台風の時、窓ガラスが割れて被害が大きくなるのは避けたいですよね。養生テープや段ボールの応急処置は、ないより安心ですが心配が残ります。
窓ガラスにシャッターがあれば、モノが飛んできても安心できます。窓のシャッターには強風で飛んできた物から窓ガラスを守る飛来物対策と、台風の騒音を軽減する防音対策が期待できます。
窓シャッターは安いものであれば10万円程度で取り付けることが可能です。しっかりとメンテナンスすれば、約10~15年は使用することができるので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか?
台風対策、窓ガラスには何をする?
日本では、夏から秋にかけて台風がたくさん上陸します。台風でよくある被害は、強風による飛来物によって、窓ガラスが割れることです。台風が直撃する前に、植木鉢などの強風で飛ばされそうなものを屋内にしまうという経験をした方もいるのではないでしょうか。
窓ガラスの外側に段ボールやベニヤ板を貼ったり、内側に養生テープを貼ったりといった応急処置も一つの方法です。そうすることで、窓に直接物が当たることを防ぎ、窓ガラスが割れた際の飛散防止効果を向上させることができます。
しかし、これらの対策だけでは、十分な台風対策ができているとは言えません。台風対策をするために、窓ガラスにシャッターがあればより万全な対策となります。
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台風から窓ガラスを守るシャッターの役割
シャッターを取り付けることで、飛来物対策と防音対策をすることができます。台風に備えるなら、これらの対策は必須です。
飛来物対策
台風による風圧や飛来物から窓を守ることができます。窓はある程度の風圧には耐えられますが、飛来物までは防ぐことができません。台風のときは、想像もよらないものが飛ばされることがあるため、窓ガラスが割れる危険性が高いです。
窓ガラスが割れると、ガラスが飛散するだけではなく、空いた穴から雨や風が入ってきます。避けなければいけない事態は、天井が吹き飛ばされることです。シャッターがあれば、そのような被害を防ぐことができます。
防音対策
台風の被害と言えば、飛来物によるものを想像する人が多いかもしれません。しかし、吹き荒れる強風の音や、それによって窓などがガタつく音は、人の不安や恐怖を煽ります。
特に、小さいお子さんのいる家庭や1人暮らしをしている方は注意が必要です。シャッターは、台風によるうるさい風の音を抑えることができます。
窓のシャッターの種類とは
シャッターは機能によって大きく3つに分けることができます。それぞれのメリット・デメリットについて紹介していきます。
クローズタイプのシャッター
多くの人がシャッターと聞いて思い浮かべるのが、クローズタイプでしょう。店舗や倉庫などの入口によく使われているシャッターです。閉めると完全に目隠しできるため防犯性は高いですが、光や風を取り込むことはできません。低予算で設置できることが特徴です。
スリットタイプのシャッター
シャッターにスリットと呼ばれる隙間があるので、採光性が高く、風通しも良いタイプです。そのため、日差しが強いときでも閉めることができます。中には、ブラインドのようにスリットの角度を調整することができるものもあります。ただし、夜間の使用が主な場合は、そのメリットが発揮されません。
電動タイプのシャッター
開閉をリモコンやスイッチで行うことができます。簡単に開閉できるので、手動で閉めるのが大変な人におすすめです。しかし、手動タイプに比べると設置費用が高かったり、停電時に動かなくなったりするなどのデメリットもあります。
シャッターと雨戸の違い
シャッターと同じ役割を担うものとして雨戸があります。雨戸は古くから日本家屋で使われていましたが、シャッターの歴史は浅く、日本で全国的に普及し始めたのは1950年代以降と言われています。
どちらも、台風や防犯対策としては効果的です。しかし、雨戸は収納するための戸袋が必要になることが多く、どうしてもかさばってしまいます。建物の外観に影響を及ぼすため、新築住宅ではデザイン性を重視して、シャッターが採用されることがほとんどです。
ただし、雨戸の方が住宅のデザインにマッチする場合もあり、シャッターよりも設置費用が抑えられることから、雨戸を選ぶ人もいます。
雨戸の種類
雨戸は開き方によって2つのタイプに分けられます。
引き戸タイプ
昔ながらの日本家屋でよく見られる、雨戸を引いて戸袋に収納するタイプです。戸袋を設置する場所がないと設置できません。そのため、住宅のデザインに合わないこともあるでしょう。また、開閉に時間と手間がかかるので大変です。ただし、その分費用は安く抑えることができます。
折れ戸タイプ
ヨーロッパなどの洋風の家で多く見られる、真ん中から両端に向かって折りたたむように開くタイプです。戸袋が必要ないので、引き戸タイプに比べると、設置する難易度は低く、開閉も楽になります。また、デザイン性も高く、家全体で統一感を出しやすいです。しかし、雨戸自体は常に外にさらされることになるため、劣化が早くなります。
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シャッターや雨戸を取り付ける費用、費用相場は?
