ステンレスキッチンにリフォームしたい時、汚れやすいかどうか、掃除はしやすいかどうかという点は非常に重要です。また、シンクやワークトップ、収納などの使いやすさについても知っておくべきでしょう。この記事ではステンレスキッチンのメリットや費用相場、選ぶ際に重視したいポイントとおすすめのメーカーについて詳しく紹介します。
株式会社ホーダイホーム
ステンレスキッチンのメリット
ステンレスキッチンはデザイン性や機能性に優れたキッチンです。中でも、シンクや天板の素材がステンレスでできており、キッチンの扉、キャビネットなどが全てステンレス製のキッチンを「オールステンレスキッチン」と呼びます。
キッチンに使用される素材は、人造大理石や人工大理石、ホーローなどがありますが、ステンレスキッチンは、耐久性に優れており掃除がしやすく、機能性が高いうえリーズナブルです。
どのようなメリットがあるのか、詳しく理解しておきましょう。
耐久性がある
傷や錆に強く、長持ちします。ステンレスは表面に「不動態皮膜」という酸化皮膜を形成するため、傷が付いても時間とともに自然修復するという性質を持っています。もし傷ついてしまっても、傷が広がったり深くなったりしないのがステンレスの持つ特長です。
使い始めに傷を見つけたとしても、使い込んでいくと傷が目立ちにくくなるので心配はいりません。
耐熱性に優れている
ステンレスの耐熱温度は、約700℃~800℃です。そのため、ステンレスは飲食店の厨房にも使われています。熱い鍋をステンレスの上においても、ステンレスが焦げ付いたり変形したりする事はありません。
大理石やホーローの天板の上には、熱したフライパンや鍋などを置く事はできませんが、ステンレスなら調理中も安心して置けるのがメリットです。鍋敷きを用意しなくてもサッと脇に置いておけるのは非常に便利だと言えるでしょう。
衝撃に強い
ステンレスは衝撃に強く、特に平面では力が加わってもひび割れたり欠けたりしないという特性を持っています。誤って物を落としてしまっても、破損する心配がありません。
キッチンでは重い調理器具やお皿などを動かす頻度が高くなりますが、ぶつけても凹まないので安心感を得られるでしょう。破損してしまった場合は修理しなければなりませんが、ステンレスならその必要がなくなり、頻繁にリフォームせずに済むのでコストカットにも繋がります。
臭い移りがなく衛生的
ステンレスは汚れや臭いがつきにくい素材です。キッチンでは、魚や肉、香りのあるスパイスなど、さまざまな食材や調味料を使います。その際に、強い臭いがキッチンに残ると、次の料理の妨げになるでしょう。
キッチンに臭いが残り続けると、他の食材と混ざって不快感を覚えるだけでなく料理にも悪影響が及んでしまいます。そのため、キッチンに臭いがつきにくい事は非常に重要です。ステンレスキッチンなら、カビも生えにくいため衛生的な状態を保てます。
デザイン性が高い
ステンレスキッチンはデザイン性が高く、デザインのバリエーションも豊富です。
オールステンレスキッチンは洗練された雰囲気を演出しますし、木目調のデザインと組み合わせた場合はぬくもりを感じられるキッチンにする事も可能です。部屋のインテリアに合わせて最適なデザインを選べるのは、非常に優れている点だと言えるでしょう。
掃除がしやすい
ステンレスは汚れを吸い取りにくいという性質を持っています。そのため、水や汁などが跳ねても濡らした布巾で簡単に拭き取れるのがメリットです。天板とシンクの間に継ぎ目がないオールステンレスキッチンであれば、隙間に汚れが詰まらないため掃除がしやすくなります。
もし酷く汚れてしまっても、クレンザーや重曹などを使えば磨き落とせるので安心して使えるでしょう。しっかりと水垢を拭き取っておけば、常に綺麗な状態を保てます。
ステンレスキッチンのデメリット
ステンレスキッチンは便利な点が多い一方で、デメリットも持っています。リフォームする際には、使いやすくするためにあらかじめ把握しておきましょう。
水垢や石鹸のカスの汚れがつく
ステンレスキッチンを毎日使い続けると、水垢や石鹸のカスの汚れがつき、表面に白い汚れが溜まっていきます。
水には、マグネシウムやカルシウムなどが含まれていますが、シンクにそのまま放置した水滴などの水分が蒸発し、ステンレスの表面にミネラルだけが残った状態が水垢と呼ばれるものです。
