【アジアン タムの育て方】簡単な5つのポイント

アジアン タムという名前の由来は、ギリシア語の「a（無）」と「dianotos（濡れる）の合成語で「濡れない」を意味し、葉っぱが水をはじくことにちなみます。ホウライシダ科ホウライシダ属になります。

アジアン タムは、フラワーアレンジメントやプリザーブドフラワーとして人気です。小さな緑色の葉っぱが茂る様子は愛らしく、観葉植物としても親しまれています。

風水では下位に分類される「陰の気」を吸い取るとされています。また「アジアンタムブルー組曲」という曲まであるのです。今回はそんなアジアン タムについて紹介します。

アジアン タムの原産地は？

アジアン タムの原産地はブラジルと言われており、現在は世界の熱帯・亜熱帯・温帯で見ることができます。もちろん日本でも手に入るので、興味を持った方はお花屋さんを覗いてみてはいかがでしょうか？

アジアン タムの品種の種類とその特徴

アジアン タムの品種は、世界ではおよそ200種、日本には8種ほど存在しています。その特徴は、シダの仲間で、葉っぱは繊細で柔らかく、涼しげな雰囲気を醸し出してくれます。

アジアン タムの年間スケジュールは？

苗の購入から収穫まで約1年間と言われています。綺麗な葉っぱがたくさん茂ることを想像して、楽しみにしながら育ててくださいね。

1.苗の購入

アジアン タムの苗は4〜9月頃購入するのが好ましいでしょう。アジアン タムは非常に乾燥に弱い植物なので、乾燥しがちな冬場に購入するのは控えたほうが無難でしょう。

2.育苗

4月中旬から10月上旬は、室内または屋外の明るい日陰で育てましょう。この時、直射日光には当てないでください。10月中旬から4月上旬は、室内の明るいところで育てましょう。最低温度（気温）は5度以上の場所で管理してください。

3.最も生育が活発な時期

アジアン タムの成長期は4〜9月です。成長期とは、活動を活発にして生育する時期のことを指します。この間に植え替えをすることができます。

アジアン タムの栽培における5つのポイント

1. 日当たりや場所

日差しの弱い時期は、レースカーテン越しの日光が当たる明るい場所で育てます。5月くらいから、レースカーテン越しでも日差しは強くなるので、直射日光が当たらない涼しくて明るい日陰で育てるとよいでしょう。

2. 水やり

乾燥を嫌うため、土が乾く前に水やりをしましょう。特に気温の高い夏は、朝と夕方の2回ずつ水を与えましょう。葉っぱは水を弾くため、根元に水を注ぐことがコツです。

3. 肥料

春から秋にかけての生育期は、液体肥料を7〜10日に1回か、ゆっくりと効いていく緩効性の化成肥料を2ヶ月に1回与えます。肥料を与え過ぎると、根が痛んですぐ枯れる可能性があるので注意してくださいね。

4. 用土

水はけのよい用土を好みます。小粒の赤玉土5：腐葉土3：川砂2の配合土がおすすめですが、市販の観葉植物用の用土を使っても構いません。市販の用土に、1割ほど川砂を混ぜるとなおよいでしょう。地植えの場合、腐葉土を庭土に混ぜて2週間ほど寝かせてくださいね。

5. 病気や害虫

病気は、立ち枯れ病などが多く見られます。春と秋に多湿にすると立ち枯れ病が発生し、葉っぱが枯れます。風通しのよい場所に置き、鉢を地面の上に直接置かないようにしましょう。

害虫は、ナメクジやカタツムリの被害に遭いやすいです。どちらも葉っぱの上に粘液を残しながら移動して、柔らかい新芽や花びらを食べます。害虫は見つけ次第、手や割り箸で取り除くか、グリーンベイトやナメトックスなどの薬剤を使用して駆除しましょう。

アジアン タムの栽培ステップ

1. 種をまく

まずは種をまきましょう。芽が出て育ってから、芽切りや間引きがしやすいように、種をまく時には一定の間隔を空けることがポイントです。ただしアジアンタムは苗からの方が育てやすく、種よりも苗の方が手に入りやすいでしょう。

2. 植える

鉢植えでも地植えでも育てることができます。鉢植えのは、苗よりも大きい鉢の底に土と軽石を入れて、苗を植え付けます。しっかりと手で押し固めて、水やりをしましょう。

地植えのは、日光の直接当たらない、明るい日陰に植え付けます。庭土を掘り返して土を作っておき、2週間ほどしたら苗を植え付けましょう。

3. 水やりと追肥

春から秋の生育期は、土の表面が乾く前に水を与えます。特に最低気温が20度以上になったら、水不足にならないように気をつけてくださいね。また、春から秋にかけては、液体肥料を与えます。春に緩効性の肥料を与えたら、効果が長いのでしばらく追肥しなくても大丈夫です。

4. アジアン タムの湿気・水やり・乾燥について

アジアン タムは水を与え忘れると、すぐ枯れる植物です。乾燥が苦手な性質を持つので、水やりは頻繁に行いましょう。葉っぱが乾燥しないように、霧吹きをかけて加湿することをおすすめします。湿気を与えて、元気に育つようにしましょうね。

最後に

育て方が比較的簡単なのに、綺麗な葉っぱをたくさん茂らせるアジアン タムは魅力的ですよね。お部屋などに飾ると、美しい緑色に心が癒されるのではないでしょうか。是非、素敵なアジアン タムを育ててみてくださいね。