和室から洋室へのリフォームは、工事内容の幅が広いうえに、同じ施工でも素材によって大きく費用が異なるため、どのくらいの費用がかかるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、和室から洋室へのリフォームのプロが多数登録している「ゼヒトモ」を活用し、アンケート調査を実施。多くの実績をもとに、和室から洋室へのリフォームの実際の費用がどのくらいなのか、具体的な工事内容別のリフォーム費用相場や費用別の施工事例などをご紹介します。
和室から洋室へのリフォームを検討中の方はぜひ参考にしてください。
和室から洋室へのリフォームの費用相場
当サイト「ゼヒトモ」における和室から洋室へのリフォームの費用相場は以下となります。
上記グラフのように、和室から洋室へのリフォームにかかる費用は30〜40万円になることが最も多いです。
一般的に、和室から洋室へのリフォームにかかる費用は、
によって変動します。
工事内容の幅も広く、リフォーム内容によってかかる費用や工期も変わってくるので、しっかりチェックするようにしましょう。
【施工内容別】和室から洋室へのリフォームの費用相場
和室から洋室へのリフォームの費用相場は、どこをリフォームするか、どれくらいの範囲をリフォームするかで費用が異なります。
リフォーム内容(工事パターン) | 費用相場 |
畳→フローリングに張り替え | 10〜30万円 |
壁・天井のリフォーム | 10~20万円 |
押入れ→クローゼット変更 | 10~30万円 |
ふすま→ドア・引き戸変更 | 8~30万円 |
間仕切りの撤去 5~30万円 和室を洋室にフルリフォーム 30~100万円 | 5~30万円 |
和室を洋室にフルリフォーム | 30~100万円 |
※ゼヒトモ調べ(2023.06時点) 和室を洋室にリフォームするメリットは、
- 掃除がしやすい
- 使い勝手が良くなる
- 模様替えがしやすい
- 重い家具が置きやすい
などがありますが、それぞれの内装リフォーム内容によって特徴があります。 どんなリフォームが向いているのか、ぜひ以下のポイントをチェックして検討するようにしましょう。
畳→フローリング張り替え(費用相場:10〜30万円)
6畳~8畳の畳→フローリング張り替えの費用は10〜30万円が相場です。 張り替えリフォームは、フローリングの材料費のほかにも、下地木工事の費用などが必要となります。
フローリングは畳よりも冷たくなりやすい性質があります。床材によって特徴や機能も異なるため、床材と断熱材などの下地をセットで業者と相談しながら決めましょう。
作業費+材料費+畳の処分費
工法によっても費用が異なります。一度畳をすべてはがして、フローリングを敷く張り替え工法は、畳の下地の傷みを確認し補修することができる一方、費用が高く、施工日数も長くなります。
また、畳の上からフローリングを敷く重ね貼り工法は、費用が安く短期間で施工可能です。一方で、フローリングの下地となる畳のカビや傷みが広がってしまう可能性があります。
フローリングの素材は大きく分けて、天然の木をそのまま使用する単層フローリングと合板を貼り合わせた複合フローリングの2種類があり、一般に単層フローリングの方が費用は高くなります。
| 単層フローリング | 複合フローリング |
メリット | 自然の風合いが楽しめる 傷を補修しやすい | 変形しない メンテナンスが楽にできる クッション性・遮音性などの機能がある |
デメリット | 気温や湿度によって変形する コストが高い | 傷がめくれやすい |
費用相場 | 9,000円程度/㎡ | 7,000円程度/㎡ |
床材別費用
また、床材によってもリフォーム費用は異なります。
床材 | 特徴 | 費用相場 |
合板フローリング | 複数の板を重ね合わせて作るフローリング 耐水性・耐候性に優れる 傷ができにくい デザインが豊富 踏み心地が硬め | 10~15万円 |
無垢フローリング | 自然の風合いを愉しめる 調湿効果がある 水に弱い 防音性がない | 15~20万円 |
防音フローリング | 防音性に優れている | 15~20万円 |
カーペット | 踏み心地が柔らかい 防音性がある 洗いやすい(タイルカーペットの場合) | 10~30万円 |
価格を抑えたい方は合板フローリングがおすすめ。最も一般的なためデザインの種類も多く、自分の好みに合ったものを見つけやすいでしょう。