水垢や石鹸のカスの汚れ対策としては、水滴が残らないようにこまめに拭いて掃掃除する事が挙げられます。水垢がついてしまっても、クレンザーや重曹、研磨剤などで掃除をすれば簡単に落とせるので極度に神経質になる必要はありません。
経年で光沢が弱くなる
ステンレスは、年数が経つと光沢が弱くなります。
光沢を保つためには、こまめに水分をふき取り水垢や錆びがつかないようにするのが大事です。また、表面に傷がつきにくい加工がしてあるステンレスを選んだり、傷つき防止の保護フィルムを貼り付けると、光沢が長持ちします。
しかし、光沢が弱くなったステンレスキッチンも、また違った風合いが出てくるので、光沢がなくなる事は必ずしも悪いとは言えません。
もらい錆びの可能性がある
ステンレスは錆びにくい素材ですが、底の錆びた鍋やスチール缶などのように他の金属類を置きっぱなしにすると、その錆びが天板に移る事があります。また塩素性漂白剤や塩分などの付着も、もらい錆びの原因のひとつです。
もらい錆びを発生させないためには、シンクを使ったら洗って表面を拭いておきましょう。クレンザーを使って優しく擦るのも効果的です。ただし、擦る時に力を込めると傷つきの原因になるため注意しましょう。
シンクに何も置かなければ、もらい錆びが発生する事はありません。錆びや水垢を防止するコーティング剤をシンク全体に塗布する事も効果的です。
ステンレスキッチンのおすすめメーカー9選
ステンレスキッチンを取り扱っているメーカーは数多くありますが、ここではその中でも特に人気がある有名メーカーを9社紹介します。
クリナップ
クリナップは1949年創業の、キッチンを中心とした水回りの商品のメーカーです。
「CENTRO」(セントロ)
価格:902,700万円~
参考画像:クリナップ「CENTRO」
クリナップの最高級ステンレスキッチンは、「CENTRO(セントロ)」というモデルで、シンク全体に美コート加工が施されており、排水口部分まで汚れから守ります。頑固な油汚れを水だけで綺麗に落とせるのも大きなメリットです。
CENTROは硬質なセラミックコーティングなので、細かい傷が付きにくいという特徴を持っています。また、落ち着いた色味の質感も空間に馴染みやすく魅力的です。
キッチンの中心に立つ人のために設計されており、随所に使い勝手をよくするための工夫がされています。
【CENTROの口コミ】
・清潔な状態を保ちやすい
・調理道具をたくさんしまえて、後片付けも楽にできる
「STEDIA」 (ステディア)
参考画像:クリナップ「STEDIA」
また、ステンレスキャビネットキッチンの「STEDIA(ステディア)」も販売されています。
STEDIAは、天板や扉、サイドパネルまで自由にコーディネートできるため、イメージ通りのキッチンになるでしょう。オールステンレスにすることも可能です。
シンク全体に美コート加工されており、カビやサビ、汚れにも強いため、掃除もしやすく、耐久性もあります。調理中に使う水によって自然にゴミが排水溝に流れる「流レール」で、「汚れにくく洗いやすい」シンクを実現しているのも使いやすいポイントです。
【STEDIAの口コミ】
・デザイン性も収納力も優れている
・シンクが立てる音が静かで気にならない
ステンレスの美しさを活かしたキッチンとして、「rakuera(ラクエラ)」も販売されています。
ワークトップ全体の表面にドット柄コイニング加工が施されており、細かなドット形状が擦れ傷を防いで目立ちにくくするのが特長です。家具調のデザインにこだわっているモデルなので、空間との親和性を重視する人はぜひチェックしてみてください。
【rakueraの口コミ】
・他のモデルよりも比較的安価
・インテリアとの親和性が高くデザイン性がある
ナスラック
ナスラックは1960年創業の、キッチン、システムバス、洗面化粧台、収納家具、室内建具などを扱う住設建材総合メーカーです。
「SESPA」 (セスパ)
参考画像:ナスラック「SESPA」
ナスラックでは「SESPA(セスパ)」というオールステンレスキッチンが人気を集めています。丈夫でサビにくく、耐熱性にも優れているところが使い続けやすい特長です。また、ワークトップやシンクに継ぎ目がないため、掃除がしやすく衛生的なのも嬉しいところでしょう。
