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  5. 本場メキシコのタコスが食べたい!定番メニューの種類、サルサトルティーヤにこだわった東京の人気店もご紹介
2021/09/26 2024/07/16

タコスの定義って?

メキシコの国民食、タコス

カルニータス,タコス,本格的

メキシコを代表する料理の一つ、タコス。その定義はさまざまですが、「トルティーヤで具材を包み、サルサをかけたもの」などと言われるのが一般的です。

メキシコシティには、屋台やタケリーアと呼ばれるタコス専門が並んでおり、美味しい店にはいつも人だかりが。タコスの具はさまざまで、ビーフ、チキン、ポーク、ラムなどの他に、内臓、舌、脳みそ、魚介類などをはさむこともあります。

タコスの種類は無数にあり、そのスタイルは自由自在。魅力溢れるソウルフードです。

ハードシェルのタコスはアメリカ発祥!?

実は、U字型のパリッとしたハードシェルのタコスは、「TEXMEX(テクスメクス)」と呼ばれるもので、本場の味ををアレンジしたアメリカ発祥のスタイル。日本でも見かけるファーストフードチェーン「タコベル」も、この系統になります。

定番のタコス4種類。お好みの具材はどれ??

タコスの種類はさまざまですが、メキシコでも定番の具材をご紹介します。

カルニータス(豚肉)【Carnitas】

豚肉をラードで揚げ煮にし、細長く割いたカルニータスが主役の一品。肉の味付けは塩が基本ですがお店ごとにレシピが異なり、ニンニクやハーブ、オレンジジュースなどが隠し味になっています。豚の旨味がしっかり詰まったカルニータスは、外はカリカリで中はジューシー。玉ねぎや香草を一緒にトッピングするスタイルが人気です。

カルネアサーダ(牛肉)【Carne asada】

牛肉をマリネしてから焼いたものが、カルネアサーダ 。こちらも玉ねぎや香草との相性が抜群で、ほとんどのタコス店で食べられる定番メニューです。小さなサイコロ状にカットした具材を、トルティーヤに包んでいただきます。

アルパストール【Al Pastor 】

アルパストール

香辛料、唐辛子、ニンニクなどのマリネ液に豚肉の塊を漬け込み、その肉を串刺しにして積み重ね、ケバブのように回転させながら焼き上げます。焼き上がった肉はナイフで削ぎ落とし、トルティーヤの上に乗せ、玉ねぎ・パイナップル・パクチーなどの野菜をトッピング。お好みでライムを絞っていただきます。

ジューシーな豚肉は、スパイシーで旨味たっぷり。本場メキシコでは、アチョーテというベニノキから出来る食紅を使って風味や色味をつけます。

マリスコス(海鮮)

マリスコスは、スペイン語で「海鮮」という意味。エビ、帆立、白身魚などの海鮮を、トマトベースのソースで和えてタコスの具にします。メキシコでは海鮮タコスも人気で、「タコス・デ・ペスカード」と呼ばれる白身魚のフライをのせたものなど、バリエーション豊かです。

サルサは、メキシコ料理に欠かせない万能ソース

タコスやメキシコ料理に欠かせないのが、「サルサ(Salsa)」と呼ばれるソースです。サルサは、スペイン語で「ソース」と言う意味。

サルサの材料のメインになるのが、「チレ」と呼ばれる唐辛子。ハバネロ、パラペーニョ、チレ・セラーノなど、メキシコには50種類以上の唐辛子があり、風味に合わせて使い分けられます。これに合わせる野菜は、トマト、玉ねぎ、パクチー(コリアンダー)、ニンニクなど。サルサにも数えきれないほどの種類があり、色も風味もさまざまです。

サルサ・ロハ

「赤い」という意味の「ロハ」はと名付けられたサルサは、タコス屋で食べられる最もポピュラーな味。日本でも馴染みのある味かもしれません。赤いサルサ全体を指すので、レシピにはさまざまなアレンジがありますが、トマトを主体に、唐辛子、 パクチーなどから作られるのが基本です。

サルサ・ベルデ

緑のトマトに似た、メキシコではトマト・ベルデと呼ばれる野菜(食用ほおづきの仲間・ナス科)を使ったサルサ。ベルデは「緑色」の意味で、しっかりした酸味が特徴。唐辛子も緑色のものを使っており、辛味が強いです。

