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  6. 吹き抜けを塞いで部屋にするリフォーム。費用相場・業者選びのポイントとは
2022/08/18 2024/08/29

吹き抜けを塞いで空間を有効活用したいと考えた時、どのような方法があるか知っておくとより理想的な住まいにリフォームできます。吹き抜けが不要になって、新しい間取りに変える際に必要な費用相場や、リフォームにあたって重要な注意点も押さえておきましょう。

この記事を監修したプロ
水野 義貴 さん

Ever Flat

吹き抜けは部屋にリフォームできる?

吹き抜けのあるリビング モデルルーム

吹き抜けをなくし部屋にすることで、居住空間の増加や冷暖房効率の向上・掃除がしやすくなるなどのメリットがあります。一方、吹き抜けならではの開放感や優れた採光性といったメリットを享受できなくなることには注意が必要です。

吹き抜けのリフォームの際には、メリットとデメリットを確認して検討しましょう。

メリット

  • スペースを有効活用でき部屋を増やせる
  • 冷暖房効率が向上する
  • 掃除が楽になる

吹き抜けがあると、その分デッドスペースが生まれ、2階部分の使えるスペースが狭くなってしまいます。吹き抜けをなくしてそのスペースを部屋にすることで、居住空間を増やすことができるでしょう。

また、吹き抜けがあると1階で使用している冷暖房の効率が悪くなってしまいますが、吹き抜けを埋めれば解消します。さらに、吹き抜けをなくして床ができることで、掃除が楽になることもメリットです。

デメリット

  • 開放感がなくなり、狭く感じやすい
  • 自然光が入りづらくなり、暗くなりやすい

吹き抜けの大きなメリットは、天井が高くなるため狭い住宅でも開放感が生まれて広々と感じることです。しかし、吹き抜けをなくすことで、狭く感じてしまうこともあります。

また、吹き抜けには高い位置に窓を設置できるため、冬でも自然光が入りやすくなるというメリットがありますが、吹き抜けをなくすことで従来よりも自然光が入りづらくなる可能性が高いでしょう。そのため、家全体が暗くなりやすいというデメリットがあります。

吹き抜けを塞ぐ3つの方法と費用相場

吹き抜けを塞ぐリフォームには、主に以下の3つの方法があります。

  • 新しい部屋を作る
  • 床材で吹き抜けを塞ぐ
  • ロフトや収納空間にする

それぞれ特徴や活用方法・費用相場が異なるため、リフォーム時にはどの方法を採用するか検討することが大切です。ここでは、吹き抜けを塞ぐ方法と活用方法・費用相場をご紹介します。

1.吹き抜けから新しい部屋を作る

吹き抜けを塞ぐだけでなく、間仕切りやドア・内装などを全面的にリフォームし、新しい部屋を作る方法です。比較的大がかりな工事になるため、費用が高くなる傾向があります。

特徴や活用の仕方

完全に区切られた個室を作るため、以下のようにさまざまな作業が必要になります。

  • 床や間仕切りを設置し、ドアをつける
  • 換気設備や断熱工事などを行う
  • 耐震補強や電気配線工事などの要・不要を確認する
  • 天井・壁のクロスを張り替え内装を変更する
  • 開閉式の窓に交換する
  • バルコニーへの出入り口を設ける

特に、吹き抜けに採用されている開閉できないFIXタイプの窓を、開閉式の窓に交換する必要がある点が特徴です。子どもの成長に伴い子ども部屋を新しく作る必要が生まれた場合や、寝室を新たに作りたい場合などに活用できるリフォームです。

費用相場

費用の種類費用相場
設計費用約5万円~15万円
施工費用約50万~80万円
材料費約20万円~70万円

吹き抜けを塞いで部屋にリフォームする場合の費用相場は、約50万円〜150万円と幅があります。

まず、設計費用として設計士や建築士に設計図の作成を依頼します。この際の費用相場は、約5万円〜15万円です。次に施工業者に支払う施工費用ですが、吹き抜け部分を床材や壁で塞ぐためにかかる費用相場は約50万円〜80万円です。この中には、床材や壁材の費用、配線工事や照明設備などの追加、断熱材の設置も含まれます。

また、材料費は使用するものの種類によって変動しますが、施工を行う目安として㎡単価で7万〜13万円程度になり、足場の設置規模や施工期間に寄って単価も変わってきます。

他にも、リフォームに伴う引っ越し費用や、仮住まいを用意する費用、さまざまな手続きの費用などもかかると考えておきましょう。

2. 吹き抜けをロフトや収納空間にする

吹き抜けをロフトや収納空間にすることで、スペースを有効活用できます。簡易的な納戸やロフトとして使用する場合は、間仕切りやドアの設置・窓の交換などが必要なく、床材を敷くだけで良いため費用や工期が比較的かかりません。

特徴や活用の仕方

吹き抜けをロフトや収納空間などにすると、新しい部屋を作るより少ない費用・工期で居住空間を広げられます。新しい部屋を作るよりも、吹き抜けを埋めて2階スペースを有効活用したい時におすすめのリフォーム方法です。

また、収納スペースを拡充できるだけでなく、簡易的なマルチスペースとして使うこともでき、リビング・ダイニングの様子を見ながらくつろげる空間としても活用できます。もちろん寝室や子どもの遊び場としても使えるので、幅広く活用できるのがメリットです。

費用相場

費用の種類費用相場
設計費用約5万円~15万円
施工費用約5万円~50万円
材料費約15万円~70万円

吹き抜をロフトにリフォームする場合は、床や壁の補強、階段や梯子の設置などを行う必要があるため、比較的多くの費用が必要です。収納空間の設置では、棚や収納スペースの配置、配線工事や照明の追加などの工事も必要となります。

