キッチンカウンターは、収納目的や仕事用などさまざまな用途で使用できます。造作すると自分好みのデザインに仕上げることができるので、後付けしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
本記事ではキッチンカウンターの造作用途や費用相場についてご紹介します。造作費用は、後付けの工事をする場合と対面式キッチンに丸ごとリフォームする場合とで異なるのが特徴。ぜひ記事を参考にしていただき、納得のいく施工をおこなってください。
キッチンカウンターの造作用途は?
対面型キッチンに設けるキッチンカウンターは、ライフスタイルに合わせてさまざまな用途で造作できます。目的に合わせて造作することで、生活をより快適にできるでしょう。
ここではキッチンカウンターの造作用途を5つご紹介しますので、施工を検討する際の参考にしてください。
収納スペースとして
キッチンカウンターの造作は、収納スペースとして活用されるケースがあります。キッチンには細かいものが多く、収納場所に困ることも少なくありません。収納スペースとしてキッチンカウンターを造作すれば、キッチンがごちゃごちゃせずスッキリした空間に仕上げられます。収納スペースはキッチン側やダイニング側など、生活に合わせて自由に設計できるのも魅力です。
収納スペースとしてキッチンカウンターを施工する場合は、収納するものの種類やそれぞれのサイズを確認し、使い勝手を考えて設置しましょう。
子どもの勉強や作業スペースとして
キッチンカウンターは、子どもが勉強するスペースにすることも可能です。料理をしている間に対面で様子を確認できるなど、家族がコミュニケーションをとれる空間にできます。
また、在宅ワークで仕事をするスペースを作れるのもメリットです。仕事をする部屋がない場合でも、キッチンカウンターの造作で専用のワークスペースを作ることができます。
カウンターの近くにコンセントを増設すれば、パソコンで作業しやすい環境にできるでしょう。
食事をとるダイニングテーブルとして
キッチンカウンターの造作では、ダイニングテーブルにするのもおすすめです。ダイニングテーブルにすれば調理してからすぐに配膳ができ、使い勝手が良くなります。料理を作る人と食べる人に一体感が生まれ、ホームパーティなどでも快適な空間になるでしょう。
ただし、キッチンカウンターはダイニングテーブルほど広い部分はなく、ディナーなど食器をたくさん並べる食事には向いていません。そのため、朝食や軽食を食べるスペースとして利用するのがおすすめです。
バーカウンターとして
キッチンカウンターの高さを調整し座高が高い椅子を組み合わせることで、バーカウンターにすることもできます。 対面で来客をもてなしたり、食事後のお酒をゆっくり楽しんだりする場所としておすすめです。
カウンター下の内装に落ち着いた色の素材を選べば、バーらしいおしゃれな雰囲気を作ることができます。照明を工夫して本格的なバーの雰囲気を出すのもよいでしょう。素材やデザインにより、いつもの生活とは違った非日常の空間に仕上げられます。
キッチンとダイニングをつなぐ配膳スペースとして
キッチンとダイニングをつなぐ配膳スペースにするのも便利です。できあがった料理をキッチンカウンターの天板に置き、家族がダイニングテーブルに運ぶという動線ができます。食事の準備がスムーズになるのがメリットです。
配膳スペースを作ることで家族が食事の準備に関わりやすくなり、できたばかりの料理を早く配膳して食べることができます。
また、キッチンは食材や調理器具でスペースがなくなりがちなため、キッチンカウンターで盛り付けなどができるのもうれしいポイントです。
【内容別】キッチンカウンターの造作費用
キッチンカウンターの造作では、費用がどのくらいかかるのかが気になるところです。費用の相場は取り付けるキッチンカウンターのサイズや素材、工事代などで異なります。
ここでは、キッチンカウンターの後付けや丸ごとリフォーム・リノベーションする際に必要な費用について、それぞれの目安をご紹介します。
キッチンカウンターだけを後付けする場合
キッチンカウンターの造作は、既存のキッチンにカウンターを後付けする場合と、丸ごとリフォームする場合に分けられます。
キッチンカウンターだけ後付けをする場合の費用相場は以下のとおりです。
項目 | 施工内容 | 費用相場 |
