一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の作成したPROFICIENCY SCALEを見ると、800点は「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。」レベルとなっています。
この記事では800点を取る人の人物像と、800点を取るための具体的な方法を見ていきたいと思います。
1.TOEICの800点は世間から見たらどのような印象・評価になるの?
高校生、大学生
大学、大学院の入学試験で優遇措置を受けることができます。例えば、武蔵野大学では790点以上取得している受験者は全学部全学科において一般入試の英語試験が免除されます。
また、単位認定に活用している大学もあります。例えば、サイバー大学では780点以上取得した学生は16単位認定されます。
新卒の就職活動
エントリーシートや面接で十分に英語力をアピールできます。また、昇進・昇格や海外赴任者の選抜の判断基準にスコアを利用している企業もありますから、入社後の評価も高まります。
転職活動
海外営業、海外工場出向、翻訳コーディネーター、英会話講師など、英語スキルが要求される求人において、800点は必須の応募条件となっています。最低800点以上のスコアがないと求人に応募すらできないということですから、ビジネスの現場で英語を使いこなす人にとっては持っていて当たり前のものと言えます。
800点未満のスコアで応募できる求人案件もあります。しかしながら、800点だけが決め手になり採用となる求人はまれです。求人している会社の利益のために自分がいかに貢献ができるのかを採用担当者に知ってもらうことが最も重要であり、TOEICスコアを過信することは禁物です。
2.TOEIC800点の英語力はどの程度なの?
英検準1級と同等レベルの語彙力、文法力を持っていると考えられます。ただしスピーキング力は人によって大きく異なります。
「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地」が開花するかどうかは、実際の会話のやり取りで培われる経験値の有無に左右されます。
中には流暢に話す人もいますが、800点を取ったもののスピーキングは苦手という人も少なくありません。
3.TOEIC800点を取るための勉強時間とは。計画と確保のコツとは
公式問題集などの模擬試験をする時間を毎日確保してください。
1日2時間を確保して模擬試験をすることが理想ではありますが、とくに社会人の人はまとまった時間を取れない人もいるはずです。
例えばリスニングセクションの45分とリーディングセクションの75分を1日おきにやるという方法があります。1回120分のテストをやることに比べれば、だいぶ負担は軽くなります。このとき必ずマークシートを使用し、時間を計って、本番と同じ条件でやりましょう。
繰り返し解いて問題のパターンと時間配分をつかむことで、800点を取る力が養成されます。
4.TOEIC800点の壁とは?何を越えれば800点以上を取ることができるの?
リーディングセクションを時間内に終わらせられるかどうかが1つの大きな壁です。
800点を取るレベルの英語力があれば、時間さえかければ、ほとんどの問題は正解にたどりつけるものです。しかしここで微妙な選択肢で迷ったり、根拠を探す時間がかかりすぎると、最後の数問は時間切れで適当にマークして終わってしまいます。
消去法で絞り込んでからの即断力が時として有効になります。
5.TOEIC800点を取るために必ず取らなくてはいけない(落としてはいけない)問題はどのようなものか?
集中力が切れてしまって、本来取れるはずの問題を落としてしまうという事態は避けなければなりません。
例えばリスニングセクションのpart2は短い質問と応答がそれぞれ1回ずつしか読まれませんので、継続して集中力が要求されます。うっかり聞き逃したり聞き取れず迷ったときには、即座に次の問題に意識を切り替える必要があります。1つの問題に執着しすぎて、次の問題を聞き逃すのはもったいないミスです。
リーディングセクションのpart7の後半は、3つの文書を扱う手ごわい問題ですが、もう一つの手ごわい理由として長丁場のテストによる疲労も考えられます。残り時間わずかということもあり120分のなかでもっとも緊張する時間帯ではありますが、疲労に負けずに集中力を切らさず、最後まで戦い抜く姿勢が必要です。
集中して200問解き続けるスタミナを作るためにも、模試の演習を繰り返しやることが重要です。
6.TOEIC800点を取るために落としてもいい問題と点数
TOEICテストによく出てくるものの、日本人にとっていま一つなじみがない単語があります。
例えばリスニングセクションのpart1は簡単だというイメージがありますが、たまにマニアックな単語がでてきて落としてしまうときがあります。
awning(日よけ) merchandise(商品) staircase(階段) stove(コンロ) cookware(調理器具) などです。
part5も単語の意味がわからなければアウトという問題がまれに出題されます。例題を見てみましょう。
The ( ) with which new menus are released is a carefully calculated strategy of Zehitomo Catering Company.
(A)familiarity (B)regularity (C)availability (D)neccessity
訳)新メニューを(定期的に)発売することは Zehitomo Catering Companyが綿密に計算した戦略である。
正解は(B)regularity 、「規則性」という名詞です。
全体における点数は大きくはないので解けなくても800点はとれますが、満点を目指すのであれば単語集を見て覚えておきたい単語です。
最後に
社員教育を進める多くの企業がTOEICスコアを異動、昇進、昇格の要件として利用していますので、社会人がTOEIC800点に挑戦する意義は大いにあります。また、高校生や大学生の中にも、自分の英語力を証明するため800点を目指して勉強している人は多くいます。
800点を取るためには毎日継続して模試を解き、問題パターンと時間配分に慣れ、そして長丁場に耐えうる集中力を養う必要があります。たとえばSNSやテレビの時間を減らすとか、社会人であればお酒を減らすとか工夫をして勉強時間の確保をしてみてください。
皆さんが800点のスコアを達成されることをお祈りしています。
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