学生時代から英語をやっているのになかなか旅行程度の英語から先へすすまない、と思ったことはありませんか?ここでは、中学生レベルの英語から一歩先へ進むために、英語の勉強法に関して、おすすめの本を紹介しながら説明していきます。
本を使った英語の勉強におけるポイント
1.音読を心がける
リーディングと聞くとひたすら読むというイメージが先行してしまいがちですが、そもそも大人が言語を勉強していくにはリスニング・リーディング・スピーキング・ライティングをバランスよく勉強していくのが早く上達するためのコツです。
つまり、目の前の英文をただ頭で読むのではなく、口から発することで効率よく英語を覚えられ、英語で読んだ分だけ英語で話せる内容が増えていくのです。
2.単語と文法を理解する
上述した、”読んだ分だけ話せる”というのは急に英字新聞を読めばネイティブみたいに話せるようになるのかといったら、もちろんそうではありません。ここで重要なのは、自分が辞書なしで8割以上理解できる文章を読むようにすることです。
この8割以上理解できる文章というのは、分からない単語は多少出てくるけれども、推測すれば内容を理解できるレベルといったところです。既に知っている文法と単語の知識を使って、分からない単語は前後の文脈で予想するという練習をすると、ストレスなく徐々にレベルを上げていくことができます。
3.英語を話す機会も持つようにする
たくさん読んで知識を頭に詰め込んだ後は、実際に使ってみましょう。なぜなら、会話の中で相手の言うことを聞き、自分の英語の間違いに気づいたり、単語を考えようとすること自体が、覚えた英語の反復練習になるからです。
英語を話す機会を作るのは簡単ではないかもしれませんが、今はスポーツバーやイベントなどで気軽に多国籍の人と交流できる場も増えています。可能であればそういった場所に出向いてみるのもひとつの手ですし、日本語を勉強したい学生をホストファミリーで受け入れたり、観光客をボランティアとして案内する人を募っている地域もありますので、積極的に探してみてください。
本気で英語の勉強したい人へのおすすめ本
1. ”英語ぜったい音読シリーズ”
効率よく英語力を上げたいという人に是非おすすめしたいのがこのシリーズ。入門・標準・挑戦編からなり、音読を中心に文を読んで口から発する練習を通して英語で英語を理解する英語脳を鍛えられます。英語レベルも中学生程度からなので、無理なく続けることができるでしょう。
2. “英語リーディング教本”
洋書を読むとき、すこし難しいレベルに挑戦する前に読んでほしいのがこの本です。品詞毎に読解することを中心に解説していく教材ですが、やりこめばかなり正確に文章を読み込んでいけるようになるでしょう。文章の意味を考えながらじっくり読む、精読を極めるために目を通しておきたい本です。
3. “1日10分「英語回路」育成計画:超音読レッスン「日本紹介編」”
英語を英語で理解する「英語回路」の発達を重点に置いたリーディング教材。付属のCDと一緒に音読を繰り返し練習することで、英語を読んで日本語に訳することなく英語でイメージできる英語脳が鍛えられます。
中学生レベルから始めたい方への本
1. “Long ago stories in Japan IBSラダーシリーズ”
日本昔話の短編集で、桃太郎など有名な日本昔話を5話楽しめる本です。英語を始めたばかりでも既に内容の分かっている物語なので単語が推測しやすい上、昔話で出てくる独特な言い回しが英語で勉強できるので大人でも楽しめます。
2. “The little Match Girl オクスフォードGRシリーズ”
有名なマッチ売りの少女を、読みやすい英語でなおかつ漫画風に描いた作品。ページ数は40ページと多く感じるかもしれませんが、絵が多いのですらすら読み進められるでしょう。
3. “Mother Teresa Pearson English Readers”
マザーテレサの生涯を優しい単語で書かれた短編です。簡単な単語でも内容が充実していておすすめです。
英語の勉強に人気の本
1. “星の王子様 IBCラダーシリーズ”
IBCラダーシリーズでロングセラーの星の王子様。内容のすばらしさはもちろんですが、中学生レベルの英語で書かれているので読み進めやすいです。長編に挑戦したいときに是非おすすめしたい一冊。
2. “武士道 Bushido:The soul of Japan IBCラダーシリーズ”
こちらもラダーシリーズで人気の作品、新渡戸稲造の武士道という本です。日本の文化や精神を英語で改めて勉強することで、外国人へ日本の説明をする時の言い回しなどが勉強できます。
3. “True Stories Pearson”
Pearsonから出版されているTrue Storiesという本は、英語のリーディング教材として日本の学校でも使われています。CD付きで、外国の文化や本当にあった世界での仰天話などが掲載されています。話の後に続く問題を通じて、内容を理解できるのかどうかの確認をすることもできます。一つ一つの話のオチが面白く、次から次へと読みたくなる教材です。
物語を読むことで英語を勉強できる本
1. “シャーロックホームズ オクスフォードGR”シリーズ
有名なコナンドイルのシリーズ作品。原作だと辞書のような分厚い本を読まなければいけませんが、オクスフォードシリーズなら分かりやすい英語で内容の濃い推理小説を楽しむことができます。物語を読み進めていくことで明らかになっていくホームズやワトソンの素性や性格も小説の醍醐味でしょう。
2. “Mercel “シリーズ Pearson English Readers
Mercelというフランスのネズミが探偵として事件を解決していく作品です。初級レベルの英語で一冊のページ数は20前後と読み進めやすく、難解な事件をネズミの視点で解決していく様子が可愛らしくも頼もしい物語です。
3. “Dawson’s Creek”シリーズ Macmillan Readers
10代の男女4人が巻き起こす青春ラブストーリー。友情や恋愛、両親との関係など、思春期の子供たちが抱える悩みについてシリーズを通して描いた作品です。4人が成長していく様子がシリーズを追うごとに垣間見ることができ、読者によって男性、女性ならではの視点で楽しむことができるでしょう。
CDがついてくる英語の本
1.”恋と仕事にスグ効く英語100 Signposts For Balance In Love And Work IBCオーディオブックス”
ヴィッキーベネットというオーストラリアのビジネストレーナーが書いた本を優しい英語とCDで理解しやすくIBCが編集した本。社会で活躍する女性ならではの悩みの核をうまくついて的確にアドバイスしていく内容は、英語学習者だけでなく働く女性にもおすすめしたい一冊です。
2. “センター試験の英語を聴こう Listening from the National Canter Test for English IBCオーディオブックス”
センター試験というと堅苦しいイメージですが、長文読解の内容は意外に奥が深いエッセイや物語が掲載されていることもしばしば。2001年~2010年までに掲載された文から28話を厳選して掲載、朗読CDを聴きながら楽しく勉強することができます。
3. “CD付き トップダウン方式ニュース英語のリスニング”
英語圏で放送されたニュースを編集しなおし、分かりやすくした英語を聴きながら設問に答えていくテキストです。文法や単語を覚えていく幅広い分野のニュースから自分のとっつきやすい内容を選んで勉強していけるので勉強が続けやすく、さらにアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアの4種類のアクセントを聴けるのが特徴です。
最後に
本を使って学習を続けるコツは、ストレスなく勉強できるかどうかです。実際に書店やネットで本を買う前に流し読みをしたりレビューを読んで必ず自分のレベルにあっているかどうか確認しましょう。
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