カーペットにはいくつかの洗濯手段がありますが、洗えないカーペットもあります。衣類などの洗濯と同じく、洗濯表示で洗濯方法を確認し手から、汚れ具合と比較をして考えましょう。ここでは、カーペットを選択する場合の洗濯方法についてお伝えします。
カーペットの洗濯方法3つ
1.コインランドリーを使う
コインランドリーのルールとして、多くのコインランドリーは「油や泥などのひどい汚れのもの、ペット汚れ、消毒の必要な汚れのついたものは、コインランドリーでは洗わないでください」となっています。
油汚れ、泥汚れ、ペット汚れ、消毒の必要な汚れがついているわけではなく、洗濯機洗いが可能な大きめのカーペットの場合、自宅で選択するよりもコンランドリーで洗った方が楽という意見もあります。
また、カーペット以外にも他に洗濯したいものがたくさんあるような季節の変わり目などに、洗濯したいものをまとめてコインランドリーに持ち込むと便利です。
2.カーペットや絨毯のクリーニングを行う業者に預ける
水洗い不可の素材や、高いカーペットだったので自己判断で洗濯をしてカーペットをダメにするようなことがあってま困る、という方はプロの専門業者に依頼しましょう。
重くて持ち運ぶことが大変な場合は、宅配クリーニングに任せるという方法もあります。自宅まで洗濯物を引き取りに来てくれて、洗濯後は自宅まで配送してくれます。
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3.自宅で洗う
最もコストのかからない方法で、コインランドリーに持ち運ぶ手間もありません。
ただし、自宅の洗濯機には入らないサイズや、水洗いはできるけれど洗濯機洗いは不可などのカーペットは、浴槽を使って洗うことになります。
カーペットの洗濯前に確認するポイント4つ
1.洗濯表示を見る
洗濯表示は必ず確認しましょう。洗濯機洗いが可能なものはコインランドリーで、手洗い可能なものは自宅の浴槽で洗うことができます。
「ドラム式洗濯機での洗濯は不可だけれど、縦型の洗濯機で丸洗いできる」というものは、カーペットが入る容量の縦型の洗濯機をお持ちであれば、自宅の洗濯機で洗うことができます。
素材によっては洗濯自体ができないカーペットや絨毯は多数あります。水洗い不可となっているものはクリーニングに出しましょう。
2.洗濯表示がない場合は、メーカーや購入元に問い合わせる
カーペットに洗濯表示がついていない場合は、メーカーや購入元に問い合わせましょう。洗濯方法がわからないまま洗うと、変質しても自己責任となります。
3.カーペットの洗濯をしてもいいか確認する(コインランドリーを利用する場合)
コインランドリーを利用する場合、設置してある機種でカーペットが洗えるかどうか、容量は合うかどうかを確認しましょう。ホームページに載っている場合はホームページで、載っていない場合は一度コインランドリーに行くか、電話で問い合わせましょう。
4.洗濯してもいいかわからないカーペットを洗濯乾燥するときは、自己責任
洗濯してもいいかわからないカーペットを洗濯乾燥するときは、自己責任で行います。ただし、ペルシャ絨毯のようにウールや、シルク素材のもの、裏面にゴムや紙が接着されているものは、水洗いしたり乾燥機にかけたりすると縮んだり剥がれてしまうため、避けましょう。
コインランドリーで洗濯乾燥をする方法
1.コインランドリーに持ち込む
自宅でカーペットに掃除機をかけて、ほこりや汚れをある程度落としてからコインランドリーに持ち込みます。ほこりなどを落としておくことで、洗剤がカーペットに行き届きやすくなります。
2.大きさに合わせて洗濯機と乾燥機を選ぶ
目安として、1畳で12kg、2~3畳で15㎏、6畳で22kgサイズの洗濯乾燥機で洗濯乾燥ができます。
洗濯機と乾燥機が別々になっている場合は、それぞれの説明書をよく読み、持ち込んだカーペットがどのサイズのもので洗濯や乾燥ができるか確認して選びましょう。
3.指定通りに洗濯と乾燥を行う
ドラム洗浄ができるものは、カーペットを入れる前にドラム洗浄を行います。
次にカーペットをじゃばら状に折りたたみ、くるくると丸めてから洗濯槽に入れます。この時、洗濯機の適量ライン(洗濯槽のおよそ2/3)以下であることを確認します。適量ラインを超えてパンパンに詰まっていたり、逆に少なすぎる場合は、洗濯機のサイズを選びなおしましょう。
