目隠しフェンスは、外からの視線を遮断してプライバシーを確保したり、家の外観を変えるのに役立ちます。さまざまな素材・デザインがあり、住宅の雰囲気に合ったものを選べ、既存のフェンスに後付けもできるので、気軽に取り入れられます。
この記事では、目隠しフェンスを後付けするメリットや素材ごとの特徴、後付けする際のチェックポイントや施工事例などを解説します。目隠しフェンスの施工を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目隠しフェンスと通常のフェンスの違い
目隠しフェンスと通常のフェンスは、役割が異なります。ここでは、それぞれの違いについて解説します。
目隠しフェンスの役割
目隠しフェンスは、道路や周囲からの視線を遮る役割を持つフェンスのことです。高さがあり、フェンス同士の隙間も埋まっているものが多いため、家の中が見えないようになっています。
目隠しフェンスを設置することによって、隣人や通行人に家の中を覗かれても、中を見られずに済みます。そのため、人目を気にすることなくベランダやリビングでくつろげます。
通常のフェンスの役割
通常のフェンスは、道路や隣の家との敷地の境目を明らかにする役割を担うものです。視線を遮る目的で設置されているわけではないため、格子状で隙間があるものが多く、フェンスの中がどうなっているか、外から簡単に見える作りとなっています。
コンクリートブロックの上に設置されている場合が多いですが、高さがないので目隠しとしての機能はあまり期待できません。
目隠しフェンスを後付けするメリット
目隠しフェンスを後付けするメリットは、以下のとおりです。
- プライバシーを確保できる
- 家の外観・デザインが変わる
- 庭・ガーデンのレイアウトとして活用できる
ここでは、目隠しフェンスを設置するメリットについて詳しく解説します。
プライバシーを確保できる
目隠しフェンスを後付けする1番のメリットは、プライバシーを確保できる点です。目隠しフェンスを設置することで、隣の家や道路など、外からの視線を遮断し、家の中のプライバシーを守れます。
特に道路側にリビングがある場合、目隠しフェンスを設置すれば、外からの視線を気にせずにリラックスできるのがメリットです。今までカーテンを閉めたままにしていた方も、目隠しフェンスがあれば、日中はカーテンを開けてくつろげるようになります。
家の外観・デザインが変わる
目隠しフェンスを設置することで、家の外観・デザインを変えられます。目隠しフェンスは、素材や色によってデザインがさまざまです。木製なら温かみがあり、アルミ・スチールならシンプルな雰囲気を演出できます。
フェンスを選ぶ際は、家の雰囲気に合わせたデザインの目隠しフェンスを選びましょう。逆に、外観を一新させたい場合は、家の雰囲気とは全く異なるデザインのものを選ぶのがおすすめです。
庭・ガーデンのレイアウトとして活用できる
目隠しフェンスを後付けすることで、外からの視線を遮断できるだけでなく、庭・ガーデンのレイアウトとしても活用できます。そのため、庭のデザイン性を高めたい方にもおすすめです。
最近では、遊び心のあるデザイン性が魅力の目隠しフェンスも多く登場しており、庭のデザイン性を高めるのに非常に役立ちます。庭・ガーデンをおしゃれにするために目隠しフェンスを後付けする場合は、ウッドデッキと組み合わせたり、ガーデニング商品と併せて設置しましょう。
目隠しフェンスの種類と特徴
後付け可能な目隠しフェンスにはさまざまな種類がありますが、代表的な素材は以下のとおりです。
- アルミ・スチール
- 樹脂
- 木製
素材ごとに特徴が異なるので、理想の住宅に仕上げるために、目隠しフェンスの素材の種類と特徴を理解しましょう。
アルミ・スチール
アルミ・スチールの目隠しフェンスは、シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴です。軽量で耐久性に優れており、多くの住宅に使用されています。最近では、塗装によってデザインのレパートリーも増えており、住宅の雰囲気に合わせたデザインの目隠しフェンスを選びやすいです。
アルミ・スチール製の目隠しフェンスはシンプルで使いやすい素材ですが、カットや継ぎ足しなどは難しいため、自由度が低いデメリットがあります。とにかくシンプルな目隠しフェンスを後付けしたい方には、おすすめの素材です。
樹脂
樹脂の目隠しフェンスは、薄型で軽量な点が特徴です。樹脂であるため腐食せず、長い耐用年数を誇りますが、アルミと比較すると耐久性は高くありません。
樹脂のフェンスは高さ・幅・隙間など、サイズを柔軟に決められる自由度の高さが魅力で、設置場所に応じて適切なサイズの目隠しフェンスを後付けできます。住宅に合わせてカスタマイズしたい方には、最適な素材です。
