英会話練習で初心者が押さえるべき10つのコツ

英会話を習得したいと思うとき、初心者だと何から始めていいものかと戸惑うものですよね。ここでは、これから英会話を始めたい人のための、英会話の効果的なはじめ方を説明します。

上達を助けてくれる文法のこと、ネイティブが使うフレーズ、書籍や英語サイト、映画やYoutubeチャンネルもご紹介していきます。

1.基礎の文法を押さえる

文法を学習することには、賛否両論あるようで、オンライン上にもいろいろな意見があるようです。学ぶべきか、学ばずに突っ走るか迷う人も多いのではないでしょうか。文法は学習に対して実践が欠けやすくなるので、文法ばかりの学習に終始することはおすすめしません。

しかし、基本的な項目の文法をマスターしておくことは、必須です。文法の学習は、あまり愉快なものではありませんが、始めから、そんなに難しい文法を覚えようとする必要はないでしょう。中学校の教科書に出てくる程度の項目でも、思っているよりたくさんのことを話せるようになりますよ。

日本語と英語の単語順番が異なることは、ご存じですよね。まずは、短いフレーズの中の単語の並べ方をしっかり確認することから始めていきましょう。基本項目の一つとして、5文型を徹底的に理解しておくと、カタコト英語からも脱出できると思います。

【SVO】
S＝主語（Subject）V＝動詞（Verb）O＝目的語（Object）
She plays piano.
I study English.

【SVC】
S＝主語（Subject）V＝動詞（Verb）C＝補語（Complement）
He is a student.
This is correct.

2.日本語で言うこそあど言葉「関係代名詞」を押さえる

基礎的な文法の中で、関係代名詞というものがあります。which、thatなど種類も多く、少々ややこしいのですが、英会話の中で使えるようになると断然会話がスムーズになるでしょう。日本語の「あれ」「それ」「これ」を表現するための文法です。中でもWhichは頻発するので、要チェックです！

I have a book. (本を持っています。)
It is good for English learning.（それは英語学習に役立ちます。）

上記の2文を1文にし、bookについての説明を加えるために使います。
I have a book which is good for English learning.

3.基礎の発音を押さえる

英語には、日本語にはない音がたくさんあります。どのような音を、どのようにして発音するのかを知っておきましょう。日本語は母音を重視する音が多いのに対して、英語は子音の多い言語です。

「L」は日本語だとエルといいますが、英語の発音は「エゥ」とゥのときに舌を動かし、上に巻き上げます。Coolという単語は、クールではなく、「クーゥ」に近くなります。

「M」は日本語だとエムといいますが、英語の発音は「エ（口を閉じてム）」です。
「N」は日本語だとエヌですが、英語では「エン（口を閉じない）」でンでは下を上あごにくっつけます。

4.英会話で必ずネイティブが使う文章を例文として覚える

ネイティブが使っている文章を知って、何度も繰り返し、使いこなせるようになりましょう。会話の中では、2、3語でやり取りされるものもとても多いんです。

What’s up?

「最近どう？」「どうしてる？」
How are you?　のスラング版で、主に若者の間でよく使われる表現です。

OK, cool.

「うん、いいね」「わかった、そうしよう」
Coolはかっこいいという意味で覚える人が多いかもしれませんが、返答の中での同意や賛成を表現する意味でよく使われるとてもカジュアルな表現です。

got it.

「わかった」「了解！」
I got it.で、分かりました、理解しましたという意味が伝わります。カジュアルな表現ですが、さらにIを省略してgot it.と言われることも多いです。

Not really

「そうでもない」「あんまり～ない」など、否定を柔らかくする表現としてよく使います。
Do you like Chocolate? (チョコレートはお好きですか)
Not really. （いえ、あんまり）
Why not?

「なんで～しないの？」「もちろん！」
Why not? も、よく使われる表現ですが、2つの異なる意味があることを覚えておきましょう。

I’m not going the party tonight. （今夜のパーティーにはいきません）
Why not? （なんで?）

Can I have some? (少しもらっていい？)
Why not? （もちろん！）

5.本・参考書はこれがおすすめ！

英会話学習に本や参考書を使いたいと思っている人のために、おすすめの学習本を紹介します。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

頭の中で短い英作文を瞬時に浮かべていくトレーニングをすることで、会話の際の返答の瞬発力が上がります。会話中に「えーっと、これは英語で何と言うんだっけ…」ということがだんだん減ってきて、思っていることが口をついて出るような練習を重ねられます。

英会話なるほどフレーズ100

「ネイティブなら子どものときに身につける」という副題のあるこの参考書は、ネイティブが日常で使っている基本フレーズ100個と、それを発展させたフレーズ100個を練習することができます。とっても簡単なフレーズですが、活用度の高いものに凝縮されているので、初心者の人も効率学習ができるでしょう。

6.サイトはここがおすすめ！

オンラインでの英語学習もとっても便利で役に立つものです。英会話初心者の人におすすめのWebサイトを紹介します。

英語伝

英会話の内容のすべてに、スクリプト、音声、解説が含まれていて、無料で活用できるサイトです。初心者でも十分に習得できる簡単な単語やフレーズも、コンテンツの中でたくさん使われているので、負担に感じることなく、学習を続けることができるでしょう。