サルサ・クルダ(サルサ・メヒカーナ)

生のトマトにピリッとした味わいの赤いソース。トマト・玉ねぎ・唐辛子にコリアンダーを刻んで混ぜたもの。メキシコでは材料の色を国旗になぞらえて、サルサ・メヒカーナ(salsa mexicana)とも呼ばれます。

火を通さないサルサ(salsa frescaと呼ばれる)の代表格の一つです。サルサ・ロハなどは、トマトを焼いたり、唐辛子を煮たりする工程がありますが、これはカットをするだけの生のサルサです。一般的にはサルサ・クルダ(salsa cruda)とも言われます。

サルサ・ブラバ

スペインのバルでは欠かせないジャガイモ料理、パタタス・ブラバス(patatas bravas)に合わせて食べるサルサです。日本では馴染みが薄いかもしれませんが、トマトやパプリカなどの赤野菜をベースに、唐辛子のホットな辛味、ガーリックのパンチを加えた、ワイルドな味わい。

ピコ・デ・ガヨ

生のトマト、玉ねぎ、ハラペーニョ、コリアンダー、ライムジュース、塩でできたサルサ。具材が粗めに刻まれているのが特徴で、シャキシャキとした食感が楽しめます。

ワカモレ

Ahuacatl(アボカド)+molli(ソース)が名前の由来である「ワカモレ」。日本のレストランでもよく見かける、アボガドのサルサです。トルティーヤチップスと一緒に食べるのが定番です。

トルティーヤは、味の決め手の立役者

トウモロコシの粉を捏ね、薄く伸ばして焼き上げたものがトルティーヤ。いわゆる日本のお米(ご飯)のようなもので、メキシコ人の食生活に欠かせない主食です。日本では大きめの6インチや8インチのサイズが多いですが、本場メキシコの屋台では、手のひらサイズの直径4インチ=10cmが一般的。

最近ではトウモロコシだけでなく、小麦粉から作られるトルティーヤも多くなっています。 油であげればトルティーヤチップスとも呼ばれるトトポスになります。

ブリトー・エンチラーダ・チミチャンガの違いを知ってる?

タコスの生地になるトルティーヤを使った料理で、よく見かけるのが「ブリトー」です。ブリトーは、トルティーヤに肉・豆・野菜・チーズ・ご飯などを巻いたボリュームタップリの一品。小麦粉(フラワー)を使った生地で作られることも多く、本格的なメキシカンからテクス・メクスのお店まで、さまざまな場所で食べられます。メキシコ流は細長く、アメリカのテクスメクス流は大ぶりのものが主流です。

よく似た料理に、「エンチラーダ」がありますが、これはブリトーにソースやチーズをかけて、オーブンで焼いたようなもの。「チミチャンガ」はブリトーを丸ごと揚げた料理で、ソースやチーズをたっぷりかけて仕上げます。

中身の肉はチキンやポークなど、お好みでOK。メキシコライスやフリホレス(インゲン豆・キドニービーンズ)を付け合わせていただきます。

東京で本格的なタコスが食べられるお店

「本格的なタコスが食べたい!」そんな方に、気軽に行ける東京のおすすめのお店をご紹介します。どのお店も本場メキシコのように、トウモロコシ粉の自家製トルティーヤを使っています。(もちろん、本場の手のひらサイズ!)シェアするよりも一人で丸ごとガブっといただくのがメキシコ流。好きなものを数種類、気分に合わせて選んでみてください。

「Los Tacos Azules(ロス・タコス・アスーレス)」(下馬・三軒茶屋)

トウモロコシの粉から製法(ニクスタマル)までこだわったトルティーヤに、フレッシュな具材をトッピングした、とっておきのタコスが食べられるお店です。

一枚一枚丁寧に焼き上げられたトルティーヤは、香ばしい味わい。カットしたアボガドに塩を振っただけのシンプルなタコスも、ごちそうに感じられます。 テーブルに出されるサルサは、サルサ・ベルデやサルサ・ロハなどの2種類で、日によって変わります。細かく刻まれたトマトやチレが入ったピューレのようなとろりとしたテクスチャーは、繊細なタコスにぴったり。 季節のお野菜を使った期間限定のタコスもあるので、何度訪れても飽きない美味しさです。