スタイリッシュなデザインで、扉のカラーバリエーションが44色もあるため、どのようなキッチンの雰囲気にも合います。
【SESPAの口コミ】
・シンプルで無駄がない
・見た目が良いし掃除が楽にできる
「BAZERO」(バゼロ)
参考画像:ナスラック「BAZERO」
「BAZERO(バゼロ)」というステンレスキッチンはセラミックワークトップがスマートな印象を与えつつ、ホワイトカラーの人造大理石シンクがネオクラシックな雰囲気を演出してくれるタイプのステンレスキッチンです。
フロアの足元にはオプションでLED間接照明をつけられるため、デザイン性にも優れています。
【BAZEROの口コミ】
・広々としていて使いやすい
・コンロやシンクまわりが汚れにくい
「BELLFLOWER」(ベルフラワー)
参考画像:ナスラック「BELLFLOWER」
「BELLFLOWER(ベルフラワー)」というキッチンは壁付けキッチン・対面オープンキッチン・カスタマイズ型オープンキッチンの3タイプから選べます。キッチン収納や背面収納、吊戸棚など収納面も充実しているため機能性に優れているのが特長です。
引き手とハンドル、シンクカラーもそれぞれ5つのバリエーションから選択できるためステンレスだけでは味気ないという人にもぴったりだと言えます。
【BELLFROWERの口コミ】
・引き出しを引く時に力がいらない
・敷物がいらず、油汚れが拭き取りやすいので扱いやすい
サンワカンパニー
サンワカンパニーは1979年創業の、キッチン、洗面台、洗面ボウル、バス、タイル、建具等を取り扱っているメーカーです。
「GRAD45」(グラッド45)
参考画像:サンワカンパニー「GRAD45」
「GRAD45(グラッド45)」は、デザインや機能性などサンワカンパニーのこだわりを詰め込んだオールステンレスキッチンです。無駄をそぎ落としたシンプルなキッチンで、素材の上質感を引き立たせています。
小口が見えないように留め加工仕上げや、作業性を高めるために足元の巾木を少し奥に入れるなどの工夫が満載です。
本体カラーはステンレスヘアライン、ステンレスバイブレーション、ステンレスブラックの3色があります。ステンレスブラックのキャビネット内部はブラックではなく、ステンレスです。
【GRAD45】の口コミ
・他メーカーにはないおしゃれさがある
・収納しにくいというデメリットがある
「OSSO」 (オッソ)
参考画像:サンワカンパニー「OSSO」
「OSSO(オッソ)」は、オールステンレスのシンプルなフレームキッチンです。フレームキッチンはインテリア性も高く、通気性もよいためキッチンを清潔に保てます。棚板の追加や収納の設置など、アレンジも自由自在です。
【OSSOの口コミ】
・シンプルな構造で衛生面に優れている
・複数口のコンロが付いているが、小さい鍋やパンしか置けない
「ステンレスシェルフW1500」
参考画像:サンワカンパニー「ステンレスシェルフW1500」
「ステンレスシェルフ」は6種類のサイズバリエーションが展開されており、使う人のスペースに合わせやすいというメリットを持っています。壁面固定金具が見えないタイプなので、すっきりとしたデザインです。
ステンレスキッチンとしてはもちろん、リビングの飾りなどとしても活用できます。
【ステンレスシェルフW1500の口コミ】
・奥行きと強度に強みがある。
・側面には磁石がつかないので要注意。
エイダイ
エイダイは1946年創業の、住宅資材及び木質ボードの製造・販売をしている会社です。
「ピアサスS-1ユーロモード」
参考画像:エイダイ「ピアサスS-1ユーロモード」
「ピアサスS-1ユーロモード」は、欧州のデザインと日本の機能性を融合させたシンプルなデザインキッチンです。
上質なステンレスの素材と精度の高い加工技術で、美しいワークトップや滑らかなキャビネットの動きを実現しました。衛生的で、耐久性のあるキッチンとなっています。
【 ピアサスS-1ユーロモードの口コミ 】
・ステンレスの質が高く、細部にもステンレスが使われている。
・天板が薄いため大きな食洗器を入れられる。
「ゲートスタイルキッチンS-1」