英作文トレーニング

自分で例文や単語をアップして、英作文や単語のトレーニングができるサイトです。すべてのコンテンツを無料で活用することができます。紹介されている例文やボキャブラリーも豊富です。初級から上級までのレベルに合わせて、学習を進めることができます。

Dlife

映画や海外ドラマを無料で視聴できるDlifeもおすすめです。勉強！というよりも気軽に英語に触れていきたいと思っている人にピッタリでしょう。英語の字幕も役に立ちます。感動しながら、ワクワクしながら吸収する英語は、身に付きやすいものです。

7.練習問題はあなた自身の毎日と、あなた自身が興味関心のあること

Photographer:alexis-brown

英語を学習するときは、自分自身の日常生活にできるだけ近い内容のものや、興味や関心のある材料やツールを選ぶことをおすすめします。継続するモチベーションも上がり、実際に学んだ英語を活用する機会を増やします。

8.映画を見る

好きな映画を観て、聞いて、感動しながら、何度も繰り返して観ることで、覚えられることは膨大です。
初心者の人にも、聞き取りやすく、意味も分かりやすい映画を2つ紹介します。いつもは、ストーリーだけに関心を持って映画を見ていた人も、どんな英語が使われ、どのように話されているのかを意識して楽しんでみてください。

塔の上のラプンツェル（Tangled）

ディズニーの映画は、子供を含めた全世代が楽しめるように、クリアで、ゆっくり目の英語が使われていることが多いので初心者の方にもおすすめです。表現も難しいものは、あまり含まれていません。ディズニーシリーズは豊富に種類があるので、新旧問わず、いろいろな作品から、繰り返し観たいと思えるものをぜひ、探してみましょう。塔の上のラプンツェルも人気のストーリーのひとつ。英語学習のために取り入れている人も多いようです。

バック・トゥ・ザ・フューチャー

バック・トゥ・ザ・フューチャー有名な名作ですね。難解な英語表現やスラングも少ないので、何度か繰り返して観ていくうちに、字幕なしでも話されていることが掴みやすいでしょう。映画のストーリーの中の会話のやり取りは印象に残りやすいことがメリットです。いつ、どんなシチュエーションで使う英語なのかを適切に掴めるので、実践でも役に立つことが多くなるでしょう。

9.無料動画を聴く・リピートして無料動画を一人で活用する

英語学習のもうひとつのおすすめツールは、Youtubeの動画です。Youtubeには、世界中から動画がアップされています。英語学習に特化したチャンネルも豊富にあります。動画を活用すると、リスニング、リピーティングの練習も可能です。自宅で行えば、間違ったとしても、英語の発音に自信がなくても恥ずかしくないですよね。

10.動画はこれを使う

語学学習は、声に出す練習なしに、スムーズな会話ができるようになることは難しいす。たくさんのチャンネルや動画の中から、面白いなと思えるものを見つけて楽しく学習を続けていきましょう。Youtubeのおすすめチャンネルをご紹介します。

英語英会話一日一言 001～100

一日一言ずつ、文法、発音、リスニング、使い方まで詳しく学ぶことのできる動画です。人気講師イムラン先生の説明は、初心者でもわかりやすいと評判です。説明は日本語なので安心してください！
負担なく、実践で使う単語やフレーズを正しく知って、練習していくことができます。

SPEAK ENGLISH WITH SOZO-X

英会話の学習に発音が大切なことが分かっていても、自分だけで学習することはとても難しいものです。なぜなら、音を出すための口、舌、あごやのどの動きを知ることは手段が限られてくるからです。スクールなどで、ネイティブの発音を「見る」ことができないと、正しい発音は身に付きにくいでしょう。
それを、手助けしてくれるYoutubeチャンネルが「SPEAK ENGLISH WITH SOZO-X」です。
動画の中では、先生が発音して、口の動きを見ながら真似ることができます。それだけでなく、音の強弱もグラフで表示されるので声の出し方もわかりやすいです。日本語での説明はありませんが、単語ベースのものが多いので、目と耳からの情報だけでも、発音上達の目的は十分に果たせるでしょう。
発音が似ている単語の比較動画もたくさんあります。

Speak English With Misterduncan

イギリスのDuncanさんの英語学習者のためのチャンネルです。説明は英語、英語の字幕がついています。

少し上達してきたら、日本語なしの動画にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。比較的、ゆっくり目の聞きやすい発音ですし、学習内容は基本的なものが多く、初心者でも大丈夫でしょう。ジョークを織り交ぜながら、笑いのツボ満載で説明されるので、英語を学んでいるという意識も吹き飛んでしまうかもしれなにおすすめのチャンネルです。

最後に

いかがでしたでしょうか。英会話も一朝一夕に身に付くものではないので、毎日コツコツ、できるだけ英語に触れることを継続していくことが欠かせません。ぜひ、楽しくて、覚えやすいと感じる自分にフィットした方法を見つけて取り組んでいきましょう。

私たちが、いつの間にか母国語である日本語を話せるようになったのは繰り返しの賜物です。英語も繰り返すことで自分に浸透させれば、日常の英語を使う機会で、存分にコミュニケーションを楽しむことができるでしょう。