小さな子どもやペットがいる方は、汚れや音を気にしなくていいタイルカーペットがおすすめです。費用は高くなってしまいますが、汚れた部分のみを取り外して洗うことが可能です。
また、不要になった畳は自分で処分することも可能です。自治体によって異なりますが1畳1000円程度で粗大ごみとして捨てることができます。また、クリーンセンターでは、無料で引き取ってもらえるため、費用を抑えることができます。
壁・天井のリフォーム(費用相場:10~20万)
6畳〜8畳の和室の壁・天井のリフォーム張り替えの費用は10〜20万円が相場です。下地の状態や壁・天井の広さによって費用も変わります。
壁と天井を別々でリフォームするよりも、まとめてリフォームする方が費用が抑えられる場合が多いため、依頼する業者に確認すると良いでしょう。
天井と壁の境目に「巾木」と呼ばれる施工を行うことで、傷を付けにくくすることができます。また、戸建ての場合は真壁という柱があり、この柱を目立たないようにするためには追加で費用がかかります。
作業費+材料費
柱の見えた真壁のまま壁紙を張り替える場合、ベニヤ板を張ってその上にクロスを張ります。より洋風な雰囲気にするために、柱が見えない大壁にする場合、壁の上に下地を張り、吸湿下地などを入れてから、ベニヤ板を張ります。大壁にする方が工程も多い分、費用も高くなります。
壁を仕上げる際、クロス以外にも珪藻土を使用したりカントリー風に仕上げたりすることができます。希望のイメージと合わせて費用を確認しましょう。
クロス仕上げ | 10~20万円 |
珪藻土仕上げ | 20~30万円 |
カントリー風仕上げ | 25~35万円 |
クロス仕上げの施工期間は1〜2日程度ですが、珪藻土仕上げやカントリー風仕上げは、施工日数が多少長引く場合が多いため、施工期間もあらかじめ確認しておくことがおすすめです。
押入れ→クローゼット変更(費用相場:10~30万円)
押し入れ→クローゼット変更の費用は10〜30万円が相場です。 ふすまを残して中に仕切り等を取り付けるだけであれば10万円以下での施工が可能ですが、ウォークインクローゼットにする場合、費用は~50万円程度になります。押入れの中の壁を削って拡張するため、施工期間も1週間以上必要になるでしょう。
作業費+材料費
一般に、押し入れ→クローゼット変更の工事は、ふすまの撤去・扉の取り付け・ハンガーや仕切りの設置の施工を行います。鏡や棚を中に取り付けるなど、使いやすいようにアレンジしてみてもよいかもしれません。 自分の使い道や目的に合った扉やクローゼットの種類を選びましょう。
扉の種類 | 特徴 |
折れ戸 | 取っ手を引くと扉の中心が折れて開く扉 スペースを取らない デッドスペースが生まれる |
引き戸 | 横にスライドさせて開ける扉 最小限の力で開けられる デッドスペースが生まれない 開口部が狭いため取り出しづらさがある |
開き戸 | 扉を前に引いて開ける扉 開口部が広く取り出しやすい デザインが豊富 十分なスペースが必要 |
扉無し | 費用を抑えられる インテリアとして活用できる |
クローゼットの種類 | 特徴 |
壁面クローゼット | 最も一般的な壁の中に収納するタイプ スペースを取らない 収納スペースが限られる |
ウォークインクローゼット | 収納スペースが大きい 十分な設置スペースが必要 |
ウォ ークスルークローゼット | 入り口が2つあり通り抜けることができるタイプ 動線を遮らない 十分な設置スペースが必要 |
ふすま→ドア・引き戸変更(費用相場:8~30万)
ふすま→ドア・引き戸変更の費用は8〜30万円が相場です。 敷居レールと建具の交換のみ行うのが最も簡単な施工ですが、開き戸にする場合は隣の部屋との高さを合わせる工程が必要になり、その分の費用がかかります。
また、開き戸にする場合は、ドアの開く範囲を確認しておきましょう。 ドアのデザインも豊富で、ストッパー機能など機能が付いているドアも多いため、使い道に合わせて選びましょう。
間仕切りの撤去(費用相場:5~30万)
間仕切りの撤去の費用は5〜30万円が相場です。家族が増える等のタイミングで良く行われる工事であるため、壁の撤去のみだと10万円以下と、比較的費用が安い工事。 ただし、仕切り部分にドアを取り付けたり、電気工事を施したりする場合は、費用が高くなります。
和室を洋室にフルリフォーム(費用相場:30~100万)
6~8畳の和室を洋室にフルリフォームの費用は30〜100万円が相場です。
先に紹介した
- 畳→フローリング張り替え
- 壁・天井のリフォーム
- 押入れ→クローゼット変更
- ふすま→ドア・引き戸変更
