夏野菜の代表として知られる“トマト”。栄養価も高く、美味しい上に見栄えもよく、さまざまなアレンジも可能で多くの料理に登場する人気モノ。最近では、ネクストブレイク間違いなしの「ロゼグルメ(※)」にも使われています。
今回は、そんなトマトの魅力に改めて迫るべく、実はあまり知られていない裏話や栄養価、人気レシピ、栽培情報まで、トマトに関するアレコレをご紹介します♡
※ロゼグルメとは:ロゼとは、「ロゼクリーム」のことで赤くも白くもない中間ソースのこと。例えばトマトソースと生クリームを混ぜたクリーム「ピンク色=ロゼカラー」。イメージとしては、ロゼワインの赤と白の中間の色。
目次
■トマトの旬は夏じゃない!?
■トマトの栄養価
■トマトを存分に味わう人気レシピ5選
■買うだけじゃない、家庭菜園でトマトを楽しむ
■トマト料理をもっと楽しみたい人へ ゼヒトモでお料理レッスン
トマトの旬は夏じゃない!?
夏野菜のイメージが強いトマト。
みずみずしくて水分たっぷり。程よい酸味と爽やかな口ざわりはどう考えたって暑い夏にピッタリですよね。スーパーなどの店頭にも、夏が近づくと真っ赤に熟したトマトが勢揃いしますが、実はこのトマト、旬は夏ではないという衝撃の事実が!
トマトの原産地はアンデス山脈。本来は標高の高いところで育つ野菜なので、高温多湿に弱く、冷涼で強い日差しを好む野菜だそう。日本の夏は高温多湿なので、トマトにとっては苦手な環境なんですね。トマトの性質から考えると、春〜初夏にかけて一番おいしいんです。
日本の気候でトマトを栽培できるのは春から夏だったこともあり、春に種まきをしたものは夏に実がなるということでトマトの旬も「夏」となっていた模様。特に現在だとハウス栽培もあるので年間を通してトマトの生育ができるからこそ「旬」がわからなくなってきてますが、ぜひ本当の「旬」を意識して、トマトを味わってみてください。
●夏野菜とは?
夏の日差しをたっぷり浴びて育ち、栄養もたっぷり。特に夏野菜は、暑い夏を乗り切るために必要な、夏バテ予防になる効果がたくさん含まれています。老化予防や体温を下げてくれる効果も期待できるものが多いので、暑い夏には積極的に摂りたいもの。また、太陽の光をいっぱいに浴びた夏野菜は緑や黄色、赤など色鮮やかでみずみずしくとってもジューシー。生で食べられるものも多いので、手軽に味わえるのも魅力です。
【代表的な夏野菜】・なす ・きゅうり ・ズッキーニ ・ピーマン ・とうもろこし ・ゴーヤ ・モロヘイヤ ・かぼちゃ ・オクラ ・枝豆
トマトの栄養価
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれ、日本でも「トマトのある家に胃病なし」ということわざがあるほど、栄養がたっぷり含まれているトマト。一般的な野菜に多く含まれているビタミンAやビタミンCが豊富なのはもちろん、ビタミンEやβカロテン、カリウム、食物繊維など、さまざまな栄養成分がバランスよく含まれています。
◎リコピンが万能 トマトの効果
トマトの赤い色がリコピンという成分。熟して赤くなったトマトほど多くリコピンを含んでいます。有害な活性酸素の働きを抑える抗酸化作用が豊富で、がんや動脈硬化を予防する効果も高いといわれています。
リコピンは油に溶けやすい性質があるため、オリーブオイルなどの油と一緒に食べると体内への吸収率もアップ。また加熱することでより吸収率が高まるので、トマトソースやスープなど、加熱調理して食べるのもおすすめです。
旬の野菜の栄養価は高い! ※野菜の栄養価の数値については文科省の日本食品標準成分表2020年版(八訂)全体版参照のこと
トマトを存分に味わう人気レシピ5選
何かしら毎日の食卓に登場している大活躍のトマト。トマトを使った料理はたくさんあるけれど、中でも特にトマトの良さを存分に味わえるレシピ&じわじわ流行中の「ロゼグルメ」レシピをご紹介。
① トマトまるごと入った手作りトマトジュース
(材料)
トマト…250g
(A)レモン汁…小さじ½
(A)塩…ひとつまみ
氷…適量
バジル(生・飾り用)…適量
———————————
1.トマトはヘタを取り除き、6等分に切る
2.1と(A)をミキサーに入れ、果肉が少し残るくらいまで攪拌する
3.ボウルにザルをのせ、2を入れゴムヘラで押しながら濾す
4.グラスに氷を入れ3を注ぎ軽く混ぜ、バジルを飾って完成
②定番人気のミネストローネ
(材料)
ベーコン…2枚
じゃがいも…1個(150g)
トマト…1個
玉ねぎ…1/2個
キャベツ…2枚
オリーブオイル…大さじ1
(A)コンソメ…小さじ1
(A)塩…小さじ½
(A)水…500cc
パセリ(みじん切り)…適量 ※なくてもOK
—————————————-
1.ベーコンは1cm幅に切る
2.じゃがいも、玉ねぎ、キャベツは1cm角に切る。トマトは横半分に切ってたねをとり、1cm角に切る。
3.鍋にオリーブオイルを入れて熱し、ベーコン、玉ねぎを加えて玉ねぎが透き通るまで中火で炒める。じゃがいも、キャベツを加えてさっと炒める。