施工を行う目安として㎡単価で6万〜11万円程度になり、足場の設置規模や施工期間に寄って単価も変わってきます。

3. 床材で吹き抜けを塞ぐ

間仕切りや壁を設置して部屋を作るのではなく、床材を敷くだけで吹き抜けを塞ぐ方法です。吹き抜けを塞ぐことを主な目的とするリフォームになります。

特徴や活用の仕方

既存の梁や柱をベースに床材を敷くため、大がかりな工事にはならない点が特徴です。

既存の梁や柱をベースに床材を敷くため、大がかりな工事にはならない点が特徴です。個室を作る事はできないため居住空間としての快適さは劣りますが、冷暖房効率の向上や生活音の反響防止など、単に吹き抜けを防ぎたいだけであれば有効なリフォーム方法だと言えます。

完全な個室にはなりませんが、荷物置き場やお子さんの遊び場や勉強部屋、トレーニングルーム等にご活用できます。

費用相場

費用の種類費用相場
設計費用約10万円~30万円
施工費用約25万円~40万円
材料費約10万円~20万円

床材で吹き抜けを塞ぐ場合、フローリングを使うか、カーペットやタイルなど他の床材を使用するかによっても費用は異なります。他にも断熱材、下地材や仕上げ材なども必要です。もし希望するのであれば、照明や配線工事、インテリアの変更などにも費用がかかります。

吹き抜けを部屋に変更する時の注意点

吹き抜けのリフォーム工事中

吹き抜けをリフォームして新たに部屋を作る際、増築扱いになるため追加で申請が必要になる場合があります。マンションや店舗などでは、消防にも確認するべきケースもあるため、リフォームする際にはチェックしましょう。

ロフトを作る場合は増築扱いになりませんが、建築基準法や市区町村ごとにロフトの定義が異なるため、事前に確認する事が重要です。固定資産税に関わるポイントなので、必ず確認しましょう。

ここでは、吹き抜けを部屋やロフトに変更する際の注意点について解説します。

建築確認申請が必要?

建築確認申請とは、新築工事や大規模なリフォームなどに際して建築基準法や条例に適合している事を証明するために行う申請の事です。

参考:建築確認申請の流れ(板橋区)

吹き抜けをリフォームする時、新しい部屋を作る場合は床面積が増えるため建築申請が必要になります。

申請が必要なケース

  • 防火地域、準防火地域に住んでいる場合
  • 床面積10㎡以上の増築を行った場合
  • 3階建てで木造の住宅の増改築の場合
  • 軒の高さが9㎡を超える住宅の増改築の場合
  • 木造以外で2階以上の床面積が200㎡を超える住宅の増改築の場合

ロフトなら増築扱いにならない?

屋根裏収納であるロフトは、建築基準法において「天井高が1.4m以下、ロフトが存する階の床面積の2分の1未満に収まる大きさ」と定められています。 ロフトとしての要件を満たしていれば、床面積や階にはカウントされないため固定資産の課税対象にならず、増築扱いにならない可能性が高いです。

ロフトの定義や基準は自治体によってさまざまなので、まずは自治体や業者に確認し問い合わせてみてください。

リフォームの業者選びのポイント

リフォーム業者選びは、リフォームの成功を左右するため慎重に行う必要があります。業者を選ぶ際は、コンセプトや料金プラン、サービスや施工事例などを入念に確認して検討しましょう。特に、以下の4つのポイントが重要です。

  • 実績や施工事例が豊富か
  • 業者が得意とする工事・デザインと希望のリフォームが合っているか
  • 対応は親切か、適切な提案をしてくれるか
  • アフターサービスや保証制度は充実しているか

施工実績や事例が豊富な業者なら、安心して依頼できます。また、業者ごとに得意な工事・デザインがあるため、希望のリフォームにマッチしているところを選べば理想に近いリフォームが可能です。

さらに、見積もりや相談時の対応が親切か、必要に応じて随時打ち合わせをセッティングしてくれるかなども重要です。希望の工事が難しい場合も、適切な代替案を出してくれる業者なら満足度の高いリフォームが実現します。 リノベーション後にトラブルが起きる場合もあるため、アフターサービスや保証制度が充実しているかどうかも確認しましょう。

効率よく優良業者を選ぶためには、相見積もりをとるのがおすすめです。相見積もりとは、複数の業者から同時に見積もりをとる方法です。見積もりを取り寄せる時間と手間を省けるだけでなく、費用やサービスなどの比較検討が簡単に行えるため、ぜひ活用してください。

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一軒家の屋内の吹き抜け

今回は、吹き抜けのリノベーションについて、メリット・デメリットや方法、費用相場、注意点をご紹介しました。吹き抜けのリノベーションを成功させるためには、信頼できるリノベーション業者を見極め、プロに依頼することがおすすめです。

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監修したプロのコメント

吹き抜けをお部屋・ロフトに変更する工事は時間もお金も大きくかかります。

お見積り時に実際に職人さんがご自宅に来た際に、塞いだ時のイメージや利便・不便を再度ご確認して頂くことが大切だと思います。

企業の大きさも大切な部分ではありますが、大小問わずに信頼できる業者をお選び頂く事も大切なポイントだと私は思っております。

この記事を監修したプロ
水野 義貴 さん

Ever Flat

店舗責任者・事業責任者・人事・取締役の経験 不動産、建築業界に25歳から携わり、 注文建築・リフォーム・外構のご提案を500件以上 生活をしていくことで家族構成の変化が当たり前に存在し その変化のお悩みを解決のお手伝いし付加価値のご提案をさせていただきます。 お住い・お庭・店舗なんでもご相談ください 【一瞬の感動ではなく、日常に感動を】 10年先まで快適に過ごせるご提案を心がけております。

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