猫のためにリフォームをして、より快適に暮らしたいと考える人も少なくありません。リフォームの際に気になるのは、費用の相場です。用意しておく予算について把握しておきましょう。また、実際にリフォームをするにあたって必ず押さえておくべきポイントも理解しておくべきです。本記事では費用面・注意点などを詳しく解説します。
愛する家族の一員として大切に飼っている猫には、安心して暮らせる空間が必要です。住まいのリフォームを行う際は、猫用ドアやキャットウォークなどの増設を考えましょう。
本記事ではペットの猫と暮らすためのリフォームについて、費用面や気を付けたいポイントなどについて詳しく解説します。猫が快適に暮らせる住まいにリフォームしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
猫のためのリフォームにかかる費用
リフォームの際は、猫が安心して快適に暮らせる空間をつくるためにどのような設備が必要かを考えましょう。猫が室内を行き来しやすくなるドアや、運動不足を解消できるキャットウォークの設置などが適しています。
それぞれの設備を設置する場合、費用相場について把握しておきましょう。予算に合わせたリフォームをおこなってください。
猫用ドア
費用相場:3万円~5万円前後
猫がストレスなく室内を行き来するためには、猫用ドアの設置がおすすめです。
部屋を出入りしたい猫は、ドアを開けてほしい時に鳴いてせがんだり扉をカリカリ引っ掻いたりしてしまいます。猫は気まぐれなので、部屋に入ってすぐに出たいと鳴く事もあるでしょう。
猫用ドアを設置すればドアに傷がつくのを防止できるうえ、毎回ドアを開けてあげる手間を防げます。猫用ドアはスペースをとらないため、比較的簡単に設置できる設備のひとつです。
猫用ドアは、ドアの下部に猫用のドアを設置するほか、窓ガラスやガラス入りドアに施工する方法があります。
キャットウォーク
費用相場:1部屋 6万円前後
キャットウォークは、部屋の高い所に設置した猫用の通路のことです。猫の遊び場になるだけでなく、室内飼いで運動不足になりがちなペットが運動量を確保する効果もあります。
キャットタワーで遊んでくれない猫も、より広い空間を使って遊べるキャットウォークなら楽しんで使ってくれる可能性が高いです。のびのびと遊ぶ猫を見られるのは、飼い主にとっても癒しになるでしょう。
住まいのリフォームで作るキャットウォークには、壁面に取り付ける、カーテンレールを補強する、本棚等を活用するといった方法があります。
二重サッシ
費用相場:4万円〜8万円
猫の鳴き声が近隣の迷惑にならないよう、二重サッシのリフォームもおすすめです。猫の鳴き声はペットの飼い主にとっては気にならないかもしれませんが、飼っていない人には騒音になる可能性があります。
二重サッシの設置により外からの音も聞こえづらくなり、猫が大きな音に驚くのを防げます。また、二重サッシには猫が部屋から脱走を防止する効果もあるので安心です。
二重サッシにする事自体に断熱効果がありますが、耐熱や防犯に優れたガラスを使用すると、猫にとってより快適な暮らし・空間にできます。
床素材の変更
費用相場:クッションフロア 4万円~10万円、コルクタイル 11万円~20万円
床は猫が生活するにあたって非常に重要なポイントです。歩きにくい床だと猫の体に負担がかかってしまいますし、素材によっては傷がつきやすく目立ちやすい場合もあります。
猫が過ごしやすく、かつ傷みにくい素材の床にリフォームすれば猫も人も暮らしやすくなりますよ。
おすすめの床材として、クッションフロアとコルクタイルが挙げられます。
壁クロスの張り替え
費用相場:1万円~15,000円
壁クロスをより耐久性が高いものや、脱臭機能を持つものなどに貼り替えると傷がつきにくくなり、においが気になりにくくなります。
通常の壁クロスの張り替えを繰り返すよりも、機能性に優れているものを取り入れるべきでしょう。人間がストレスなく猫と一緒に暮らすためには、利便性が高い壁クロスを使用するのがおすすめです。
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猫にやさしいリフォーム事例5選
