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2017/07/18 2024/05/10

特に現在20代後半以降の年齢の日本人が中学校で習った英語は、教科書や参考書に書いてある単語や例文を覚えて答案に書くという机に向かうばかりの英語学習でした。結果、人生にとって貴重な3年間を英語の学習に費やしたにもかかわらず、英会話となるとほとんどの日本人がしどろもどろになってしまいます。

英会話に要求される力は話す力と聞く力です。とりわけ話す力は重要です。話者自身が正しい文法で話せなければ、相手が発信する英文法を理解することも不可能だからです。

この記事では、英会話で抑えるべき文法項目と、効果的な勉強法について解説します。

英語学習と英会話の学習の違い

中学の義務教育で習う英語の目的は、実際に相手とコミュニケーションをとることよりも、テストで得点することにありました。テストで点数を取るために、話す力と聞く力はそこまで必要ではありませんでした。言い換えるならば、読む力と書く力を重点的に磨いてきたのがこれまで主流であった英語学習です。

英会話の目的はコミュニケーションです。自分の思いを相手に伝えること、そして相手の思いを理解することが目的です。英語学習をしてきた日本人は読み書きの能力はあるものの、コミュニケーションに必要な話す力と聞く力が不足しています。

英語の文法を学ぶメリット

より正確に英語を理解できるようになる

文法を理解することで、英語の文章の構造や意味をより正確に理解できるようになります。そのため、ネイティブスピーカーの英語を聞き取ったり、読んだりすることが容易になります。

より流暢に英語を話せるようになる

文法を理解することで、正しい英語で話すことができるようになります。また、文法的な知識があれば、より複雑な表現を使ったり、自分の考えをより論理的に伝えたりすることができるようになります。

英語学習の効率が上がる

文法を理解することで、英語学習の効率が上がります。文法的な基礎がしっかりしていれば、新しい単語や表現をより早く習得することができます。

英会話で重要な文法項目

英語の文は、基本的には「主語」と「述語」で構成されています。述語はさらに「動詞」と「目的語」に分けられます。つまり、英語の文の骨格は、以下のようになります。

主語 + 動詞 + (目的語)

例:

  • I (主語) like (動詞) apples (目的語). (私はリンゴが好きです。)
  • The cat (主語) is (動詞) sleeping (述語). (猫は寝ています。)

ポイント

  • 主語は、動詞の動作を行う「人・物・こと」を表します。
  • 動詞は、主語が行う動作や状態を表します。
  • 目的語は、動詞が作用する対象を表します。目的語は必ずしも存在するわけではありません。

主語と動詞の一致

英語では、主語と動詞の数が一致する必要があります。つまり、主語が単数形の場合は動詞も単数形にし、主語が複数形の場合は動詞も複数形にする必要があります。

例:

  • I (単数形) like (単数形) apples (複数形). (私はリンゴが好きです。)
  • We (複数形) like (複数形) pizza (単数形). (私たちはピザが好きです。)

例外

  • 三人称単数形の主語 (he, she, it) の場合は、動詞に -s を付けます。
  • 例:He (主語) likes (動詞) pizza (目的語). (彼はピザが好きです。)

時制:過去・現在・未来、それぞれのニュアンスを捉える

英語には、現在形、過去形、未来形など、様々な時制があります。時制を理解することで、いつの出来事について話しているのかを理解することができます。

主要な時制

  • 現在形: 習慣的な動作や現在の状況を表します。

例: I go (現在形) to school (目的語) every day (副詞). (私は毎日学校に行きます。)

  • 過去形: 過去に起こった出来事や動作を表します。

例: I went (過去形) to the park (目的語) yesterday (副詞). (私は昨日公園に行きました。)

  • 未来形: 未来に起こる出来事や動作を表します。

例: I will go (未来形) to the movies (目的語) tomorrow (副詞). (私は明日映画を見に行きます。)

否定文:違うことを伝えたり、拒否したりする表現

英語にも、肯定文だけでなく、否定文もあります。否定文を理解することで、相手に違うことを伝えたり、拒否したりすることができます。

否定文の作り方

英語の否定文は、主に以下の2つの方法で作ることができます。

  • 助動詞 “not” を使う
  • 否定疑問詞 “why”, “how”, “when”, “where”, “who”, “what” を使う

例:

  • I (主語) do not (助動詞) like (動詞) coffee (目的語). (私はコーヒーが好きではありません。)
  • Why (否定疑問詞) did you not come (過去形) to the party (目的語)? (なぜパーティーに来なかったのですか?)