木製
木製の目隠しフェンスは、木材ならではの温かみや風合いが特徴です。アルミや樹脂などの人工素材では表現できないデザイン性が魅力で、ナチュラルな雰囲気に仕上げられます。木材は加工しやすいため、設置場所に応じて細かくサイズを調整できるのもメリットです。
一方、アルミや樹脂に比べると、耐久性や耐用年数は劣ります。目隠しフェンスは外観の印象を大きく左右するので、デザイン性を重視する方におすすめです。
目隠しフェンスを後付けする費用相場
目隠しフェンスを後付けするには、資材とリフォーム費用がかかります。ここでは、後付けにかかる費用の相場をご紹介していきます。
目隠しフェンスの設置にかかる費用相場
目隠しフェンス単体の価格は、素材によっても大きく異なります。幅1m前後の1枚につき、5,000円〜10万円とピンキリで、フェンスの本体価格と工事費用がかかります。
フェンスの種類別の費用相場は、以下のとおりです。
目隠しフェンスの種類 | 費用相場(10mあたりの本体価格+設置費用込みの金額) |
アルミ製 | 10~30万円 |
スチール製 | 5~10万円 |
木製 | 15~45万円 |
上記はあくまで参考の費用相場ですが、基礎工事から行う場合とすでに基礎ブロックや土台がある場合でも、費用は大きく変動します。目隠しフェンスの後付けにかかる費用は、主に設置の長さやフェンスの種類、基礎工事の有無の3つの要素によって変わるので、具体的な金額を知りたい場合は、業者に見積もりを依頼しましょう。
目隠しフェンスの設置費用を抑えるには
目隠しフェンスを後付けしたいけど、できるだけ費用を抑えたい方には、以下の3つの方法がおすすめです。それぞれについて解説します。
DIYで目隠しフェンスを後付けする
自分でフェンスを選び、後付け工事まで自分で行うことで、費用を大幅に抑えられます。プロの業者に依頼すれば、信頼できる技術で工事をしてもらえますが、工事費用はそれなりにかかってしまいます。
費用を抑えたい方は、目隠しフェンスの購入から後付け工事まで自分でやるのがおすすめです。しかし、ある程度の労力と時間がかかることを理解しておきましょう。専門的な知識がある訳ではないので、失敗する可能性も高く、万が一失敗したら余分な費用がかかってしまう場合もあります。
自分で目隠しフェンスを購入して後付け工事は業者に任せる
DIYにあまり自信がないけどリフォーム費用を抑えたいのであれば、自分で目隠しフェンスを購入して、後付け工事のみ業者に依頼することも可能です。
自分でフェンスを選べば、工事の失敗リスクを減らしながらなるべく価格を抑えたものを選ぶことができます。しかし、業者によってはフェンスの購入と工事はセットでないと引き受けてもらえない場合もあるので、あらかじめ調べてから購入しましょう。
目隠しフェンスの選び方と注意点
目隠しフェンスの後付けは割と簡単に行えるリフォームですが、住宅の印象を大きく変えるので、慎重に選ぶ必要があります。目隠しフェンスを後付けする際のポイントは、以下のとおりです。
- 後付けフェンスは高さ・幅が重要
- 圧迫感を減らすデザインにする
- 風通し・採光性に注意する
ここでは、目隠しフェンスの施工時に注意すべきポイントについて解説します。
後付けフェンスは高さ・幅が重要
目隠しフェンスを後付けする際、高さと幅が重要となります。大人の視線を防ぐためには、180cmほどの高さが必要ですが、室内から見た場合や、敷地の高低差などでも視線の高さは異なります。
サイズを決める際は、目隠しに必要なサイズであることだけでなく、全体のバランスがとれているかも重要です。設置したい箇所に適した高さ・幅を確認したうえで、適切なフェンスのサイズを決めましょう。
また、目隠しフェンスは視線を遮断するため、場合によっては圧迫感が出て空間が狭く感じるリスクがあります。白やベージュなど明るい色のフェンスを選んだり、半透明の光を通す素材を組み合わせたり、視線の高さだけ目隠しフェンスをするなど、圧迫感を減らす工夫を行うことで狭さを感じにくくなります。
風通し・採光性に注意する
目隠しフェンスは、風通しや採光性にも影響があるため、注意して選びましょう。風通しや採光性は、住環境の快適さを大きく左右する重要なポイントです。
特に、フェンスを設置することで室内が暗くなるのではないかと心配している人も多いのではないでしょうか。一枚板ではなく、視線が気にならない程度に隙間のあるフェンスを選ぶことで、光を採り入れられます。
目隠しフェンスの隙間は、風通しの良さにも関係するので、なるべく隙間が確保されている目隠しフェンスを選びましょう。また、風通しが良いことで強風が吹いたとしても風の抵抗が弱くなり、目隠しフェンスが倒れにくくなり、強風対策にもなります。
