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  6. 押入れをクローゼットにリノベーション。アイデアと費用相場をチェック
2022/09/30 2024/04/26

近年は、押入れをおしゃれなクローゼットとして活用するケースが増えていて、リノベーションする方も多くなっています。ただ実際業者に依頼するとなると、気になりがちなのが費用の相場。

そこで今回は、押入れをクローゼットにしたい時に、業者に依頼する前に自分でできるDIYのアイデアや注意点をご紹介します。また業者に頼む際の工事内容別の相場・価格や工期などもまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。

この記事を監修したプロ
大貫 聖 さん

ISK工房株式会社

押入れとクローゼットの違い(とそれぞれのメリット・デメリット)

押入れとクローゼットは一見どちらも同じ収納スペースのように思えますが、厳密にはそれぞれ用途が異なります。主な相違点は以下の通りです。

押入れ

奥行 800 mm 前後
用途 布団の収納
収納量大容量
部屋のタイプ和室

クローゼット

奥行 600 mm 前後
用途 洋服の収納
収納量押入れと比較すると少ない
部屋のタイプ洋室

一般的な押入れの特徴

一般的な押入れサイズ

押入れをリノベーションする際に知っておきたいのが、押入れの使い勝手や一般的なサイズです。基本的に、押し入れは和室での生活・暮らしにあわせて上下2段に分かれています。また、種類によっては押入れ上部に天袋と呼ばれる小さな収納スペースがあります。

一般的な押入れのサイズは、間口が165〜180cmです。高さは上段が90〜100cm、下段は65〜75cmに設計されています。奥行きは80〜90cmのものが多いでしょう。

3つ折りした布団や家電などの大きな荷物をしまうには十分なサイズがある押入れですが、物を収納する場合は奥のものが取り出しにくい一面があります。押入れをリノベーションするときは、奥行きの深さをふまえて設計するのがおすすめです。また、押入れの奥は通気性が悪いので、床や壁にカビが発生する原因になります。

一般的なクローゼットの特徴

一方で一般的なクローゼットの奥行きの寸法は60cm前後のものが多いです。これはハンガーパイプに洋服を掛けた際に余分なスペースが生じない設計となることに起因します。

クローゼット内は押入れにある仕切りがないため、使用者の好みに合わせてカスタマイズしやすいという特長があります。また、扉が全開になるため、湿気対策にも優れます。

一方で布団や家具などの大きな荷物・収納物は保管しにくいといったデメリットがあります。そのため、押入れをリノベーション(リフォーム)するときは、奥行きの深さをふまえて設計するのがおすすめです。

押入れをクローゼットにする際の注意点

クローゼットにする際の注意点

押入れをクローゼットにする際の注意点は、以下の5つです。

  • 床の構造を確認
  • 断熱材で結露防止
  • 奥行きなどのサイズを考慮する
  • クローゼットの扉も考える
  • 賃貸の場合は契約内容を確認

特に、賃貸住宅の場合は事前に契約内容をよく確認してください。そのうえで構造やサイズなどを考慮し、リノベーション計画を進めていきましょう。

床の構造を確認

押入れをクローゼットにリノベーションする場合は、床の構造をよく確認してください。古い押入れの床は、下地がしっかりと組まれていないために強度が不足している可能性があります。その上に棚を設置すると、重量に耐えられないため注意が必要です。

床の構造が弱いときは補強工事をおこないます。業者に依頼する場合は、そのぶん費用がかかることをおさえておきましょう。

断熱材で結露防止

湿気がこもる押し入れは、結露しやすくカビが発生しがちです。そのため、結露対策が必須となります。結露は押し入れ内の空気が温まることで発生するため、断熱材で予防できます。クローゼットにリノベーションする際は、断熱材の利用も検討しましょう。

調湿性のあるクロスを貼ったり、密閉度の低い扉を利用したりするのもおすすめです。デザイン性と利便性を考慮すれば、使い勝手の良いクローゼットへとリノベーションできます。これらにより、クローゼット内部を良い状態に保つことができます。

奥行きなどのサイズを考慮する

前述したように、押し入れはクローゼットに比べて奥行きがあります。クローゼットにリノベーションする際は、この空間を生かしたデザインを検討してください。

本来押入れは、布団をしまうためのものです。そのため、洋服用の収納には使いづらいと感じられることがあります。奥行きのサイズを考慮すれば、押入れならではのスペースを活用した壁面収納を実現できるでしょう。

クローゼットの扉も考える

押入れのリノベーションは、扉のデザインが大きなポイントです。クローゼットにしたときにスムーズに開閉しにくかったり、扉が家具などに当たってしまったりすると奥までしっかりと見渡せません。

部屋が狭い場合は、引き戸タイプのクローゼットドアがおすすめです。フルオープンタイプのドアなら一度に全体を見渡せます。実際に扉の使用感を確認したいときは、ショールームへ足を運んでみてください。

賃貸の場合は契約内容を確認

マンション等の賃貸物件の場合は、契約内容を事前に確認しておきましょう。多くの賃貸契約では、退去時の原状回復が義務付けられています。なかには、DIYやリノベーションそのものが難しいケースもあるため注意が必要です。

イメージを変えるためにふすまを取り外した場合は、きちんと保管しておいてください。退去時にはふすまを戻し、元通りにしておきましょう。

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簡単なDIYで快適な収納スペースをクローゼットにするアイデア