参考画像:エイダイ「ゲートスタイルキッチンS-1」
「ゲートスタイルキッチンS-1」は、カスタマイズ性が高いのが特徴です。ステンレスフレーム構造になっているため、キャビネットや食器洗い機などを組み込めます。
風通しがよく、掃除しやすいので清潔な環境をキープできるモデルです。どのような雰囲気の空間にも合うようにキッチンを設計できるため、世界にひとつのキッチンが手に入るでしょう。
【ゲートスタイルキッチンS-1の口コミ】
・シンプルなフレーム構造によるデザインが魅力的。
・カスタマイズなしでも収納機能が充実している。
「ラフィーナネオ」
参考画像:エイダイ「ラフィーナネオ」
「ラフィーナネオ」はシンプルさを追求したシンク形状が特徴です。独自の技術である「スリーレイヤードシンク」は、上段の調理プレートや中段の水切りプレートを組み合わせれば広々とした調理スペースとしても活用できるという利便性の高さがメリットとして挙げられます。
屈まなくても楽に収納できる収納スペースであるインナーポケットも使いやすくて魅力的です。使い勝手に合わせて配置変更も可能なので、より便利にカスタマイズできます。
【 ラフィーナネオ の口コミ】
・シンクの溝に水がたまりにくい
・表面加工が傷や水垢を防ぐ
トーヨーキッチン
トーヨーキッチンは1934年創業で、システムキッチンなどの住宅用水回り設備機器の製造、販売及び輸出入の会社です。
「iNO」(イノ)
参考画像:トーヨーキッチン「iNO」
トーヨーキッチンのハイエンドモデルの「iNO(イノ)」は熟練の手技で一つひとつが職人によって作られています。シンプルかつおしゃれで、機能性も兼ね備えた「iNO(イノ)」は、リビングのインテリアに合わせた引き出し収納やキッチン扉などの選択も可能です。
調理台とシンクが一体化しており、シンクの中で調理が完結する「ゼロ動線のシンク」なども選べます。ワークトップは、トーヨーキッチン独自のステンレス加工を施し、傷がつきにくく目立ちにくいのが特長です。
【iNOの口コミ】
・シンク内で調理ができるので掃除の手間が省ける
・シンクが広いため細かな整理が必要ない
「PORTO」 (ポルト)
参考画像:トーヨーキッチン「PORTO」
「PORTO(ポルト)」はワークトップはチタン仕上げを施し、あえて表面にひっかき傷のような加工をする事で使い込んだようなあたたかみのあるデザインに仕上がっています。ブランド独自のクオリティコンセプトに基づいて開発された、永く美しさをキープできる特殊なプレスパターンによって細かな傷がついても目立ちません。
傷や汚れ、耐水性に優れているキッチン扉を採用しており機能性も抜群です。リアルな質感や色彩も楽しめる、デザイン性の高さも高評価に値する部分だと言えます。
【PORTOの口コミ】
・ワークトップが広い
・インテリア性が高い
トヨウラ
トヨウラは1945年に創業した板金や研磨、金属加工などの幅広いニーズに応える工場を持つ開発力が高い会社です。
「シェルフキッチン」
参考画像:トヨウラ「シェルフキッチン」
「シェルフキッチン」はステンレス製のワークトップとワイヤーシェルフの質感を楽しめる組み立て式のシンプルデザインのキッチンです。輸入食洗機や浄水器一体型水栓、加熱機器なども取り入れつつも、価格を抑えています。
ワイヤーシェルフ部分は全8色とカラーバリエーションが豊富で、トヨウラならではの最先端技術を集めた至高のモデルです。
【シェルフキッチンの口コミ】
・掃除がしやすく視覚的にも美しい
・ステンレスの加工技術が高い
「ステンレス フレームキッチン」
参考画像:トヨウラ「ステンレス フレームキッチン」
「ステンレス フレームキッチン」はすっきりとした質感を持つステンレス面を使用しており、シンプルさを追求したデザインのキッチンです。キッチンの下部がオープン仕様になっているため、使い勝手がよい構造になっています。シンクやキッチンの幅、奥行きや高さなどを自由にカスタマイズできるモデルです。
【ステンレス フレームキッチンの口コミ】
・掃除がしやすく視覚的にも美しい
「ミニマルキッチン」
参考画像:トヨウラ「ミニマルキッチン」
「ミニマルキッチン」は必要最小限の機能を備えているコンパクトなキッチンです。サイズオーダーや、引き出しや棚板を設けるなどの仕様変更も承っているのでカスタマイズ性が高くどのような場所でも活躍します。