4.3に(A)、トマトを加えてさっと混ぜる。煮立ったら蓋をし弱火で5分煮る。お好みでパセリをちらして完成
③フレッシュなトマトとモッツァレラのカプレーゼ
(材料)
トマト…1個
モッツァレラチーズ…1個
(A)オリーブオイル(できればエクストラバージン)…大さじ2
(A)レモン汁…小さじ1
(A)塩コショウ…適量
(A)粗挽ブラックペッパー…適量
(A)乾燥バジル…適量
飾り付け用ハーブ…適量 ※なくてもOK
———————————————-
1.トマトを太めのうす切りにする
2.モッツァレラチーズも同じように、トマトの枚数に合わせて切る
3.トマトとモッツァレラチーズを交互に並べて盛り付ける
4.よく混ぜ合わせた(A)を3にまんべんなくかけ、最後にハーブなどを添えて完成
真似したい♡インスタで見つけたロゼグルメレシピ
④チーズダッカルビのネクストブレイクと呼ばれる「ロゼトッポギ」
(材料:2-3人前)
トッポキ餅…200g
ソーセージ…10本
ベーコン…4枚
(A)粉唐辛子…大さじ3
(A)塩小さじ…1/2
(A)牛肉ダシダ…大さじ1/2
(A)水飴…大さじ2
(A)カレーパウダー…大さじ1/2
(A)生クリーム…200ml
(A)牛乳…300ml
タンミョン…70グラム(うどん(きしめん)でもOK)
トッピングの卵・パセリ…適量 ※必要ならでOK
—————————————————
1.タンミョンを水につけて置く(時間がない方は柔らかくなるまで茹でる)※うどんやきしめんを代用される方は生めん・乾麺の場合茹でておいて下さい
2.トッポキ餅もゆでておく
3.フライパンに油をひいてベーコンとソーセージを焼き色がつくまで炒める
4.(A)の材料を全部いれて混ぜながら煮込む
5.沸騰したら下茹でしておいたトッポキ餅と麺を4にいれる
6.全体がとろっとしたら完成(好みのとろっと加減で火を止める)※お好みで卵やパセリ、チーズなどをトッピング
⑤ロゼグルメの基本、トマト+生クリーム&ミルク系「ロゼパスタ」
(材料:1人前)
パスタ…80g
(A)海老…80g
(A)ブロッコリー…15g
(A)ミニトマト…1個
にんにく(みじん切り)…1かけ
オリーブオイル…大さじ1
茹で汁…100ml
生クリーム…100ml
オイスターソース…小さじ1
(B)トマト缶…60g
(B)コチュジャン…小さじ1
(B)オレガノ…適量
(B)砂糖…ひとつまみ
ブラックペッパー…適量
乾燥パセリ…適量
塩…適量
——————————————-
1. ボウルに(B)を入れて混ぜ合わせておく
2. フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火でじっくり香りを引き出す
3. 沸騰したお湯の中に塩を入れてパスタを茹で始める
4. にんにくの香りがしてきたら(A)を加えて中火で炒める
5. 具材に火が入ったところでオイスターソースを加え全体をサッと和えるように炒める
6. 次に1で混ぜ合わせたトマトソースと茹で汁を加え、パスタを茹でる間3分ほど煮詰める
7. ソースを煮詰めたら生クリームとブラックペッパーを加える
8. 茹で上がり時間の1分ほど前にパスタをフライパンに移し、強火で好みのとろみになるまで一気に煮詰める
9. お皿に盛り付けたら、仕上げに乾燥パセリをトッピングして完成
買うだけじゃない、家庭菜園でトマトを楽しむ
おうちにお庭がある方なら、ぜひ大玉トマトを家庭菜園で育ててみてはいかがでしょう?自分で育てたトマトを収穫してお料理で使うって、最高に贅沢で丁寧な暮らしだと思います。とはいえ、なかなかお庭のようなスペースがない方や本格的に手入れする時間がない、という方も多いはず。そんな方には「ミニトマト」がおすすめです!ミニトマトはベランダ菜園の人気NO.1。水やりや肥料などしっかりすることで収穫量が増えたり、甘みが増したりするのでお手入れはもちろん必要ですが、栽培も簡単で初心者にも人気ですよ。今は「ミニトマト栽培キット」と言われるものもたくさん出ているので、ぜひチャレンジしてみてください!
◎みんなやっていた!「ミニトマト栽培」
インスタで見つけたステキなミニトマト栽培の様子を一部ご紹介。
いかがでしたか?
今回はお料理に欠かせないトマトの魅力について幅広くご紹介しました。夏野菜と言いつつも美味しく食べる時期としてはまさに今が旬!のトマト。ぜひおうちでたくさん料理して、さらに栽培にもチャレンジして、トマト生活を楽しんでください。
トマト料理をもっと楽しみたい人へ ゼヒトモでお料理レッスン
トマトの卵炒めやトマト鍋、トマトソースパスタなど主役にも脇役にもなりお料理には欠かせない存在のトマト。いろんな調理方法があるからこそ、まだまだ知らないけれど激ウマなトマト料理があるかもしれません。せっかくならトマト料理の幅を広げながらお料理の腕を磨くのもおすすめ。ゼヒトモではお料理レッスンのプロに出会えます。