本体や部品 | キッチンカウンター、部品 | 約4万〜15万円 |
工事費 | 取付費、内装、養生、廃材処分など | 約5万〜7万円 |
諸経費 | 運搬費、交通費、駐車代金など | 約1万〜3万円 |
合計すると、費用相場は約10万円〜25万円。
なお、新築でキッチンカウンターの造作を取り付ける場合はクロスの張り替え作業などが不要になるため、相場はさらに安くなります。
対面式のキッチンカウンターに丸ごとリフォームする場合
キッチンカウンターを丸ごとリフォームする場合は、キッチンが「オープン型」か「壁付け型」かで費用は異なります。
まず、オープン型のキッチンを対面式にする場合、費用はキッチン本体のレイアウトやグレードによって幅があり、相場は以下のとおりです。
項目 | 施工内容 | 費用相場 |
本体や部品 | キッチン本体、部品 | 約50万〜150万円 |
工事費 | 取付費、内装、養生、廃材処分など | 約10万円〜20万円 |
諸経費 | 運搬費、交通費、駐車代金など | 約1万〜3万円 |
一方、既存のキッチンが壁付け型の場合、キッチンの解体や組み立て・配管工事などが必要になり、以下のような追加工事費用がかかります。
項目 | 施工内容 | 費用相場 |
組立・取付工事 | キッチンの組み立てと設置 | 約10万円前後 |
解体処分費 | キッチンの解体・処分費用 | 約5万円〜 |
給排水管等の接続工事 | 電気・ガス・換気・給排水管・換気ダクトの接続工事 | 約3万円〜 |
キッチンカウンターを造作するときの注意点
理想のキッチンカウンターを造作するには、高さや奥行きなどのチェックが必要です。また、適切な価格で施工できるよう、複数業者への相見積もりも欠かせません。
キッチンカウンターを造作する際の注意点をみていきましょう。
キッチンカウンターの高さをチェックする
キッチンカウンターの理想的な高さは、利用目的により異なります。ワークトップ(作業台)と同じ高いタイプであれば、見た目がすっきりした空間になるでしょう。しかし、シンクの中やキッチンの様子が見えるのはデメリット。カウンターに水がはねたり油が飛散したりするため、ガードするものも必要になります。
キッチンの様子を見えないようにしたい場合は、キッチンカウンターの高さをキッチンのワークトップよりも高くする工事が必要です。ただし、高すぎると物の受け渡しがしにくくなり、圧迫感を感じることもあります。
また、食事をとるなどの理由でカウンターの高さを低くする場合、収納スペースの設置には向いていません。
カウンターの高さは見た目も重要ですが、毎日利用することを考え、利便性の高い設計を考えて施工しましょう。
天板の奥行きを確認する
キッチンカウンターの造作では、天板の奥行きも確認することが大切です。収納スペースを設けたい場合、収納したいものの種類に合わせて奥行きを考えます。お皿1枚が入るスペースは約30cmほどで、大きな食器を入れたい場合は広めに確保するとよいでしょう。
食事の用途で使う場合も、約30cm程度が目安です。食器を複数並べたい場合には、より広くする必要があります。
ワークスペースで活用する場合にも奥行きは重要なので、快適に利用できる希望の広さを検討しましょう。
複数業者に見積もり依頼をする
キッチンカウンターの造作を依頼する際は、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。人気メーカーの製品を扱う業者をいくつか絞り込んでから依頼するのがおすすめです。複数業者に相見積もりを取ることで、金額を比較できるだけでなく信頼できる業者を見極めることができます。
信頼できない業者に依頼してしまうと、リフォーム後に不具合が生じる可能性もあるため注意しなければなりません。費用をできるだけ安く抑えながら、業者の対応もチェックして相性の良い業者を見つけてください。
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本記事では、キッチンカウンターの造作用途や費用相場を解説しました。収納スペースや作業スペースなど、さまざまな用途で使えるキッチンカウンターは後付けも可能。リフォームしたいという方は、複数の業者に見積もりを依頼してから施工するのがおすすめです。
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