DIYでクローゼットを

DIYで押入れをクローゼットにしたいときは、以下のアイデアを参考にしてください。

  • カーテンレールを設置
  • 突っ張り棒を使用
  • ハンガーラックを設置
  • 押入れ用のポールを設置
  • ディアウォールでパイプハンガーを

ライフスタイルにあわせてDIYすれば、クローゼットの使い勝手がアップします。DIYなら材料費などの予算が抑えられることも大きなメリットです。

カーテンレールを設置

DIYで押入れの雰囲気を変えたいときは、ふすまを外してカーテンレールを設置してみましょう。カーテンの柄や色にこだわれば、お部屋全体を手軽にイメージチェンジできます。

ふすまと違い全面がオープンになるため、使い勝手が良くなることもおすすめポイントです。前述したように、外したふすまは退去時まで大切に保管しておきましょう。

突っ張り棒を使用

賃貸でカーテンレールの穴があけられないとき、便利なのが突っ張り棒です。突っ張り棒にリングを通せば、カーテンが設置できます。

突っ張り棒は、ハンガーがかけられることもメリットのひとつです。着用機会が多い上着などを出し入れする手間が省けます。ただし、コートのような重たい上着や分厚いカーテンをかけると、突っ張り棒が落ちる可能性があるため注意してください。

ハンガーラックを設置

押入れの奥行きを有効活用したいときは、ハンガーラックを設置しましょう。近年は、さまざまなデザインのハンガーラックが販売されています。

おすすめは、伸縮機能のあるハンガーラックです。押入れならではの奥行きを活用でき、収納力がアップします。キャスター付きのラックであれば、季節ごとの洋服の出し入れも楽になるでしょう。

押入れ用のポールを設置

よりスッキリと見せたいときには、押し入れ用のポールを設置してみてください。ポールにハンガーをかければ、空き場所を有効活用できます。シューズボックスを置いたり、本を置いたりとライフスタイルにあわせて利用できるでしょう。

注意点は、ネジで壁と天井に固定する必要があることです。固定する板が頑丈でないとポールが曲がる可能性もあるため注意してください。

ディアウォールでパイプハンガーを

壁に釘を打ちたくないときは、ディアウォールを利用しましょう。ディアウォールとは、壁を傷つけずに棚を作ることができるDIYアイテムのことです。ホームセンターやネットショップなどで手軽に購入できます。

ディアウォールはバネの力で固定するため、押し入れ内の壁は頑丈なほうが安心です。きちんと固定できれば、突っ張り棒よりも高い耐荷重を期待できます。

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施工業者に依頼する際の費用相場

業者の費用相場

押入れをクローゼットにする場合、DIYだとできることに限りがあります。ウォークインクローゼットにしたり、棚を増設したりするなど本格的に工事する際は、業者に依頼するのがおすすめです。

ここでは、業者に依頼する際の費用相場について紹介します。工事の規模により差がありますが、おおよその解体費や撤去費、パイプ設置といった工事別の費用のほか、工事期間も参考にしてください。

各工事費用

押入れをクローゼットにする際の各工事の費用相場の内訳は以下のとおりです。

押入れの解体、撤去費用1~3万円
壁、床の補強費用1~2万円
扉の設置費用6~10万円
パイプ、棚板の設置費用約2万円

これら以外にも、廃棄物の処分費用として2万円前後の費用がかかります。そのため、トータル費用は8~20万円必要です。設置する棚の数や素材、広さによりさらなる費用が必要なケースもあります。

(事例別費用)押入れを一般的なクローゼットに

襖を残したまま押入れ用のポールを設置し、簡易的なクローゼットにリノベーションした場合の費用相場は2~6万円です。本来あった中棚は取り外すため、コートのような長い衣類もハンガーで吊るすことができます。

襖を扉へと変更した場合は、10~20万円程度の費用が必要です。専門業者であれば、クロスを追加したり、棚を追加したりと予算に応じたプランを検討できます。また、工期は目安として1日から3日のケースが一般的です。

(事例別費用)押入れをウォークインクローゼットに

押入れ部分をなくし、ウォークインクローゼットにリノベーションした場合の費用相場は20~50万円です。押入れの周辺もリノベーションするため、費用金額は高くなります。当然施工エリアが増えるため、一般的な工事と比べ工期は2週間から1か月程度要します。

そのぶん好みのデザインやサイズに変更できることが大きなメリットです。部屋の形や押し入れのサイズによっては、比較的リーズナブルに施工できることもあるでしょう。

まとめ

本記事では押入れとクローゼットの違いやDIYの方法などについて解説しました。押入れのリノベーションは、如何にしてデッドスペースを有効活用するのかが重要になります。使い方やリフォーム費用等を考慮した上で、リフォーム工事を依頼するようにしましょう。

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押入れをクローゼットに変更する方法には、DIYやリノベーションが挙げられます。簡易的なものであればDIYも可能ですが、より使い勝手のよいデザインに作り変える際はプロによるリノベーションがおすすめです。

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監修したプロのコメント

押入れの撤去や壁の補強は、一般の人では難しい作業になります。その場合は迷わずプロの業者に依頼することをオススメします。ご自身の要望や理想を伝えることで、目的に合ったリノベーションが出来るでしょう。

この記事を監修したプロ
大貫 聖 さん

ISK工房株式会社

工事管理や段取りは建築士の資格のある社員が担当致します。手戻りや無駄のない工事でしっかり対応。また担当社員により迅速なお見積り、ご提案を致しますので、他社との相見積もりでもぜひお声がけください。

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