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  6. 蛍光灯からLEDの交換に自分で交換!工事する場合の費用や失敗しない業者の選び方
2024/07/31 2024/08/16

2021年秋頃から続いている電気料金の値上げ。2024年5月には、再生可能エネルギーの導入拡大に向けて再エネ賦課金が引き上げられ、ガソリン代の高騰や円安、物価高なども重なり、家計への負担は増える一方です。

月々の固定費を少しでも安く抑えるためには、節電対策が欠かせません。そこでおすすめしたいのが、蛍光灯からLEDへの切り替えです。LEDは、電気料金を抑えられるのはもちろん、CO2量が少なく環境負荷が少ないことから、政府はLED化を推進しています。

今回は、蛍光灯からLEDに切り替えるメリットやデメリットを紹介します。自分で取り付ける際の注意点なども解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

2027年以降、蛍光灯が買えなくなる?

2027年以降、蛍光灯が買えなくなる?

2023年に締結された「水銀に関する水俣条約」では、直管蛍光灯の製造・輸出入が2027年までに廃止されることが決定しました。2027年以降も、すでに販売されている製品の使用や購入は可能ですが、在庫がなくなり次第終了となるため交換用は入手が難しくなります。

蛍光灯の製造と輸出入廃止の背景にあるのが、LEDの世界的な普及。LEDは従来の白熱電球に比べて省エネで長寿命、さらに地球にやさしいため、環境保全の観点からも買い替えが急務となっています。

とはいえ、日本の家庭におけるLED化率は52.8%とグローバル市場(61%)に比べると低い水準にあるのが現状です。今、使っている蛍光灯が問題なく使えている、LEDは価格が高いといった点がLED化が進まない要因となっています。

参考:一般社団法人 日本証明工業会

蛍光灯からLED照明の交換に工事が必要なケースと不要なケース

蛍光灯からLED照明の交換に工事が必要なケースと不要なケース

シーリングライトや蛍光灯からLED照明へ交換する場合、自分で付け替えられるケースと専門業者に依頼が必要なケースがあります。

シーリングローゼットや白熱電球は工事不要

天井に引っ掛けシーリングがあれば、自分でLED照明に交換することが可能です。多くの新築物件には、引っ掛けシーリングやローゼットと呼ばれる配線器具がすでに設置されています。入居してすぐ、工事不要でLED照明を取り付けられます。

安定器がある蛍光灯は工事が必要

安定器が組み込まれている蛍光灯器具は、工事が必須です。オフィスや事務所、学校の教室、駐車場、一般家庭だと台所や脱衣所などで設置されているのを見かけます。

安定器がある蛍光灯器具をLED照明に交換する際は、安定器の取り外しやLED用電源に交換するバイパス工事(配線工事)が必要です。

蛍光灯からLEDに変えるメリット

蛍光灯からLEDに変えるメリット

寿命が長くエネルギー効率が高いLEDライトは、電気料金の節約や維持管理にかかるコストを抑えられるなどさまざまなメリットがあります。照明器具の交換頻度が減ることで、製造や廃棄に伴う環境負荷が軽くなり環境保護にもつながるのです。

寿命が長い

蛍光灯からLEDに換えるメリットのひとつが、長寿命である点です。蛍光灯の平均寿命が6,000〜12,000時間程であるのに対し、LEDは40,000〜50,000時間と4倍以上長持ちします。

仮に1日10時間使い続けても10年以上買い替えの必要がないため、交換の手間も省けて経済的です。

交換の手間・コストが大幅に減る

LEDの長寿命化により、交換頻度が減少し買い替えにかかるコストを大幅に削減できます。使用時間によって異なりますが、蛍光灯は、一般的に2~4年で交換が必要となり、長期的に見るとコストがかさむ傾向があります。

一方、LEDは一度設置すれば少なくとも10年は使用可能なため、買い替えコストを抑えることが可能です。

電気代を節約できる

蛍光灯からLEDに換えると、電気料金の節約になります。LEDの消費電力や使用時間、部屋の広さなどにより異なりますが、LEDと蛍光灯の電気料金を比較してみましょう。

【使用条件】
LEDの消費電力:15W

蛍光灯の消費電力: 30W

1日の使用時間: 5時間

電気料金: 27円/kWh (0.027円/Wh)

【計算式】
電気料金 = 消費電力(W)× 使用時間(時間)× 日数 × 電力料金単価(円/kWh)÷ 1,000

先ほどの使用条件を上記の計算式に当てはめると、LEDと蛍光灯を使用した場合にかかる年間電気料金は、以下のように計算できます。LEDに切り替えることで年間にかかる電気料金を半分まで節約できることがわかります。

