帽子の洗い方とお手入れ方法を紹介します。帽子は紫外線や直射日光から頭や顔を守ってくれるため劣化や、汚れがつくスピードも早いです。
帽子の汗や皮脂汚れも匂いの元になります。正しい洗濯方法とお手入れで、大切な帽子は長く美しく使いましょう。
帽子を洗う前にチェックするポイント4つ
1.帽子の洗濯表示を確認する
まず洗濯表示を確認しましょう。水洗いができるものは手洗い、洗濯機洗いが可能な表示があるものは洗濯機で洗うことができます。帽子にも様々な素材があります。洗濯機どころか、手洗いもしない方がいいような帽子やキャップもあります。洗濯表示のないキャップを洗う場合は、色落ちや縮み、型崩れの可能性がありますが、それらを了承した上での自己責任で行ってください。
2.洗濯の頻度は?
帽子は髪の毛や頭皮、顔に直接触れるため、整髪剤や汗、ファンデーションなどが付きます。これらの汚れを放っておくと、帽子が変色したり嫌な匂いを発することもあります。
帽子をかぶるたびに毎回洗う必要はありませんが、たくさん汗をかいた日や長期間使わずにしまうような時は、お手入れをしましょう。
水洗い不可の帽子
麦わら帽子やフェルト素材など水洗い不可の帽子は洗うことができませんが、衣替えで帽子を季節に合わせて入れ替える時、また夏場は汗染みが気になってきたらお手入れをしましょう。
幼稚園や保育園、小学校ので使うカラー帽子
幼稚園や保育園、小学校の紅白帽などのカラー帽子は、泥や砂、手の汚れ、ホコリ、汗などで汚れやすいです。通園帽も外側はホコリ、内側は汗で汚れます。汚れが見られるときや、今日は汗をいっぱいかいただろうなというときは、毎日毎回でも洗いましょう。毎日は持って帰らない帽子は、週末など持ち帰るタイミングで洗いましょう。
スポーツをするときにかぶる帽子・キャップ
野球帽子やゴルフ、テニス、ダンスなど、スポーツのときにかぶる帽子も汗や土やファンデーションなどで汚れやすいため、使用したら毎回お手入れしましょう。
3.ニューエラ(New Era)のキャップは基本的に洗うことができない
ニューエラのキャップは、販売店は「洗濯不可」と案内します。また、キャップの洗濯表示自体も洗濯を推奨していません。しかし特殊クリーニング店や、クリーニング技術の高さを自慢にしているクリーニング店によっては、「洗える」と案内しているところはあります。
ニューエラのキャップは、つばの部分に貼ってあるシールを貼ったまま使用する人が多く、無理に洗ったりお手入れをするとシールが剥がれたりぼろぼろになってしまうおそれがあります。また基本的にウールを使って作られているキャップが多いため、無理な洗濯とお手入れでつばが変形するおそれもあり、ニューエラのキャップの洗濯表示には基本的に「洗濯は不可」と記されています。一部洗うことができる製品はニューエラのホームページで確認できます。
4.洗うことができない帽子
麦わら帽子などの天然素材の帽子、中折れ帽や型入れしたハットも水分に弱く変形しやすいため、基本的に洗ってはいけません。ただしもちろん、洗濯表示の表示内容によります。
自宅での帽子の洗濯方法〜手洗いで汗と汚れがスッキリ!
