「バチッ!」ドアノブに触れたときや誰かと手が触れたときに、静電気が走って激痛が走る・・・こんな経験はありませんか? そう、静電気は痛いですよね。
この季節、寒さに加えて静電気も悩みの種のひとつに。
そんな静電気は上手に対策して、今年の冬を快適に過ごしましょう!
目次
- 静電気が発生する原因とは? ・静電気のメカニズム
- すぐに実践!静電気を上手に抑えよう! ・除去方法
・静電気の危険性
・おすすめ静電気対策グッズ
静電気が発生する原因とは?
そもそもどうして静電気は発生するのでしょうか。発生するメカニズムを理解することで、静電気対策をより効果的に行いましょう。
静電気のメカニズム
静電気とは、物体がプラスかマイナスどちらかの電荷のみを帯電している状態のことを指します。
全ての物体は、もともとプラスとマイナスと電荷を持っています。
ところが、物体間の摩擦、接触等により、マイナスの電荷をもつ電子が一方の物体の表面から、もう一方の物体の表面に移動することがあります。
そして、密接した物体が分離する際、物体はプラスかマイナスのどちらかに帯電します。
このように、電子を失った物体はプラスの帯電となり、電子が増加した物体はマイナスの帯電となり、プラスかマイナスの電荷を帯びているこの状態を「静電気」といいます。
参照:職場のあんぜんサイト
具体的な静電気が発生する原因と主な例
接触帯電:ドアノブに触れた際に発生するもの
摩擦帯電:下敷きを髪の毛にこ擦った際に発生するもの
剥離帯電:重ね着した衣類を脱ぐときに発生するもの
静電気の危険性
静電気が火災や爆発の原因になることを知っていますか?
蓄積された静電気がエネルギー放出する際、火花が発生します。それが重大な事故につながる可能性があります。
最近では、帯電しやすい化学物質を扱う工場も多く、そのような場所は冬に限らず季節問わず静電気が発生しやすい状況になっています。
そのため、より静電気による事故を防ぐことが必要になります。 身近なところでは、静電気は花粉やホコリも引き寄せてしまいます。アレルギー体質の方も静電気に気を付けましょう。
すぐに実践!静電気を上手に抑る・逃す方法
静電気のメカニズムを理解したら、さっそく対策を実践しましょう。
「他の人に比べて静電気が起きやすい気がする」と感じている方、実は体質ではなく少しの工夫をするだけで静電気は防げるんです!
静電気は大気の乾燥で強くなる
保湿 冬になると静電気を感じる原因は大気の乾燥です。
湿度が25%以下になると静電気が発生しやすくなると言われています。一方で、水分は静電気を逃がし、抑えることができます。
肌の保湿のほかにも加湿器を置いて湿度調節を行いましょう。
また、気温が25度以下でも静電気が発生しやすくなるため、室内の温度にも気を付けましょう。
衣服の組み合わせで静電気を抑える
衣服 衣類の組み合わせ方で静電気は抑えることができます。
下の図のように、衣服の素材にはプラスの電気が帯電しやすいもの(左)と、マイナスの電気が帯電しやすいもの(右)が存在します。右と左を重ねて着ると、静電気が起きやすくなってしまいます。
重ね着する際は左か右かどちらかの素材のみを選ぶと良いでしょう。
特におすすめの素材は綿です。綿は吸水性に優れ、水分を含みやすいため静電気対策に適しています。さらに、保温性も高いため、寒さ対策にもなります。綿と同様に、麻や絹といった天然素材は吸水性が高いため静電気対策に効果的です。
衣服だけでなく、寝具等の素材も意識してみると良いかもしれません。
静電気をものに触れて放電する
まず壁に触れる 壁や、金属ではない物体に触れることで体内の静電気を逃がすことができます。
ドアノブ等に触れる前に壁や綿素材のもの、革製のものなどに触れることで、静電気を起こすことを防げます。
生活習慣の改善 意外に思われるかもしれませんが、静電気と生活習慣には関係があります。
人間の体内には微量の電気が流れており、正常は自然に放電するようになっています。しかし、何らかの要因によって放電が行われず、帯電してしまうと静電気が起きてしまいます。
要因としては、
・ストレス
・食生活の乱れ
・水分不足
・睡眠不足
・電化製品を利用する機会が多い
ことなどが挙げられます。
通常、健康な人の体内や皮膚表面は弱アルカリ性ですが、不健康な生活によって、血がドロドロになり酸性化してしまうと、プラスの電子を帯電してしまい、静電気が起こりやすくなります。
そのため、ストレス解消や食生活の改善や十分な睡眠は自らの健康にはもちろん静電気対策にも効果的です。
おすすめ静電気対策グッズ
最近では、たくさんの種類の静電気防止グッズが販売されています。
その中でも簡単に静電気対策ができるおすすめグッズを紹介します。
静電気防止スプレー
静電気防止スプレーには、水と物をなじませる効果のある界面活性剤が含まれています。
スプレーした部分が空気中にある水分を吸収しやすくなり、静電気の発生を防ぎます。スプレーにはその用途によってさまざまな種類があります。
1)髪の静電気を防止したい場合
髪の専用のスプレーには、トリートメント効果のあるものが多くあります。
実は静電気は、髪を痛ませる要因の一つです。
そのため、髪の静電気防止には専用のスプレーの使用をおすすめします。また、洗い流さないトリートメントの使用だけでも髪の乾燥防ぎ、静電気の発生を抑えるこ効果が期待できます。
2)衣類に使用する場合
衣類用のスプレーには、静電気防止だけでなく抗菌や消臭効果のあるスプレーをおすすめします。
また、コンパクトなものや逆さまにして使用できるものは、外出先にも便利です。
3)電子機器類に使用する場合
電子機器用のスプレーは、静電気防止はもちろんホコリの付着防止にもなります。最近では、吹きかけることで汚れを落とす掃除に使えるタイプのものも販売されています。
パソコン用帯電防止スプレー
このように様々な目的に応じたスプレーを使い分けるとより効果的に静電気を防止できます。 肌への影響が気になる方は、ノンガス噴射のものや肌や髪専用のものを使用しましょう。
4)その他の用途の場合
服や髪のためのBSTQC帯電防止スプレー
イオンガードナチュレ
静電気防止スプレーは自分でも作れます!
