ブレイキン、ロッキン、ポッピンなど、様々なスタイルのあるヒップホップダンス。ストリートダンスとの線引きが曖昧になりがちですが、ヒップホップダンスの基本は、「音楽にヒップホップを使用する」という事。ダンスのテクニックも重要ですが、選曲にもセンスを問われます。
そんなヒップホップダンスにおすすめの名曲をご紹介していきます。
ヒップホップとは?
ヒップホップと言うのは、ダンス、MC、DJ、グラフティーアートを全てひっくるめたカルチャーの総称です。そのルーツは1970年代までさかのぼります。ニューヨークのサウス・ブロンクス、スラム街に住む黒人の少年少女は、当時流行していたディスコに行く余裕もなく、野外で音楽を流し、ダンスに興じていました。そんな中、DJクール・ハーク、アフリカ・バンバータ、グランドマスター・フラッシュなどのHIPHOPの歴史に残る伝説なアーティスト達によって、ヒップホップの原型が作られていったのです。
1980年、日本でも徐々にヒップホップが広まりつつありました。「ジャパニーズヒップホップの先駆者」と言われるいとうせいこう氏を始め、スチャダラパーと小沢健二がコラボレーションした「今夜はブギー・バック」の大ヒットにより、ヒップホップは一般にも広く知られるようになりました。
また、1983年に公開された映画「フラッシュダンス」の劇中で、伝説のHIPHOPユニットといわれるROCK STEADY CROWが見せたストリートダンスは、日本の少年達に大きなカルチャーショックを与え、ヒップホップダンスが流行るきっかけになりました。
1997年には、今では夏の風物詩となっている、代々木公園で行われる国内最大級のHIPHOPイベント「B-BOY PARK」が開催され、MC、DJ、ダンスバトルストリートダンスは、日本の少年達に大きなカルチャーショックを与え、ヒップホップダンスが流行るきっかけになりました。ヒップホッパー達の登竜門的な大会になっています。
最近ではZeebra氏がMCを勤める、ラッパー同士がラップバトルを繰り広げるTV番組、フリースタイル・ダンジョンが人気を呼んでいます。
ヒップホップの名曲10選
1.California Love
ヒップホップの歴史、伝説のラッパー2PACの名曲です。思わず縦ノリしてしまうようなビートがクールです。
2.Walk This Way
今のヒップホップシーンに大きな影響を与えた伝説のグループRUN-DMC。そんな彼らが、大人気ロックバンド、エアロスミスと共演した、HIPHOPとROCKの融合と言う、ヒップホップの可能性を世に知らしめた一曲です。
3.Still D.R.E.
ヒップホップシーンで最も成功し、有名なアーティストと言われるドクター・ドレー。そんな彼が、同じく有名なラッパー、スヌープ・ドッグとリリースした一曲です。
4.Without Me
黒人の音楽だったヒップホップシーンの中で、白人として唯一成功したラッパー、エミネム。この曲が挿入歌として使用されている自伝的映画「8mile」も大ヒットしました。今も尚、ヒップホップシーンを走り続ける、生きる伝説です。
5. Jack Of Spades
KRSワン率いるBoogie Down Productionsの名曲。ビートの合間に入り込むスクラッチが心地良い一曲です。
6.Welcome To Atlanta
JDの愛称でおなじみのJermaine Dupriの名曲。フィーチャリングしたリュダクリスは、映画ワイルドスピードでも御馴染みですね。
7.Super Bass
2011年、Billboard Hot 100でトップ10にランクインしたNicki Minajの名曲。テンポの良いライミングからキャッチーなサビと、思わず踊りだしたくなるダンスナンバーです。
8.Hip Hop Hooray
90年代を代表するNaughty By Natureの名曲。定番とも言えるこの曲は、初心者にもノリやすいビートで、ヒップホップダンス入門にはもってこいの曲です。
9.B-BOYイズム
洋楽だけではなく、ジャパニーズヒップホップでも踊れる曲は沢山あります。
ジャパニーズヒップホップの先駆者、ライムスターの名曲です。他のアーティストの曲の一部を使用する、サンプリングという技法を使用している、正統派ヒップホップです。
10.裏庭独走最前線
今は亡き、大阪を代表するラッパー、TERRY THE AKI-06の名曲。地元愛を感じさせるアゲアゲチューン。関西でこの曲をバックに踊ったなら、盛り上がる事間違いなしです。
最後に
上記に挙げた曲はほんの一部で、ヒップホップにはまだまだ沢山の名曲があります。ヒップホップソングがヒップホップダンスに必ずマッチする!というものでもありません。王道の曲から、自分のダンスに合う曲、曲からインスパイアされる振りで動く、決まりもルールもありません。
ご自身のダンススタイルに合わせて、是非、お気に入りの曲を探してみてください。