TOEIC Listening &Reading Test は聞く問題(約45分・100問)、読む問題(75分・100問)からなり、約2時間で200問に解答します。2016年5月29日実施の第210回公開テストより問題に改訂が入り、新形式問題を導入したことも記憶に新しいですね。
今回は、オーセンティックな英会話力の養成にもつながるリスニングセクションの勉強のコツについて紹介していきたいと思います。
1.TOEICのリスニング問題の配点とは?
リスニングセクションの構成はPart1 写真描写問題、Part2 応答問題、Part3会話問題、Part4説明文問題の4つの部分からなります。
各Partの問題数と配点は次の通りです。目安として知っておくといいと思います。
●Part1 問題数6 配点5-60
●Part2 問題数25 配点60-110
●Part3 問題数39 配点125-195
●Part4 問題数30 配点85-135
このスコアは、常に評価基準を一定に保つために統計処理が行われます。英語能力に変化がない限りスコアも一定に保たれるという特徴があります。
2.TOEICのリスニング問題Part.1について
どのような問題が出るのか?
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送されます。4つのうち写真を最も適切に描写しているものを選びます。問題数は6問です。
Part.1の勉強のコツ1
写真を見て、自分ならどう描写するか作文してみる。
A woman is drinking a glass of wine.
The shelves are lined with bottles.
現在進行形と受動態を使ってシンプルな1文で表現することがコツです。出題者の目線で考えることにより、説明文を予測できるようになります。
Part.1の勉強のコツ2
模試を解いていて特有の単語や言い回しを発見したら、パターンとして覚える。
Merchandise is being displayed on the shelves.
棚に並んでいるお酒の瓶ですが、Merchandise(商品)と表現される場合もあります。
TOEIC特有の表現と語彙の知識を増やすことがPart1を制覇するための勉強のコツです。
3.TOEICのリスニング問題Part.2について
どのような問題が出るのか?
1つの質問または発言と、3つの応答がそれぞれ1度だけ放送されます。質問に対して最も適切な応答を選びます。問題数は25問です。
Part.2の勉強のコツ1
疑問文の基本応答パターンに慣れる。
yes/no疑問文に対してyes/noで答えたり、疑問詞の疑問文で問われたものを具体的に答えたりというように基本レベルの応答パターンの問題は確実に得点できるようになりましょう。前半の10問はこの基本レベルで十分得点可能です。
Part.2の勉強のコツ2
疑問文の変則応答パターンにも慣れる。
yes/no疑問文に対してyes/noで答えなかったり、質問に対して直接的に答えなかったりというように変則的な応答パターンの問題が後半の15問で出題されます。たとえば海外ドラマや映画の会話に触れることで、よりオーセンティックなリスニング力を養うことが、ここで得点するための勉強のコツです。
4.TOEICのリスニング問題Part.3について
どのような問題が出るのか?
会話が1度だけ放送され、設問がそのあとに続きます。問題用紙の設問と選択肢を読み、4つの選択肢の中から最も適切なものを選びます。問題数は39問です。
Part.3の勉強のコツ1
問題文の先読みを徹底する。
たとえば”What will the woman do next?”という設問をあらかじめ読んでおけば、次の女性の行動を意識して会話を聞くことができます。
必要な情報をピンポイントでつかむためにも、会話を聞く前に瞬時に設問を読み取る習慣をつけましょう。
Part.3の勉強のコツ2
よりオーセンティックな会話力をつける。
オーセンティック(authentic)とは、「本物の」「正真正銘の」「信頼できる」といった意味を持ちます。
会話問題を解くのに1番良い勉強は、やはり実際に自分自身が会話をすることです。自分が正しい発音をできるようになってはじめてネイティブの発音も聞こえるようになるものです。
たしかに英会話スクールに通うとなると授業料が高いイメージがありますが、たとえばオンライン英会話はかなりリーズナブルです。自分に合った方法で本物の会話力を鍛えましょう。
5.TOEICのリスニング問題Part.4について
どのような問題が出るのか?
アナウンスやナレーションなどの説明文が1度だけ放送されたあとに、設問が続きます。問題用紙の設問と選択肢を読み、4つの選択肢の中から最も適切なものを選びます。問題数は30問です。
Part.4の勉強のコツ1
TOEICの世界の空気に触れる。
トークの内容には独特の世界観があります。なじみのない固有名詞、停電や品切れなど頻発するアクシデント、怪しげな会社の事業内容など、はじめての受験者は違和感を覚えるような空気があります。
「どこがオーセンティックだよ」と突っ込みたくもなりますが、ここはテスト問題でありフィクションの世界ですから、こういうものだと受け入れるべきでしょう。
模擬試験を通してTOEICの世界観を味わってください。不思議な世界の住人になりきることで、トークの状況をイメージしやすくなります。
Part.4の勉強のコツ2
オーセンティックなスピーチに触れる。
話し手が一方的に話すパターンですので、英語のニュース番組やyoutubeのスピーチ音源に日常的に触れることで話の内容をつかめるようになってきます。
ただ聞き流すだけではなく、聞いた音声を即座に復唱するシャドウイングも有効な勉強法です。
最後に
TOEIC Listening &Reading Test のリスニングセクションの勉強のコツを見てきました。
Part1とPart2に関しては出題パターンがありますので、受験テクニックが通用します。一方、Part3とPart4は問題文の先読みが有効とはいえ、本当の意味でのリスニング力がなければ完答することはできない問題です。高得点を目指すのであれば、模試の演習のほかにも、より実践的なトレーニングを積む必要があるでしょう。
しかしながら、勉強方法はストイックなものだけではありません。本文で紹介したオンライン英会話やスピーチ音源に触れる方法は、自分が興味をもてる内容であれば楽しいものになるのではないでしょうか。
皆さんが自分に合った方法で、楽しみながらリスニングの実力を高め、目標スコアを達成されることをお祈りしています。
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