リフォーム資金が足りない時は、金融機関のリフォームローンを検討できることを知っていますか?ローンに申し込むと必ず審査が実施されるため、場合によっては必要な資金を借りられないかもしれません。「審査のゆるいリフォームローンがあったらいいな」と考える方も多いのではないでしょうか。
この記事では、リフォームローンを検討している方に向けて、必要な情報を詳しく紹介しています。金融機関の審査の厳しさに関してや、審査項目、審査に通りやすい人の特徴も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
リフォームローンとは?
リフォームローンとは、リフォーム工事の費用を借りるときに利用できるローンです。金利や借り入れ可能額は金融機関によって異なるので、いくつか比較して適切なものに申し込むようにしましょう。
なお、リフォーム資金が高額なときや、中古住宅の購入と同時にリフォーム工事を行うときは、住宅ローンを利用できることがあります。一般的に住宅ローンのほうがリフォームローンよりも金利が低い傾向にあるため、条件に該当するときは金融機関に相談してみましょう。
リフォームローンの種類
リフォームローンには担保型と無担保型の2つの種類があります。担保型は、自宅などを担保に設定するため、金融機関にとっては返済がある程度保証されることになるので、比較的低金利で借りられます。その一方で、万が一返済ができなくなったときは、担保を売却してローン残債を清算しなくてはいけません。
以下に担保型リフォームローンと無担保型リフォームローンの特徴をまとめました。違いを理解し、ご自身に合うローンを選びましょう。
担保型リフォームローン | 無担保型リフォームローン | |
金利 | 低め | 高め |
借り入れ可能額 | 最大5,000万円程度 | 最大500万円程度 |
返済期間 | 35年程度 | 10~15年程度 |
審査時間 | 1~2週間程度 | 数日程度 |
なお、担保型リフォームローンは、担保に関する書類も提出するため、必要とされる書類の種類が多くなります。その分、手続きに時間がかかり、借り入れの流れも複雑になる点に注意が必要です。また、担保型リフォームローンでは担保となる物件の抵当権を設定する費用もかかります。
リフォームローンは審査が厳しい?ゆるい?
リフォームローンの審査基準は、金融機関によって異なります。また、借りられるリフォーム資金の金額や金利条件、毎月の返済額、返済方法も、金融機関によって異なります。もしリフォームローンの審査に通過しなかった場合には、別の金融機関に申し込むことで契約できるかもしれません。
審査が不安なときは、一般的に審査基準がゆるいとされる金融機関のリフォームローンを検討してみましょう。基準がゆるやかな傾向にある金融機関をいくつか紹介します。
審査がゆるい金融機関がある
ローンの審査基準については、どの金融機関も公開していません。そのため、インターネットや店頭で提供している資料の情報、提出書類の種類だけでは、審査がゆるいかどうかを判断することは困難です。
しかし、一般的な傾向として「ローンに申し込む人が少ないと審査が厳しくはなりにくい」ということがいえるでしょう。金融機関は、ローンを提供して利息という利益を得ています。
つまり、審査が厳しすぎてローンを利用できる人がいなくなれば、金融機関側は利益の機会をなくしてしまうことになるのです。そのため、元々ローンに申し込む人が少ない金融機関を狙えば、ローン申込者が多いと思われる金融機関よりは審査が穏やかになるかもしれません。
例えば、りそな銀行のように全国に支店がある都市銀行よりは、特定の地域のみで営業している地方銀行や信用金庫のほうが利用者は少ないため、ローンに申し込む人も少なくなるでしょう。また、お住まいのエリアが限定される農協も、全国どこからでもWEBで申し込めるイオン銀行などのネット銀行と比較すると利用者が少ないと考えられます。
また、金利が高いローンなどの申込者にとってあまり有利とはいえない条件のローンは、そうでないローンより申込者が少なくなると予想されます。そのため、信販会社の提供するローンのほうが、銀行や信用金庫のローンよりは申込者が少なく、審査も穏やかになるかもしれません。
同じローンサービスに申し込む場合でも、少額の融資額を希望すると審査がゆるやかになる可能性があります。審査に通りにくいと疑問に感じたときは、「申込者が少ないローン」や「申込者にとって有利とはいえない条件のローン」の2点を参考にして探してみることができるかもしれません。
一方で、厳しい金融機関もある
一方、申込者が多いと予想されるリフォームローンは、審査が厳しくなると考えられます。例えば、地方銀行よりは大手銀行・メガバンクのほうが申込者が多く、審査も厳しくなる可能性があるでしょう。他にも、金利が低いローンは利息が高くなりすぎないので安心ですが、申込者が多く、審査が厳しくなると想定されます。
リフォームローンの審査内容とは?
