みんなで盛り上がる時にぴったりなカラオケ。上手に歌えたら、楽しさも倍増すると思いませんか?まずは歌の基礎を身につけてはいかがでしょうか。今回は歌の基本要素や効果的な練習法を詳しくご紹介します。カラオケの点数を上げたいという方も、ぜひチェックしてみてください。
目次
歌の上達に必要な要素
音楽には、基本的な3つの要素があります。
1.リズム:リズムとは規則的に鳴る音の塊を指します。
2.メロディー:メロディーとは音楽的にまとまりのある高低の変化を伴う一連の変化を指します。
3.ハーモニー :ハーモニーとは和音の進行や組み合わせを指します。
歌の練習では、これら3つをバランスよく訓練することが必要です。個人差はありますが、基礎をきっちり身に付けるのに1年ほどかかると言われます。
リズム感を身に付ける
カラオケの採点でも、リズムを合わせて歌うことは大切です。リズムには表と裏があり、違いをきちんと把握しておきましょう。
表:ワン、ツー、スリー、フォー
裏:ワン、エン、ツー、エン、スリー、エン
裏とは、このエンド拍と呼ばれる「エン(and)」の部分を指します。裏拍を数える練習で、リズム感は習得できるでしょう。曲のリズムに乗れれば、安定した歌唱につながります。
具体的な裏拍のリズム感を鍛える方法をご紹介します。
メトロノームで裏拍を数える
メトロノームは時間通りに演奏できるようリズムを数える機械です。昔ながらの振り子式から、細かい設定もできるデジタル式、最近ではアプリやyoutubeでも簡単に見つかります。
これを用いて、裏拍で手を叩く練習をします。慣れてきたら、徐々に速いテンポにするのが良いでしょう。
裏拍を意識して音楽を聴く
普段に取り入れやすいのが、この方法です。リズムの取りやすいビートを含んだ音楽がおすすめです。じっくり聴いていると、リズムを刻むドラムの音を聞き分けられるようになってきます。1曲最後まで裏拍を数えられたら、リズムに関しては自信を持ちましょう。
リズムを数える
リズムを手拍子で数えてみましょう。足で表拍をとりながら、手拍子で裏拍を数えるのもオススメです。工夫をしながらご自身の数えやすい方法で練習してみてください。
メロディを養う
歌で最も大切なのはメロディーです。例えば、カラオケDAMでは100点中40点を音程が占めます。重視される音程を正確に出すには、音域差に注目をするのがポイントです。実際に音程を鍛える方法を3つご紹介します。
原曲を聴く
まず、お手本を知って近付けていくことが大切です。歌手の発声に注目して原曲を聴きます。また、自分の苦手な音程の改善につながるでしょう。原曲を聴く時は歌詞やリズムを意識すると、音程も取りやすくなります。
原曲と一緒に歌う
原曲と一緒に歌うと、音程やリズムのズレが分かって修正しやすいです。最初は歌詞なしのハミング(鼻歌)から始めるのが効果的です。ハミングは音程に意識を向けて練習するのに最適です。
ハーモニーを鍛える
音感教育の創始者が提唱する「分離法」と呼ばれる方法があります。具体的には、和音(3音以上のまとまり)から特定の音を1つ取り出すことです。
例えば、「ドミソ」なら「ミ」の音に意識を向けながら和音全体を歌います。このように、和音の特定の音を探し、溶け込むように歌うことで基礎的なハーモニー感覚を養えます。この練習を攻略すれば、カラオケで他の人の歌に上手にハモることも可能です。
簡単にできる発声練習3選
発声練習はスポーツでいうストレッチにあたります。しっかりと発声練習をすることで、喉にかかる負担を和らげ、歌いやすくなります。ここでは1,リップロール2,腹式呼吸3,ビブラートの3種類を紹介します。
1.リップロール
リップロールとは口を閉じた状態で唇をプルプルと震わせることで、空気を吐き出す練習法です。
唇の力を抜いて、息をまっすぐ吐くのがコツです。この練習によって、声帯を開き、高い音が出しやすくなります。