【ミニマルキッチンの口コミ】
・シンクやワークトップ以外にもこだわりたい場合におすすめ
リクシル(LIXIL)
リクシルはキッチンだけでなくシャワーやトイレなども幅広く開発している会社です。その技術力の高さは国内にとどまらず、現在では世界150か国以上で事業を展開するグローバル企業となっています。
「RICHELLE」 (リシェル)
参考画像:リクシル「RICHELLE」
「RICHELLE(リシェル)」は手をかざすだけで吐水・止水するタッチレス水栓を搭載しており調理中にストレスを感じさせません。ひろびろWサポートシンクは2段のレーンと2種類のプレートを立体的に活用でき、下ごしらえや後片付けなどを効率的に行えます。
もちろんステンレスの特性である傷付きにくさや汚れの拭き取りやすさなども兼ね備えているため、ステンレスキッチンとしての機能性を求めている人にもおすすめのモデルです。
【RICHELLEの口コミ】
・熱い鍋やパンを直接おいても平気
・セラミックトップだと表面がざらついておりサッと拭けない
「Shiera S」 (シエラS)
参考画像:リクシル「Shiera S」
「Shiera S(シエラS)」のシンクは、中のお手入れも周囲の片付けもはかどる設計になっています。汚れがスムーズに流れる形状とゆとるがあるポケットサイズで、シンクをいつでもすっきりとした状態に保てる構造です。
底面の傾きが左右の両端に向かって大きくなっているため、水が広がりにくくなっているためシンク内のどこからでも効率よく排水できます。大きなポケットが付いているのでシンクまわりが綺麗に片付けられる広さがあるのも便利な点です。
【Shiera S の口コミ】
・収納力が抜群
・水栓がハンズフリーなので簡単に水を流せる
IKEA
IKEAは「より快適な毎日を、より多くの方々に」というビジョンを掲げて社会に貢献している会社です。製品のラインナップが豊富である事や、手ごろな価格で手に入れられる事などを強みとしています。
「METOD」 (メトード)
参考画像:IKEA「METOD」
「METOD(メトード)」はスムーズに動くフルオープンタイプの引き出しです。厚さ18mmの頑丈なフレームを採用しているため、凹んだり欠けたりする心配がありません。
引き出しとキャビネットフレームがセットになっている商品なので、組み合わせて使用します。水栓がついているアイテムではありませんが、理想のステンレスキッチンづくりの役に立つ事は間違いないでしょう。
【METODの口コミ】
・重厚感があり見た目がスタイリッシュ
・価格以上に価値がある
マツオカ製作所
マツオカ製作所はオーダーメイドキッチンとキッチンリフォームに特化した職人が集まっている会社です。中でもステンレスキッチンの製作に力を入れており、自社工場でステンレスをつくっています。
参考画像:マツオカ製作所「アイランドキッチン」
シンクをアイランド型にする事で、調理中に家族との会話を楽しめる設計になっています。一方でコンロは業務用のものを壁側に配置して使いやすさを重視するという一風変わったつくりのアイランドキッチンです。
ステンレスキッチンは洋風のリビングやダイニングだけでなく、和室にもマッチするデザインに仕上げる事もできます。和室に設置しても違和感がなく、シャープな印象で空間を引き締めてくれる役割を持つ存在として機能するでしょう。
ステンレスキッチンだからと言って和室との親和性がないわけではありません。アクセントにもなるため、ぜひ取り入れる事を検討してみてください。
【マツオカ製作所の口コミ】
・オーダーキッチンの中では手ごろな部類
・細かい要望に丁寧に対応してくれる
ステンレスキッチンの費用相場は幅広い
ステンレスキッチンの価格は安いもので15万円台から、高いものになると200万円以上と幅広いのが特徴です。
キッチンリフォームの場合は、前述の通りステンレスキッチン自体の購入代金に加えて、今あるキッチンの解体費用や撤去費用も必要です。
新築とリフォームの違い
新築に導入する場合はステンレスキッチン本体の価格が主なコストになります。