- 間仕切りの撤去
といった工事をすべて施すことで、和室を完全な洋室にリフォームすることが可能です。一部分のみではなく全体をリフォームすることで統一感を与えることができます。
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【費用別】和室から洋室へのリフォーム事例
施工内容別に費用相場を紹介しましたが、ここではゼヒトモのプロによる「和室から洋室へのリフォームの施工事例」を工事費用別でまとめています。 ぜひリフォーム時の参考にしてください。
【20万円未満】の和室から洋室へのリフォーム
ライフスタイルに合わせて和室を洋室にリフォームしました。クッションフロアの下を断熱材にすることで、室温を快適に保つことができるようになっています。壁紙クロスを張替え、木部は新しい色に塗装しました。ホワイトトーンの柔らかい雰囲気の空間に仕上がっています。
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畳の表替え、襖張障子張替え、クロス張替えを行い、現代風の和室にリフォームしました。
畳の縁や障子の色を工夫し、和モダンな雰囲気に仕上がっています。昔ながらの和室をスタイリッシュに仕上げました。
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【20万円〜100万円未満】の和室から洋室へのリフォーム
ライフスタイルに合わせて和室を洋室にリフォームしました。クッションフロアの下を断熱材にすることで、室温を快適に保つことができるようになっています。壁紙クロスを張替え、木部は新しい色に塗装いたしました。ホワイトトーンの柔らかい雰囲気の洋室に仕上がっています。
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【100万円以上】の和室から洋室へのリフォーム
「和室から洋室にリノベーションしたい」とのご依頼。畳あつらえの純和室の、床と壁をガラリと変更しました。コンクリート打ちっぱなしの壁に、木目のフローリング、作りつけの棚でシンプルにまとめています。
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「リビングルームを洋室にしたい」とのこと。リビングルームをリフォームしたいとのご依頼。和室だった間取りを解体し、洋室に作り替え。デザインにもこだわっています。
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和室から洋室へのリフォームを安く抑える5つのコツ
DIYできる部分はやる
自分でDIYすることで、予算を大幅に抑えることができます。ホームセンターでは、買った材料をカットしてくれる所も多いため、手軽にリフォームに必要なものを揃えることができます。
最近では、YoutubeなどでDIYの仕方を動画で学ぶことができます。 ただし、リフォームの基礎となる下地などは安全性に関わることも多いため、業者に依頼するのがおすすめ。
自分でできる範囲内でDIYをして費用を抑えましょう。
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地元の業者を選ぶ
有名な業者の方が信頼できると思う方も多いと思いますが、費用面を考えるなら地元の業者に依頼するのが良いでしょう。大手のリフォーム会社は、下請けの工務店が作業を行うことも多く、費用が割高になる可能性があります。
大手だけでなく地元の業者にも見積もりを出してもらい、比較しながら依頼する業者を決めるのがおすすめです。
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安い材料を使用する
使用する材料がシンプルで安いと、リフォーム全体の費用も抑えられます。使用する材料については、デザイン性、機能性、メンテナンスの必要性などと費用を考慮しながら業者と相談して決めていきましょう。
おすすめは、床材をフローリング風のクッションフロアにすること。洋室の雰囲気を壊さずに費用を抑えることができます。
複数業者の見積もりをとる
和室から洋室へのリフォームを依頼するのは、基本的にリフォームを専門とした業者。それぞれの業者で専門とする施工が異なります。専門外の施工は費用が高くなることもあるため、依頼する業者の専門を確認しておきましょう。