シャッターを取り付ける際の費用や注意点について説明します。
シャッター取り付け、雨戸取り付けの費用
シャッターや雨戸の取付にかかる費用は、数万円~数十万円です。(本体価格と工事費用を合計した目安になります。)雨戸は、引き戸よりも折れ戸の方が費用が高くなる傾向があります。
本体価格は以下の2つの条件によって変わります。
・窓のサイズ
・素材の種類
窓のサイズが大きくなると、価格は上昇します。特に窓の横幅が広くなると、価格が跳ね上がるので注意が必要です。窓の縦幅が長くなっても、それほど価格は上がりません。窓の価格は、窓のサイズで細分化されています。シャッターを取り付ける際には、取り付ける窓のサイズを正確に把握しておきましょう。
素材の種類は、主に以下の4つです。
・スチール製
・アルミ製
・ステンレス製
・木製
木製の場合は素材によって価格はピンキリになります。木製以外では、一番安いスチール製が一般的です。価格の高いアルミ製やステンレス製は、腐食しにくく、高級感があるという特徴があります。
工期
種類によりますが、雨戸や手動シャッターであれば1台1~2時間で終わることが多いです。ただし、電動シャッターの場合は、取り付ける際に電気工事が必要になるため、最低でも1台2時間はかかります。
注意点
シャッターや雨戸を取り付ける際に一番注意すべきことは、実際に取付が可能なのかどうかです。以下のような場合は取り付けられないことがあるので注意してください。
・窓が高い位置にある(戸建の3階以上、マンションの高層階)
・窓サッシの幅が狭い
・窓の周りに設置するスペースが確保できない
取り付けられるかどうかの判断は難しいです。業者によっても可能な場合と不可能な場合があるので、複数の業者に調査や見積もりをしてもらうと安心です。
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窓シャッターの寿命、チェックポイント
シャッターの寿命は軽量タイプで約10年、重量タイプで約15年です。しかし、使用頻度が高かったり、日頃のメンテナンスを怠ったりすると、寿命はさらに短くなります。シャッターの寿命が近づいているのかを判断するチェックポイントを紹介します。ひとつでも当てはまるものがあれば、メンテナンスや修理を行った方がいいでしょう。
異音がしないか?
シャッターを開閉するときに、「キーキー」や「ガラガラ」といった音がなる場合は要注意です。シャッターを巻き上げるスプリングが経年劣化したり、シャッター自体がゆがんだりしているかもしれません。この状態のまま使い続けると、悪化してシャッターが開閉できなくなることがあります。
スムーズに動くか?
異音がする状態がさらに悪化すると、シャッターの動きが悪くなったり、上げるときに重さを感じるようになったりします。これは、内部の部品が劣化しているか、レールにゴミや汚れが溜まっていることが主な原因です。これを防ぐためにも定期的なメンテナンスが必要になります。
塗装がはがれていないか?
木製以外のシャッターは、腐食や劣化が進むと、塗装が剥げたり、サビてきたりします。これはシャッターの劣化が激しく、もろくなっているサインです。放置していると、台風が来たときに壊れてしまう可能性があるので、早急に修理をしましょう。
シャッターのメンテナンス方法
シャッターを長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが必要です。簡単にできる2つのメンテナンス方法を紹介します。
シャッター周囲の掃除をする
シャッターの表面やレールにゴミや汚れが溜まると、劣化や故障の原因になります。定期的に掃除をして、スムーズに動く状態を維持しましょう。
・シャッターの表面は、柔らかいブラシを使って、傷つけないように優しく汚れ落とします
・レールに溜まった汚れは、歯ブラシなどを使って落とします
・汚れがしつこい場合は、中性洗剤を水で薄めてつくった洗浄液を使います
・汚れを落とし終わったら、サビないように雑巾でしっかりと拭いて乾燥させます
シャッターレールに潤滑油をかける
部品が劣化しておらず、レールに汚れが溜まっていないのに、シャッターの動きが悪いのは、潤滑油が足りていないからかもしれません。
その場合は、レールにシリコンスプレーを吹きかけましょう。吹きかけたら何回かシャッターを開閉して、潤滑油を馴染ませます。ポイントは、吹きかける前に掃除をしておくことです。
シャッターが壊れたときは?
シャッターが壊れたと思ったら、まずは上記のメンテナンス方法で症状が改善するか試してみてください。それでも、改善が見られない場合は、専門の業者に相談しましょう。自分で無理矢理直そうとすると、症状を悪化させたり、シャッター自体を壊してしまう可能性があります。
ただし、台風が原因でシャッターが壊れた場合、修理費用に保険が適用されることがあります。該当するのは、火災保険の中の風災保険です。まずは、自分が加入しているプランを確認しましょう。
賃貸の場合も、借主に過失がないと判断されれば、修理費用は貸主が負担することが多いです。
どちらにせよ、手続きや連絡は早めにしましょう。もたもたしていると、補償の対象期間を過ぎてしまったり、賃貸の場合は貸主に悪い印象を与えたりするかもしれません。
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