安いものであれば15万円台から選べますが、機能性や耐久性などを考慮するとコストはどんどん上がっていくので選択時には何を優先すべきか決めておきましょう。
リフォームの場合は既存のキッチンの撤去費用がかかるため、トータルで90万円以上かかる事が多いです。ステンレスキッチンにかかるコストが高い場合はもちろんコストが跳ね上がりますが、他にも配管工事や傷んでいる床や壁などの修復作業が必要であれば工事費用が加わります。
スタイルによる違い
ステンレスキッチンには「I型」「L型」「ペニンシュラ型」「アイランド型」の4種類がありますが、それぞれ必要となる費用が異なります。以下に表として目安となる費用をまとめました。
キッチンのスタイル | 費用の目安 |
I型 | 15万円台~20万円台 |
L型 | 50万円台~60万円台 |
ペニンシュラ型 | 100万円台~200万円台 |
アイランド型 | 100万円台~200万円台 |
グレードによる違い
同じメーカーでも、グレードによりその価格が異なります。例えば、クリナップのシステムキッチンはグレードが高い順に「CENTRO」「STEDIA」「ラクエラ」の3種類です。
扉の素材や選べる機能の違いもありますが、キャビネットの構造も違います。「CENTRO」と「STEDIA」は、キャビネットもステンレス製です。
また、「CENTRO」にはレグラボックスという高品質のレールが使われており、重いものを入れていても楽に引き出せます。
同じメーカーでも、グレードが高くなるほど高品質のものが使われ、機能性が良くなる分コストもかかるのです。「CENTRO」は約90万円から、「STEDIA」は約70万円から、「ラクエラ」は約58万円からが目安だと考えておきましょう。
ステンレスの種類による違い
ステンレスにも種類があります。低価格のステンレスは「SUS430」と呼ばれる種類で、高価格のステンレスは「SUS304」と呼ばれる種類です。
SUS304:より耐食性、耐熱性に優れており、主に業務用のステンレスキッチンに使用されることが多いです。機能だけではなく質感にも優れており、一般家庭用のキッチンでも、デザイン性の高いトーヨーキッチンなどで採用されています。
SUS430:SUS304より低価格ですが、低品質というわけではありません。一般家庭のキッチンでは、SUS430が使われている事が多いです。
オールステンレスの場合の価格
オールステンレスのキッチンの相場は約200万円と比較的高価です。高価になる理由として、以下が挙げられます。
- キャビネットや扉などをすべてステンレスにすると木材を使うよりも高くなる
- ステンレスの加工に高度な技術が必要
- オールステンレスのシステムキッチンはグレードも高くなる
オールステンレスにすると掃除もしやすく耐久性もありますが、一般的なステンレスキッチンより割高になってしまいます。キッチンに何を求めるかの優先順位を考えて、選びましょう。
ステンレスキッチンのスタイル
ステンレスキッチンは主に4つのスタイルに分かれます。
I型キッチン
I型キッチンは、シンク・調理台・コンロ台が横並びに配置されたシンプルな形のキッチンです。
作業しやすいレイアウトで人気が高く売れ筋商品のため、デザインやカラーのバリエーションが豊富で選びやすいでしょう。価格帯も幅広く、リーズナブルなものは15万円台からあります。
キッチンがI字型なので、スペースをとらないため、狭い空間にも設置できるというメリットがあります。
あわせて読みたい
>>I型キッチンとは?特徴やレイアウトのコツ、リフォーム時の費用相場も
L型キッチン
L型キッチンは、L字型になっておりコンロとシンクが90度で向き合った形です。
調理スペースも広くとれて、L字になっているため動線が短く作業効率が上がります。
しかし、I型キッチンよりも設置スペースが必要なため、狭い場所には向きません。
L型キッチンは、こだわった素材やデザインの商品も多数あります。価格は、50〜60万程度です。
あわせて読みたい
>>壁付けキッチンにメリットはある?知っておきたいレイアウトの基本
ペニンシュラ型キッチン
ペニンシュラ型キッチンは、作業台やシンクの部分が片側だけ壁についている形で設置されているキッチンです。