LEDの年間電気料金: 約739円

蛍光灯の年間電気料金:約1,478円

虫が付きにくい

紫外線を含まないLEDは、虫が付きにくいというメリットがあります。虫には紫外線に集まる習性があるため、夜に窓を開けると網戸に蛾が寄ってきたりライトの中に虫が入っていたりすることが多く不快に感じる人が多いのではないでしょうか。

LEDに換えれば虫が寄り付かなくなり、虫の侵入を防ぎ夜間も快適に過ごせるようになります。

環境にやさしい

LEDは、従来の蛍光灯と比べて約9割の消費電力を削減できるため、CO2排出量を大幅に減らし、環境への負担を軽減することが可能です。

さらに、鉛や水銀などの有害物質を含まないため、廃棄処分時に土壌や水質を汚染するリスクが低く、環境への負担を軽減できます。

デザイン性が高い

LEDライトは、照明の明るさだけでなく、色温度も自由に設定できます。リビングや仕事部屋は青味がかった昼光色、寝室は温かみのある電球色という具合にシチュエーションに合わせて色味を調整できるのもLEDのメリットです。

最近では、インテリアとしても魅力的な、置き型のスタンドライトやペンダントライト、スポットライトなど、多様な種類のLED間接照明が数多く登場しています。LEDは、単に部屋を明るくするだけでなくインテリアとしても活躍するので、部屋の雰囲気に合わせて照明を選ぶ楽しみも味わえます。

蛍光灯からLEDに変えるデメリット

蛍光灯からLEDに変えるデメリット

「購入コストが割高になる」「工事が必要なケースもある」など、蛍光灯からLEDに交換するデメリットについてみていきましょう。

使う場所が限られる

高温多湿の環境に弱いLEDのデメリットは、使う場所が限られるという点。特に夏場、室温35℃を超えるビニールハウスや湿度80%を超える浴室などでの使用は、LED内に熱がこもりやすく、LEDチップや電源回路の劣化を早め、故障の原因となります。

「チカチカする」「点灯しない」「照明がいつもより暗い」といった症状があった場合、故障・劣化の可能性があるため新しいLEDに交換しましょう。

また、駐車場や庭、玄関ポーチ、バスルームなど屋外でLEDを使う際は、必ず防水タイプを選びましょう。

購入コストが割高

LED電球の価格は、1,000~5,000円程度、LED蛍光灯の場合は10,000円前後が目安です。蛍光灯と比較すると初期費用はやや高めですが、照明の明るさや搭載されている機能によって幅広い価格帯から選ぶことができます。

スマートスピーカーと連携して操作できるタイプや、Bluetoothスピーカー内蔵で音楽を楽しめるタイプ、アレクサ対応のスマート電球など、ライフスタイルに合わせて選べるバリエーションが豊富。

LED照明は、寿命が長く消費電力も少ないため、電気代を含めた総コストは長期的に見るとLED照明の方が安くなります。

白熱灯や蛍光灯に比べて重いものもある

LEDは、電気を光に変換するために半導体と電気回路が組み込まれています。形状やデザインによっては蛍光灯より重いものもあり、天井や壁の強度や設置場所の材質確認は必須です。

ダクトレールにペンダントライトやスポットライトを取り付ける場合、設置する照明器具の重量に耐えられるか、ダクトレールの耐荷重を必ず確認しましょう。耐荷重を超えると、ダクトレールが落下し怪我や破損の原因となる可能性があります。

工事が必要な場合がある

蛍光灯からLEDに交換する場合、照明器具の種類や状態によっては工事が必要になることがあります。工事が必要となるのは、安定器が設置されているケースです。

安定器とは、蛍光灯を安全かつ安定して点灯させるために電流・電圧を制御する装置ですが、LEDには必要ありません。安定器を接続したままLEDを使用すると、無駄な電力を消費してしまうことから、安定器を取り除くバイパス工事(電気配線)が必要です。

ただし、バイパス工事を無資格で行うのは違法行為となり危険も伴うため、電気工事士資格を持ち尚且つ実績が豊富な業者に依頼しましょう。

自分で蛍光灯からLED照明に変える時の注意点

自分で蛍光灯からLED照明に変える時の注意点

蛍光灯からLED照明への交換は、省エネ効果や明るさの向上など多くのメリットがありますが、自分で行う場合はいくつかの注意点があります。

ここでは、特に重要な2つのポイントについて解説します。

シーリングローゼットや天井の形状を確認しておく

多くの家庭では天井照明の取り付けに「引っ掛けシーリング」が採用されていますが、「ネジ止め式」の場合もあります。購入するLED照明がご自宅の天井取り付け方式に対応しているか、事前に確認しておきましょう。