洗濯機洗いは不可となっているけど水洗いは可能な帽子は、おしゃれ着用の洗剤を使って自宅で手洗いができます。
まず、外せる装飾品は外します。色落ちが心配な帽子は、白い布に少量の洗剤をつけ、帽子の目立たない場所をやさしくたたき、布に帽子の色が移らないか確認します。色落ちの心配がなくなったら、汚れの気になる部分には洗剤を直接塗布します。
洗面器にぬるま湯を張ったらおしゃれ着用の洗剤を入れ、混ぜます。洗濯表示にお湯の上限温度が表記されていたら、その温度を超えないように注意しましょう。洗剤の量は、ボトルの裏面に記載されている表示を確認してください。
洗面器に帽子を入れ、手でやさしく押し洗いします。ごしごしこすってしまうと型崩れのおそれがあるため、「やさしく押し洗い」がポイントです。洗いが終わったら、泡がなくなるまですすぎを行います。この時も、絞ってしまうと型崩れの原因となるため、押してすすぎをしましょう。
すすぎを終えたら、ニット帽はタオルではさんで押しながら水気を取ります。形がしっかりしている帽子は内側にタオルを詰め、外側からもう1枚のタオルではさみ、型崩れに気をつけながら水分を拭き取ります。
自宅での帽子の洗濯方法〜洗濯機
「洗濯機洗いが可」の表示の帽子は洗濯機で洗うことができます。まず外せる装飾品は外して、特に汚れが気になる部分には洗剤を塗布します。おでこが当たる部分が特に汚れやすいです。
帽子用の洗濯ネット、なければ普通の洗濯ネットに帽子を裏返して入れます。型崩れの気になる帽子は裏返さないでください。そして洗濯機の洗い方を設定します。「おしゃれ着コース」、「手洗いコース」、「ドライコース」など、やさしく洗えるコースを選びます。脱水時間を設定できる場合は、1分程度など、短い時間に設定してください。
洗った後の帽子の干し方
1.帽子を干す場所
ニット帽や形のしっかりしているキャップなど、どのような帽子でも風通しの良い場所で陰干しします。
2.干す時は帽子専用ネットやザルを利用して形を整えよう
ニット帽はピンチを使って吊るすと伸びたりヨレたりしてしまうため、専用ネットなどを使って平干ししてください。
キャップや型崩れの木になる帽子は、サイズの合うざるに帽子をかぶせて干します。ぴったりのサイズのざるがなければ、帽子の中にタオルや新聞紙を詰めて形を整えて、水分を移しながら干しても良いでしょう。新聞紙からインクの色移りの恐れがあるため、帽子の色によっては新聞紙を使うのは避けます。
また、目的は乾かすことなので、ボウルやボールなど、帽子をかぶせた時に風通しが悪いものは使わないようにしましょう。
洗濯ができない帽子やハットのお手入れ方法
帽子の普段の保管場所
着用後は、風通しの良い場所で型崩れしないように置いておきましょう。
洗えない帽子が汚れた場合のお手入れ方法
汗などで汚れてしまったら、自宅でのお手入れは、水で濡らして固く絞った布でスベリ部分をやさしく拭き風通しの良い日陰で干します。ひどい汚れが気になる場合はクリーニングに出すことをおすすめします。
フェルト素材の帽子は、帽子用のブラシでブラッシングすると表面がきれいになります。
ニューエラのキャップの手入れ方法
着用後、風通しの良い場所でキャップについた汗などの湿気をとばしてから、型崩れしないように保管します。NEW ERA オンラインストアであるニューエラ公式では「汚れた場合は堅く絞った濡れタオルで拭き取るように掃除」(引用)を推奨しています。
極端な例ですが、血液やワイン、醤油などの汚れがついた際に、堅く絞った濡れタオルのみで汚れを落とすことは不可能です。そのような、タオルなどについても落とすのが難しいような汚れがニューエラのキャップについた際は、縮みやシワや型崩れなどを承知で水洗いやシミ取り用品などを使うか、クリーニング店に駆け込んで相談しましょう。
最後に
汚れではありませんが、帽子はよく色あせを起こします。原因は被っているうちに汗やほこりにまみれ、紫外線による繊維が日焼けするためです。しかし紫外線や汚れから頭や髪の毛を守ってくれているので仕方がないことと言えます。
帽子の劣化を防ぐため、洗濯やお手入れの際に干す時や保管するときは、直射日光の当たらない場所で形を整えて置きましょう。
帽子の素材によってお手入れの仕方は異なるため必ず洗濯表示の確認は必須ですが、こまめにお手入れし、大切な帽子を長持ちさせることができるといいですね。
帽子の汚れや汗は自分で手に追えない場合はクリーニング店に相談する手があります。家全般の掃除やお手入れ、ちょっとした家事はいっそのこと外注するのもいい方法です。
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