英検では、読む、聞く、話す、書くという4つの英語スキルがテストされます。今回は、英検にあるライティングのテスト内容についてご説明します。各級ごとのポイントと対策もご紹介していますので参考にしていただけると幸いです。
英検のライティングとは?ポイント4つ
1.英検とは?
英検は、日本英語検定協会の主催により、年に3回実施されている国内最大規模の英語検定試験です。5級(初級)、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級(上級)と7つの級が用意され、レベルに応じて受験することができます。それぞれ「聞く」「読む」「書く」「話す」と4技能の能力が測られ、英検CSEスコアにて合否判定されます。
※CSEスコアとは、単純な問題数に応じて配点されるのではなく、各技能の合計が均等配分される独自の算出方法です。
※ライティングは3級以上、合否評価に関わるスピーキングは3級以上です。
2.ライティング問題とは?
ライティングテストでは、レベルごとに指定された文字数での英作文を記述する問題です。レベルごとに各級4つの観点(内容、構成、語彙、文法)を基にして評価採点されます。
3.ライティング問題がある級数
ライティングの問題が出題されるのは、3級、準2級、2級、準1級、1級です。5級と4級では出題されません。
4.ライティングはいつから始まったの?
準1級、1級では当初からライティングの問題はありました。2016年度第一回より、準1級と1級の出題形式が変更になり、2級にライティングが導入されました。
2017年度第一回の試験から、3級と準2級にも導入されました。
3級のポイントと対策
観点
三級では、以下の観点に基づいて評価採点されます。
・課題で求められている内容が含まれているかどうか
・英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
・課題に相応しい語彙を正しく使えているか
・文法的に正しい英文が書けているかどうか
注意点
三級のライティング問題では以下の点に注意しましょう。
・問題に対する答えを書く
・問題に関係のないことを書かない
・自分の考えと理由や説明を矛盾させない
・英語以外の言葉(和製英語)を使わない
・解答が指定の文字数に達していない
・解答の内容を曖昧にしない
・文章構成がわかりにくい
対策
問題で聞かれていることに対して、余計なものを入れずに的を射た解答をします。
最初に自分の考え(結論)を書き、その理由や説明を続け、結論と理由が矛盾なく意味が繋がることを確認しましょう。問題文で、2つの理由を書くことと、 25~35語という指定があるので、過不足の内容に記述することが大切です。becauseやfor exampleなどの接続詞を使って文の繋がりをわかりやすくしましょう。
また、英語にない和製英語を使わないように注意しましょう。
準2級のポイントと対策
観点
準二級では、以下の観点に基づいて評価採点されます。
・課題で求められている内容が含まれているかどうか
・英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
・課題に相応しい語彙を正しく使えているか
・文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
注意点
準二級のライティング問題では以下の点に注意しましょう。
・問題に対する答えを書く
・問題に関係のないことを書かない
・英語以外の言葉(和製英語)を使わない
・自分の考えと理由や説明を矛盾させない
・経験や意見のみで終わらせない
・理由に対する説明や補足を入れる
対策
準二級の出題形式は質問が提示され、それに対する自分の意見と理由を書きなさいというものです。
2つの理由を書くことと語数目安は50~60語と指定されます。
始めに質問にフィットする意見を書き、1つ目の理由+理由の具体例や説明、続けて2つ目の理由+理由の具体例や説明、最後にもう一度、言い回しを変えた意見を書くという型を活用すると書きやすくなります。
この型の中のそれぞれの項目は、欠けると減点の対象となります。また、文を分かりやすくするための接続詞も使いこなせるようになっておきましょう。
2級のポイントと対策
観点
二級では、以下の観点に基づいて評価採点されます。
・課題で求められている内容が含まれているかどうか
・英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
・課題に相応しい語彙を正しく使えているか
・文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
注意点
二級のライティング問題では以下の点に注意しましょう。
・問題に対する答えを書く
・自分の考えと理由や説明を矛盾させない
・経験や意見のみで終わらせない
・理由に対する説明や補足を入れる
対策
予想問題集などで、問題形式に慣れておきましょう。あるTOPIC(英文)に対する意見とその理由を2つ書いてくださいというものです。語数の目安は、80語~100語と指定され、解答の観点のヒントとなる単語が3つ提示されます。
始めに質問にフィットする意見を書き、1つ目の理由+理由の具体例や説明、続けて2つ目の理由+理由の具体例や説明、最後にもう一度、言い回しを変えた意見を書くという型を活用すると書きやすくなります。
難しい語彙や文法を使うことよりも正しい英文とわかりやすい構成で書くことが大切です。日本語でも意見が浮かばないような質問もありますが、自分の意見(反対か賛成かなど)の位置を決めてから書いてみましょう。
準1級のポイントと対策
観点
準一級では、以下の観点に基づいて評価採点されます。
・課題で求められている内容が含まれているかどうか
・英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
・課題に相応しい語彙を正しく使えているか
・文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
注意点
準一級のライティングの出題は以前からありましたが、2016 年度第一回より、メール形式からエッセイ形式に変更されています。初めに自分の意見がYESなのかNOなのかという主張をはっきり書きます。
難しい語彙を使う必要はないので、正しい英文かどうかを意識します。文字数が増えるので、接続詞や言い回しなどを繰り返さないようにすることもポイントになるでしょう。理由の中でPOINTSで提示される単語を使うことも満たすことを忘れないようにしましょう。
対策
語彙の目安は120~150語となっており、文章の流れを分かりやすくするための接続詞は必須になってきます。
具体例や説明などをより具体的にすることで、文字数を確保していきましょう。20分程度で書き上げられるように、始めに質問に対する意見を書き、1つ目の理由+理由の具体例や説明、続けて2つ目の理由+理由の具体例や説明、最後にもう一度、言い回しを変えた意見を書くという型を活用することがおすすめです。予想問題を多くこなして答え方に慣れ、表現の幅を広げておくといいでしょう。
1級のポイントと対策
観点
最上級となる一級では、以下の観点に基づいて評価採点されます。
・課題で求められている内容が含まれているかどうか
・英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
・課題に相応しい語彙を正しく使えているか
・文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
注意点
TOPICの内容に沿ったエッセイを書くことが大前提になります。また、問題で提示されている文章構成、語数などを満たすことも大切なことです。要求される理由の数が増えるので、思考力も必要になります。
対策
語数の目安は、200~240語となっています。さらに構成も「introduction」「main body」「conclusion」が良いとされているのでその型に従いましょう。練習の段階から、時間を測り、まずはスムーズに構成することに慣れましょう。構成段階では、日本語でもいいのでキーワードを出していくとまとめやすくなるでしょう。社会的なTOPICになるので、普段からの知識習得を行っていないと難しいでしょう。
最後に
ライティングは苦手という人も多いかも知れませんが、トレーニングあるのみ!型を覚えてあてはめていくことで、答えやすくなります。表現の幅を広げるためにも、その型に沿って練習を重ねていきましょう。
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