テキストを買って、がりがり英語を勉強するのは嫌という方におすすめなのが映画を使った勉強法です。今回は英語の勉強に適した映画を紹介します。
映画で英語の勉強をする際に重要なポイント
1.英語字幕で見る
初めから英語で洋画を見てすべて理解できたら勉強は要りません。初心者から上級者までどんなレベルの学習者にもまずおすすめしたいのが字幕表示です。
英語字幕を表示して映画を見ると、普段聞き取れない前置詞や冠詞なども頭で理解でき、リスニングトレーニングに役立ちます。初心者の場合は焦らずに日本語字幕からで大丈夫なので、内容を理解した後に英語字幕に替えましょう。
2.イギリス英語やアメリカ英語などに注意する
イギリス英語とアメリカ英語はCenterとCentreなどのスペルの違いから、アメリカ英語でのみtやttがrで発音されるなどの音声の違いなど、同じ英語でも違う部分があります。
日本の学校で教えられているのはアメリカ英語中心なので、迷っている場合はアメリカ英語からスタートして、慣れてきたら違いを楽しむためにもイギリス映画にチャレンジしてみてもいいでしょう。
3.昔の映画か最近の映画なのかにも注意
映画の年代によっては言い方が回りくどかったり、使う単語も聞きなれないものが多い場合があります。初心者が映画を選ぶ際は、映画の年代も含め、自分や自分の知識との共通点が多いものを選んだ方が理解が早いと言えます。
4.多くの映画を見るより1つの映画のフレーズをすべて覚える
完全にセリフを覚えるのは無理かもしれませんが、なるべく同じ映画を何度も見て言い回しを覚えることは学習にとって重要なポイントです。映画には脚本家の癖というものがあり、セリフに関しても、よく出てくる言い回しや単語などがどのような映画にも出てくるからです。
算数でも足し算からいきなり掛け算に飛ぶよりもまず足し算ばかり練習したほうが実力が付くのと同じで、1つの映画を脚本の癖をつかむくらい何度も見た方が英語の勉強になります。
5.継続が重要であると考える
映画で勉強しようと意気込んでも、3日坊主で終わってしまってはあまり意味がありません。継続は力なりとはよく言いますが、その通りで続けなければ力はつきません。最初は聞き取れない部分も多く苦痛かもしれませんが、ある程度のレベルまで来ると自然と英語が聞き取れるようになり「この言い回しがかっこいいな」とか「おしゃれな言い方だな」と、英語のセリフに関して感想を持つようになります。
慣れるまでの辛抱ですが、自分のレベルに合った映画を見つけて是非継続してください。
おすすめ映画20選
1.Sleeping Beauty – 眠れる森の美女
アメリカ英語で、キャラクターが話すスピードもそこまで早くありません。セリフがそこまで多くなく聞き取りやすいので初心者にお勧めです。
2.101 Dalmatians – 101匹わんちゃん
イギリス英語に慣れていなくても、1つ1つの会話が長くなく聞き取りやすいです。悪役のクルエラが皮肉っぽく強調して使う単語がおもしろいです。
3.My Neighbor Totoro – となりのトトロ
ジブリ作品の中でも出てくるキャラクターが少なく、英語も1文ずつが短いので継続していきやすいです。翻訳会社がFoxとDisneyとあり、それぞれ使われている表現も違うので聞き比べると面白いでしょう。
4.The Secret World of Arrietty – 借りぐらしのアリエッティ
言い回しが現代的でなおかつ子供っぽくないので、日常会話を勉強したい人におすすめです。
5.Singing in the Rain – 雨に歌えば
ミュージカル独特の大げさな表現が多いですが、単語自体は難しくなく中学英語でも理解できます。
6.Winnie-the-Pooh – くまのプーさん
キャラクター1人1人がゆっくり話すので聞き取りやすいです。名言が意外に多く出てきて、子供向けの映画ですが大人が見ると人生の核心をつくようなセリフがあり楽しむことができます。
7.My Fair Lady – マイフェアレディ
オードリーヘップバーン主演の古い映画ですが、主人公が発音訓練しているのを聞き取りながら英語を勉強すると、発音の違いが聞き取れていい練習になります。
8.A.I.
キャラクターの会話やナレーションがあまり早くなく聞き取りやすい英語です。1文ずつが短く意味のこめられたものになっているので、集中しやすいでしょう。
9.The Sixth Sense – シックスセンス
ホラーが好きな人にはおすすめです。出てくる単語が難しくないので、初心者が見ても辞書なしでも理解できるでしょう。
10.Ratatouille – レミーのおいしいレストラン
キャラクターがかぶさって話さず、セリフごとの英語がはっきりしていて聞き取りやすいのが特徴です。
11.The King’s Speech – 英国王のスピーチ
スピーチの練習をする主人公の抑揚の付け方の訓練などは、聞いているだけで会話の練習になります。端的にしっかり意味を伝えるスピーチ独特の文章も勉強になるでしょう。
12.Toy Story – トイストーリー
洋画に慣れてきたら試してほしい作品です。主人公のウッディ―が話す英語がすこし早く感じるかもしれませんが、聞き慣れれば他で聞く英語がゆっくりに聞こえます。
13.Monsters, Inc – モンスターズインク
会話をするのが主に主人公の2人なので聞き取りも難しくなく、会話もゆっくりです。子供に話しかける場面は、命令形の英語の勉強にもなります。
14.Night and Day – ナイトアンドデイ
アクション映画でもコメディ要素が含まれており、会話の面白いやり取りが楽しめます。出てくるキャラクターも少ないので、英語が早くても字幕で追って読むことができます。
15.Charlie and the Chocolate Factory – チャーリーとチョコレート工場
主人公のウィリーが子供たちに話すとき、内容はしっかりしていても、実際に使っている英語は子供の話すような茶目っ気のある人あるものなので理解しやすいです。
16.Babe – ベイブ
主人公へ他のキャラクターが話しかける英語は、赤ちゃんに語りかけるような文で優しくて聞き取りやすいです。
17.The Princess Diaries – プリティ・プリンセス
キャラクターそれぞれの会話が特徴的で、いろいろな癖のある英語を聴くことができます。
18.Miracles from Heaven – 天国からの奇跡
前向きなセリフが多く、人を元気づけるときの短い文章が沢山会話の中で出てきます。
19.The Jungle Book – ジャングル・ブック
動物ごとに使う単語や強調する子音を使い分けて、キャラクターの特徴をビジュアルだけでなく音声だけでも表しているのが面白い作品です。
20.Steve Jobs – スティーブ・ジョブズ
はっきりとした物の言い方や指示の出し方が多いのが他の映画と違うところです。ジョブスの同僚に向けてのセリフは、簡単な英語でも伝えたい熱意がはっきりと伝わってきて勉強になります。
最後に
映画で学習するには、はじめはアニメやミュージカルなど、出てくるキャラクターが少なく、内容がシンプルのものが継続しやすいでしょう。まずは自分に合ったジャンルとレベルの映画を見つけて、徐々に見ごたえのある作品に挑戦していくのがコツです。
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