2.腹式呼吸
腹式呼吸は背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込みます。このとき、丹田(おへその下)に空気を貯めるイメージでお腹を膨らませます。
つぎに、口からゆっくり息を吐き出します。お腹をへこませながら、吸った時の倍の時間をかけて吐くのがポイントです。
普段行う胸式呼吸と異なり、歌う時に喉に力が入らないので、発声が楽に出来ます。
3.ビブラート
ビブラートとは歌のフレーズ終わりに一定の音と感覚で声を揺らすことを指します。ビブラートを使うと歌唱表現の幅が広がり、音に響きが出て強調されます。また、音に表情がつくので歌が上手く聞こえます。
ビブラートのかけ方3種類を紹介
①横隔膜を揺らしてかけるビブラート 腹式呼吸を使ってビブラートの揺れと幅を調節します。3種の中でも最も自然なビブラートで理想的です。
②喉を揺らしてかけるビブラート 初心者でも短時間の練習で習得可能です。喉で震わせながら「う~ら~め~し~や~」と言ってみてください。自然とビブラートのイメージが掴めると思います。
③顎・口を動かしてかけるビブラート 顎を動かすビブラートは演歌歌手がよく用います。スローテンポな曲では比較的用いやすい方法です。
ビブラート練習法
①ドギーブレス 犬が暑い時に舌を出しながら呼吸するイメージで息を吐きます。この時に、肺の下に横隔膜を意識することが大切です。ビブラートのポイントはとにかくリラックスして、力を入れないことです。
②「あ」を言い直すトレーニング 無理のない音程と音量で行います。
この時に、「あ」が途切れないようにします。慣れてきたら徐々にテンポを上げます。 スピードをアップした時に気を付けたいのは3点です。
1.顎を動かさない:奥歯を少し噛んで練習すると固定されます。
2.舌を動かさない:鏡で確認しながら練習します。
3.音色を変えない:ビブラートの途中で音色が変わってしまう方は裏声で練習をしましょう。裏声を出すことで音色の変化を最低限に抑えられます。
点数を上げたい方必見!採点の要素
カラオケの採点要素は5種類に分かれます。例えば、カラオケDAMでは音程、安定性、表現力、リズム、ロングトーン&ビブラートです。各100点で総合点がつきます。
4つの加点要素
歌の加点要素には4種類あります。こぶし、しゃくり、ビブラート、フォールです。それぞれの要素のコツを知って、歌に入れてみましょう。
こぶし
民謡や演歌を歌う際に、楽譜に表記されない「節回し」が由来です。こぶしを漢字で書くと「小節」となります。 こぶしのコツは2点あります。
①母音を2回歌います。「私にぃい~」のように2回繰り返すことで自然とブレを作れます。
②実際にこぶしを握ります。手に力を入れることで、力強い声を出せます。
しゃくり
しゃくりは低音から高音へ滑らかに声を出す方法を指します。コツは滑らかに素早く疑問形で尋ねるように音程を上げることです。
しゃくりはビブラートやこぶしよりも簡単です。しゃくりを使うと歌に深みと滑らかさが増します。さらに、歌に感情をのせやすいというメリットがあります。また、少し低い音程から音を出すことで声帯への負担を減らし、スムーズに歌えます。
フォール
フォールは、伸ばした音の最後で音程を少しだけ下げるテクニックです。音程を下げすぎてしまうと音が外れたと認識されるので注意が必要です。
①歌手の歌い方を真似ます。練習曲はご自身の好きな曲で構いません。最初はご自身の歌いやすい高さで練習を始めて、徐々に元の音に近づけましょう。
②あくびの出し方を真似します。あくびをイメージするとリラックスした状態になります。余計な力を入れることなく、声が滑らかに出ます。
自宅でカラオケ!アプリ3選
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