英検は海外留学の審査基準や就職の際のアピールになることもあるので、準1級に挑戦してみようと思っている方も多いのではないでしょうか。準1級の特徴について詳しく見ていきましょう。
英検準1級とは?
取得年齢のめやす
準1級のレベルは、大学中級レベルが目安になります。社会性の高い環境で求められる英語でも十分理解し、使用することができる能力が求められます。
準1級が取得できると、日常生活はもちろん、仕事の現場でも実際に使えるという認識度が高くなると言えるでしょう。TOEICスコアで言うと、800点前後と言われています。
難易度
英検準1級の難易度は、英検2級と比較してもグンと上がります。語彙のレベルが上がることが一番の要素と言えるでしょう。このため、受験する人の数もグッと下がり、さらには合格率も15%程度と言われています。問題の内容自体がやや専門的だったり、アカデミックなものが増えるのも特徴で、大学でも専門で英語を専攻していない人にとっては難しく感じるレベルでしょう。
英検準1級のリスニング
英検は2016年より、単純な○か×かで点数を出すのではなく、CSEスコアに基づいて合否判定されるようになりました。CSEスコアとは、語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格であるCEFRに即したスコアの付け方です。CEFRとは語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格となっています。
準1級のリスニング問題は3つの種類があり、いずれも4つの選択肢から選びます。会話の内容で一致する答えを選択する問題が12問、読まれる説明文に一致する答えを選択する問題が12問、アナウンスなど実際の英語を聞くシチュエーション問題が5問出題されます。各問題の放送は1回限りで、問題がすべて書かれていることはありません。25分間行われます。
英検準1級のリスニング問題を解くコツ5つ
1.語彙数を増やす
英検準1級に合格するために習得したい語彙数は、8,000~10,000語とも言われています。リスニングに関しては、リーディングに比べると若干ではありますが、簡単な単語で構成されているようです。それでも、7,000語程度の単語(英検2級に出題される単語)で構成された文章を、文字を見ることなく理解する能力が要ります。ナチュラルスピードの音声の聞き込みが必要になるでしょう。
2.過去問で問題ペースに慣れる
リスニング問題の3つの種類は、それぞれ出題方法が異なります。
Part1では、会話文を聞いて4つの選択肢から1つを選びます。Part2では、読まれる問題に対して、2つの質問があるので、それぞれに4つの選択肢があります。ここでは選択肢を先に読み、質問の予測を立てられると役に立ちます。Part3では、説明文、質問、選択肢を読む必要があります。質問に答えるためにどんな情報が欠けているかを見抜いておくことで、聞き取り易くなるでしょう。5W1Hでの疑問視も役に立つでしょう。
3.TOEICのリスニング問題を活用
リスニング力をつけるためには、TOEICのリスニング問題も役に立ちます。長さや単語のレベル、トピックも比較的同等のものを探すことができるでしょう。このナチュラルなスピードに慣れておくことが、リスニングパートを制するポイントになるでしょう。
できれば、リスニング速度を1.2倍や1.5倍にして練習してみてください。この速度で理解できるようになるとリスニング力をグッと引き上げることができます。鳥山明作のドラゴンボールという漫画でも、悟空とクリリンが重い亀の甲羅を背負って修行をした結果、跳躍力がつきました。英語の聞き取りも同じです。早いスピードで聞くこと慣れると、通常の速度で聞いた時に「ゆっくりに聞こえる」ようになるのはかなりの熟練者ですが、少なくともずいぶんと聞き取れるようになることに気づくはずです。
4.理解しつつ早く読むことに慣れる
英検準1級からのリスニングの出題に加わるのが、トピックに関する150文字程度の説明文です。読解するために与えられる時間はほんの10秒間。その10秒で説明文と、できれば4つの選択肢にすべて目を通し、理解しておくことで正解率を高めることができます。ですから、全体で300文字程度の文章を読解することに慣れる練習を重ねておきましょう。過去問の各問題の単語や文法を攻略することももちろん、全体を通しての時間感覚にも慣れておきたいですね。
5.英語を活用する場面を増やす
自分でスピーキングする機会を増やすことをおすすめします。話せるようになると、リスニングの力を伸ばすことに繋がるからです。周りに外国人の友人、オンラインで語学パートナーを探してもいいでしょう。また、独りで音読するだけでも効果があります。できるだけ大きな声で、ネイティブの音声を真似ながらのシャドーイングを繰り返しておきましょう。テストのためだけではなく、本来の英語力をつけることにも絶大の効果があります。
最後に
準1級になると、日常会話ではカバーしきれない単語やトピックが大幅に増えるので、独習を一定量費やすことは欠かせないものとなります。学習していてたまに「実際に使う?」と疑問になることもあると思いますが、ぜひモチベーションを下げることなくクリアしてください!
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