サイズが合っていたら、ドアを閉めて洗濯コースを選び、表示された料金を投入します。おつりがでないことやコインランドリーに両替機がないこともあるため、小銭を用意しておくとよいでしょう。
洗剤や柔軟剤が自動で投入される洗濯機の場合は、洗剤や柔軟剤をわざわざ入れる必要はありません。
乾燥が足りない場合は乾燥機で様子を見ながら10分ずつ乾燥を追加するか、自宅に持ち帰って干しましょう。
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自宅での洗濯方法
1.風呂場の浴槽を洗い、きれいにする
まずは風呂場の浴槽を洗い、きれいにしておきます。水切りのときにカーペットが垂れて床に付くこともあるため、洗い場もきれいにしておきましょう。
2.カーペットをじゃばら状にたたむ
最も効率よくカーペットに洗剤が回る折り方のため、できるならばカーペットをじゃばら状にたたみます。
3.ぬるま湯と洗濯洗剤を入れて、1時間ほどカーペットをつけ置きにする
たたんだカーペットがぴったり入るくらいのぬるま湯と洗濯洗剤を入れて、汚れを浮かせるために1時間ほどカーペットをつけ置きします。洗濯表示にお湯の上限温度が書いてあれば、その温度を超えないように注意してください。洗剤の量は、洗剤に表記されている量に従ってください。
この時にお風呂の残り湯を使うと、残り湯の汚れがカーペットに付いてしまうため使わないようにしましょう。
4.踏み洗いをする
つけ置きが終わったら、浴槽の中で足でカーペットを踏み洗いします。途中で裏返すことができれば、裏返してまた踏み洗いします。
水を吸ったカーペットは非常に重くなっているため、裏返すときにはバランスを崩して洗剤や水で濡れた浴室で転ばないよう、くれぐれもご注意ください。
5.すすいで、脱水をする
踏み洗いが終わったら浴槽の栓を抜き、足で踏みながら脱水します。脱水したら、また栓をしてシャワーなどで新しいぬるま湯を入れ、カーペットを踏みながら洗剤を落としていきます。
そしてまた浴槽の栓を抜き、足で踏みながら脱水、というすすぎ作業を少なくとも3回は行ってください。洗剤が残っていると、悪臭の原因になったり、肌荒れを引き起こすこともあります。
6.カーペットの干し方
脱水が終わったカーペットをそのままベランダや外に持っていこうとすると、重くて持ち運ぶことが大変なうえに、部屋中水浸しになるため、しばらく浴槽の縁にかけて水切りします。水はどんどん下に集まってくるので、途中で何度かカーペットの下の方を絞ると水切りが早く済みます。最低1時間は水切りをしましょう。
水があまりぽたぽたと垂れなくなってきたら、ベランダや外に干します。パタンと閉じて干すより、布団干しなどを2本使って、あいだに風の通り道ができるように干すと早く乾きます。
水が垂れることもあるので、マンションのベランダの手すりに干す場合は、自宅のベランダでこまめに絞るなどして、下の階の洗濯物や通行人に迷惑にならないように気をつけましょう。
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カーペットを洗濯するときにかかる費用
1.コインランドリー
洗濯乾燥した場合、中容量の15kgサイズで1,000~1,500円程、大容量の22kgサイズで1,200~1,800円程かかります。
洗濯と乾燥を別々にする場合は、洗濯機のサイズによりプラスマイナス200円ほど変わりますが、洗濯で1,000円程、乾燥機で400~1,000円程になります。
2.自宅で洗濯
自宅で洗濯した場合にかかる費用は、洗濯機を使う場合は電気代と水道代と洗剤や柔軟剤のコストのみ、手洗いの場合はお湯にかかるガス代や電気代と水道代と洗剤や柔軟剤のコストのみです。
金額的には最も安く済むけれど、最も労力を使う方法です。洗ったカーペットを乾かすのにも丸1日程度の時間がかかります。
3.カーペットや絨毯のクリーニングを行う業者に預ける
安いものでも1帖あたり1,300円程~です。1万円を超える料金になることもありますが、最もカーペットを傷めずにきれいに仕上がります。
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最後に
一度敷くと、毎日使うカーペット。季節の変わり目に敷き替える際の行動がポイントとなります。洗濯できるものは洗濯して、乾燥機にかけられるものは乾燥機でダニなどのアレルゲンを死滅させ、自力での洗濯が困難な場合はクリーニングを利用するなど、清潔にしながら長く使えるといいですね。