疑問文:質問する基本的な表現

英語には、Yes/No疑問文とWh疑問文の2種類があります。Yes/No疑問文は、相手に答えを尋ねるために使用し、Wh疑問文は、特定の情報を得るために使用します。

Yes/No疑問文

Yes/No疑問文は、相手に答えを尋ねるために使用します。Yes/No疑問文は、文頭に助動詞 “do” を置き、主語と動詞の語順を入れ替えることで作ります。

例:

  • Do you like (助動詞) apples (主語) ? (疑問符) (あなたはリンゴが好きですか?)
  • Is he (助動詞) coming (動詞) to the party (目的語) ? (彼はパーティーに来ますか?)

Wh疑問文

Wh疑問文は、特定の情報を得るために使用します。Wh疑問文は、文頭にWh疑問詞 (“who”, “what”, “when”, “where”, “why”, “how”) を置き、その後に主語と動詞が続きます。

例:

  • Who (Wh疑問詞) is (助動詞) that man (主語) ? (疑問符) (あの男は誰ですか?)
  • What (Wh疑問詞) did you do (過去形) yesterday (副詞) ? (昨日何しましたか?)

ポイント

  • Yes/No疑問文には、基本的に “Yes” または “No” で答えます。
  • Wh疑問文には、Wh疑問詞に対応する情報を答えます。
  • 疑問文を作る際には、適切な疑問詞を選ぶ必要があります。

関係代名詞:複雑な文章を構成するための鍵

関係代名詞は、名詞を修飾するために使用されます。関係代名詞を理解することで、より複雑な文章を構成することができます。

主要な関係代名詞

  • who:人や動物を修飾する
  • which:物や概念を修飾する
  • that:人、物、概念を修飾する (who と which の代用として使える)
  • whose:所有格を表す

  • The man (主語) who (関係代名詞) lives next door (従属節) is a doctor (主語). (隣に住んでいる男は医者です。)
  • The book (主語) which (関係代名詞) I bought yesterday (従属節) is interesting (主語). (昨日買った本は面白いです。)
  • The house (主語) that (関係代名詞) I live in (従属節) is big (主語). (私が住んでいる家は大きいです。)
  • The woman (主語) whose (関係代名詞) dog ran away (従属節) is my friend (主語). (犬が逃げ出した女性は私の友人です。)

ポイント

  • 関係代名詞は、常に先行詞と呼ばれる名詞を修飾する必要があります。
  • 関係代名詞は、先行詞と同じ文法機能を果たします。
  • 関係代名詞を使うことで、より簡潔で分かりやすい文章を作ることができます。

前置詞:場所、時間、方向などを表す

前置詞は、名詞や代名詞の位置や方向を表すために使用されます。前置詞を理解することで、より具体的な表現をすることができます。

代表的な前置詞

  • in:〜の中に
  • on:〜の上に、〜について
  • at:〜で、〜に
  • by:〜までに、〜によって
  • for:〜のために、〜の間
  • from:〜から、〜によって
  • of:〜の、〜について
  • to:〜へ、〜まで
  • with:〜と一緒に、〜を使って

  • I live (動詞) in a big city (前置詞句). (私は大都市に住んでいます。)
  • The book is (動詞) on the table (前置詞句). (本はテーブルの上にあります。)
  • I will meet you (動詞) at 8 o’clock (前置詞句). (私は8時にあなたに会います。)

ポイント

  • 前置詞は、特定の意味を持つことが多く、覚える必要があります。
  • 前置詞と組み合わされる名詞や代名詞の形が変化するものがあります。

助動詞:動詞の意味や働きを変える

助動詞は、動詞の意味や働きを変えるために使用されます。助動詞を理解することで、より丁寧な表現や疑問表現をすることができます。

代表的な助動詞

  • can:〜できる、〜が可能である
  • may:〜してもよい、〜かもしれない
  • will:〜する、〜である
  • would:〜したい、〜だろう
  • should:〜すべきである、〜と思われる
  • must:〜しなければいけない、〜であるはずだ
  • have:〜持っている、〜しなければいけない
  • do:〜する、〜は〜である
  • be:〜である、〜いる

  • I (主語) can (助動詞) speak English (動詞). (私は英語を話すことができます。)
  • You (主語) may (助動詞) come in (動詞). (どうぞお入りください。)
  • He (主語) will (助動詞) be here soon (副詞). (彼はもうすぐここに来ます。)

