工事費用がかさむ可能性もあります。費用をなるべく抑えるためには、外構工事の専門業者に直接依頼するのが賢明です。
工事内容に適した業者を選ぶ
業者を選ぶ際は、希望する工事内容に適しているかどうかをチェックしましょう。業者によって工事内容の得手不得手があり、すべての業者が要望を叶えてくれるとは限りません。
複数社から見積もりをとったうえで、工事内容に適した業者を比較検討することが大切です。
信頼できる業者にお願いする
玄関アプローチの仕上がりは住宅の第一印象を左右するため、工事を依頼する際は信頼できる業者かどうかを吟味しましょう。業者の信用性をチェックする際は、以下の3つを基準にするのがおすすめです。
- 玄関アプローチの施工実績が豊富
- 工事費用が安すぎない
- アフターサービスが用意されている
実績の有無を判断するためには、施工事例の写真や動画を見せてもらう方法があります。または、過去に施工した現場の案内をお願いするのも選択肢のひとつです。
工事費用が極端に安い場合は、価格以外の部分に問題がある可能性が高いです。他社の料金と比較し、価格が適正かどうかをチェックしましょう。
アフターフォローの有無も、業者選びの重要なポイントです。施工後の保証期間やトラブルの対応について、見積もりの段階で確認しておくことが大切です。
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玄関アプローチをおしゃれに見せたい場合は、素材やデザイン、建物とのバランスなどにこだわりましょう。自分でDIYもできますが、より完成度の高い仕上がりを目指すならプロに依頼するのがおすすめです。
- 玄関アプローチについて相談したい
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監修したプロのコメント
玄関アプローチは毎日使用する場所になります。また、お客様が来られた時にお迎えをする顔でもあります。この玄関アプローチの第一印象が家全体のイメージを印象付けると言っても過言ではありません。そのため、お家の外観に合った素材とデザインを選ぶようにしましょう。
業者さんを選定するにあたり、その地域の気候やその現場の土質にあった施工プランを設計できる業者さんがおすすめです。
また、打合せしたプランをしっかり図面に書いてくる業者さんを選ぶのもポイントの1つです。パース図という完成後のイメージができる図面を書ける業者さんを選ぶことで、施工後に「思っていたイメージと違う」などといったトラブルも起きずに済みます。
工事費用が安いという理由だけで業者さんを選ぶのは避けた方が良いです。しっかりと打ち合わせをして、丁寧に工事内容を説明してくれる業者さんを選びましょう。
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