昔ながらの懐かしい「和」の雰囲気と、現代的なテイストを取り入れた和モダン。機能的ながらも和の個性を感じられると、近年人気を集めています。この記事では、リビングを和モダンにリフォームしたいという方に向けて、以下の3点を解説します。
- 和モダンとは?
- おしゃれな和モダンリビングの実例5選
- 素敵な和モダンな空間を作り出すポイント
和モダンなリビングにすると、どこか懐かしい落ち着いたお部屋に仕上げられるでしょう。ぜひ和モダンなリビングを作る際の参考にしてください。
和モダンとは?
和モダンとは、昔からある日本の和のテイストと、現代的な洋風のモダンなテイストを掛け合わせた空間のことを指します。
和風の懐かしさを残しつつも、スタイリッシュで洗練された雰囲気を演出できるのが魅力です。心地よくおしゃれな空間にできることから、和モダンスタイルを取り入れている旅館も多くあります。
和モダンの特徴
和モダンスタイルのお部屋は、和風と洋風の要素がミックスされているのが特徴です。自分の好みに合わせて、和風寄りのお部屋にも洋風寄りのお部屋にもできるのが魅力といえるでしょう。
さらに、木材家具などの自然素材を使用することが多いため、ぬくもりのある空間に仕上げられるのもうれしいポイントです。ここからは、和モダンの特徴について、一つひとつ詳しく説明します。
和風と洋風の要素
和モダンの特徴としてまず挙げられるのは、和風と洋風の要素がミックスされているという点です。現代的でスタイリッシュなスタイルと昔から受け継がれている和風の雰囲気をあわせることで、懐かしいのに新鮮味のある空間になります。
たとえば、フローリングの床の一部に畳を使用したり、床はフローリングのままで障子窓などを取り入れたりします。和と洋をどのくらいのバランスで取り入れるかで、雰囲気も変わるでしょう。
もともと畳のお部屋や古民家のような雰囲気のお部屋であれば、和風寄りの和モダンにするのがおすすめです。和風の雰囲気の強いお部屋に洋風の要素を多く取り入れてしまうと、内装になじみにくくなる可能性があるため注意が必要です。
落ち着いた雰囲気
和モダンの特徴の2つ目は、落ち着いた雰囲気です。和モダンスタイルとして取り入れる色には、ベージュやブラウン、モスグリーンなどのアースカラーが多い傾向にあります。シンプルかつ落ち着いたトーンの色味でお部屋をまとめると、リラックスできる空間になるでしょう。
よりスッキリとした空間を演出したい方は、お部屋の中に配置する家具を少なくするのがおすすめです。落ち着いた色を使いつつ、シンプルな家具を配置することで快適な和モダンスタイルが出来上がります。
自然素材の使用
和モダンの特徴の3つ目は、自然素材を使用しているところです。木材や和紙などの、自然素材を多く取り入れることにより統一感が生まれ、ナチュラルでぬくもりのあるお部屋に仕上げられます。とくにラタン素材は、繊細な編み目が美しく和のテイストが強いため、積極的に取り入れるのがおすすめです。
インテリアを選ぶ際にも、木材が使われた家具や和紙の障子窓などを選ぶと、モダンながらもほどよく和がミックスされた素敵な和モダンスタイルになるでしょう。
おしゃれな和モダンリビングの実例5選
ここからは、おしゃれな和モダンリビングの実例を5選紹介します。
- 和と洋を調和させたリビング
- 木の温もりを感じられるリビング
- 障子から優しい光が差し込むリビング
- 格子戸を取り入れたリビング
- 高級感が漂う和モダンリビング
ぜひ参考にして、取り入れられるところは取り入れてみてください。
和と洋を調和させたリビング
和室とダイニングを一緒にして、和モダンなリビングに生まれ変わらせた実例です。
空間の統一感を持たせるために、インテリアや床のテイストを和風寄りでそろえています。背の低い家具を配置することで和室との生活様式の差をなくし、和モダンな空間を演出できるでしょう。
木の温もりを感じられるリビング
和モダンスタイルには、自然の素材である無垢材がよくマッチします。内装を落ち着きのあるテイストで統一しましょう。
また、ダイニングテーブルやチェアなどのメインの家具の高さはロータイプのものにすると空間の見通しをよくしてくれます。木の温もりを感じられるスッキリしたリビングに仕上げ、家族全員が快適に過ごせるようにしましょう。
障子から優しい光が差し込むリビング
カーテンの代わりに建具である障子を採用すると、お部屋が和モダンな雰囲気になります。ローテーブルや照明などのインテリアもモダンなスタイルにすると、和と洋がうまく調和するリビングとなるでしょう。