タコスはファーストフードであるという概念が覆されるかも。 ナチュールワインのようにも感じられるメキシコの発酵ドリンク・テパチェや、スムージーのようなサボテンジュースと合わせて、ここだけのマリアージュを楽しんでみては。

※営業時間が9:00~15:00,16:00に変更になりました。夜は系列の「TACOS BAR」で本格的なタコスコースが食べられます。

店舗情報
名称:LOS TACOS AZULES(ロス・タコス・アスーレス)
住所:東京都世田谷区上馬1−17−9
HP:https://www.lostacosazules.jp/

「TACOS BAR」(恵比寿)

三軒茶屋の「LOS TACOS AZULES」の姉妹店としてオープンした、夜のみ営業のレストランです。完全予約制で、メニューは「おまかせコース(2種類あります)」のみ。魚介を中心としたプレミアムなタコスが味わえます。毎日手作りのトルティーヤとサルサは、具材に合わせて組み合わせが変わり、まるで懐石料理をいただいているかのよう。その日の旬の食材が、シェフの手で芸術的なタコスに仕立て上げられます。

ワイン、日本酒、テキーラやメスカルも、お料理に合わせた洗練されたラインナップ。特別な日に訪れたいお店です。

店舗情報
名称:LOS TACOS AZULES(ロス・タコス・アスーレス)
住所:東京都渋谷区恵比寿2-7-1 1F
HP:https://www.tacosbar.lostacosazules.jp/

「TACOS Shop IKEJIRI」(池尻大橋)

吉祥寺にも店舗があり、池尻大橋は2店目の出店。山菜のおひたしや鮎が丸ごとのった変わり種タコスも多く、どれもクセになる美味しさです。

カルニータスなどの定番タコスはシンプルな味付けで、オーセンティックなタコスもきちんと味わえます。トルティーヤは黄色と青の2種類で、具材に合わせて提供されます。 色とりどりのサルサや香草がのったプレートが各テーブルにセットされており、好きなものを好きなだけタコスにオン。お好みの味に仕上げていただきます。タコスの無限の可能性を感じるお店です。

店舗情報
名称:TACOS Shop IKEJIRI
住所:東京都世田谷区池尻 2-31-17
HP(Instagramのみ):https://www.instagram.com/tacosshop_ikejiri/

「Local(ローカル)」(恵比寿)

本場のメキシカンを学んだシェフが作る、メキシコ料理とタコスが食べられるお店。本格的なタコスは1ピースから注文可能で、焼きたてのブリトーも人気のメニューです。メキシカンといえば定番の、パラペーニョホッパーも是非注文したいところ。日本では珍しいフレッシュなパラペーニョを贅沢に使った、パンチのある逸品です。

店内は薄暗くてスタイリッシュな雰囲気。卓上ドリンクの飲み放題プランもあるので、お酒好きな方にもピッタリです。

店舗情報
名称:Local(ローカル)
住所:東京都渋谷区恵比寿1-11-9 グランベル恵比寿3 4F
HP(Instagram):https://www.instagram.com/local_ebisu/

「TACO FANATICO(タコ ファナティコ)」(中目黒)

手軽に本格的なタコスを食べるならこちら。1ピースから選べるタコスは全部で8種類。黄色と青のトルティーヤのバリエーションがあります。 タコスの定番メニューであるパストールは、ケイジャン風味のパンチのある味付け。 ナチョスに使われるトルティーヤももちろん揚げたてサクサク。サイドメニューもしっかりと食べ応えのあるものが揃っています。

店内の座席は全てカウンターで、目黒川に面したオープンエアの入り口が目を惹きます。マルガリータカクテルやメスカルの種類も多く、メキシコを感じられる陽気なお店です。

店舗情報
名称:TACO FANATICO(タコ ファナティコ)
住所:東京都目黒区上目黒1-5-10 中目黒マンション1F
HP:https://tacofanatico.jp/

プロのシェフをお家に呼んで、タコスパーティーはいかが?

お家でも気軽にタコスが味わいたい!そんな方は、お家にシェフを呼んでみてはいかがでしょうか。トルティーヤからその場で焼いてサーブまでして欲しい!カルニータス(豚肉の具材)だけ調理して欲しい!本格メキシカンのコースが食べたい!など、お好みに合わせてオーダーができます。

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