ポイント

  • 助動詞は、動詞の前に置かれます。
  • 助動詞によって、文の意味やニュアンスが大きく変化します。
  • 助動詞の使い方には、いくつかの規則があります。

効果的な勉強法

インプットとアウトプットのバランスをとる

文法学習は、インプットとアウトプットのバランスが重要です。インプットとは、文法書を読んだり、英文を読んだりして、文法知識を頭に入れることです。アウトプットとは、実際に英語を使って文法を使うことです。インプットとアウトプットをバランスよく行うことで、文法知識をより深く理解し、定着させることができます。

中学英語レベルの文法書を復習する

多くの人が、中学英語レベルの文法はすでに習得していると考えています。しかし、実際に使ってみると、意外と覚えていないことが多いものです。まずは、中学英語レベルの文法書を使って、基礎的な文法をしっかりと復習しましょう。基礎的な文法がしっかりしていれば、より複雑な文法も理解しやすくなります。

参考書の選び方

  • レベルに合っているかどうか
  • 解説がわかりやすいかどうか
  • 問題演習がついているかどうか

自分のレベルに合った文法書を選びましょう。解説がわかりやすい文法書であれば、理解しやすいだけでなく、文法のポイントをしっかりと押さえることができます。問題演習がついている文法書であれば、学んだことを実際に使って確認することができます。

スラッシュリーディングをする

スラッシュリーディングとは、英文をスラッシュ(/)で区切りながら読む学習方法です。スラッシュリーディングをすることで、英文の構造を理解しやすくなり、文法的なミスを見つけやすくなります。

スラッシュリーディングのやり方

  1. 英文をスラッシュで区切る。
  2. 各スラッシュの区切りごとに、その部分の意味を考える。
  3. 英文全体の意味を確認する。

スラッシュリーディングをする際には、以下の点に注意しましょう。

  • 英文をゆっくりと読む。
  • わからない単語や文法があれば、辞書や文法書で調べる。
  • 英文全体の意味が理解できるまで、何度も読む。

英語の動画をシャドーイングする

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、少し遅れて後を追いかけるように発音する学習方法です。シャドーイングをすることで、英語の発音やリズムを練習することができます。また、リスニング力やスピーキング力も向上させることができます。

シャドーイングのやり方

  1. 英語の音声を聞く。
  2. 少し遅れて、英語の音声を後を追いかけるように発音する。
  3. 間違えた部分は、何度でも繰り返す。

シャドーイングをする際には、以下の点に注意しましょう。

  • 自分のレベルに合った音声を選ぶ。
  • 最初はゆっくりとしたスピードで練習する。
  • 間違えても気にせず、最後まで続ける。

英会話アプリを使う

英会話アプリは、スキマ時間に気軽に英語学習ができる便利なツールです。英会話アプリには、様々な機能があります。

  • 例文を使った文法学習
  • 単語学習
  • リスニング学習
  • スピーキング学習
  • オンライン英会話

おすすめの英語学習アプリ

  • Duolingo
  • NHK WORLD-JAPAN
  • スタディサプリ ENGLISH
  • 英語学習アプリ「みんがり英会話」
  • 英語学習アプリ「italki」

オンライン英会話を活用する

オンライン英会話は、自宅にいながらネイティブスピーカーと英会話練習ができるサービスです。オンライン英会話には、様々なメリットがあります。

  • 24時間365日いつでも受講できる
  • 場所を選ばずに受講できる
  • 様々な講師から選べる
  • 比較的安価で受講できる

おすすめのオンライン英会話

日記を英語で書いてみる

英語日記を書くことは、アウトプット練習になるだけでなく、自分の英語表現力を磨くことができます。英語日記を書く際には、以下の点に注意しましょう。

  • 毎日書く。
  • 簡単な文章から始める。
  • 間違えても気にせず、書く。
  • ネイティブスピーカーに添削してもらう。

英語学習をするときのコツ

英語学習を効果的に続けるためには、以下のコツを意識しましょう。

無理せず焦らず

英語学習は、短期間で習得できるものではありません。継続して学習することが重要です。無理せず焦らず、マイペースで学習を続けましょう。

楽しみながら

英語学習を楽しむことが、継続の秘訣です。好きな音楽を聴きながら英語を学習したり、英語の映画を見たりするなど、楽しみながら学習に取り入れましょう。

間違いを恐れない

英語学習において、間違いはつきものです。間違えることを恐れずに、積極的に英語を使うことが重要です。

まとめ

この記事では英会話で必要な文法項目と、効果的な勉強法について解説しました。

英会話学習は、継続することが重要です。今回紹介した勉強法を参考に、自分に合った方法を見つけて、英語学習をしてみてくださいね。

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