英会話を上達させる方法でまず思い浮かぶのは、英会話スクールに通うことです。
しかし例えば、1時間クラスを週2回受講すれば上達するのかといえば、それだけでは練習不足です。1週間は168時間です。英会話クラスの2時間を引けば、残りは166時間です。この時間をさらに利用して、独学で勉強する人がはじめて上達します。
この記事では英会話上達に必要な考え方と上達の近道となるようなおすすめの本や教材、そして、独学の方法を紹介します。
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英会話を上達させるために必要な考え方2つ
1.羞恥心を捨てる
完璧な文法で話そうとするあまり、黙り込んでしまうという経験は誰もが一度は味わったことがあるものです。学校のテストであれば、文法を間違えれば減点されますが、会話で沈黙することは、テストに例えれば白紙で提出するのと同じ行為です。
話し言葉は文法が多少間違っていても通じます。完璧な文を話さなくても、伝わればいいのです。羞恥心を捨てて間違いながらも場数を踏むことが、英会話の上達の近道です。
2.声に出す、口に出すことを嫌がらない
ネイティヴスピーカーの音源を聴くという独学の練習法は効果的です。この時に話者の話し方を真似て声に出すと、さらに効果的です。これをシャドーイングと言います。
日本人は単語を覚える時にカタカナ英語の発音で覚えてしまい、知っている単語を本場の発音で言われても聞き取れないということがしばしばあります。
本場の発音で話すことが、本場の発音を聴き取る力につながります。口に出すことを嫌がらずに、積極的に声に出す習慣をつけましょう。
3.具体的な目的を持つ
英会話をする具体的な動機のある人は上達します。そもそも英会話を何のために上達させたいのでしょうか。海外旅行に行きたい、外国人の恋人が欲しい、外資系の会社で働きたいといった自分を奮い立たせる動機を持ちましょう。おのずと自分が本当に目指している英会話のレベルが分かってきます。
英会話力を上達させる10の方法
1.中学英語の復習
肯定文、否定文、疑問文の作り方や疑問詞や助動詞の知識が不安な人は、中学英語を復習しましょう。
文法の知識を持たずに単語だけを拾って得られる情報には、限界があります。また、単語とボディランゲージだけで伝えようとしても、エネルギーの消耗が激しく、伝える内容には限界があります。
本屋さんに行って実際に中学英語の教材を立ち読みしてみましょう。分かりやすい解説で独学のできる本も多く出版されています。何事も基本は大事です。基礎をしっかり固めましょう。
2.英語学習アプリ
例えばDuolingoというアプリがあります。レベルに合わせて英語学習ができ、嬉しいことに、完全無料です。ボタンを押すごとにコンピューターが発音してくれ、自然に正しい発音が身につきます。ゲーム感覚で楽しむ仕組みが満載なので、独学ではモチベーションが保てないという人は特におすすめの教材です。
他にも様々な英語学習アプリがあります。自分に合ったアプリをネットで探してみましょう。
3.高校の英単語を復習
英会話力の優れている人は語彙が豊富です。中学英語の知識を十分に持っている人は、高校生レベルの英単語を学びましょう。本や単語帳を利用しても学習できますが、無料のアプリも充実していますので、自分に合った効率的な方法を選びましょう。
英検などの資格試験を目標に設定して、モチベーションの維持に繋げるという手もあります。特に英検は確かな語彙力を要求される試験なので、効果的な方法です。
4.オンライン英会話
会話の上達の最大の近道は実践をこなすことです。時間の制約がないことと受講料が安いという点で、オンライン英会話は英会話スクールよりも継続しやすい方法です。
会話のネタに困った時は「英会話ネタ」とネット検索すると、様々なヒントを得ることができます。仕事や学校から帰ってきてからの遅い時間でも低料金で練習でき、毎日英会話を楽しめます。
5.動画を見る
アメリカのTV放送をYouTube動画で見るという勉強方法があります。特におすすめなのが、VOA learning Englishという動画チャンネルです。VOA(Voice of America)はアメリカ合衆国が運営する国営放送で、ニュースキャスターが英語学習者にも聞き取りやすいスピードでニュース記事を読みます。
字幕で話している内容を確認できるので、英単語の正しい発音を学ぶために効果的な動画です。動画は5分弱で終わる内容なので、初心者にも取り組みやすい教材です。
6.洋書を読む
語彙を増やすために有効な方法です。辞書を引きながら洋書を読む行為は大変疲れます。一度に多くのページを読む必要はありません。
たとえば、1日1時間かけて2ページずつというように、自分のペースで読み進みましょう。洋書と言っても、漫画から小説まで様々です。自分が興味のあるテーマで、完読できそうな本を本屋さんの洋書コーナーで探してみましょう。
7.作者の朗読音源を聴く
英語の自己啓発本の中には作者の朗読CDを別売りで販売しているものがあります。実際に本を読んでからCDを聞くと、すでに内容が分かっているので、語彙の定着と正しい発音を学ぶために有効です。
しかし、この手のCDを作るのはいわゆるmotivational speakerと呼ばれる熱血漢が多いため、しばしば早口が聞き取りづらいという難点はあります。やや上級者向けの上達方法ですが、繰り返し聴くことが上達への近道です。
8.ユメサク
「ユメサク」という英作文の本があります。英作文も英会話もどちらも発信力が要求され、結果として英会話力が磨かれるおすすめの教材です。
まずは「和文和訳」と「語彙・表現」をヒントに英作文をします。ここでは語彙力を伸ばすだけでなく、発信したい日本語を自分の英語力で表現できるように加工する技術を身につけることもできます。さらに付属のCDでシャドーイングすれば、正しい発音力が鍛えられます。
収録問題は360問とボリュームがありますが、1日1ページずつ進めていきましょう。1冊やり終えた時にはかなりの英会話の下地が出来上がっているはずです。
9.TOEIC Speaking&Writing Tests
SpeakingとWritingという2つの英語力を測定する試験です。TOEIC L&Rと同様、ビジネスの場面を採用した問題ですが、特定分野のビジネスの知識や事象を知らなければ解けないような問題は出題されないため、誰でも受験可能です。
年24回、土曜または日曜の午前・午後に1回ずつ行われています。全国の最寄りの会場で受験可能です。
海外出張や海外駐在に必須のスピーキング力を証明する資格なので、キャリアアップにもつながります。昇進や昇格を目指しているビジネスパーソンに、特におすすめです。
10.英会話検定
ネイティヴスピーカーの面接官との1対1の面談式英会話試験です。面接後に、1~5級または認定外のいずれかの判定が出ます。
試験は毎月第3週日曜日に行われていますが、試験会場は東京のみのため、関東近郊に住んでいない人は受けづらい試験です。目標設定をしてモチベーションの維持につなげるために有効な方法の一つです。
最後に
英会話に必要な文法力は、中学校レベルで十分です。冠詞の使い方や単数か複数の区別、そして3人称単数現在形のsが多少間違っていても、通じるので心配は要りません。
英語指導の資格を持っていないネイティブや英語教師でなければ、ネイティブでも間違って使っている人がいる時はあります。日本人でも、正しい日本語で話している人が少ないのと同じことです。
一方で、日本人に不足しているのは正しい発音と語彙の知識です。正しい発音を知っていてはじめて、ネイティブの発音を聴き取ることができ、自分の思いをスムーズに伝えることができます。さらに、豊富な単語の知識があれば、臨機応変に会話のキャッチボールを楽しむことができます。
今回紹介した方法を活用して、ご自身の目指しているレベルまで英会話力を磨きましょう。継続は力なりです。こつこつ、自分のペースで頑張りましょう。
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