沖縄は日本の主産地であり、ナゴパイナップルパークではパイナップルの成長過程や100種類以上のパイナップルを見ることができます。
パイナップルはブラジル南部や熱帯アメリカ原産です。松(pine)の果実(apple)、松ぼっくりのような形とりんごのような甘味を持つことから名づけられ、実の下に行くほど甘味があり、手でちぎって食べることができます。今回はパイナップルの育て方やレシピなどをご紹介します。
(参照元情報:名古屋市東谷山フルーツパーク、みんなの趣味の園芸NHK出版、2017年7月現時点情報。健康に関する判断は必ず専門の医師の判断を仰ぐようにしてください。)
パイナップルの年間スケジュールは?
パイナップルの育て方はとても簡単ですが、苗を植えてから約1年半~2年ほどかかって収穫になります。
1.苗購入
パイナップルは種で育てるよりも苗から育てることをおすすめします。5月~6月に、葉が傷んでいなくてきれいで根がしっかり張っている苗を選んでください。
2.育苗
6月~8月の温度が高い時期に植えつけます。
3.開花
春に花を咲かせて実がなります。一開花すると1~2年で枯れてしまい、その株には花を咲かせることはありませんが、子株が発生することがありますので株分けして育てましょう。
4.収穫
パイナップルの実がなるまでは、2年~3年と長いためゆっくり成長を見守りましょう。9月~10月が収穫時期です。
パイナップルの栽培における各ポイント
1. 日当たりや場所
日光が大好きなパイナップルです。雨や風などに弱いので、水はけが良い土を選ぶか、寒いときには室内で育てます。
2. 水やり
夏場の気温が高く土が乾いているときには、たっぷりと水やりをしてください。ただし、根腐れを起こさないように注意してくださいね。
3. 肥料
5月~9月にリン酸分の多い固形化成肥料を足します。
4. 用土
ジメジメが苦手ですので、水はけが良い酸性の土を選びます。
5. 病気や害虫
カイガラムシ・コナカイムシ・ハダニに注意をしましょう。株の栄養を吸い取る害虫の被害にあうことがありますが、比較的丈夫な果樹といえます。
パイナップルの栽培ステップ
1. 土を作る、植える場所を作る
酸性の土に植え付けて、よく日光が当たり暖かい場所を選びます。芽切りや間引きはほとんど必要ありません。
2. 植える
パイナップルの育て方は、15度以上が保てる場合は野外で育てることができますが、寒い場合は家庭で育てて鉢植えにするのがおすすめです。
3. 水やりと追肥
水はあまり与えすぎない方が良いのですが、土が乾いたら水をあげてください。春~夏の間の2か月に一回ほど玉肥を2~3個入れます。
4. 支柱で誘引
実がなると重くなり茎が曲がってしまうので、様子を見て支柱をしてあげてください。
市販のパイナップル(果実)から育てる方法
植物は挿し木や子株から増やすことができますが、パイナップルは市販のパイナップルの果実から育てることもできます。
1. パイナップルの葉を切る
葉の下の果肉を数センチ残した状態で切ります。葉は最下部の数枚を剥ぎ取り、切り口を数日干して乾かします。
2. パイナップルの葉を植木鉢に植える
果肉部分を土に入れ込み、土をかけ、水を与えてなじませ、日当たりの良い場所で育てましょう。
3. 生育期間について
生育するのは春から秋の期間で、冬は休眠します。冬の間は屋内に入れて、日当たりの良い場所においてください。水やりは夏は毎日、夏以外は土が乾いた様子が見られたらたっぷりと与えてください。
パイナップルを育てるメリットと栄養素○つ
1.ブロメニン(たんぱく質分解酵素)
酵素の働きにより、お肉と一緒に摂取すると胃で消化されやすくなります。腸内の腐敗物を分解する作用があります。
2.ビタミン群・クエン酸
ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCが含まれていて、疲労回復や夏バテ予防、肌荒れなどに効果があります。集中力アップやストレス緩和にも良いです。
新陳代謝が活発になり、倦怠感や手足の痺れの改善も助けます。
3.食物繊維
便秘の改善になり、美肌に導きます。腸内環境を整えるためダイエットにも注目されています。
パイナップルがおいしい!パイナップルの使い方3つ
1.パイン・リンゴ・バナナスムージー
材料:
パイン・リンゴ・バナナ・ヨーグルト
作り方:
1.バナナは一口大に切りジップロックに入れて、事前に冷凍庫で凍らせておきます。
2.パインとりんごも一口大に切り、ジューサーに入れます。凍ったバナナとヨーグルトも一緒に入れ、スイッチオン。
3.お好みで、はちみつやきなこを入れても美味しいですよ。
2.パイナップルプリン
材料:
パイナップル・卵・砂糖・牛乳・バニラエッセンス・パンの耳
作り方:
1.パイナップルは一口大に切ります。パンの耳も適当な大きさに切ります。
2.耐熱容器に砂糖と牛乳を入れて、レンジで1分ほど温めます。そのあとに溶き卵を入れ、バニラエッセンスも少々入れます。
3.パイナップルとパンの耳を器に入れて、2を流し入れます。
4.器にラップをかけ、レンジで5~10分ほど様子を見ながら温めて出来上がり。
3.パイナップルとラム肉焼き
材料:
パイナップル・ラムチョップ・パプリカ・オリーブオイル・塩コショウ・料理酒
作り方:
1.パイナップルとパプリカは一口大に切ります。
2.パイナップルを少々すりおろして、ラムチョップに漬け込みます。
3.オリーブオイルをフライパンに入れ、ラムチョップを焼きます。片面に焼き色が付いたら、裏返し、パプリカとパイナップルも入れます。塩コショウで味付けします。
4.料理酒を振りかけ、フライパンに蓋をし蒸し焼きにします。ワインがあれば振りかけると香りも良いですね。
最後に
パイナップルを苗から育て始めて実をつけるまでは、3年から4年程度のまとまった時間がかかります。しかし桃栗三年柿八年と考えると、3年で実をつけるのは早い方なのかもしれません。
幼い頃に自宅でパイナップルを育てたことがあり、寒い地方では珍しいとのことでパイナップルを学校へ持っていき、みんなに発表をしたことを思い出しました。実が大きくなる果物なだけに、自宅で栽培して収穫できるとこの上ない嬉しさですよ。ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださいね。
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