静電気防止スプレーは自宅で簡単に作ることができます。
材料:
水 100ml
グリセリン (またはリンスやトリートメント等の界面活性剤を含むもの)5ml
作り方:
水にグリセリンを入れて振って混ぜ合わせましょう。
グリセリンはアルコールの一種ですが肌に優しく、敏感肌の方でも安心して使用できます。保湿効果もあるため、グリセリンの使用をおすすめします。
静電気防止ヘアブラシ
髪の毛の静電気を抑えるにはスプレーだけではなく、ヘアブラシもおすすめです。ナイロン製のヘアブラシを使用すると、髪との摩擦によって静電気が発生しやすくなります。油分が含まれている天然毛または木製のヘアブラシを使用することで、摩擦や静電気を防ぎます。
光沢のあるナチュラルヘアのMAPEPEミニブラシ
ジョンマスターオーガニックコンボパドルブラシ
静電気防止ブレスレット
静電気除去ブレスレットの表面は、電気を通しやすい有機伝導性繊維や導電膜でできています。肌に身につけておくことで、体内の静電気をブレスレットに逃がすため、常に肌に触れさせておくことで体を常時放電している状態に保ちます。
肌に触れる面積を大きくするために、幅のあるものや、隙間ができないようにサイズが調節可能なものを選びましょう。
シリコン製のものは、肌に優しく、防水・防汚性にも優れているためスポーツの際にもおすすめです。
コランコランSガード各種静電気除去 ブレスレット
静電気除去 シリコーンブレスレット
静電気防止手袋
静電気防止手袋は、表面が導電性を持つ繊維や導電性を付与した樹皮などでできています。 硫化銅複合繊維やカーボンなどの導電性繊維で作られているものは、繰り返し洗濯しても効果が持続します。 また、導電性能を持つ添加剤を加えたポリウレタン樹脂・塩化ビニル樹脂でできているものは、耐油性、耐摩耗性に優れています。
静電気除去 シリコーンブレスレット
静電気拡散手袋
静電気防止シート
静電気防止シートは、導電性の高い素材でできています。ガソリンスタンドで見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。静電気によってガソリンが引火しないようにシートを貼ることが消防庁より薦められています。 一度貼ると、貼っている間は効果が持続するため簡単に静電気対策をすることができます。 表面に汚れが付いた場合、機能を十分に発揮できなくなる可能性があるため、中性洗剤で汚れをふき取りましょう。
静電気除去シール
静電気除去シート
静電気防止キーホルダー
静電気防止キーホルダーは、導電性のある素材で作られています。手で握るだけでなく、ドアノブ等の物に触れさせることで静電気を逃がす効果があります。
除電完了のサインを示してくれるものは、物に触れるタイミングが分かりやすくておすすめです。 しかし、静電気防止キーホルダーを使用する際、注意点が2つあります。
1つ目は、除電は、あくまでもキーホルダーに触れたときのみしかされていないということです。常時放電している状態が続くわけではないので、その都度キーホルダーに触れることが必要です。
2つ目は、キーホルダーに触れてない方の手は除電されていないということです。したがって、キーホルダーに触れた方の手で物を触るようにしましょう。
スタティッククリング キーチェーン
静電気用取り外しキーホルダー
静電気対策をして乾燥の季節を快適に過ごそう!
今回の記事では、静電気除去方法やおすすめ対策グッズを数多く取り上げてみました。静電気でお困りの方、この記事を参考に上手に対策して静電気のお悩みを解決しましょう!