多くの場合、見積もりは無料で出してくれます。同じ施工でも業者によって施工費用が異なるため、複数の業者に見積もりを出してもらうことがおすすめです。
補助金を活用する
一般に、和室よりも洋室の方がバリアフリーや介護に向いていることから介護保険制度を使用できることがあります。また、自治体によっては、リフォーム関連助成金があるためお住いの自治体をチェックしてみましょう。
ただし、介護保険制度を利用した補助金は、
など、適用される工事が限られています。
和室から洋室へのリフォームの注意点
和室から洋室へのリフォームをするうえで気を付けておきたいポイントを3つ紹介します。 特に一戸建ての場合、マンションの場合などありますので、事前に確認するようにしましょう。
床構造の違い
畳からフローリングは床構造に根本的な違いがあるため、畳を撤去してフローリングを張るだけでは施工が完成しません。 畳はある程度の強度が期待できるため、床の下地である根太(ねだ)という部分が、畳の場合感覚を広めにして組まれてあります。
しかしフローリングは畳程は強度がないため、根太の間隔が広いと強度に問題が出てきてしまいます。そのため、フローリングに変える際に根太の間隔を303mm程度まで狭くして配置する工事が必要です。
また、築年数が長い家の場合は断熱材が入っていないこともあります。フローリングは畳よりも冷えやすいため、断熱材を入れることがおすすめです。
リフォームする箇所の優先順位を決めておく
和室から洋室へのリフォームは、どこまでの範囲をリフォームするかがポイントです。範囲が広ければ広いほど費用も高くなります。全体の統一感やデザインにこだわりたいという方は、予算がオーバーしてしまうことも。リフォームしたい箇所の優先順位を決めておくと良いでしょう。
防音性が重要
一般に、畳はフローリングよりも防音性に優れています。そのため、フローリングに変えたことによって足音や生活音が響いてしまうことも。特に、マンションでは気を付けたい問題です。 フローリングや下地に防音性や遮音性の機能があるものを選ぶようにしましょう。
リフォーム後のスペースを考えておく
在宅ワークや子どもの成長に合わせてリフォームするなど、ライフスタイルの変わり目に洋室へのリフォームを検討している方が多いのではないでしょうか。
リフォームはなかなか頻繁にできるものではないため、リフォームした後に公開しないためにも、リフォーム後の使い方をしっかり考えておきましょう。 特に、キッチンやリビングスペースのリフォームの場合は動線や水道の位置などにも気を付けるようにしましょう。
マンションの場合
マンションでは、フローリングの遮音等級を管理組合が定めていることが多くあります。一般的には、L-45以上のフローリングの使用が決められていることが多いです。フローリングへリフォームする際には、一度管理組合に確認するようにしましょう。
利用者からの声(口コミ情報)
和室から洋室へのリフォームにて、口コミで評価の高いプロをご紹介します。
1)gcs nakata works
● このプロのおすすめポイントを教えてください
最適な工法を提案してくれる。
● このプロに決めた理由を教えてください
安価だったこと。
● 工事の仕上がりはいかがでしたか?具体的によかった点を教えてください
とても満足しています。
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2)株式会社CREAXIA
● このプロのおすすめポイントを教えてください
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対応がはやい
● プロの人柄がわかる出来事があれば教えてください
話しやすくて丁寧
● 工事の仕上がりはいかがでしたか?具体的によかった点を教えてください
満足のいく時上がりでした。 和室から洋室トイレ交換、フローリング張り替え等
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ゼヒトモで和室から洋室へのリフォームのプロを探す
今回は、和室から洋室へのリフォームをしようとしている方に向けて、具体的な工事内容別のリフォーム費用相場や、費用別の施工事例などをご紹介しました。和室から洋室へのリフォームは、今の和室の状態やリフォーム範囲、材料、工法によって費用も大きく異なります。費用を抑えるためには、補助金制度を活用したり、地元の業者に依頼したりすることが大切です。
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