リフォームローンの審査内容は、金融機関によって異なります。しかし、次の審査項目については多くの金融機関で確認されています。
- 完済時の年齢
- 借り入れ時の年齢
- 年収
- 勤続年数
住宅ローンや担保ありのリフォームローンを組む場合は、担保の評価も審査結果に影響を及ぼすと考えられるでしょう。また、連帯保証人を立てる場合は、連帯保証人の収入なども融資可否に影響を及ぼす可能性があります。
審査項目に差があるの?
金融機関によって、審査基準や審査項目に違いがあります。例えば、300万円のリフォームローンを申し込む場合でも、ある金融機関では融資を受けられ、別の金融機関では融資不可と判断されることがあります。
なお、審査に通過できない理由については、金融機関側から教えてもらうことはできません。融資を受けられなかったときは、「毎月の返済額が多すぎたのだろうか」「申し込んだ金額が高すぎたのだろうか」といくつかの可能性を想定し、少し条件を変えてから別の金融機関に申し込むようにしましょう。
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審査が通りやすい人・通りにくい人の特徴5選
金融機関によってリフォームローンの審査基準や審査項目、必要書類は異なりますが、審査に通りやすい人・通りにくい人の特徴は共通しています。いくつかの条件を紹介するので、ぜひ確認してみてください。
勤続年数
リフォームローンの審査では、勤続年数を確認されることがあります。年齢が若く就職したばかりなどのケースを除き、ある程度の年齢で勤続年数が短いときは、金融機関に「短期間で会社を辞めてしまうのではないか」「収入が安定していないのではないか」といった不安を与えるかもしれません。
具体的な年数基準を設定されていることはありませんが、勤続年数を重視している金融機関であれば3年程度はあると望ましいと考えられるでしょう。
職業や年収
金融機関では収入が安定しているかというポイントを重視することがあるため、公務員や大手企業の正社員として働いている方は、審査に通過しやすくなるかもしれません。反対に、アルバイトや派遣、パートで働く主夫・主婦などは通りにくい可能性があります。
また、借り入れを希望する金額や毎月の返済額が年収と比べて多すぎるときも、審査通過が難しいと判断されるリスクがあります。源泉徴収票などを確認し、無理なく返済できる金額か調べてからローンに申し込むようにしましょう。
完済時の年齢
リフォームローンは返済期間が長くなることが多いため、完済時の年齢もチェックされることがあります。例えば完済時年齢が70歳以上のときは、定年退職して収入が減っている可能性があるため、審査通過が難しくなるかもしれません。
また、契約時の年齢についても確認されます。例えば20歳~40歳未満であれば、今後収入が増える可能性があるので、ローン審査に有利になるかもしれません。
クレジットカードの返済延滞の有無
ローン審査では、過去のクレジットカードの支払い状況やカードローンなどの返済状況などの情報も確認されます。支払いや返済に遅れたことがあるときや、返済期間が予定よりも長引いたときは、注意の対象となり、審査通過が難しくなるかもしれません。
借り入れ金額や他社の借り入れ状況
過去の返済状況だけでなく、現在の借り入れ状況も確認されることがあります。例えば、他社からの借り入れ金額が多いときは、毎月の返済負担額が多くなるため、ローン審査が厳しくなる傾向にあります。
ローンが通らなかった時の対処法
リフォームローンの審査に通らなかったときは、次の対策を実施してみましょう。
- 不要なクレジットカードを解約する
- 他社での借り入れ状況を確認する
それぞれの方法を解説します。
不要なクレジットカードを解約する
クレジットカードを保有していると、将来的に毎月の支払いが増える可能性があり、リフォームローンの返済が厳しくなると金融機関が判断するかもしれません。そのため、使っていないクレジットカードは解約するほうが審査に有利になることがあります。
他社での借り入れ状況を確認する
他社での借り入れ状況を確認してみましょう。例えば、住宅ローンを借りていて、毎月多額を返済している場合であれば、リフォームローンの返済が加わると家計の維持が難しくなるかもしれません。
リフォーム会社に相談してみる
リフォーム工事の見積もりを依頼する会社に、一度相談してみましょう。手数料無料で対策を教えてくれたり、金融機関を紹介してくれたりする可能性があります。
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今回はリフォームローンに関して詳しくご紹介しました。リノベーション工事、リフォーム工事をすることで、住宅の機能を高めることができるだけでなく、快適な暮らしを実現することができます。ローンを検討中の方もぜひ相談してみてはいかがでしょう。
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