ペニンシュラ型キッチンは対面キッチンの1種で、カウンターで作業をしながらリビングやダイニングにいる人とコミュニケーションをとりやすいスタイルで人気を集めています。
アイランドキッチンよりも省スペースで設置できるので、狭い場所でも設置できるというメリットに加え、開放感がある点も魅力的です。費用は100万円~200万円程度となっています。
アイランドキッチン
アイランドキッチンは、作業台やシンクが「島(アイランド)」のように、壁から離れた場所に設置されたキッチンです。
アイランドキッチンには、作業スペースが壁に囲われていないため、みんなで一緒に料理が楽しめるというメリットがあります。また、壁などの仕切りがないため、開放感のあるキッチンになるでしょう。
ただしキッチンの占める割合が広くなってしまうため、十分な設置スペースがある事が前提です。
ワークトップやキャビネットのデザインやカラーにこだわって、リビングに調和するキッチンにしたい人におすすめのスタイルですが、コストがかかる事を意識しておきましょう。リーズナブルなものでも約100万円、グレードの高いものになると200万円以上かかります。
ステンレスキッチンのお手入れ方法
丈夫で耐久性に優れているステンレスキッチンをより長持ちさせるためには、自分でできるメンテナンス方法を覚えておく事をおすすめします。日頃のお手入れによって、寿命を伸ばせるだけでなく綺麗に使い続けられるようになるのでぜひ試してみてください。
重曹やクエン酸で擦る
ステンレスキッチンは、日常的に掃除する時は台所用洗剤クレンザーを使用すれば汚れを落とす事ができます。オールステンレスキッチンではない場合は天板とシンクに継ぎ目があるので、細部まで汚れを拭き取りましょう。
汚れが浮き上がり、じゅうぶんに綺麗になったら洗剤を水で流して乾いた布巾で水気を拭き取って水垢の発生を防止します。この際、水を吸収しやすいマイクロファイバータイプのクロスを使うとより効果的です。
擦りすぎると傷つきの原因になるため、柔らかいスポンジを使うようにしましょう。また、ステンレスの目に沿って洗わないと傷が付いてしまうので注意が必要です。
日常的にお手入れをしていても落としきれない汚れには、重曹やクエン酸が効果的です。これらは家庭に常備してあるお酢でも代用できます。
いきなり擦るのではなく、まずはキッチンペーパーにクエン酸やお酢などを汚れた部分に当ててから半日程度放置しましょう。じゅうぶん時間が経過したらキッチンぺーパーを外して、歯ブラシのように柔らかい素材のもので磨くと汚れを落としやすくなります。
ステンレスたわしで擦る
ステンレスたわしはステンレス線を潰して丸める事で、焦げ付きや錆び落としに活用できます。ステンレスは錆びにくい特徴を持つ金属ですが、たわしの中では汚れを落としやすく傷を広げにくいステンレスたわしの活用がおすすめです。
もちろんメラミンスポンジのような柔らかい素材のたわしでも効果は得られますが、ステンレスたわしの方がステンレスを傷つけにくいというメリットがあります。
ステンレスたわしは現在、飲食店でも幅広く使用されているタイプの製品です。より実用的で、傷付きからキッチンを保護しつつ美しい状態を保ちたい人にはおすすめのアイテムだと言えます。
金属磨き粉で磨く
クエン酸や重曹などを使っても汚れが落ちない時は、専門の「金属磨き粉」を使用するとよいでしょう。特に有名なのが、「ピカール」という商品です。汚れだけでなくシンク全体のくすみを取り除いてくれる優秀なアイテムなので、頑固な汚れに困っている場合はぜひ活用してみましょう。
金属磨き粉をシンクに付けてから、柔らかい布で拭き取るだけでシンクがピカピカになります。金属磨き粉は単体でもかなり強力な効き目を持っているため、あまり強く擦らないようにしましょう。シンクが黒ずんでしまっている時に使用すると綺麗な状態を保てるので、ぜひ試してみてください。
後悔しないステンレスキッチン選びのポイント
スペースに適したスタイルを選ぶ
キッチンの形を大きく分けると、「I型キッチン」と「L型キッチン」「ペニンシュラ型キッチン」と「アイランドキッチン」の4種類になります。
キッチンの形式と奥行き、開口部に必要なスペースの一般的な目安はおよそ以下の通りです。
キッチンのスタイル | キッチンの奥行き | キッチンの開口部 |