障子という和のテイストと、モダンなインテリアをうまくマッチさせることがポイントです。昔ながらの日本の家は天井が低いですが、天井を高くすることで開放感も感じられて、居心地のいい空間を演出できます。
格子戸を取り入れたリビング
格子戸とは、木材を縦横の格子状に組んだもので、古民家などでよく見かける建具です。フローリングのリビングでもカーテンの代わりに格子戸を取り入れると、日本的な和のテイストになります。
また、部屋の隅に置かれた暖炉が和の雰囲気を引き立てているのが特徴です。ほかのインテリアを近代的なデザインにすることで、和と洋がミックスされた和モダンな雰囲気のリビングになるでしょう。
高級感が漂う和モダンリビング
和モダンスタイルで高級感が漂うリビングにする場合は、壁や床など内装に落ち着きのある色合いを使用しましょう。家具もモノトーンカラーを中心にして、洗練されたデザインの家具を選びます。
リビングの主役には、重厚感のある黒系のソファやテーブルがおすすめです。まるで老舗の高級旅館に滞在しているような、非日常の空間を楽しめるでしょう。
素敵な和モダンな空間を作り出すポイント
おしゃれで居心地のよい和モダンリビングにしたい場合、下記のポイントを押さえておくことが大切です。
- ①明確なコンセプト
- ②スッキリと広がる空間づくり
- ③使用する配色
- ④家具の種類
- ⑤インテリアの追加
①明確なコンセプト
まずは、コーディネートのコンセプトをしっかり決めることが大切です。和モダンは、和と洋のバランスによってその雰囲気も大きく変わります。和寄りにするのか洋寄りにするのかによって、選ぶべき家具や内装も異なる場合が多いでしょう。
また、マンションは大きなリフォームがしにくいほか、現在の暮らしにあったモダンな内装の物件が多いため、モダン寄りの和モダンスタイルがおすすめです。
和寄りの雰囲気にしたい場合は全体的な素材感を統一し、色合いもおさえめにしましょう。洋寄りの場合は、スタイリッシュかつ直線的な家具でそろえるのがおすすめ。流行している北欧テイストを足しても、おしゃれな空間を演出できるかもしれません。
②スッキリと広がる空間づくり
和モダンなリビングにしたい場合は、空間がスッキリと広がるような間取りや家具を選びましょう。複雑な間取りにすると視界が広がらず、お部屋の印象も狭くなってしまうかもしれません。
また、背の高い家具を配置すると視線が遮られ、空間の広さが感じられなくなるため、ロースタイルの家具を選ぶことをおすすめします。
③使用する配色
使用する配色にも気をつけましょう。リビング全体の色味があまり多くならないように注意し、日本の伝統色をアクセントカラーとして取り入れます。
色合いとしては、落ち着いたグレーや自然の木々を感じさせるようなブラウン、グリーンがおすすめ。とくにグリーンは、日本の伝統色の萌黄色や草色、深緑、青丹などの落ち着いた色合いをチョイスしてみましょう。壁紙も和風テイストの壁紙があるため、遊び心で取り入れても楽しいかもしれません。
④家具の種類
和モダンな空間を作るためには、家具の選び方も重要なポイントです。選ぶ家具によって和モダンのバランスが変わり、洋風寄りになったり和風寄りになったりします。
たとえば、ダイニングテーブルを座卓にすると、和風寄りの和モダンな空間になるでしょう。また、ガラスの戸があるアンティークの食器棚を置いても和モダンスタイルを演出できます。
ソファ選びに迷ったら、北欧スタイルのソファがおすすめです。和モダンなスタイルとスタイリッシュな北欧テイストは、相性がよいとされています。和モダンでも、和風寄りにしたい場合はローソファを選んでみましょう。
⑤インテリアの追加
和モダンなリビングにするためには、カーテンも慎重に選ぶことが大切です。無地でナチュラルカラーのカーテンであれば、和モダンスタイルともマッチするでしょう。
また大掛かりなリフォームをしなくても、畳を取り入れるだけで和モダンな雰囲気を演出できます。ふちのない畳もあるため、手軽に和のテイストを印象づけられます。
さらに、和とモダンを調和させるため、間接照明などのインテリアや観葉植物などの雑貨を取り入れるのもおすすめです。
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本記事では、和モダンリビングの実例とリフォームの際のポイントを解説しました。簡易的なリフォームであればDIYできることも少なくありませんが、本格的な和モダンにしたいという方はリフォーム業者に依頼するのがおすすめです。
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