また、勾配天井や傾斜天井などにLED照明を取り付ける場合は、天井の形状や角度に適した製品を選ぶことが重要です。

LED照明は従来の蛍光灯に比べて重いものが多く、天井への負荷が大きくなる可能性があります。特に古い建物や強度に不安がある天井の場合は、事前に天井の耐荷重も確認しましょう。

重量があるLEDは、できれば二人で交換作業を行う

重量があるLEDの取り付け作業時は、天井の高さに合わせて脚立や踏み台などを使い、できれば二人で作業を行いましょう。一人が脚立や踏み台を支えて安定させ、もう一人が取り付け作業を行うことで、より安全に作業を進められます。

やむを得ず一人で作業する場合は、安定した脚立を使用し、無理のない姿勢で慎重に作業を進めましょう。

蛍光灯のLED交換を業者に依頼する工事費用と相場

業者に蛍光灯からLEDへの交換を依頼した場合にかかる工事費用は、一か所につき3,000〜5,000円前後が相場です。ただし、LEDを取り付ける天井の高さや傾斜、ライトの種類、数などによって工事費用は変わります。

\LED交換工事はプロに依頼/

蛍光灯からLED交換を依頼!業者の選び方

蛍光灯からLED交換を依頼!業者の選び方

「追加料金を請求された」「高額なリース契約をさせられた」「工事後の不具合に対応してもらえなかった」など、LED照明の交換工事に関するトラブルは後を絶ちません。業者選びで失敗しないためには、信頼できる業者を見極めることが重要です。

見積もりの内訳が明確

ホームページで格安を謳う業者の中には、後から追加料金を請求するケースもあります。サイトには基本的な作業費用のみを記載し、実際には天井の構造や配線の状態によって追加の作業費用が上乗せされるケースも少なくありません。このようなトラブルを避けるためには、見積書の内訳をしっかり確認することが大切です。

事前に見積もりを依頼し、 LED照明器具や配線器具などの材料費、人件費、諸経費など内訳が載っている業者を選びましょう。

項目別の内訳:材料費(LED照明器具、配線器具など)、人件費、諸経費

使用する製品情報:製品名、メーカー、型番、価格

追加費用の有無: 天井の形状や配線の状況など追加費用が発生する場合の費用目安が記載されている

サポート・補償の充実度

保証期間内における故障した照明器具の無償修理や無償交換など、アフターサポートの充実度も信頼できる業者を選ぶポイントです。

施工後、万が一製品にトラブルや不具合が発生した場合、保証期間内であれば無料で交換・取り付け作業を行ってくれる業者もあります。

保証期間内の不具合に関して無料補償となっていた場合、交換用の製品だけが自宅に届いて設置作業は自分自身で行うということがほとんです。取り付け作業も補償対象に含まれるかどうか、事前に確認しておきましょう。

実績が豊富

ホームページに載っている施工事例や写真、顧客の声などが多いほど信頼性は高く、業者の良し悪しを判断する材料になります。口コミサイトやレビューサイトをチェックし、利用者の意見を参考にするのも良いでしょう。

また、製品の品質、サービス、安全性の高さを証明するISO認証を取得している業者は信頼性が高いです。

ゼヒトモでLED照明交換を行った施工事例

ここからは、ゼヒトモを活用して蛍光灯からLED照明に交換した施工事例をいくつか紹介します。

蛍光灯をLED化でコスト削減&環境負荷を軽減

故障により増えすぎた蛍光灯照明器具をLED化した事例。コスト削減と環境への配慮から、既存の照明器具を利用し、配線のみ加工してLEDを装着する施工を行いました。器具をそのまま使うことでコストを抑えられるだけでなく、産業廃棄物が少なく済み環境への負荷も軽減できます。

マンション共用部の屋外照明をLED化し、居住者の安全性を向上

駐車場、駐輪場、庭園灯といったマンションの屋外共用スペースの外灯をLEDに交換した事例です。LED化することで、駐車場・駐輪場など暗かった場所が明るくなり、居住者の安全性と快適性が向上しました。

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ゼヒトモでLED照明の交換工事業者を探す

最近では、蛍光灯からLED照明に切り替えることが義務化されているという詐欺まがいの勧誘も発生しています。政府は確かに省エネ機器の設置を推進していますが、LED照明への切り替えを義務化してはいません。

悪質な業者に騙されないためにも、LED交換工事の業者を選ぶ際は、以下のポイントを参考に慎重に検討しましょう。

  • 施工実績が豊富
  • 電気工事資格を持ったプロの技術者が在籍
  • 口コミ・評価が高い
  • 見積書の内訳が明確
  • アフターサービスが充実している

「ゼヒトモ」なら、上記のような条件を満たした、実績豊富で利用者からの口コミ評価の高いLED交換工事業者を見つけることができます。ぜひ活用してみてください。

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