猫のためにリフォームするときに気になるのが、どのようなポイントに着目して空間づくりをおこなうかという事です。
猫が安心して過ごせる空間にするためには、猫の生態や動線に配慮し、耐久性のある素材を使うと効果を得られます。
実際にどのようなリフォームが行われているのか、成功した事例を5選ご紹介するので参考にしてください。
壁にキャットウォークをつくる
壁にキャットウォークをつくると、室内飼いの猫の運動不足解消になります。自由に動き回れる範囲が広がるので、ストレス軽減にもぴったりです。
事例として挙げられるのは、リビングの壁にキャットウォークをつくり、猫がのびのびと遊んでいる姿を見ながらくつろげるリフォームです。猫も人間も楽しめる空間作りができるリフォームとして人気があります。
リフォーム事例
猫専用のドアをつくる
猫が自由に行き来できるドアをつくると、飼い主がドアを開閉する必要がなくなります。猫もドアを開けてほしくてせがまずに移動できるので、お互いにとって便利で快適な環境を作れますよ。
事例として挙げられるのは、通常のドアの下部に小さな猫専用のドアを加えるリフォームです。ポピュラーな猫専用ドアの増設方法で、比較的工事が簡単におこなえます。
リフォーム事例
脱走防止の柵をつくる
玄関から脱走してしまう心配がある猫には、脱走防止の柵を設置するとよいでしょう。玄関から出られないようにする柵が便利に活用でき、格子状になっているものだと見通しと風通しがよく、猫の様子を常に確認できます。
事例として挙げられるのは、玄関の前に木製の柵を設置し、猫が自分で開けられないようにしておくというリフォームです。柵を開けてしまう場合は、鍵付きの柵を設置するとより効果があります。
リフォーム事例
床を猫が過ごしやすいものに変える
猫が床におしっこをしたときにも、すぐに拭き取れる床材を使うと汚れや臭いが残りにくくなります。床材がおしっこを吸って膨張したり、変色したりする劣化を防ぐ事を第一に考えるべきです。
事例として挙げられるのは、フローリングの床からクッションフロアに交換するリフォームです。クッションフロアは爪による傷もつきにくいですし、猫の足腰に負担がかからないというメリットもあります。
リフォーム事例
猫のトイレスペースをつくる
猫のトイレから漂う臭いに悩まされている人は少なくないでしょう。汚れたトイレをすぐに片づける事で、適切な臭い対策を行うと効果的です。
事例として挙げられるのは、トイレスペースを人間用のトイレに隣接するというリフォームです。猫が出入りできる扉を作り、中に猫用のトイレを設置。その隣に人間用のトイレがあるため、処理が簡単に行えます。
リフォーム事例
猫にやさしいリフォームのためのポイント
住まいを猫にとって安心できる空間にするには、猫の生態や動線に合わせたリフォームが欠かせません。猫の本能による行動や習性を知り、動線に合わせた設計をしましょう。猫は高い場所に身軽にのぼる習性があり、高所から眼下を眺めるのが大好きです。リフォームの際には広さよりも高さを考え、縦方向の動線を意識してリフォームするとよいでしょう。
おすすめの壁紙の選び方
猫は爪とぎをする習性を持っており、壁を引っ掻く事も珍しくありません。通常の壁紙ではすぐに剥がれ落ちてしまうため、耐久性に優れている壁紙を選ぶべきだと言えます。
ペット用の壁紙や腰壁シートは厚みがあり、傷つきにくくなっているため爪とぎが難しくなります。壁紙に傷がつくのを防ぎたいなら、爪とぎそのものを禁止するのではなく、爪をとがれてもダメージが少ない壁紙を選ぶようにしましょう。
基本的な床材の選び方
猫のためのリフォームに適している床材は、主に「クッションフロア」と「タイルカーペット」の2種類です。クッションフロアは耐水性があり、柔らかい感触があるため猫の足腰に負担がかかりません。また、衝撃を吸収する性質があるので足音も気にならなくなります。汚れを拭き取りやすいという点も大きなメリットです。
タイルカーペットもクッションフロアと同様にクッション性があり、正方形になっており1枚ずつ手作業で床に張り付けていくタイプの床材です。ホームセンターや通販サイトで簡単に購入でき、安価で手に入ります。水洗い可能なので清潔な状態を保てるのが特長のひとつです。
猫穴の大きさと場所の決め方
