近年では、電気代やガス代などの光熱費だけではなく、食材の費用も値上がりが続いています。光熱費をこれ以上節約するのは難しいから、食費で節約を考えている方もいるでしょう。
そのような方におすすめなのが「作り置き」です。本記事では、一人暮らしにおすすめのつくりおきおかずをご紹介します。食材を無駄にせずに使えるので、節約につながるでしょう。
一人暮らしの作り置きにおすすめのおかず
まずは、一人暮らしの作り置きにはどのようなおかずが向いているのか見ていきましょう。
お肉を使った作り置きおかず | ガーリックチキンポークケチャップ味噌ハンバーグドライカレーなど |
野菜を使った作り置きおかず | 野菜の胡麻和えラタトゥイユひじきの煮物酢の物など |
魚を使った作り置きおかず | 自家製ツナエビマヨ魚の南蛮漬けなど |
冷凍保存できる作り置きおかず | キーマカレー生姜焼き西京漬けなど |
作り置きに向いていないおかず・食材
すべてのおかずや食材が作り置きに向いているわけではありません。特に水分が多い食材は傷みやすいので、作り置きには不向きです。
作り置きに向いていない食材やおかずは以下の通りです。
- じゃがいものソテー
- アボカドサラダ
- キャベツともやしの中華炒め
- フライ
じゃがいもやアボカドは傷みやすい食材で、時間が経つにつれ、独特な香りを出したり、変色したりします。
キャベツやもやしは水分が多い食材です。調味料の影響もあり、時間が経つにつれどんどん水分が出てくるので、作り置きには向いていません。
フライものはパン粉を使用します。パン粉は時間が経つとサクサク感がなくなり、しっとりとしてしまうので、作り置きには向いていないでしょう。
作り置きのメリットとデメリット
作り置きはとても便利なのですが、デメリットもあります。ここからは、作り置きのメリットとデメリットをまとめておきます。
【作り置きのメリット】
- 平日の時間に余裕ができる
- 毎日手料理で食生活が乱れにくい
- 洗い物を少なくできる
- コンロなどの掃除が週に1回程度で済む
- 食材を無駄が少なくなる
- 料理に集中できる
作り置きのメリットは何といっても、平日の時間に余裕ができることです。仕事が終わってから料理を作るのは、手間も時間もかかるので、ストレスにつながることがあります。
残業が入ればより時間がなくなるので、自分に仕える時間がどんどん減っていきます。
しかし、作り置きをしておけばメニューを考える手間も、作る手間もかかりません。洗い物も少なく、コンロなどの掃除もしなくて良いので、大幅な時間削減になるでしょう。
自分の時間が持てるようになるので、心にも余裕が生まれやすくなります。
また、毎日手料理なので、食生活が乱れにくいのもメリットの1つです。惣菜やインスタント食品ばかりではなく、栄養バランスを意識した食事ができるので、健康にもつながるでしょう。
余ったおかずはお弁当にも入れられるので、弁当を作る手間や時間の削減にもつながります。
【作り置きのデメリット】
- メニューを考えるのが面倒
- 出来立ての料理が食べられない
- すべての料理が作り置きできるわけではない
- 食材の痛みに注意
- 週末にある程度の時間を確保する必要がある
基本的に作り置きは、仕事が休みの日に行います。仕事が休みの日はゆっくり休みたい方にとっては、作り置きは不向きだと言えるでしょう。
また、すべての料理が作り置きできるわけではありません。上記でも、作り置きに向いていないおかずや食材をご紹介したので、参考にしてみてください。
水分が出やすいものや麺類などの作り置きは難しいので、平日に食べられる料理に限りがでてしまいます。作り置きのメニューが定番化してしまって、料理に飽きてしまうこともあるでしょう。
作り置きが「絶対」というわけではありません。「作り置きをしておかなければいけない」と考えすぎると、よりストレスになる可能性があります。
ときにはテイクアウトやレトルトなどを利用して、適度に手を抜くことも大切でしょう。
一人暮らしの作り置きライフを充実させるためのコツ