中には半透明で光を通すタイプもあるので、目隠しをしたいけど風通しや採光が気になる人は、これらの点も考慮して最適なフェンスを選ぶのがおすすめです。
目隠しフェンスの設置方法
目隠しフェンスを設置することで快適な暮らしが叶います。目隠しフェンスを後付けするには、以下の2つの方法があります。
- 新しくフェンスを設置する
- 既存のフェンスに目隠しフェンスを後付けする
ここでは、それぞれの設置方法について解説します。
新しく目隠しフェンスを設置する
新しく目隠しフェンスを設置する場合、基礎工事を行ってコンクリートに支柱を埋めるパターンと、置くだけの簡単な目隠しフェンスを設置する2つのパターンがあります。
基礎工事を行えば、その分強度も上がりますが、DIYで行うのは難しくなるのでプロの業者に頼むのがおすすめです。一方で、置くだけの目隠しフェンスは、平らな場所さえあれば誰でも簡単に設置ができますが、強風や台風の際には倒れてしまうリスクがあります。
きちんとリフォーム工事を行った方が、プロがおすすめの目隠しフェンスを教えてくれ、設置も行ってもらえるので、耐久性の面でも心配がありません。どこに目隠しフェンスを設置したいかによっても異なるので、目的を明確にした上でリフォーム業者に相談するようにしましょう。
既存のフェンスに目隠しフェンスを後付けする
すでにフェンスはあるけど、目隠しフェンスも取り付けたい場合でも、後付けで設置することが可能です。既存のフェンスにそって新たな柱を取り付けて設置するパターンと、ブロック塀の上に取り付けるパターンがあります。
既存のフェンスにそって新たな柱を取り付ける場合、既存のフェンスを撤去する必要がないので、比較的費用を抑えることができます。既存のフェンスの内側に目隠しフェンスを後付けすれば、近隣の方へ工事の許可取り等も不要になるので、気軽に後付けが可能です。
一方で、既存のブロック塀の上に目隠しフェンスを後付けする場合、倒壊を避けるために高さに注意が必要となります。ブロックに柱を取り付けるための穴をくり抜くコア抜き工事が必要となるので、リフォーム業者に依頼するのが一般的です。しかし、ブロック塀の構造によっては目隠しフェンスが後付けできない場合もあるので、事前に業者に確認しましょう。
目隠しフェンスをDIYで設置する方法
目隠しフェンスをDIYで後付けするなら、コンクリートの基礎工事を必要としない方法で行うのがおすすめです。ここでは、目隠しフェンスをDIYで後付けする際のポイントをご紹介します。
柱を立てずに金具や結束バンドで後付けする
金具や結束バンドで固定し、既存のフェンスに目隠しフェンスを後付けができます。結束バンドであれば、工具もあまり必要としないので、簡単に目隠しフェンスを取り付けられます。
しっかりと設置したいのであれば、目隠しフェンスと一緒に専用の金具を購入して取り付ける方法もあります。ネジで取り付けができるので、必要な工具は電動ドライバーのみで手軽に目隠しフェンスの後付けができます。強風や地震などにも耐えられるよう、なるべく多くの箇所で留めるようにしましょう。
置くだけの簡易目隠しフェンスを後付けする
置くだけの簡易タイプの目隠しフェンスは、ホームセンターや通販でも手軽に手に入ります。スタンド式のものや、重りとしてプランターや椅子が下部についているタイプのフェンスなどがあり、気軽に目隠しフェンスを設置できるのがポイントです。
スタンド式のフェンスは、風で倒壊するリスクがあるため、高さのあるものは避けましょう。折りたたみができるものもあるので、用途に合わせた目隠しフェンスを選ぶのがおすすめです。
モルタルで固定して目隠しフェンスを取り付ける
基礎工事が必要な方法で、脚の長い目隠しフェンスを基礎石とモルタルで固定して取り付けます。目隠しフェンスを後付けする位置を決めたあと、穴を掘って基礎石を埋め込み、フェンスの脚を基礎石に建ててモルタルを流し込んで固定します。
自分で好きな場所に基礎を設置できるので自由度が高いですが、きちんと固定ができていないと風に煽られたり、倒壊のリスクがあるので、DIY初心者には難しい方法です。さまざまなリスクを避けるためには、プロのリフォーム業者に依頼しましょう。
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今回は、目隠しフェンスの後付けリフォームについて、メリットやフェンスの素材ごとの特徴、ポイントや施工事例などを解説しました。外構・エクステリア工事は、住宅の印象を大きく変えるため、信頼できるリフォーム業者を見極める必要があります。
- 目隠しフェンスの後付けについて相談したい
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