I型キッチン | 60cm~65cm | 120cm~300cm |
L型キッチン | 65cm | 180cm~300cm165cm~180cm |
ペニンシュラ型キッチン | 80cm・98cm | 246cm~309cm |
アイランドキッチン | 75cm~97cm | 233cm~278cm |
開口部が長いほど収納部分や調理スペースは大きく取れます。しかし、導線が悪くなり動きにくくなる可能性もあるので注意が必要です。対面キッチンの奥行きを決める時は、水はねが起きても飛び散らないようにするために大きめのモデルを選ぶとよいでしょう。
予算に無理がないか考える
耐久性が高く、高品質なステンレスキッチンは故障しにくく頑丈なため、初期費用はやや高額になりますが長い目で見ればコストパフォーマンスが高いと言えます。
しかし、キッチンリフォームの場合は現在使っているキッチンを撤去しなければなりません。もし床や壁などが劣化していてすぐに新しいものを取り付けられない状態であれば、修復作業から行う必要があります。
ステンレスキッチン本体にかかるコストだけでなく、他にも必要になる費用があるかもしれないという事は覚えておきましょう。そのため、予算には余裕を持っておくべきです。
キッチンリフォームについてもっと詳しく!!!!
>>キッチンリフォームを成功させるには?失敗例から学ぶ注意点や成功のポイント
機能的なステンレスキッチンで快適に調理しよう
ステンレスキッチンは優れた機能性を持っており、特に耐久性や清潔感を重視する人に最適なキッチンです。グレードが上がれば費用も上がりますが、コストパフォーマンスの高さを考慮すればリフォーム時に高品質なモデルを選ぶのをおすすめします。
キッチンをステンレスキッチンにリフォームする際には、優良業者を選ぶようにしましょう。悪徳業者の詐欺まがいな行為にひっかからないためにも、業者選びは慎重に行うべきです。
コストを抑えつつ信頼できる業者を選ぶためには、相見積もりをとる事をおすすめします。相見積もりとは、複数の業者からまとめて見積もりをとる方法です。相見積もりをとると、費用だけではなく施工後の保障やアフターフォローなどのサービスについても一括で比較検討できます。
また、業者が親身になって相談に乗ってくれるかどうかについてもチェックしましょう。室内で他に気になっている点があれば、積極的にリフォームについて相談してみてください。
キッチンリフォーム業者のプロを探す
ステンレスキッチンの失敗しない選び方と、おすすめメーカーや費用相場などを解説しました。
キッチンを清潔に保て、耐久性があるステンレスキッチンは、デザインもシンプルなものから、高級感あふれるものまでさまざまです。
キッチンのリフォームをお考えなら、ステンレスキッチンを選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
- ステンレスキッチンについて相談したい
- まとめてステンレスキッチンの見積もりをとりたい
そんな方は、ゼヒトモからキッチンリフォーム業者のプロを探してみませんか?
プロからのコメント
ステンレスキッチンと聞くと少し古くてあまりお洒落ではないイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし、ステンレスキッチンは機能性に優れているうえに、最近ではオールステンレスキッチンなど、デザイン性も高いものがあります。
記事中にも紹介しているように、メーカーによっても特徴が異なりますから、リフォームをお考えの方はいろいろな型を見比べてみると良いと思います。
株式会社ホーダイホーム
キッチンリフォーム関連の最新記事
キッチンリフォームでは、補助金制度を活用できるケースがあります。補助金は原則として返還不要のため、費用を抑えてリフォームしたい方はぜひチェックしておきましょう。 この記事では、2024年度における補助金制度、対象となる住 […]
対面キッチンのレイアウトは複数種類あるので、リフォーム時にはメリットとデメリットへの対策を把握して適切なものを選びましょう。設置できるスペースに余裕があるかも重要な点なので、室内の動線も考慮する必要があります。 もしカウ […]