一人暮らしの作り置きライフを充実させるためには、いくつかのポイントがあります。
保存容器・フライパンを揃えておく
作り置きに便利な保存容器やフライパンを揃えておきましょう。保存容器や調理器具を揃えるときは、見た目だけではなく、機能性も考えて選ぶことが大切です。
見た目がおしゃれでも、料理の色や匂いがうつりやすい保存容器だと、作った料理の味や香りが前回作ったものと混ざってしまいます。作り置きでも食事を楽しむためにも、色移りや匂いがつきにくい保存容器を選びましょう。
基本的な調理料を用意しておく
作り置きのレパートリーを広げるためにも、基本的な調味料を用意しておきましょう。作り置きに便利な調味料は「酢」と「塩」です。おかずを長持ちさせるためには、水分を抜くことと酸性度を上げることがポイントです。食材は水分から腐敗していきます。
作り置きをする際は、食材から水分を抜くことで長持ちさせることができます。また、作り置きでは塩分を加えるときは塩や醤油で整えましょう。酢をベースとした味付けのおかずもおすすめです。
調理時はしっかり火を通す
食品から水分が出ることでおかずの腐敗が進んでいきます。おかずを長持ちさせるためにも、しっかり火を通して水分を抜くことが大切です。
特に、魚や肉を使ったおかずを作るときは、中までしっかり火を通しましょう。余熱で火を通す作り方は、雑菌が繁殖する危険性があるため作り置きには向いていません。
食材の水気もしっかり切っておく
作り置きにおいて、食材から出る水分は大敵です。できるだけ食材の水分を抜いておくことで、安全に食べられますし、保存期間も長くできます。
【水分の抜き方】
- 野菜…塩を振って数分置いてから水気をしっかり絞る
- 肉や魚…キッチンペーパーなどで水気を拭き取る
水分を取り除くことで、食材の痛みを予防できるだけではなく、味もなじみやすくなります。
冷蔵庫に入れる際は完全に冷めてから
冷蔵庫で保存する際は、完全に冷めてから入れましょう。温かい状態で容器に蓋をすると、容器内に水滴が発生するため、おかずが傷みやすくなります。
ただし、夏場など気温が高い環境の中で常温で保存すると痛むスピードが速くなるので、注意が必要です。夏場に作り置きをする際は、エアコンが効いた部屋で冷ますと良いでしょう。
容器の水滴は拭き取っておく
冷ましてから容器に蓋をしても、内側には水分が発生します。冷蔵庫を開けた際に、容器の内側に水滴が発生しているのを見かけたら、キッチンペーパーなどで取り除きましょう。
汁気のある料理から先に食べる
煮物など水分が多い料理は傷みやすいので、先に食べるようにしましょう。反対に、酢の物や塩をベースとしたおかずであれば長持ちしやすいので、後に回すのがおすすめです。
買い物しながらメニューを決める
節約を意識するなら、買い物しながらメニューを決めるのがポイントです。スーパーによって、その日の特売の食材や安い商品などは異なります。
作り置きの場合は食材を使い切ることがほとんどなので、フードロスがありません。安い食材を使っておかずを作ることで、節約につながるでしょう。
ただし、安いからといって見切り品や割引品はあまりおすすめできません。見切り品や割引品は食材の痛みが早いので、作り置きには不向きです。
電子レンジを使う
作り置きのおかずを作る際に便利なのが「電子レンジ」です。電子レンジを活用することで、狭いキッチンでも効率よくおかずが作れます。電子レンジは、ただ食材を温めるだけではなく、いろいろな使い方ができます。
【電子レンジの便利な使い方】
- マグカップに水を入れて温めればお湯を沸かせる
- 濡らした野菜をラップで包んで温めればおひたしの完成
- ジャガイモやニンジンなどを火の通りにくい食材をレンジでチンすると、時短につながる
- つくねや肉団子などは5分ほど温めれば火が通る
電子レンジを活用すると時短にもつながるので、ぜひ試してみてください。
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