猫穴の大きさは、猫の左右のひげの先を直径として描いた円を基本として決めましょう。この円の大きさが、猫が通れる隙間のサイズです。これよりも少し大きめの猫穴をつくると猫が通りやすくなります。
猫穴は壁に取り付けるのが一般的ですが、網戸やサッシなどにも設置できるため使いやすい場所を探しましょう。穴を開けても問題がないか確認する事も重要です。柱にぶつかったり、コンセントに干渉したりしない場所に設置するようにしてください。
キャットウォークの位置と幅の決め方
キャットウォークは乗り上げると危険な家電や、絡まると怪我に繋がるカーテンなどから離れた場所に設置しましょう。同じく照明器具にも注意が必要です。最低でも1mは離れた場所に設置してください。
また、猫がキャットウォークから落下しないように3m以上の幅が生まれないように気をつけてください。思い切り走った時に壁に衝突したり落下したりするのを防ぐためには、幅が広くなりすぎないようにしましょう。安全に走り回れるようにするように取り付ける際に適した幅を決めてください。
予算内でリフォームを行う方法
住まいのリフォームは猫が安心できる空間にするとともに、予算の範囲で行う工夫も大切です。リフォームした部屋の事例をみていると、あれもこれも試してみたいと思うかもしれません。しかし、それでは予算オーバーになる可能性もあります。
ここでは、予算内でペットの暮らしのためのリフォームを行う方法について解説します。
特定の場所のみリフォームを行う
猫が安心できる空間にしようと、部屋の床や壁をすべて変えたり、各部屋ごとに猫用ドアやキャットウォークを設置しようとすると予算オーバーになることもあるでしょう。
予算の範囲に収めるには、特定の場所のみリフォームすることがポイントです。リフォームしたい場所をすべてリストアップし、ペットにとって本当に必要なリフォームを絞るなどして、優先順位をつけましょう。
「必ず必要なリフォーム」を先に決め、さらに「予算が足りれば行いたいリフォーム」を書き出します。リフォームの総額が予算オーバーしたとき、調整していきましょう。
DIYと組み合わせてリフォームをする
予算を抑えるためには、自分でできるところはDIYで済ませる方法もおすすめです。リフォームの内容によっては業者に依頼せず、自分でできるものも少なくありません。猫のリフォームができるDIYの素材も、いろいろな種類が販売されています。
「ペットが安心できる空間は、自分で作りたい」という飼い主の方もいるでしょう。
DIYでできるリフォームの事例として、以下のようなものがあげられます。
- ペット用の床材を貼る
- 壁に保護シートを貼る
- 壁に腰壁パネルを貼る
- 猫用ドアを設置する
- キャットウォークを設置する
ペット用のクッションフロアを購入し、部屋のフローリングの上から貼ることで爪研ぎの傷を防ぐことができます。クッションフロア用の両面テープも販売されており、利用すれば剥がす時もきれいに剥がすことが可能です。
保護シートや腰壁パネル(人の腰くらいの高さに貼り付けるパネル)は、壁の爪研ぎ防止になります。どちらも材料を購入し、リフォーム業者に依頼するよりも安価でDIYできるためおすすめです。
引き戸のドアであれば、レールにはめ込むだけで猫用ドアが設置できる製品が販売されています。4万円程度とリフォームを依頼するよりも安価です。
キャットウォークは、壁に穴を空けずに柱を設置できる製品が販売されています。本格的なキャットウォークをDIYでき、およそ2万程度で設置が可能です。
飼い主が心を込めてリフォームした手作りの住まいは、愛猫にとって快適な暮らしを提供するでしょう。
猫のためのリフォームは信頼できる業者に依頼しよう
猫のためにさまざまな工夫をしたリフォームをしたいと考えたとき、適したアドバイスを受けるとより素敵な空間づくりができます。プロの業者に相談して、参考になる意見を取り入れるとよいでしょう。
優良業者に依頼するためには、相見積もりという方法をとるのがおすすめです。相見積もりとは、複数の業者から見積もりを取り寄せる方法で、手間と時間を節約して効率よく費用やサービスなどについて比較検討できます。
ぜひ相見積もりの活用を検討してみてください。
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